本当の「死のグループ」は、やはりE組だった。
ついに波乱が起きるかもしれない。
それにしても、E組は素晴らしいグループである。好試合ばかりだ。
E組に外れナシ、である。
ポルトガル 2−0 イラン
アジア最強の攻撃力も、優勝候補には歯が立たなかった。
何度かいいチャンスを作ったのだが、本当にゴールを脅かしたシーンはなかった。
イランの個人技は全体的にポルトガルよりワンランク下だった。
カリミとマハダビキアは、そこそこやれたが、そこまで。
ハシェミアンも、一つレベルが下に見えた。R・カルバーリョには勝てなかった。
デコが復帰したポルトガルは安定していた。フィーゴとC・ロナウドは左右を
チェンジしながら自由に攻撃を仕掛けた。
チェコほど組織立ってはいないが、オランダの両翼並みに1人で仕掛けるわけでもない。
間をとったようなチームだ。
あとはパウレタが決めきれるかどうか。上の回戦に進めば進むほど
個人の力が問われてくる。1対1の勝負がモノをいうようになる。
今のままではポルトガルは辛い。パウレタにもう少し馬力が欲しい。
デコのシュートは見事だった。両サイドの1対1も見事だった。
中盤は素晴らしい。守備もユーロから継続して安定している。
ワントップの出来がこのチームの未来を左右するだろう。
ガーナ 2−0 チェコ
よく2点で済んだものである。
ガーナが作った決定的チャンスは、二桁に届こうかという勢いだった。
とにかく全員がよく動く。しかも、最後まで。底なしのスタミナだ。
とは言っても、運動能力任せではなく、テクニックも抜群。
しかも、ダイレクトのパスワークでゴール前を崩す連携も持っている。
なんとも嫌なチームだ。 この日は2戦目ということで、固さもなかった。
もちろん、序盤にいきなり奪った先制点が彼らを落ち着かせてくれたのは
間違いないだろう。実力のある初出場国というのは、一度ノルと怖いのだ。
1失点からチェコは反撃に転じた。かなりの人数をかけて攻撃を仕掛けた。
ガーナのカウンターには少人数で耐えた。よく粘った。
GKのチェフはバカ当たりだった。彼1人で4点は防いだだろう。
だが、だんだん押し切れなくなっていった。ガーナの攻撃回数が増え、
気付けば、リードしているガーナが押し込むようになっていた。
そして、決定的な2点目が決まった時には、もうチェコのディフェンダーは動けなく
なっていた。ペナルティエリア内で、遊びのようなパスワークを見せられた。
そのまま何も出来ないまま、左足の弾丸シュートをゴール上に叩き込まれた。
チェコは前線に多くの怪我人をかかえ、代役までもが出場停止という
壊滅的な状況で、第3節に臨むことになってしまった。
突破をかけての大勝負だ。よりによって相手は、 イタリアである。
イタリア 1−1 アメリカ
ピルロ→ジラルディーノというミランラインの先制点が決まった時は
イタリアの勝利を確信したのだが、そうはいかないのが、W杯。
アメリカが猛反撃を見せたわけではない。イタリアが自爆したのだ。
ザッカルドのオウンゴールは、不運でもなんでもない。ミスである。
すぐさまデ・ロッシが、三沢光春の得意なバック・スピン・エルボーで退場。
なにを考えているのだろうか。勝負を舐めていたのか、彼らは。
アメリカはガーナ同様の、素早いプレスを頑張っていた。
走って走って、走りまくった。
だが、フィニッシュの迫力はポルトガルよりもさらに落ちる。
最後の最後に、いまひとつパワーを感じない。
最後に決定力のある選手がいないなら、ガーナのような波状攻撃が欲しい。
相手がイヤになるような、走りまくる速攻の連発が欲しかったが、
人数が足りないので、これはしょうがないだろか。
ところで、この試合はかなり荒れた。カードは何枚出たのか。
退場は3人だ。流血もあった。
こういう試合を奨励する気はないが、少しばかり興奮するのは確か。
野球でも、乱闘シーンが一番盛り上がったりすることがあるが、
正直、ヒートアップした試合は、エキサイティングな気分になるものだ。
闘志剥き出しのプレーは、見ている方をも興奮させるのだ
プライドをかけた世界大会である。こういう試合が出てきてもしょうがない。
ついに波乱の香りが漂ってきた。
E組は突破候補のイタリアとチェコのうち、どちらかが落ちる可能性が高い。
ダークホース的なチームだったアメリカも厳しい。
一番有利になったのはガーナだ。イタリア戦とチェコ戦を終えて、
いまだに自力突破の目があるのだから。
ここの最終節はちょっと目が離せない。
C組のオランダ×アルゼンチンは消化試合になってしまったが、
この組のイタリア×チェコはガチンコになったのだ。
ベストゲームの予感がする。非常に楽しみだ。
今日はいよいよ日本VSクロアチアである。
もう、ガッカリ記事は書きたくない。
頼むぞ、日本!!
W杯9日目 へのコメント一覧
ポルトガルvsイランはKさんの言うとおり、全体的に1ランク下って感じでしたね。カリミ、マハダビキアも必ず止められてました。C・ロナウドがちょっと遊びすぎてましたねw
ガーナvsチェコ。チェコご自慢の中盤が、ガーナに完全に支配されてましたね。エッシェン、アッピアーは素晴らしかったです。もしガーナ代表が、オフサイドのルールを覚えたら、今以上に脅威になりそうですw
アメリカvsイタリア。退場者もそうですが、一見不可解なオフサイドも沢山ありましたね。スローで見ると納得…してしまうんですが。俗に言う、審判が試合の主役になるという、典型的な試合でした。
さて、そろそろ日本代表です。とにかく先制点が欲しいです。頑張れ。
フィーゴは、そんなに調子がよくなかったが、よくないなりにいいプレーをしてた。
最後はネドベドばりのダイブだったけど・・・
「デコのいないポルトガルは、いわば二軍。普通の強豪国にすぎない。デコが入ることによって、やつらはW杯常連国の顔になる。」By牧伸一。
イタリアvsアメリカ
大味なゲームになりましたね。気性が荒いイタリアの中で、紳士的なデ・ロッシがやってしまいました。でもこの試合の審判はちょっと・・・
本当に関係無い話ですいません
日本勝ってくれー!
オーストラリア戦に比べると、内容は良くなったと思います。
川口さんは、神でした。ヒデさんは、ミドルを狙ったという点ではとても良かった。
サントスが割と好判断の連発。『狙え!!』という場面ではキチンと打ったし、後半の最後のほう、チャンスになりかけたプレイも見せた。大黒が詰めてれば・・・
ジーコは前回の試合で多少学習したみたいですね。
玉田投入後、もっと彼を使ってつっかけていったらチャンスが広がってたかも・・・
ガーナvsチェコ見たかったけど寝てしまった‥
ガーナの試合はまだ見てないので次は絶対に見てみたい!
日本vsクロアチアは川口がPKを止めた時は鳥肌出まくりで勝ったと思ったのになぁ
FWがもっとシュートを打って欲しかった。 『打て!』byカントナ
でも大丈夫!! ブラジルに大勝すれば決勝リーグ進出!!
どうしちゃったん??
にぽぉん!川口ナイスセーブ!!でも弱気な戦い方でしたな…
残念です…
オランダVSコートジボワールの試合も
審判の笛がうるさかったですね。何回吹くねん!って。
ああいうのは見ていてもスッキリしなくてイヤですね
ポルポルはデコの復帰でいきなり安定しましたね。
いい選手だわ…。顔は地味だけど(笑)。
イタリア×アメリカは荒れちゃいましたね。
ああいう時こそ審判の腕の見せ所なのに……
ギャーーーーーーーーー!
プロレスファン歴20年の、この私がこんなミスをおかすとは。
残念!!!
ひたすら残念です…
宮本欠場……。
喜んでいる人もたくさんいそうですが…(笑)
ガーナとチェコの試合は面白かったですよお。
でも最終節のイタリアVSチェコはそれを越えるでしょうね。
伝説的な試合になると思ってます!
まあ、そうなんですけど…。
ブラジルに3−0で勝てる力があるなら
今の時点でこうなってないと思います…
やっぱりE組はやばかったですな。
最後、イタリア対チェコはGL最大の大勝負かも