翔陽 ６５
陵南 ６０
高野が痛恨の５ファウルで退場。
仙道は、もう１人の４ファウル・永野も狙うつもりだ。
陵南の攻撃で試合再開
藤真が声を出す。
「まだまだ大丈夫だ！確実に守っていこう！ 一本止めるぞ！！」
ボールを持つのは仙道。
陵南は、もはや仙道に全てを託す格好となった。
陵南ベンチ。
彦一が両コブシをグッと握る。 「仙道さん…。頼みます……」
田岡は腕を組んでドンと腰を下ろしたまま。 「……。」
翔陽のゾーンディフェンス。
前に藤真と伊藤、後ろに花形、永野、長谷川。
やはり仙道が狙ったのは、伊藤のポジションだった。
ダム！
「仙道行ったーーーーーーーーーー！！！！」
「カットイン！！！！」
伊藤がディフェンス。
すぐに長谷川が出てくる。
横から藤真も来る。
「３人！！！！！」
３人がかりで仙道を抑えに行った。
ここで仙道は冷静にパスを出す。
フリーで受け取った越野。 フリースローよりやや長い距離のミドルシュート。
ガン！！！
「あああああ！！」
「外れたああーー！！！！！」
「くそ！」 越野がディフェンスに戻る。
リバウンドは花形。
翔陽ボールとなった。
観客席の牧。
「もう陵南は仙道一本だな。他のメンバーのシュートは難しい。
第４クォーターに入ってから、仙道ばかりで攻めていたからな。
シュートから長らく遠ざかっている他の選手には、厳しい状況だ」
神が続く。
「陵南は同じメンバーでずっとやってるから、疲れもあるでしょうね。
これからシュート確率はドンドン落ちていく。翔陽は、仙道さえ抑えれば
大丈夫なんじゃないかな」
翔陽は、やはりインサイド。
まずは花形にボールを入れる。
「打たせるな！！」 陵南のビッグマンが花形を囲んだ。
花形は藤真にボールを戻す。
「藤真だ！！！」
「行けーーー！！ 藤真！！！」
藤真には、植草と越野がつく。タイトなディフェンス。
藤真、すかさず伊藤にパス。
伊藤、フリー。 落ち着いてミドルシュートを放った。
ザシュ！！
「おおおおおおおお！！！！！ 来たーーー！！！！」
「伊藤だ！！ 控えの伊藤が決めた！！！」
藤真が伊藤の尻を叩く。 「よーーーーーっし！！！」
花形と永野が、伊藤の頭をガシッと掴む。 「ナイスシュートだ」
「センパイ…」 伊藤はちょっと微笑んでディフェンスに戻った。
（ノーマークになれば、藤真さんからいいパスが来る。シュートが外れても
花形さんたちが拾ってくれる。大丈夫だ。思い切っていこう）
赤木が腕組み。
「チーム力の差がハッキリしてきたな。翔陽の９番(伊藤)は迷いがない。
３年生を信頼して、思い切りのいいプレーをしている。陵南はもう仙道以外に
選択肢がなくなっている。厳しいぞ、陵南」
陵南の攻撃。
やはり仙道。
「仙道だ！！ あくまでも仙道だ！！！」
「アイツ１人で翔陽を倒そうっていうのか！？」
仙道は一度ボールを植草に渡した。
そして、自分はローポストへ。永野が守るサイドだ。 「植草、くれ！」
完全にファウルアウトを狙ってきている。
だが、翔陽がそうはさせない。
永野は仙道の前に立ちはだかり、マンツーマンディフェンスのように
仙道に対してディナイだ。
（もうコイツしかないんだ。少々ゾーンが崩れてもいい。
パスコースを消してやる）
藤真、うなずく。 （いいぞ永野。それでいい）
そして、仙道の後ろには花形がいる。
ボールを入れることができない。
「ダメだ！！ パスできない！！」
「仙道にボールが入らない！！」
（どうすればいい……？） 植草、越野にボールを戻す。
仙道にボールを渡せないとなると、攻め手がなくなるのが陵南の現状だ。
（福田、頼む！） 越野は、もう１人のスコアラーにボールを回した。
「福田だ！！！！」 「今度は福田で勝負か！？」
福田、ローポストをねらってドリブルイン。
だが、入れない。
「長谷川！！！」 「ナイスディフェンス！！！！」
長谷川が福田を完ペキに止めた。
福田が躊躇している間に、花形がダブルチームに来る。
「ダメだ……」 福田は再び越野にボールを戻した。
「どうする！？ 陵南！！ 攻め手がないか！！？」
仙道が動いた。
アウトサイドに出てくる。翔陽のゾーンから抜け出してボールをもらいに来た。
越野、仙道へパス。
バシイ！！！！
かっさらわれた。
藤真だ。 「やっぱりな。ここにパスが来ると思ったぜ」
「ああああああ！！！ 取ったーーーーーー！！！！！」
「藤真だああああ！！！！ またスティール！！！！！」
翔陽のカウンター。
藤真から伊藤へ。 藤真は伊藤を追い越して前を走る。
伊藤は、前にいる藤真にボールを渡す。
陵南ディフェンスが懸命に戻る。
藤真から、さらに前方を走っていた長谷川にボールが渡った。
（これで終わりだ！） 長谷川が跳んだ。
バシイ！！！！！
後ろから仙道のブロックショット！！！！
「おおおおお！！！ 仙道！！！！！！」
「すげええええええ！！！！」
ボールはエンドラインを割った。 アウト・オブ・バウンズ。
『青ボール！！！ （翔陽ボール）』
「仙道……、すげえ………」
「アイツなら翔陽を１人で倒すかもしれん」
仙道、汗をぬぐう。 「ふぅう……。今のは危なかったな」
（もうファウルを狙いに行くのは無理か？ 時間がない。点を取らなきゃな）
藤真が長谷川の肩を叩いた。
「ドンマイ、一志。まだマイボールだ。次の攻撃で決めようぜ」
長谷川、うなずく。 「ああ分かってる。大丈夫だ」
花形が手を叩く。 「さあ！！ 一本行くぞ！！！！」
高野がベンチから声を出す。 「さあ一本決めようぜ！！」
伊藤がその様子を眺める。
（いいチームだ…。絶対に負けたくない。先輩たちが海南を倒すところを見たい）
残り２分２０秒
翔陽 ６７
陵南 ６０
続く
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jungle123
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる（122） へのコメント一覧
さすが永野、高野の二の舞にはなりませんか（油断禁物ですが）。長谷川も地味ながらＧＪ。なんか今の陵南は今季のＬＡＬのようにエース依存症になってますね。これはヤバイ傾向・・・
Ｋさん、誤字脱字が目立ちますね。連日のＷ杯観戦でお疲れでしょうが、くれぐれも体調にはお気をつけて。
陵南は完璧に負のスパイラルに陥っていますね。
その原因は、仙道ですが、このスパイラルを脱出するためには、仙道なんですよね〜。
翔陽も一歩間違えば、藤真頼みのチームに陥りそうですけど、仙道と藤真、天才同士の差があるなら、ここかな。
監督経験豊富な藤真のほうが、やっぱチームを操るのがうまい。
ブライアントさんのご指摘はこんなとこでしょうか↓
仙→仙道
感全→完全
続く がない
最初121になってた。今は122になってる。
明日は早朝勤務なのでブラジル戦見たらすぐ会社行かなきゃ！
ってかまだ会社だけど…。
翔陽がんばってますね！！
彼らをみてると、山王戦での湘北チームを思い出しました！！
信頼ってスバラシイ☆
茂一も黙ってるところを見ると、仙道一辺倒になってることに不安を感じているのでしょうか。
このまま陵南を突き放してもらいたいのですが・・・
伊藤だけじゃなくて、わたしも翔陽３年生が海南とたたかうところが見たいと思ってますよ！！
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* ※伊藤ｷﾀ━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━ !!!※ *
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やっぱり伊藤や一志にもっと頑張って欲しいです！
前年のインターハイ予選、流川不在の湘北とはいえ、神奈川インサイドの覇者赤木擁しているにもかかわらず一人で４７点獲った得点力、いよいよ発揮ですかね！？
そういえば、とうとうマイアミヒートがダラスマーベリックスを破ってチャンピオンになりました！敵地で２連敗した後、怒涛の４連勝！第５戦目では、延長ギリギリで１点差という名勝負を繰り広げてくれるなど名勝負を見せてくれました。MVPには、４試合連続３６得点以上のドウェイン・ウェイドが見事に輝きました！
陵南が仙道頼みってのは最初からわかってましたが、今までは何とかごまかしてきました。しかし、この時間帯になると、やはりごまかす事は出来なかったですかね。
仙道の天才的なプレー、藤真の試合そのものを操る支配力。
どちらが上か見させてもらいます。
ははは…、すげえ間違ってますね（笑）。
疲れてますな、こりゃ。ちゃんと寝ないとね。
もうあとは仙道がどれだけやれるか、ってことだけですね。
どうしよっかなあああ（笑）
ああ、続く がないってのは気づかなかった。
疲れてるなあ、わし。
翔陽のチームワーク、ああいうのが好きなんです。
サッカーでも、ゴールの後、ベンチに走っていって
みんなと抱き合うシーンとか、家族みたいで
見ていて嬉しくなるシーンです
すごいですな、そのＡＡ
今度つかおっかな（笑）
はい、あとは仙道が頑張るだけです。
翔陽は仙道を止めるだけです
ショータイムかあ。いい言葉だなあ。昔のＬＡみたい。
翔陽は、仙道のショータイムの幕を下ろすことが出来るか！？
そうですね。今まではごまかしてましたね。
ファウルを誘ったり、変則のゾーンを使ったり
外から急に撃ったりと。
そろそろごまかすのも限界。仙道が真っ向勝負です
綾南の仙道１本のワンマンチームが翔陽に勝つとこなんて観たくないです。
ワザとファウルを狙う戦い方もあるけど、それもあんまり好きじゃないし。。