決勝トーナメントに入り、得点数がガクッと落ちた。
1−0の拮抗した展開が増え、アルゼンチンですら延長を余儀なくされる。
そして、ついにこの日はPK戦まで突入する激闘も飛び出した。
イタリア 1−0 オーストラリア
ヒディンク・マジック破れる。
交代枠を、90分で消化したリッピと、90分以降へ温存したヒディンク。
軍配は前者に上がった。
イタリアの守備はやはり堅かった。
「攻撃的になった」とされる現在のイタリアだが、マテラッツィの退場により
ついにカテナチオが発動したのだ。こうなると、もうオーストラリアは点を奪えない。
最後の最後にPKを決めての辛勝だったように見えたが、やはり両国の力の差は
あったと思う。強いほうが順当に勝った試合だと思う。
しかもイタリアは、ここからさらに強くなっていく予感もある。
トッティである。
彼は今大会、フルタイムの出場をせず、試合を通じてコンディションを戻している。
そろそろ全快かというところで、決勝点のPKを成功。
来るか。 さあ、来るか。
「無風区」とされるこのブロックを勝ちあがれば、アルゼンチンかドイツが待っている。
ココが大勝負だ。全快のトッティが出てくるなら、これは非常に怖いことだ。
スイス 0−0 ウクライナ ※PK戦でウクライナ勝利
今大会初のPK戦。
シェフチェンコが最初のPKを失敗した時は、ウクライナの敗北を確信した。
だが、これで決着がつかないのがW杯。
スイスの1人目も失敗したのだ。
これでウクライナは生き返った。数字上はイーブンだが、ウクライナが逆転したような
空気を感じた。ウクライナの2人目が確実に決めたことで、さらに勢いは高まる。
もう完全に立場が逆転している。スイスは、外せなくなったのだ。
やはり、あの1本目は決めたかった。 シェフチェンコが外した後のPK、
これは決めたかった。決めれば勝てたかもしれない。
その後はご存知の通り、スイスは連続で失敗してしまった。
3−0という珍しいスコアでPK戦は幕を閉じた。
スイスの3人目。真ん中に蹴って止められたが、もうコースを狙えなく
なっていたのだろうか。枠を外してしまう気がして…。
ここまで6試合、急に得点が減った感がある。
負けたら敗北のトーナメントが、そうさせるのか。
グループリーグが順当だっただけに、決勝トーナメントからは、
ほとんどの対戦が実力差のないチーム同士の勝負となっている
(最も実力差があると思われたカードが、一番退屈だったのはどういうことだ)。
これが低スコアの試合を呼んだのだろうか。
GLが順当過ぎるとこういうことが起きてしまうのかもしれない。
これまでは
1−0が3試合。1−1からの延長が1試合。スコアレスのPK戦が1試合。
唯一の例外としてドイツの2−0が際立って見えてくる。
今日登場するブラジルはどういう試合を見せるのか。
圧勝劇が出ようものなら、彼らの夢は、グッと現実に近づくかもしれない。
W杯18日目 へのコメント一覧
点は取られる気がしなかったけど、取れる気もしなかったです。イアキンタよりもインザーギのほうがよかったかもね。
いや〜、マテラッツィが見事にやってくれました。ブレシアーノだけならいざ知らず、味方のサンブロッタまでも狩っていましたからねぇ〜。まぁあの程度で赤紙は不満ですが、期待を裏切らない活躍でした(笑)
次の相手はスイスが勝ち上がってきたほうが怖かったです。まぁウクライナより波乱というマモノが怖いです。
でも、そのぶん見ててやっぱり決勝トーナメントの技術はすごいと思いました!!
見てておもしろいなぁって思う技が増えたと思います。
わたしは今、友達が推してるスペインを見るのが楽しみです☆
特にトッティのPKの時の表情とシェフチェンコの相手かわしてのシュートの速さ(外れたけど)にゾッコンLOVE!!
二人とも髪切ってからカッコイイ…俺も影響されて切りました。