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  • 2006年07月01日17:15

W杯20日目


GLの圧倒的な強さから優勝候補筆頭に名乗りを上げた国が
ここで敗退した。「負」のメンバーチェンジが招いた結果だった。

東欧の新興勢力は、古豪の前に屈した。もしかしたら4強はすべて優勝経験国で
埋め尽くされるかもしれない。W杯の神は、なかなか新人にチャンスを与えない。




ドイツ 1−1 アルゼンチン ※PK ドイツ 4−2 アルゼンチン

地力はアルゼンチンが上だった。地の利と勢いでドイツは互角に渡り合った。

どちらかというと、ドイツのほうが「頑張っている」感じの試合だった。
チャレンジャーの姿勢を見せていたのは、開催国のほうだったのである。

試合は、受けてたった側が先制した。
アルゼンチンが頼れるベテランのゴールで、イニシアチブを握る。

だが、この後ペケルマンが逃げた。

リケルメを下げたのだ。

世界中が知っていることだが、いまのアルゼンチンはリケルメのチームである。
彼にボールを渡し、彼からボールを受け取りゲームを組み立てるのだ。

そのリケルメを外すというのは「あとは守れ」のメッセージに他ならない。

しかし、忘れていたか。「ドイツは諦めない」ということを。

守りに入ったアルゼンチンを、ドイツは攻め立てた。大声援を背に。
とりわけサイズを生かした空中戦は迫力十分だった。

そして、何度目のパワープレイだったか。ついにゴールをこじ開けた。
4年間で見違えるほどにたくましく成長したエースのゴールで。

これで試合は振り出しに戻ったが、実はこれはドイツの敗北がほとんど
なくなったことを意味していた。

アルゼンチンにはリケルメがいないのだ。もう点を取る方法を失っているのだ。

組織の核がいないなら、今度は個の力がモノをいう時間だが、
アルゼンチンには独力突破のコマもいない。サビオラ、メッシがいれば…。

個の力で打開するタイプが少なすぎたため、アルゼンチンは攻めきれなくなった。。


そしてPKへ。

ここで面白かったのが、両軍ともベテランを先に送り出したこと。
まずは落ち着きたいということだったか。

ドイツはノイビル、バラックと、頼れる兄貴分が成功させた。

アルゼンチンはクルスが決めてアジャラが外した。

ここがポイントだったと思う。アジャラはアルゼンチンの長男的存在だ。
彼が奪った先制点が、どれだけチームに勇気をもたらしたか。
彼が相手の攻撃を止めて、どれだけチームが落ち着いたか。

そのアジャラの失敗は大ダメージだった。

あとは、流れどおり。

ポドルスキーは思い切り蹴った。まっすぐ走って強く蹴った。
外れるわけがない、とばかりに自信満々に蹴りこんだ。

カンビアッソのコースはやや甘かった。外さないように蹴っていた。

レーマンが読みきってジ・エンド。

分岐点はふたつ。

リケルメの交代と、アジャラの失敗。

特に前者は監督のミスであり、これは非常に残念である。

サビオラもメッシも出さずにアルゼンチンは敗れてしまった。
「もったいない」と思うのは私だけではないはずだ。





イタリア 3−0 ウクライナ

確かな差が出た。

ウクライナは不運が多かったのは事実だが、それだけでは片付けられない
力の差があった。イタリアは強かった。

試合を決めたのは、イタリアらしからぬキーワード「ドリブル」だった。
ザンブロッタとカモラネージの仕掛けが相当効いていたと思う。

これまで世界が抱くイメージは、
イタリアといえばカテナチオ、そしてファンタジーだった。

だが、今回は違う。

今大会は、ファンタジー鳴りを潜める代わりに、独力突破が目立っている。
だから「叩き潰した」感じの勝利が多い。

「ドラマチック」に勝つことが少なく「強く」勝つ試合が多いのだ。

伝統の守備力は保ったまま、面白いチームが出来上がってきた。



これで初出場国が姿を消した。

もし今日ポルトガルが消えれば、「初優勝」という言葉はなくなることになる。

果たしてどうなるか。今日もアツい夜である。






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W杯20日目 へのコメント一覧

  1. 1.
    • ブライアント
    • 2006年07月01日 19:17
    プロスポーツに限らず、インターハイや甲子園の試合などの決勝戦で特に贔屓チームが無い場合は、優勝経験が無いチームのほうを応援する自分としては是非ポルトガルに頑張ってほしいです。歴史を変えよう!!
  2. 2.
    • なべ
    • 2006年07月01日 19:47
    もったいない・・・これはほんとに思いましたよ。
    途中まで完全なアルヘンペースだっただけに余計に・・・
    たしかにリケルメを下げるのはマズいですよねー。代えるにしても早すぎましたよ! アボンダンシェリの交代も響きましたし。
    宝の持ち腐れってやつですか?
    とにかく守りに入ったら負けってことですね!
    にしてもクローゼにはホント脱帽ですけど。
  3. 3.
    • 春二番
    • 2006年07月01日 20:04
    イタリアは、攻撃も守備も魅せてくれました。
    なによりルカ・トーニが点を入れたことがよかった。
    今日のトーニの2つのゴールを見て思ったんですけど、巻にはこういった選手になっていてほしいですね。
    1つ目のゴールのヘディングは、かなり巻と被りました。
  4. 4.
    • キョウ
    • 2006年07月01日 23:23
    こんばんは。

    とにかく、リケルメを下げるのはまずかった。彼頼みの攻撃しかオプションが無かったのに、そのリケルメを下げるのはちょっと考えられない。開催国ドイツ相手に、後半20分で守りに入るとは…
    クルスを入れたのは、恐らくカウンターでの放り込みを期待してのものでしょうね。それと、カンビアッソを先発させなかったのも良くわかりません。

    イタリアは、トニが点を取ったのが良かったと思います。これからの戦いに備えて、更にモチベーションが上がったでしょう。それと、カテナチオ。凄い守備でした。ブッフォンも、やはり素晴らしいGKですね。
  5. 5.
    • 編集者・K
    • 2006年07月02日 08:21
    ブライアント さま

    私とは逆ですね。わたしは、その座に相応しい所まで
    上がってこない限り、新しい王者は誕生させたくない。
    そういう、頭の固いタイプです(笑)
  6. 6.
    • 編集者・K
    • 2006年07月02日 08:22
    なべ様

    もったいないですよねえ。
    阪神が、八木を出さずに負けたような感じ(笑)
  7. 7.
    • 編集者・K
    • 2006年07月02日 08:23
    春二番 さま

    トーニは巻のいい手本かもしれないですね。

    ヘッドもいいけど、あの前線の体を張ったキープを
    身につけて欲しいなあ
  8. 8.
    • 編集者・K
    • 2006年07月02日 08:25
    キョウさま

    イタリアほど、「点を獲る人」が全員獲ってる
    チームもないですな。ピッポやトッティ、ピルロも
    ちゃんとゴールしてるんですよね。

    怖いなあ。このチーム。
  9. 9.
    • ayu
    • 2006年07月02日 21:08
    ドイツ勝ちました!!
    今回、わたしが応援したチームが応援したのは初めてかも!?
    日本、オランダ、スペインとみんな負けてきてたんで・・・(^^;
  10. 10.
    • ayu
    • 2006年07月02日 21:10
    ごめんなさい。
    わたしが応援したチームが勝ったの間違いです(>_<)




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