またまた仕事中にブログっている男、Kです。
昨日の続編でK−1の話をちょろちょろと。
K−1GPという舞台にとって「主役」の存在はものすごく大きい。
今回のGPが盛り上がったのは、主役となったアーツのファイトが
素晴らしかったからである。主役が誰になり、そしてどのような
ファイトを披露するかで、K−1GPのクォリティは決まるのだ。
主役というのは必ずしも優勝者が務めるものではない。
今回のアーツだって優勝者ではない。準優勝の選手や、
ファイナルまで残れなかった選手が主役となることもあるのだ。
過去の大会を思い出してみよう。
()内は優勝者
●第1回大会(シカティック)……興奮度70
この大会の主役は、ホーストだったと思う。
やはりモーリス・スミスというキック界のビッグネームを
KOで粉砕したことが大きい。
「こんな細い選手がスミスを」と、ホーストは格闘技ファンに
大きな衝撃を与えたのだ。
また、決勝の散り様も豪快だった…。
●第2回大会(アーツ)……興奮度70
アーツが初優勝を果たすこの大会、個人的に主役に推したいのは佐竹。
日本人が決勝まで行ったからね。わりとまともに。
まあ、佐竹の頑張りが大会を盛り上げた感じはあった。
●第3回大会(アーツ)……興奮度80
アーツ2連覇。だが、この大会の主役はなんと言ってもベルナルド。
すまん、アーツ。キミは強かったが、ベルナルドの衝撃は凄すぎた。
初登場でいきなりアンディ・フグを撃破したあのインパクトは…。
この大会はかなり盛り上がった気がするなあ。
●第4回大会(フグ)……興奮度90
これは文句なしにアンディ・フグの大会だ。悲劇のヒーロー的に
扱われてきたアンディがついに優勝。しかも決勝の相手は
前回の因縁の相手、ベルナルド。最後はフグ・トルネード。
会場が一体となったあの10カウントは忘れられない。
●第5回大会(ホースト)……興奮度80
ホーストが初優勝を果たすこの大会。主役は、そのホーストに敗れた
フランシスコ・フィリオだね。これは間違いない。
あの「一撃」旋風は凄かった。アンディがやられ、グレコがやられ…。
「一発喰らったらオシマイ」みたいな雰囲気の中、ホーストが
フィリオを止めた。
あの試合はこれまでの全試合を見ても
相当上にランクされる好勝負だったなあ。
●第6回大会(アーツ)……興奮度85
まさにアーツ劇場! 全試合1ラウンドKOで優勝の離れ業。
決勝のアンディ戦のハイキックは、物凄い迫力だった。
いまでも打撃音を思い出せるよ。 「ガポッ!!!」
●第7回大会(ホースト)……興奮度75
これはやっぱりホーストが主役かなあ。準決勝のバンナ戦が凄かったねえ。
新鋭だったミルコが決勝まで行ったんだよなあ…。なんか懐かしいなあ
●第8回大会(ホースト)……興奮度70
これはなんかあまり記憶に残ってないんだなあ。なぜだろう。
ホーストがセフォーを降して優勝するんだけどイマイチ?
主役がいねえ…。
●第9回大会(ハント)……興奮度80
これは優勝者=主役の典型的な例だね。1回戦でバンナを殴り倒した
ハントはかっこ良かったなあ。ついでにイグナショフの活躍も
なかなかのもので、ペタス戦の膝蹴りは戦慄モノ。
ハント、イグナショフ、レコが4強に進んで、ちょっと時代の
変わり目っぽい大会になったね。
●第10回大会(ホースト)……興奮度100
これぞK-1!! 史上最高の大会だった。主役は紛れもなくサップ。
開幕戦のホースト戦、東京ドームのホースト戦。凄まじい。
バンナ×ハントもなかなか良かったしね。
ドームに行って生で観てたけど、この興奮は異常だったね。
●第11回大会(ボンヤスキー)……興奮度60
●第12回大会(ボンヤスキー)……興奮度50
すまん、ごく最近の大会なのに全く記憶に残ってない…。決勝のカードしか
思い出せまへん…。11回の開幕戦のレミー×サップなんかは
結構面白かった気がするんだけどね。
とりあえず両大会とも主役は武蔵だったのかなあ。
●第13回大会(シュルト)……興奮度65
前2回に比べるとかなり良くなった。シュルトが準決勝、決勝とKO勝利。
久々に「おおお!」ってなった大会だったね。
もちろん主役はシュルト。
●第14回大会(シュルト)……興奮度75
つい最近のあれね。これは文句なくアーツの大会だね。彼のファイトが
大会を盛り上げてくれたんだ。強かったのはシュルトなんだけどね。
ふうう。
なんていうかなあ。初登場時のベルナルド、フィリオ、サップ
みたいなのが主役に躍り出ると、やっぱり大会が盛り上がるね。
侵略者、黒船みたいなノリで。
「誰かアイツを止めろ」的な雰囲気、結構みんな好きなんだよね。
ベルナルドもフィリオもみんな敵として見られてたんだから。
そんな主役はアリなんだ(敵って言っても嫌われてたわけじゃないけど)。
あるいはヒーローが豪快に優勝する、フグやアーツのパターン。
これもやっぱり盛り上がる。豪快なKOじゃないとダメ。
判定だとやっぱり盛り上がらない。主役はKOで優勝しないと。
だから、今年アーツがシュルトをぶっ倒して優勝してたら、
えらい大騒ぎになってたのは、間違いないんだな。
ということから占うと…
現在のメンバーで、あの頃のフグやアーツのようなヒーローは
バンナしかいないと思う。
彼が豪快に優勝すれば、その大会は異常に盛り上がるだろう。
その上、シュルトが敵として嫌味なほどの強さを発揮するのも大事。
彼は、バンナ、ホースト、アーツを倒して優勝したわけで、
現在黒船的な立場になってるから。あくまでも黒船のままで。
誰もシュルトを「ミスターK−1」のようには思ってないでしょ?
2連覇を果たした偉大な王者なのに。
だから彼が、02年のサップのようになるのも大事だ。
ああ、つまりあれか。
決勝がバンナVSシュルトで、バンナがKOで勝てばいいのか?
なんだ、結論は結構誰でも思いつきそうな展開だな…(笑)

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K−1GPにおける「主役」の意味 へのコメント一覧
フグちゃんがまだ生きていたら・・・。
何かしら変わってたのかなぁ〜。
バンナ頑張ってほしいなぁ。
でも、何か無冠の帝王として悲劇のヒーローもええと思ってる自分がいる。笑
男ならちょっとは知っとけ
最近のKー1はKOが減ってきてなんかまどろっこしい気がしないでもないです。最初の方はもっとKO多かった気がする。それでも面白いから時間がある限り見ちゃうんですけどね!
うろつぁですよ!?
昔みたいな派手さがなくたって若手の台頭があって昔からのファンからすると淋しい気もしますが…
今年のシュルトによって活性化に繋がる第一歩になるんぢゃないでしょぉか?
俺はレコのような小さな体でも一発を狙うそんなスタイルの選手がシュルトを倒して欲しいと願ってます♪
馬鹿にみえますよ^^
はい、バカです。私はバカでいいですから、K−1の話で盛り上がっている所に「K−1知らない」とかイチイチ書かないでください
ありがとうございました。