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  • 2008年04月28日04:49

嗚呼、NBA(91〜92シーズン)

1991〜1992シーズン・プレイオフ


プレーオフとは東西カンファレンスの上位8チームずつが
ノックアウト方式のトーナメントを戦う、NBAのラストバトルであり、
これまで数々のドラマを生んできた、NBA最大の醍醐味でもある。

このプレーオフで、地区内の闘い(1回戦、地区準決勝、地区決勝)を
勝ち上がり、両地区の王者が戦うNBAファイナルを制したチームが、
ワールドチャンピオンの栄誉を手にすることができるのである。



―――レギュラー・シーズンとプレイオフは別物である


NBAの世界ではさかんに使われる言葉である。

NBAの世界において勝者を決めるのは、レギュラー・シーズンではなく、
NBAプレーオフであり、NBAファイナルである。

レギュラー・シーズンは「プレーオフを優位に戦うための準備」と
「プレーオフのシード権とホームコート・アドバンテージを得るための
予選的な争い」とまで言い切る人間もいるくらいである。

82試合のレギュラー・シーズンで、より多くの勝星を記録したチームが
プレーオフのシード権(下位チームとの対戦)を得ることができ、
また、ホームコート・アドバンテージ(相手よりホームでの試合数が
1つ多い)を得ることができる。

レギュラー・シーズンの成績から得られる要素はこの二つだけである。


極端な話、レギュラーシーズンで82戦全勝を記録しても、
プレーオフの1回戦で敗れてしまえば(そんなことはまずあり得ないが)、
そのチームは、NBAチャンピオンどころか地区王者すら名乗ることは
できない。

NBAチャンピオンを名乗るのは、ファイナル制覇者であり、
地区王者は、カンファレンス・ファイル(プレーオフ地区決勝)を
制したチームなのである。


全てを決める最終決戦。


それがプレーオフだ。


セ・パ両リーグの王者をペナントレースで決する日本のプロ野球や、
プレーオフ自体が存在しない欧州サッカーとの大きな違いと言えよう。


82試合トータルの勝敗数を争うレギュラーシーズンとは違い、
ノックアウト形式のプレーオフでは何が起こるかわからない。

5戦勝負、7戦勝負の短期決戦のため、3度・4度のマグレが起きれば、
信じられないアップセットが起きることもある。

※当時のプレーオフは、1回戦のみ5戦3勝勝ち抜け方式だった

このスリルが、ファンをエキサイトさせるのだ。



―――レギュラー・シーズンとプレイオフは別物である


この言葉には、「全てを決めるのはプレーオフ」という意味と共に
「何が起こるかわからない。優秀なほうが勝つとは限らない」という
意味も含まれているのだ。


だが、1回戦を見る限り、この言葉は
シカゴ・ブルズには当てはまらないように思えた。

彼らはレギュラー・シーズンの強さと勢いを、プレーオフに
持ち込むことに成功したのである。

82試合が導き出した数字は、そうそう嘘をつかないことを
見事に証明して見せたのだ。



イースタン・カンファレンス首位のシカゴは、1回戦で同8位の
マイアミ・ヒートと対戦(5戦3勝勝ち抜け方式)。

※プレーオフは基本的に「1位×8位」「2位×7位」「3位×6位」
「4位×5位」のカードで1回戦が行われる


新興チームのマイアミ・ヒートは、この年が創設4年目のシーズン。
また、初めてプレーオフに進出したチームだった。


まだ、アロンゾ・モーニングやティム・ハーダウェイといった、
後に強豪と呼ばれることになるチームを支えた主力は加入しておらず、
ビッグネームと言えば、プロ3年目のグレン・ライスただ一人。

後に名選手としてリーグに名を残すことになるスティーブ・スミスも
このときは期待のルーキーにしか過ぎなかった。


前年度のリーグを制し、今季67勝という大記録を打ち立てた王者と、
初めてプレーオフに進出した新興勢力が戦えば、どちらが勝つかは
火を見るより明らか。


ビデオ「アンタッチャ・ブルズ」では「マイケル・ジョーダンが
一人で試合を決めてしまった」と語られたが、まさにそのとおりの
試合展開だった。


第1戦 ○113-94
ジョーダン/46得点

第2戦 ○120-90
ジョーダン/33得点・13リバウンド


ブルズのホーム、シカゴでの戦いは、2戦合計49点差という、
まさにブルズの「圧勝」。

2試合でジョーダン一人に79点を奪われ、マイアミはあっという間に
がけっぷちに追い込まれた。


ブルズ王手で迎えた第3戦。

舞台はヒートの本拠地・マイアミへ。


プレーオフ初出場のヒートは、「せめて1勝」とばかりに、
挽回を期してこの戦いに臨んだ。

そして、過去2戦よりもいい戦いを披露した。



だが、マイケル・ジョーダンには通用しなかった。


この若いチームに対し、稀代のスコアリングマシーンは
全く容赦しなかったのだ。



第3戦。

マイケル・ジョーダン、怒涛の56得点。



試合は119-115と、これまでの2試合とは違い、地元の声援を受けた
ヒートが王者に肉薄するも、結果は変わらず。

まさに、「マイケル・ジョーダンが一人で」勝負を決めてしまったのだ。


結果、ブルズはスイープで1回戦を突破。

※スイープ=1試合も落とさずに次のラウンドにコマを進めること


強さ、経験、勢い、全てを兼ね備えたブルズは、
「レギュラーシーズンとプレーオフは別物」だというNBAの概念を
覆しかねないゲームを見せることに成功した。



だが、歴史はそう簡単に変わらない。

プレーオフを簡単に勝ち抜くことなど、やはりできないということを
世界中のファンがこれから目撃することになる。


続く戦い、
イースタンカンファレンス・セミファイナル(プレーオフ東地区準決勝)。


相手は、

パトリック・ユーイング率いる、ニューヨーク・ニックスだった。


続く



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嗚呼、NBA(91〜92シーズン) へのコメント一覧

  1. 1.
    • miya
    • 2008年04月28日 04:51
    1番ありがとうございます
  2. 2.
    • スラム
    • 2008年04月28日 05:04
    • 5
    2番です!

    続き期待してます!!
  3. 3.
    • あほになります
    • 2008年04月28日 05:38
    3です
    悔しいです

  4. 4.
    • スタァクス
    • 2008年04月28日 06:13
    92年ニックス戦の興奮はガチ!
  5. 5.
    • Ninja
    • 2008年04月28日 07:31
    セ・リーグとパ・リーグもプレーオフはあるぞ?
  6. 6.
    次のスラムダンクはいつ頃になるのかな
    ヾ(^▽^)ノ
  7. 7.
    • づまにい
    • 2008年04月28日 08:13
    • 5
    ろぉくばん(・ω・)/
  8. 8.
    • かなは
    • 2008年04月28日 09:00
    NINJAサン→→

    プレーオフは日本シリーズ出場権を獲得するもので、リーグ優勝は関係なかったと思います。

  9. 9.
    • 素面
    • 2008年04月28日 11:24
    これイイ!
    あの頃の興奮が甦ります!

    Ninjaさんはよく読んでからコメントしましょう。
    あまり低レベルな書き込みでみんなを萎えさせないように…(^_^;

  10. 10.
    • はるこ桜木町
    • 2008年04月28日 12:21
    チラシの裏乙wwつかスラダンかけやケイワイやなプッ
  11. 11.
    • デニス
    • 2008年04月28日 12:45
    はるこ桜木町=Ninja

    バレバレだwww

    ダサすぎるwww
  12. 12.
    • 2008年04月28日 13:38
    去年はマブスがウォーリアーズに負けてビビったよ。
  13. 13.
    • U8
    • 2008年04月28日 15:56
    • 4
    そのときって、ロニー・サイカリーもヒートにいましたよね?
    なかなかの好選手でした・・・って、マジック時代に知った選手ですが(笑)
  14. 14.
    やばい…NBAばかり観てたあの頃思い出す
  15. 15.
    • 彦一
    • 2008年04月28日 18:01
    なにこれ雑誌の切り抜き話?
  16. 16.
    • へべれ〜け
    • 2008年04月28日 18:39

    ☆ なるほどなるほど、私には貴重な知識の糧になりますね。☆

    継続的なupを期待しつつ、楽しみにしてます♪

    『マイケル・ジョーダン、怒涛の56得点。』
    このフレーズに、鳥肌が立ちましたよ。

    ではでは…
  17. 17.
    • 河野さん
    • 2008年04月28日 18:51
    >彦一

    Kさんは雑誌編集者だからそう見えるんじゃね?
    確かに本物の記事みたいだよね。
    やっぱプロは違うわ
  18. 18.
    • ケンケン
    • 2008年04月28日 20:17
    • 5
    NBA見たことない俺でも凄さが伝わってきました
    Kさんわ本当にすごい
  19. 19.
    • T
    • 2008年04月28日 23:21
    バスケは素人ですがジョーダンなど名前は聞いたこともあるし面白いです。

    さっきニュースみたらスリーポイントのラインが50センチ遠くなるみたいですが、これは何かメリットとかあるんでしょうか?
    素人の考えだと、入りにくくなって面白さが減るんじゃないか?ぐらいにしか感じません。
  20. 20.
    • へぇー
    • 2008年04月28日 23:35
    • 5
    スリーポイント遠くなるんだぁ
  21. 21.
    • アレン
    • 2008年04月29日 00:06
    • 5
    スリーの距離が遠くなる

    スリーが入りにくくなる

    本物のシューターが目立つようになる


    シューターの価値が上がりそうですね
  22. 22.
    • うしゃ〜
    • 2008年04月29日 00:17
    NBAの3Pラインは約1M遠いんでFIBAがそれに合わせてくみたいですよ☆
  23. 23.
    • 読者T
    • 2008年04月29日 00:47
    ニックスにはスタークスがいるんですよね〜!!
    ジョーダンとスタークスのマッチアップは本当に見てて
    ぞくぞくしたの覚えてます。
    他にも元チームメイトのオークリーもいたし。
    今のセルティックスのヘッドコーチのドック・リバースも現役でしたよね。
    違ってたらごめんなさい。
  24. 24.
    • ハルク
    • 2008年04月29日 03:22
    90年代のニックスはブルズとだけでなくいろんなチームと熱い因縁対決がありましたよね。


    ニックスvsブルズ
    ニックスvsペイサーズ
    ニックスvsヒート


    あぁ〜どれもヨダレものの濃い名勝負の数々・・・特にニックスvsヒートの因縁はもし記事書いたら相当長くなりそうですね(^_^;)
  25. 25.
    おぉ〜次はいよいよ我がニックス登場ですか〜(^o^)


    Kさんの中のニックス楽しみにしてます♪




    …あ、この記事はブルズをフューチャーしてるんでしたっけ(^_^;)
  26. 26.
    • 読者T
    • 2008年04月29日 13:39
    そういえば最近のNBAって放送時間の関係かどうか
    わからないですけど、試合前の選手紹介とか
    見せてくれないですよね…
    昔のブルズのスターティングラインナップの紹介とか
    あれだけで鳥肌モンでしたけど…
    ジョーダン絶対にTシャツをジャージにinしてたの
    思い出した!
    今コービーも確かinしてますよね。
    たまたまなんですかね?
  27. 27.
    • あたま
    • 2008年04月29日 19:02
    • 1
    この記事だけエラーで見れない��


    コメはできるのに
  28. 28.
    • あたま
    • 2008年04月29日 19:03
    文字化けした。
    すみません。
  29. 29.
    • ユーザー
    • 2008年04月30日 07:56
    パリーグはNBAと同じですよ
  30. 30.
    • このコメントは削除されました
    • 2008年04月30日 08:25
    このコメントは削除されました
  31. 31.
    • リョウ太
    • 2008年05月01日 22:02
    • 5
    ジョーダンは食中毒でも試合出てシュート決めまくりますからね!
    彼はまさしく神です!




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