シカゴ・ブルズvsニューヨーク・ニックス。
第5戦、シカゴで行われたゲームは、ジョーダン37得点の活躍で
ブルズの勝利。
シカゴ･ブルズがカンファレンス・ファイナルに王手をかけた。
依然、ニックスペースのロースコアゲームが続くものの、
ジョーダンの久々の高得点により、ブルズの勝利は濃厚かと思われた。
だが、ニックスは死んではいなかった。
ビデオ「アンタッチャ･ブルズ」には、ニックスのフォワード、
ゼービア･マクダニエルの印象的なコメントが収録されている。
ロッカールームで記者に対して放ったコメントだ。
「ブルズは王者だから、ニックスは諦めるしかない。
君たちはそう思っているのか？」
タフなインサイドプレイヤーとして名を馳せた、このマクダニエルは、
このシーズンのニックスのスタイルを物語るような選手だ。
彼は、ブルズ王手の状況を問う記者に噛み付いた。
そして、こう続けた。
This is game.
This is men's game.
―――これは勝負だ
―――男と男の勝負だ
この言葉が全てを語っていた。
ニックスはまさに戦う男のチームだった。
シカゴ･ブルズに王手をかけられようが、最後まで諦めない。
第6戦。
ニューヨーク。
背水の陣のニックスは、ジョーダンへのディフェンスを徹底した。
第5戦でブルズの23番にしてやられた教訓だった。
また、前述のマクダニエルは、リバウンドで、
特にオフェンス・リバウンドで大いに奮闘した。
マッチアップ相手のスコッティ･ピッペンに対し、
ファウルすれすれの肉弾戦を挑み、サバイバルと化した
ゴール下をパワフルに戦い抜いた。
技術ではオールスターのスコッティ･ピッペンに適うべくもないが、
ペイントエリア内のフィジカル勝負なら負けない。
「脅威のオフェンス･リバウンダー」と呼ばれたマクダニエルの
面目躍如だった。
そして、ゴール下を制圧したニックスがこのシリーズの均衡を破る。
ついに初の100得点が記録されたのだ。
最終スコア 100-86
ニックス、3勝3敗で逆王手。
オフェンスのポイントがゴール下なら、ディフェンスのポイントは、
間違いなくマイケル･ジョーダンへの徹底した守備だった。
マイケル･ジョーダン 21得点
最強のスコアリングマシーンとしてはあり得ない数字だ。
ジョーダンを潰し、インサイドを制し、
男の集団、ニックスが地元ファンの声援の前でまさに男を見せた。
勝負はいよいよ第7戦へ。
荒々しいニックスの挑戦の前に、シカゴ･ブルズは疲れていた。
ジョーダンがまさかの21点に抑えられ、14点差の惨敗。
第6戦終了後、テレビカメラは、疲労困憊となったブルズの
ロッカールームを映した。口数の少ないロッカールーム。
それはラフファイトに心を折られている姿のようにも見えた。
もし彼らが並みのチームならば、この第7戦は勢いに乗った
ニックスに獲られていただろう。
例え、戦いの舞台がブルズのホームだったとしても。
それほどの勇ましさがニックスにはあった。
自分たちのプランでゲームを進め、相手のエースを殺し、
崖っぷちから生還を果たし、勢いは間違いなくニックスにあった。
並みのチームならここで負けていたはずだ。
だが、シカゴ・ブルズは並みのチームではなかった。
とびっきりのスペシャルなチームだった。
なぜなら、このチームにはマイケル･ジョーダンがいるからだ。
運命の第7戦、シカゴ・スタジアム。
勝負を決める大一番でエア・ジョーダンが空を舞った。
タフなニックスの守備陣を蹴散らし、これまで痛めつけられた
鬱憤を晴らすかの如く、得点を奪いに奪い、
男と男の勝負に決着をつける、42得点。
チームも110得点を記録し、ニックスのプランで推移した
ロースコアゲームにも終止符を打つ。
110−81
シカゴ･ブルズ、カンファレンス･ファイナル進出。
第6戦に全てを吐き出したのか、ニックスはこの最終戦で
ブルズに、いや、ジョーダンに太刀打ちできなかった。
ラストバトルは、このシーズン最大の得点差で閉幕。
試合後、7戦にわたって激しく戦いあった両群は、互いに健闘を称え
敬意を表するように抱擁を繰り返した。
ゼービア･マクダニエルは、このシーズンの宿敵となったピッペンに
自ら歩み寄り、握手を求め、そして勝者を称えた。
男と男の勝負が終わった。
軍配は、シカゴ・ブルズに上がった。
このギリギリの戦いを終えての、フィル･ジャクソンのコメント。
「僕たちはいまプレーオフを戦っているということを改めて確認した」
これがプレーオフだ。
簡単に勝ち抜くことなど絶対にできない。
シカゴ・ブルズは、難敵中の難敵を、最後の最後で退け、
新たな挑戦者の待つ、カンファレンス･ファイナルへコマを進めた。
続く
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jungle123
嗚呼、NBA（91〜92シーズン）�� へのコメント一覧
最近のＮＢＡの話題も聞きたいです。
NBAを知らぬ友にも勧めて読ましてますが
やっぱ分かりやすくていいすね
いやぁあの熱さが蘇るなぁ。
あの頃はｼﾞｮｰﾀﾞﾝの第一次全盛期の時代でしたからね。
あんなに頼もしいﾌﾟﾚｰﾔｰはいまでもそうそういませんもんね。
次回も期待してまーす(笑)
ニックスのゴツゴツしたディフェンスはかなり危ないわよ。
それでも、勝ったブルズは強いんでしょうね
ってか、ジョーダンを語るのにオークリーとの話出さないのはありえない！！！
書くならもっと勉強して欲しい・・・・
今年のプレイオフ、イーストもウエストも
白熱の展開でなんかテンションあがりますよね！
セルティックスｖｓキャブスも接戦だったし、
今日のスパーズｖｓホーネッツ第７戦は
すごい大きな意味を持つ試合になりそうですしね。
王朝に挑むＣＰ３の活躍楽しみです。
ホーネッツのここまでの快進撃を見れば勝っても
もはやアップセットとは言えないですもんね。
あとはオーリーが過度なボディーチェックを
しない事だけ祈ります。
ちなみにＣＰ３もそうですが、今シーズンのＮＢＡ
やけにアリウープが多くないですか？
ジョーダンとオークリーの関係ってなに？教えて。
僕はかつて同じチームだったことくらいしか知らないので。
そんなの誰でも知ってるし(ジョーダンの得点を細かく書くようなＫが知らないわけがない)勉強してくださいなんて言う話じゃない。
そもそも二人の関係はこのシリーズにたいして影響してない(Xﾒﾝ・マクダニエルは確かにキーマンだった)
今日の採点です。
誤字回避のためにコンパクトにまとめた点は好感が持てます。少し成長しましたね。
ただ、今回の書き込みを見る限りチラシの裏の意味をよく分かっていないようで、それが残念でなりません。
２ちゃん用語を使うなら勉強も必要です。専用辞書等をもう一度読んでおいてください。
今回は10点です。専門用語の誤用は大幅なマイナスとなるので今後気を付けてください。
今回のような情けない事態が続くようなら採点をやめますよ。
それが嫌ならもっとガンバってください
間違いない！
ジョーダンとオークリーの関係とか書くにも及ばない程有名ですよね＼(^^:;)
期待してたのにな〜。ショックです。
レイカーズ、スパーズ倒してくれよ〜！
ところでどーでもいいんですが最後の『ﾀﾝといえば…』のﾀﾝはどっからピックアップしたんでしょーか
もしかしてｼﾞｮｰﾀﾞﾝのﾀﾝ？
Kさんが言ってたイタリアセリエAのビッグ７のとか
スラムダンクを教えてもらってここにたどり着いたのですがNBAのにもはまっちゃいました
こないだblogに書書かれてたDVD買ってみます
あとはｽﾄｯｸﾄﾝとﾏﾛｰﾝかなぁ。
早くﾌﾞﾙｽﾞとｼﾞｬｽﾞについても書いて欲しいっす！
Ｋさん更新大変だけど期待してます！