バーレーン×日本 @バーレーン・マナマ
後半40分を過ぎた時点で3−0。しかも相手は10人。
誰がどう見ても、勝負は決しているシチュエーションだ。
気を抜いてもいいなんてことは決してないが、
相手もさすがに若干集中が切れかかっている。
ここから何かが起こるなんて普通は誰も思わない。
この時点で、わしは
「完璧とはまだまだ言えないが、見事な横綱相撲だった」
みたいなイメージで記事を書こうと考えていた。
これが、最終的に3−2になって、「課題だらけ」のような
イメージを残してしまうんだから、勝負というのは
本当に分からないものである。
そんなファンの心理がよく表現されているのが、
この談話室。気が向いたら、コメント見てみて。
なかなか面白いよ。
なんてことを言いつつ、わしは正直かなり満足。
絶対に勝たねばならぬ、と位置づけられたアウェイの初戦で
3点獲って勝ったのだから、結果としては申し分ないのである。
きっちりとした内容でゴールを奪われた印象がないためか
最後の2点は笑い話程度にしか、まだ思ってない。
あくまでも、「まだ」思ってない、だけどね。
とりあえず、しょうもない連携ミスだったりするんだから
そこはちゃんと練習とコミュニケーションで直してくれ。
完全に相手に崩されてシバかれてしまう前にね。
さてさて、試合はというと…。
前半。
序盤は、「メンバー構成はこれでよかったんだね」と、
大半が納得するような、なかなかの動きを見せた日本。
特にツートップ(1トップ気味だったが)と松井が元気だった。
田中達也と玉田圭司という機動力に長けた選手を並べた前線は、
相手のボールをよく追い回したり、積極的に1対1から仕掛けたり
序盤にイニシアチブを握るためのいいアプローチを見せた。
中村俊輔のフリーキックにつながるファウルを得たのも
彼らの働きだった。玉ちゃんだったよね。
で、フリーキックがこれまた秀逸。
遠藤がまたぎ、俊輔が蹴らない。
そして遠藤が「あ、ゴメンゴメン」とばかりにゆっくり戻る。
「なんだ? やり直しか?」と思いながら見てたら
いきなり俊輔がズドン。
あれが狙っていたものなのか、たまたまそうなったのか、
はてまた遠藤の勝手なアドリブだったのかは全然分からんが
とにかく序盤で貴重な先制点をゲット。
大事なイニシアチブを獲得した。
その後も、セットプレーからの流れで俊輔のシュートが
ハンドを誘いPKをゲット。
遠藤先生が、巧の業を披露し、2−0。
これが前半44分の出来事。
談話室でも「コロコロ、コロコロ」の大合唱(笑)。
ここで、勝負は決したかな。
観る側としては、なんか安心しちゃったね。
後半。
15分あたりからバーレーンが選手を代えて攻勢に出ようと試みるが、
その出鼻をくじくように、田中達也の仕掛けが相手のファウルを
誘発し、一人退場。
2−0で相手10人。
将棋で言うところの、いわゆる「詰み」に近い状態に。
30分くらいからは日本がやりたい放題ズタズタにし始める。
もはや、もう一点は時間の問題。
が、長谷部と田中達也がバーに当てたり、玉田が神ドリブルから
凡人シュートを放ったりと、そのもう一点が遠い。
これ、今回の課題じゃないかな。
だって、あのズタズタっぷりは結構なもんだったよ。
あの間に1点入ってしかるべきでしょう。
あの一連のラッシュで獲れなかったのは問題だよなあ…。
結局、猛攻が形になるには、ケンゴが40分にダメ押し弾となる
ミドルを決めるまで待たねばならなかった。
中村憲剛、たまに見せる左足での見事なキック。
ともあれこれで3−0。
「ほぼ詰み」から「詰み」へ移行する。
が、しかし。
だが、しかし。
これがダメ押し弾じゃなく、決勝点に変わってしまう。
バーレーンの右サイドから、日本の守備陣全員の間を
すり抜けるという、モーゼの十戒のようなパスが通り
1点を返され、3−1。
その直後に、闘莉王のGKへのヘッドが鮮やかなループを描き、
楢崎を飛び越えるレインボーゴール。
後半41分3−0から、後半43分3−2へのワープ完了。
少年漫画でも描かれないような奇跡的な猛ラッシュ
(うち1点はオウンゴールだが)で1点差にまで詰め寄られる。
気が抜けたのか、なんなのか。
駄目駄目とした言いようのない失点の喫し方だったが、
唯一にして最大の目標が「勝利」だったので、とりあえずは
笑い話ですませておこうと思う。
だからレインボーゴールなんて言ってるわけでして。
あれ、奇跡の逆転だったら本気で笑えないから。
あんな時間でやられたら言葉失うから。
頼む。取り返しのつくミスである間になんとかしてくれ。
で、とりあえずは第一関門突破。
次はウズベキスタン戦。
ホームなんで、しっかりと勝ち点を6に伸ばしてくれ。
……なんてことを思ってたら、昨日カタールがウズベクを
3−0でおシバきになられたようで。
なんだ? カタール超強いのか?
それともウズベクは草刈り場決定なのか?
もし後者だとしたら、ウズベク戦って勝たなきゃ駄目なんでは?
引き分けでも駄目な相手になっちゃうんじゃないか…。
やっぱり次も「勝たねばならぬ一戦」か。
こうやって毎回緊張できるなら、それはそれで面白いからヨイ。
じゃ。次も談話室で盛り上がりましょう。
ではでは。

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3-2 勝ったからヨイ/日本×バーレーン へのコメント一覧
3点差っていうのは2点とられても大丈夫っていう気持ちでプレーするんだけど。
まぁディフェンスやキーパーの人はそんな事ないんだと思うけど。
あの監督はサッカー知らなすぎる
何がやりたいのか全くわからない
まぁ勝ったから評価はされると思いますが。
アウェーでゎ引き分け以上、ホームでゎ勝ち以上で無ければアフリカにゎ行けないと思う
内容では完勝なのに、接戦というイメージが…
次にホームでやるときにどう出るか…
こっちはいい緊張感を持てる?
相手が自信をつけちゃった?
いや、でもそれまでに日本が連勝街道を突っ走り独走体制に…?
ってことになりますように!!
頑張れニッポン!!
ああいうのが雰囲気悪くするんだよ。
あと松井のコンディションはあきらかに悪かったのになぁ。
しかし、見る限りでは、何らかの形で俊輔がいなくなったら終わるって感じかな。
自分が日本の相手なら、確実に俊輔をつぶす。たとえ10人になったとしても、俊輔のいない日本なら勝ち目はあるからね。
最後まではしりきらなかった…あれ内田か?
あいつはもういらね〜
岡田さんがサッカー知らなすぎるって…。
まぁすぐに辞めたけど
岡田評価する人なんか一人もいなかった
コーチ時代ですが
サッカーの何を知ってるね〜 ルールぐらいならわかるけど
ちなみに争うつもりは全くないので
それにあのバックパスを追いかけるスピードを見ても明らかに疲れを感じるし…試合終了まで全力で走れる選手なら失点を防げたかもしれないけど日本人DFにはそういう人少ないですよね。
ただ、後半、替えてよかったかな。松井はカードもらってるからわかるけど、ディフェンスを一人変えてもよかったのではと思います。