三浦 ５
「湘北逆転ーーー！！！！！！」
天崎投入で流れが変わった。
持ち前の運動量を生かしたディフェンスと、流川にマークが集中した際の
ゾーンの穴を突く巧みなムーブが、湘北にリズムをもたらした。
さらに…
ザシュ！！！！
彩子 「流川！！！！」
桑田 「来たーーーー！！！ 流川のスリー！！！！」
湘北 ９
三浦 ５
天崎に引っかき回されたゾーンの外から流川のスリーが炸裂。
宮城 「よーっし！！ ナイスだ流川！！」
バチン！！ ハイタッチ。
流川 「うす」
彦一 「ついに外も決まった。こうなったら三浦台のゾーンはお終いや」
さらに、湘北はディフェンスでも、三浦台を圧倒する。
キュキュ！！！
城 （コイツ…！！）
天崎がタイトなチェックに出る。ボールマンが追い詰められる。
バッシイイ！！！！
その隙を、宮城が突く。横からボールを奪い取る。
彩子 「ナイス！！ リョータ！！！」
ニカ！
宮城、ピース。 「彩ちゃん！！」
彩子 「コ、コラ…」 （前を見なさい！！）
「テメエ！！ なにヨソ見してやが…！！」
城の手が伸びる。
スッ
宮城、すかさず前方へパス。
またもや流川へ。
「また速攻だ！！！」
宮城 「え？ ヨソミ？ 誰が？」
城 「……！！」 （ぐっ……！！！）
彩子 （ふぅ…。まあ、よしとするか）
だが、今度は三浦台のディフェンスも戻っている。
PF・平瀬が流川をチェック。
ダム！！！ 流川、ゴールへ跳ぶ。
平瀬 「行かせるかああああ！！！！」
流川に向かって平瀬が跳ぶ。思い切り叩きに行くブロック。
晴子 「危ない！！ 流川君！！！！」
流川 （フン、来てみろ）
ガシ！
流川、平瀬の腕を左手でブロック。
平瀬 （………！！！！！）
ドガアアアアアアア！！！！！！
ワンハンドダンク炸裂！
『ピピーーーーーーーーーーーー！！！！！』
『ファウル！！ バスケットカウント・ワンスロー！！！！』
湘北ベンチ、いっせいに飛び上がる。
「うおおおおーーーーー！！！ 決まったああーーー！！！」
「これだ！！ これが流川だ！！！！」
宮城、ニヤリ。
「そういやアイツ、ケンカも一流だったな」
（よく考えりゃ、あんな奴らに負けるわけねえか……）
倒れている平瀬。
上から鋭い眼光で見下ろす流川。
平瀬 「……！！」
（こ、怖え…）
宮城、ニヤリ 「あんまりビビらせんじゃねえぞ、流川」
桜木、ギラリ 「ルカワごときにビビんじゃねえぞ、三浦台」
宮城 「は…？」
桜木 （クソ…、なぜアイツばかりが目立つんだ）
ザシュ！！
湘北 １２
三浦 ５
流川、ボーナススローも決め、3点プレイを完成。
安西 「フム。いい調子」
そして、ベンチメンバーに声をかける。
「皆さん、ウォームアップを。第2クォーターからは
ドンドン交代していきますよ」
「……！！！！」
―――交代
桑田 「よーっし！！ 出番だ！！」
潮崎 「2年はまだ休んでろ。俺が先だ！」
与田、野茂 「いえいえ、先輩こそ休んでてください。まずは1年から」
いっせいに動き始める湘北ベンチメンバー。
彩子、ニコリ。 「いい感じね。みんなやる気マンマンだわ」
晴子 「なんか、湘北らしい明るいムードになってきましたね」
彩子、スコアボードを見る。
湘北 １２
三浦 ５
「フーー。まったく、最初からこうなればいいのに。
いつも最初はハラハラさせるんだから」
そして
『ビビーーーーーーーーーーーー！！！！』
『１stクォーター終了』
湘北 ２６
三浦 ８
宮城が手を叩いてベンチに戻ってくる。
「OK、OK！！ いいぞ、このまま突き放すぞ！！」
彩子、ため息。
（何言ってんのよ、最初は思い切り向こうのペースにはまってたくせに）
安西、ニコリ。
「なかなかいい調子ですね。では、次はメンバーを代えていきましょう」
２ndクォーター、ラインナップ
PG 安田
SG 潮崎
SF 天崎
PF 流川
C 桜木
安西 「宮城君抜きですよ。3年生2人でしっかりリードしてください」
宮城 「頼むぜ。ヤス、シオ」
安田＆潮崎、ゴクリ。
「俺たちが…」
『ビーーーーーーーーーー』
２ndクォーター、スタート。
三浦台のスローインから試合再開。
城 「チッ、控えに代えてきやがったか。ナメられたもんだぜ」
（だが、ここがチャンスだ。一気に追いつかせてもらう）
ダム！
PG・磯貝がドリブルインを狙う。
キュキュ！！
安田、抜かせない。
宮城 「お！」
彩子 「いいぞ、ヤッちゃん！」
安田 （あれ？）
あっさりとドライブを防ぐ安田。
（なんか……、リョータに比べれば、ずいぶん遅いな）
攻めあぐねる磯貝に、城がボールを要求する。
「オラ、磯貝、よこせ！！」
キュキュ！！
ここは潮崎が手を伸ばす。パスコースを遮断。
城 「な…？」 （コイツら、動きがよくなったか…？）
潮崎 （三井さんや天崎をマークするより楽だな）
ベンチから宮城の声が飛ぶ。
「よーーっし！！ いいぞ、ヤス、シオ！ ナイスディフェンス！」
彩子 「いい動きね、2人とも！」
宮城 「ヘッ。落ち着いてやれば、こうなるってことよ」
彩子 「アンタもよ。つまらない野次にムキになっちゃって」
ギクゥ…
宮城 「ハイ……」
そして…
ガン！！
三浦台のシュートが外れる。
宮城 「リバーーーン！！！！」
バッシィィ！！！！
桜木 「桜木参上！！！！！」
湘北ベンチ、総立ち。
「オオオーーーーーーーーーーー！！！！！」
「リバウンド王・桜木！！！」
三浦台が誇る194cmセンター・平山の上でボールをつかむ。
平山 （一体なんなんだ、コイツのジャンプは……！！）
ダン！ 桜木着地。
ギラ！！ 流川に鋭い視線。
「見たか、天才のジャンプ力。俺の勝ちだ！！」
流川 「フン」
平山 （そして、なんで味方とケンカしてんだ……）
湘北の攻撃。
ダム！！ 流川のカットイン。
三浦台のゾーンが収縮する。
ビッ
流川、外にボールをさばく。
（野郎…！！） 三浦台ディフェンスの腕が流川へ向かう。
ボールをさばいた後の流川に。
宮城 （アイツら……！！！）
ガシ！！ 流川、再び腕でブロック。
逆に相手の腕を叩くような強いブロックだ。
「痛ッ……！！」
宮城、ニヤリ。 （いまのは痛えぞ、相手が）
ギロ！ 流川、睨みをきかせる。
ひるむディフェンス。 「う……」
（やっぱり怖え……）
外で受け取った潮崎、フリーでスリーポイントシュート。
彩子 「来い！！！」
晴子 「来ーーーーーい！！！」
ザシュ！！！
湘北 ２９
三浦 ８
「よーーーーーーーーっし！！！！！！」
天崎 「OK！ 潮崎さん、ナイッシュー！！！」
潮崎 「オウ！！」
（いける！！ いけるぞ！！！！）
安田からも声が出る。 「よし！ ディフェンス！！！」
「オウ！！！！」
湘北、メンバーが変わっても三浦台を圧倒。
――海南や山王と戦った経験
――多くの脱落者を出した猛練習
――そして、頼もしいルーキーの加入
落ち着きを取り戻した湘北にとって、もはや三浦台は相手ではなかった。
「うらああああーーーーーーー！！！！！」
バッシイイ！！！
桜木のブロックショットが炸裂！
彦一 「今度はブロック！！ 桜木さんのゴール下は最強や！！！」
桜木、たたきつけたボールを自ら拾おうとするが…
サッ！
低い位置で天崎がかっさらう。
宮城 「速い…！！」
桜木 「……！！」 （チョロチョロ動きやがって！！！）
「速攻！！」 ボールは天崎から安田へ。
ビッ！ そして、安田から前方の潮崎へ。
「前、走ってる！！」 「行け！！！！」
潮崎、ゴールに向かう。
城 「戻れ！！ チェックしろ！！！！！」
三浦台ゴール前、ディフェンスを前にして潮崎は冷静に横パス。
「なに……！？」
そこには
桜木が走りこんでいた。
「おおおおーーーーーーーーーーーー！！！！！」
桜木 「庶民シューーー！！！」
バス！！！！
湘北 ３１
三浦 ８
彩子 「ナイス速攻！！！」
晴子 「スゴイ！！ ナイスプレイ！！」
天崎が声をかける。
「桜木さん！！ ナイッシュー！！」
が…
バチン！！ その天崎に桜木のデコピンが炸裂。
天崎 「痛ああ！！！」 （なんで…！！？）
桜木 「人のボールを取るな！ チョロ！！」
天崎 「え…？」 （チョロ…？）
流川、ため息。 「なに言ってんだ、あのどあほうは…」
安田 「よっし！！ もう一丁、ディフェンス！」
潮崎 「いける！！ いける！！」
宮城、ニコリ。 「おお、いい声」
安西 「どうやら、気づいたようですね」
彩子 「先生…？」
安西、ニコリ。
「キミたちは強い」
続く
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jungle123
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる（288） へのコメント一覧
いつも楽しくみています☆
ユニバ編が見たい人は見なくていいんじゃね？Ｋさんのブログなんやし意見する必要ないでしょ！
今回も最高に面白い！ヤス、シオ頑張れ〜〜！君たちは強いんだ！！
早く続き読みた〜〜い(≧∀≦)！
いつも楽しく見させてもらってます
１つ間違いを見つけたんですが、最初らへんの三浦台の点数が５点から４点になってます。
図々しくてすいません?
そして最後の懐かしのセリフ
三浦台の得点、最初５点じゃなくて４点になってますよ〜。
天崎かっさらうの上手いなぁ
可愛いですね、天崎。
１２対４になってる。
そういえば、メガネ、補欠君、ボス猿、丸ゴリ・・・数々のあだ名をつけてきましたね
次回も楽しみにしています
一回目のなら無くも無いですが、二回目のは確実に。。
これからもKさんのファンであり続けますｗ
応援してますが、無理しないでくださいねｗｗｗ
できればアラシも教えていただきたいっす
��海南蹴って湘北にきた
��ルカワに憧れてる
ってコトは
天崎は清田の後輩でその清田を倒したルカワに憧れて湘北にきたみたぃな感じなのかなぁ｡｡
99点差し上げよう！
そろそろ荒石も出るのかな？
とりあえず楽しみです！！
潮崎が3Pを決めて活躍。なんか嬉しいですね！
天崎のチョロという桜木の呼び方がここで誕生なんですね(^^)続きが楽しみです
宮城にスクープシュートとスリーで点とれるガードになってくれたらな…
３年だし少し威厳を…笑
異なるようで実は似ているんですかね。読者を引きつける技というか、そーいうものがなにか…、うん、ちょっとすごいよね(笑)
君達は強い
サブイボもんです
チョロきた―――(､∀`)ﾉﾉ
花道いるとやっぱりｽﾗﾀﾞﾝってかんじが増す。
Ｇ 植草
越野
Ｆ 仙道
福田
Ｃ ？？
りょうなんはバランスがいい｡いいセンターが入学したら湘北は勝てないな｡魚住Jr.でも来ないかな？
てか２話も更新されていたなんて…感激(T_T)
なんか桜木のデコピンて想像できない
SG天崎(1年)
SF流川(2年)
PF桜木(2年)
C 荒石(1年)
PG植草(3年)
SG越野(3年)
SF仙道(3年)
PF福田(3年)
C 菅平(2年)←仙道に「はい！」って言ってたから多分一つしたかな(笑)
越野も外角身に付けてるからいい勝負ににはなるのでは？
注)あくまで持論です
俺ならあそこでスティールされて仲間から袋叩きですよ
凄く笑えます。
清田が天崎の事を敵対視しているため後輩ではないと思う。
プレイスタイルも、身長や身体能力が似ているから似ているってだけだと思う。
ひとがいたから
視野が広くなったのかもね
オレはオリジナルキャラって意味でオリジナルって使ってるわけじゃないよ。
オリジナルのスラムダンクって意味で使ってたからね。
とっても良かったです！
ヤスもカクもシオも成長してて、
感動しました
桜木も頑張ってますね
流川に負けるなぁ
次回も楽しみにしています
海南や山王と戦った経験を持つメンツと毎日やりあってますからね。
さすが、桜木。命名のタイミングが桜木っぽい！
第二の桜木と呼ばれる実力？を早く披露して下さい。。
もう一度スラムダンク読み直さなきゃ！！
そしてスラムダンクの続きを勝手に考えてみるを読み返すぞ！！！
続きを楽しみに待ってます！
るかわのブロックは両方ファールとられませんよ。Ｋさんが書いた描写くらいでファールがとられるならＣの面とりなどの激しいやりあいのときにほとんどファールになってしまいますからね。
意味不明にﾜｶﾞﾏﾏな選手ぢゃない気がするﾝですけど…
原作の終盤では
もう立派な
ﾌﾟﾚｲﾔｰでしたよ
いや、桜木の性格はこんなもんでしたよ？
終盤立派だったのは全てをかけてた試合のラスト際だったからだと…
し、メチャクチャ自信になりますよね。
安西先生の下で仕事したいです 笑
ﾅﾆｹﾞに棒球、蹴球のＯＢ（時々現役）の名前がﾁﾗﾎﾗ登場し
そういうところもいい感じです。
ただ、その瞬間ファールを吹く吹かないは審判の判断に委ねられます。(慣習的にだいたいの審判は軽い接触程度なら流すでしょう。全部を全部吹いてたら試合の進行に支障をきたすという考えから。)
Ｔさんが審判だったら２回目はファール吹くという1つの意見でしょう？自分も審判の立場だったら１回目は流して２回目は吹きますね。明らかに自分からバチンと叩いているブロックですから。
ちなみに面取りでの話が出てましたが、明らかにガシガシ行くようだったら自分はファール吹きますよ。オフェンスしかりディフェンスしかり。
明らかに貴方間違ってますよ的な意見は止めて下さい。ファールの大前提を履き違えてるのはむしろ貴方のほうです。勉強して下さい。
ユニバ編に
今もオモロイけど待ってます?
ユニバを
今週、たまたま、発見してから、毎日、暇さえあれば、読ませてもらいました。
マジ、最高に、面白いです！スラムダンクを見て、バスケをしていた世代なので、目を閉じれば、いろいろなキャラが、思い出され、ストリーやゲーム内容もアリだと思います。
ホントに、満足出来る内容です。
これからも、がんばってください。
大学編にも出てきたしこれから出番が増えるのでは
はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます!!
一言。ファールの大前提は１試合通して同じ基準ってのもあるはずです！！１回目は流して２回目は吹くのはそれに反している気がするのですが!?
どぅでしょう??
１回目と２回目じゃ質がちょっと違くないですか？
基準はいっしょでもそっちが違えば変わってくるでしょ。
１回目のようなレベルのブロックは笛を吹かず、２回目のような激しいレベルでのブロックは一貫して常にファールを吹くということが『１試合通して同じ基準』ということです。
そのレベルでの接触はセーフ。そのレベルを超えたら笛を吹く。審判各々によって度合は違うでしょうが、ファールラインのレベルを持って笛を吹いているはずです。
参考にしてもらいたいのは単行本の何巻かは覚えてませんが、湘北vs陵南戦で魚住が４ファールを犯し、あと１回で退場になるという時、審判に対してファールのセーフティラインを引いたシーンがあります。つまりあの時の審判はあの程度の接触ならok、あれ以上の接触であればファールを吹くという『１試合通して同じ基準』を持って笛を吹いてたと判断できます。
それから、他の方はどうか読み取ったかは分かりませんが、１回目と２回目のブロックは性質が異なるものだと自分は文面から読み取ってます。
１回目は自分のシリンダー内で左腕を広げている。そこを相手が叩いてるのでディフェンスファール。カウントワンスローを吹きます。
２回目はブロックというよりも、相手が腕を伸ばしてきてる所を自分から叩いているように見えますので流川のファールを吹きます。
文章力がなくて分かりにくいと思いますが参考にしていただければ幸いです。
(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)
読んでて感どーしました
これからも、楽しく読ませていただきます
まだ１０代前半の私ですが、スラムダンクの大ファンです
ｋさん
３年生も地味に強くて嬉しいです。
後は荒石の出番が楽しみです！