湘北 31
津久 10
彦一 「しょ、湘北、強い……!!」
津久武監督・川崎 (これほどまでとは…。これは早急な対策が必要だ)
湘北ベンチ。
安西 「いい調子ですね。この試合もドンドン選手を代えていきますよ」
彩子 「みんな、頑張って!」
(よーーーっし!!!)
選手の目に力が入る。
2ndクォーター
PG 桑田
SG 天崎
SF 与田
PF 流川
C 荒石
宮城 「っし!! 行ってこい!!!」
「オウ!!!!!」
ガン!!!!
桑田 「あ…!!」
桜木 「入れろ!! バカモーン!!」
宮城 「リバウンドーーーー!!!!!!」
バシイイ!!
南郷 「っしゃあ!!!!」
「よーーっし!! ナイスリバン!! 南郷!!」
荒石 「クソッ…!!」
彩子 「ああ、獲られた…」
晴子 「桜木君との勝負じゃないと力が出ないのかしら…」
桜木 (フン。大したことねーな)
宮城 (課題が見えてきたな…)
『ピピーーー!!!!』
『ファウル!! 赤18(荒石)』
荒石 「あああ!!!?」
(またかよ……。チキショウ…)
天崎 「荒石、落ち着いて」
荒石 「クソが…」
桜木 「ヒッヒッヒ…。こりゃ退場王になっちまうか?」
彩子 「まるで去年の桜木花道ね」
桜木 「ぬ…」
ガン!!!
荒石 「ああああーーーー!!!!!」 (入らねえ…!!)
桜木、ニヤリ。 「下手クソめ。ヒザを使え、ヒザを」
彩子 「えらそーに…」
安西 「宮城君、チームの課題は分かりましたね?」
宮城 「ハイ」
(控え選手の底上げ。特に荒石だ。去年の花道と大体同じだな…)
安西 「県予選まで時間はありません。急務ですよ」
宮城 「了解です!」
そして
『ビビーーーーー!!!!!』
『試合終了ーーーーー!!!!』
湘北 109
津久 61
宮城 「よーーーっし!! 2連勝だ!!!」
天崎 「やった!!! 勝った!!!」
荒石 (クソ…。点が獲れねえ…)
彦一 「2試合とも湘北の圧勝や。この強さは本物やな」
安西 「フム。皆さん、いいゲームでした」
「ハイ!!!」
安西、ニコリ。
「これで気持ちよく県予選に入れるでしょう。
あと1ヶ月、各自の課題を認識して練習していきましょう」
「ハイ!!!」
桜木 (まあ、この天才にはもう課題はないけどな)
天崎 (よーっし、県大会は絶対スタメンを獲る。頑張るぞ!!)
荒石 (まだまだこれからだ。見てやがれ、桜木花道…!)
三校合同練習試合、終了。
湘北は、勝利という結果と、各自の課題認識という、
ふたつの収穫を得た。
ギラ!
宮城 「もっともっと鬼になるしかねえ!」
ザワ…
一年 「え…?」
―――翌日
宮城 「よーーっし!! 始めるぞ!!!」
「オウ!!!!」
湘北バスケ部、練習開始。
「ウィーーーッス! 晴子ちゃん」
桜木軍団、登場。
晴子 「洋平くん」
洋平 「昨日は大勝利だったって? 花道に聞いたよ」
晴子 「そーよう。みんな来ればよかったのに」
洋平 「ハハ。俺たちはコレが忙しくてね」
手をクイクイ動かす。パチンコの動作。
クス。
晴子 「もう…」
洋平 「今年も行けるといいな、全国」
晴子 「うん!」
バッシイイイ!!!!
洋平 「お!?」
桜木 「天才!!」
彩子 「ナイスリバン!!桜木花道!!」
荒石 「クソったれ…」
桜木 「どーした!! アラシ!!!」
荒石 「うるせー!! 次だ、次!」
大楠 「いまだに仲悪いな、あの2人」
高宮 「仲良さそうにも見えるけどな」
野間 「アラシか…」
洋平 「去年の花道みたいだな」
ウンウン。
全員いっせいにうなずく。
晴子 「フフッ」
宮城 「よっし!! 2対2、行くぞ!!」
「オウ!!!」
「よーっし、やってやるぜ」
一年生の顔には自信がみなぎっている。
前日の練習試合での圧勝が、そうさせていた。
(県予選までにスタメンを獲ってやる!)
ダム!!!!
「うわっ……」 石井が抜かれる。
バス!!
野茂 「っしゃあ!!」
彩子 「上手い!!」
石井 「くそ……」
野茂、ガッツポーズ。
(よし! 行ける! 行けるぞ!)
宮城 「いいぞ! 野茂!」
「……!!?」
(俺たちも負けてられねえ!)
一年が活気付いている。
「宮城さん、こっち!!」
宮城 「お!」 (いい位置に入ってるじゃねえか)
ビッ! 宮城からのパス。
バス!! シュートが決まる。
決められたのは、佐々岡。
「やった!」 コブシを握る一年。
(全然やれる!! 県大会はユニフォームをもらうぜ!!)
彩子 「やっぱりみんな上手いわね」
晴子 「凄いわ…」
中学時代の実績の上に、練習試合での自信が積み上げられ、
一年生たちの士気はますます上がっていた。
が、しかし……
宮城 「次、3対3! 行くぞ!!!」
「オウ!!!」
天崎 「よし!」
ダム!
バッシイイ!!! ボールが弾かれる。
天崎 「あ…!!!」
ボールを拾う流川。
「隙が多い」
天崎 「う……」
彩子 「まあ、厳しい先輩だこと」
宮城 「うらああ!!!!」
ダム!!!
与田 「うわ…!!」
バス!!!
宮城のレイアップシュートが決まる。
宮城 「コラアア!! 腰が高けえぞ、与田!!」
与田 「ハ、ハイ…!!」
桜木 「ふんぬーーーーー!!!!!」
バッシイイ!!!!
荒石 「……!!!?」
桜木 「また俺の勝ちだな、一年坊主」
荒石 「野郎…」
黙って見つめる安西。 「…………。」
彩子 「それでも、まだあの3人にはかなわないか」
晴子 「一年生もスゴイ選手ばかりなのに…」
さらに…
宮城 「うーーっし!! 次!! シャトルラン行くぞ!」
「………!!!!?」
(こ、ここでシャトル……!?)
ギン!
宮城 「鬼になるって言っただろ」
彩子 「おー怖わ…」
「ハア、ハア……」
汗びっしょりの一年。
間髪いれずに、宮城は次のメニューに進める。
「次!! 4対4!!」
呆然とする一年生。 「マジかよ……」
ブツブツ……
宮城 (俺は鬼、俺は鬼…)
彩子 「なんか一人で喋ってる…」
晴子 「怖いですね…」
宮城率いる新生湘北、厳しい練習は連日続くこととなる。
県大会(8強決戦)まで、あと1ヶ月。
続く

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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(293) へのコメント一覧
荒石の成長に期待!
とてもおもしろい!
こんなに激しいメニューしたら死にます(笑)
シャトルラン…懐かしい(;゜O゜)
↓
去年の花道と
では?
自分も最近スラムダンクの続きを書き始めました。
もし良かったら見に来てください。
ライブドアのブログ検索でSLAM DUNKで探せば見つかると思います。
早く続きが読みたい!!
一番コメも毎回多くて見てて微笑ましいですね!
シャトルランを昨年やりました
県予選楽しみにしてます
俺だったら3日で辞めちゃうかも(^_^;)
湘北ファイト
承認制を理解しよーぜ。
やはり3人は次元が違う…
りょーちんっ(^O^)/
でも、桑田、石井、佐々岡がびみょ〜w
Kさんがんばってください!応援してます!
宮城の鬼ぶりを見て赤木はどう思うだろう?
最初らへんでアラシのセリフが『まかかよ』になっていましたよ
花道ピンチだな笑
次回が楽しみすぎる
選抜は2、3年で頑張って牧率いる海南にあと一歩だったので2、3年の控えのみんなもそれなりの実力ありますよね?
一年生に負けじと頑張ってほしいな♪
ボディケアに打ち込む桜木花道とかも見てみたいですね
期待
多分文字化け
まかかよは多分誤字だけどww
桑田はこの3人の中では頭角を表しつつあるな(^O^)
なかなかやるな
予選始まる前に、揉め事の予感が・・・・・。
今回も面白いー(゜∀゜)
花道と流川だいすきらぁ〃〃
練習メニュー2対2 3対3 したあとにシャトラン何本したのかわからんけど
高校生の強いところならそんなもん普通やないんかぁ〜
上位チームの練習どこの聞いても厳しかったけども
やはり あの三人はうまいですね〜
いつも楽しく読ませていただいてます。
Kさんとは同世代ということもあり、
大学時代の登場人物(サブキャラ)は
全て元ネタがわかりました。
何気に自分もモデルにされていたりw
これからも面白い作品を期待しています。
あと、感想も書かずに“1番”だけしかかかない連中の
コメントは承認しなくてもいいのでは?
おせっかいかもしれませんが、そう感じました。
今日たまたまこのブログみつけてスラダンの続き1日かけて読ませて
もらいました
これからも楽しみにしています
かなりおもしろくて、毎回更新楽しみにしてます!
これからもがんばってください!
個人的には、三井とかが少し練習を見に来る的な
場面がみてみたいです!
それにしても湘北強しですね!
メッシュ猿ドンマイですね。
予選…そういえば今回湘北はシードですよね。
4強になれる事は間違いないとして…
翔陽が気になりますね…伊藤君…どうなるのでしょうか。
海南や陵南も気になります。
いや、本当にインターハイに行くのはどこなんでしょう!!!
予測がつきません・∀・
そろそろもめごと起きるのが自然かなー。
でも、キャプテン宮城の気持ちも痛いほどわかる。
チームプレーの難しさ(+_+)
違うんですよー
とことん自分を追い込みますからねw
内容もさほど特殊な事はしないですよ(。・ω・。)
桜木古傷再発の流れだけはマジでありえないですよ。もしそうなったら超萎えるじゃん。高校編になってやっと主人公桜木の出番が来たのにここで離脱されたらクソ。久々の登場の桜木とルカワだけは順風満帆に成長し、活躍していって欲しい。
原作からのメンバーに頑張ってほしい気持ちはありますが、湘北のチームとしてのレベルアップを考えるなら、新1年生に頑張ってほしい。うーん、どっちがいいのか微妙です。