久々に週末をたっぷり休める(と思う)Kです。
※先週は土日とも夜な夜な出社して仕事だったんで
運動会の話・第二章行きます。
■10/3(土)
9時
運動会スタート。
全員参加の体操の後、いきなり娘(年長)の出番がやってくる。
種目は「障害物競走」。
わし、ビデオカメラを持ってスタンバイ。
わしの娘は非常に背が低いので、いつもこのタイプの競技の際は
第一走者である。探さなくていいので撮影が楽だ。
カメラを構えてスタートを待つわし。
背後ではわしの親父と奥様の親父さんが談笑。
わしの親父が「絶対にフライングする」と予言している。
娘、すっかり“フライングが十八番”のキャラにされてしまっている。
ピーーーー!!!
スタート係の笛が鳴り響く
が、その直前に既に走り始めていた我が娘。
圧倒的なロケットスタート(反則)により、いきなり首位に立つ。
親父 「ほら出た!!」
娘、ぶら下がっているタンバリンを叩き、平均台をテクテク歩き、
ぶっちぎりの首位で突き進む。
※平均台は2台あるのだが、なぜかみんな片方に行儀よく並んで待っている。
こうなれば後方からは抜かされないので、ここまでに首位に立っていれば
当分の間の首位が約束されるという、欠陥だらけの競技である
第三の障害であるトンネルは体が小さいほうが有利なので
恐ろしい速さで潜り込み、あっという間に出てくる。
ベルリンでウサイン・ボルトが見せたあの圧勝劇を髣髴とさせる
完璧な勝利を奪う(反則により)。
K一族、幸先のよいスタートである。
そして、年中の競技をひとつ挟み、今度は息子の出番。
全員でのダンス的なやつ。
が、わしはその次のプログラムである「親子競技」に出場するため、
入場門へ行かねばならない。息子の晴れ舞台をゆっくり観ることはできない。
K 「撮影は託した。私の分まで頼むぞ」
妻 「はい、アナタ。どうか無事で」
奥様にビデオカメラを渡し、娘が待つ入場門へ向かう。
ちなみに、もちろん会話の内容はウソである。
父親・K、出陣。
入場門で娘と合流。他の子の父親もゾロゾロとやってくる。
競技名は「魔法使いのほうき」。
親子で一本の竹の棒にまたがり一緒に走るというものである。
もちろん親子で足の長さが違うため、父親たちはみんな前屈みで
棒を持たねばならない。これが結構腰にクる。
誰だ、こんな腰痛持ちに致命的なダメージを負わせる競技を考えた奴は。
その頃、ポツポツと雨が降り出す。
「ちょっとヤバクないっすか?」
「これ、なんか一気にきそうじゃね?」
「天の怒りじゃ、天が我々に罰をくだそうとしておるのじゃ!!」
ざわつく入場門周辺。
もちろん3つ目のコメントはウソである。そんな人がいたらわしは逃げる。
グラウンドでは息子が踊っている。
上空では雨雲が踊っている。
上手い!(どこがやねん)
が、そんななか、なんとか息子の演目は終了。
まだ小降り。すぐに止んでくれれば、なんとかなりそうだ。
そしてついに、わしと娘の出番。
先生が笑顔で手を挙げる。「皆さん、行きますよ〜!!」
そして、入場の音楽が会場に鳴り響く。
次の瞬間、
豪雨発動。
「天の怒り」と思ってもよいレベルの、THE・豪雨。
小降りゾーンからわずか10秒ほどでいきなりの豪雨。
本部席からアナウンス。
「一旦、中断します! すぐに屋根のあるところに避難してください!!」
「わああーーーーーーーー!!!!」
観客、いっせいに走り出す。
あ、これウルトラマンで見たことある。
そう、怪獣が出た時の市民が逃げ惑うシーンだ。
あれが、リアルに目の前で繰り広げられている。
なんて、楽しんでる場合じゃない。
わしと娘も、入場門横のテントにすぐさま避難。
騒然とする運動会の会場。
弁当をほったらかしで避難した家族もいたようで、
大変なことになっている席もある。
レジャーシートはすべからく水溜りを作っている。
※わしの家族は雨が降り出した時点で既に荷物をまとめていたので、
ちゃんと全部持って避難できたようだ
色んな声が聞こえてくる。
「これ、もう止まないよね…」
「止んだとしても、地面ビチャビチャよ」
「だから、最初から明日にすればよかったのよ!!」
「重馬場だな、こりゃ今日のレースは荒れるぜ」
「堀池さん、ピッチコンディションはどうですか?」 「最悪です!」
もちろん最後の2つはウソである。
しばらくの後、
「今日は中止にします! 明日9時よりプログラム4番から再開します」
中止が告げられる。
「おお、中断時点からの再開か。鹿島と川崎の試合もそうなったしな。
これが現代のスタンダードだよな」
なんてことは誰も言っていないが、ともかく今日は中止。
わし、大急ぎで車をとってくる。
そして退散。
娘が残念そうな顔をしている。
「あ〜あ、せっかく運動会楽しみにしてたのに」
いや、別になくなるわけじゃないから。明日あるから。
息子は泣いている。
「どうした? 明日あるから、大丈夫だぞ」とわしが声をかけても
泣き止まない。
どうやら、中止が残念で泣いているわけではないらしい。
息子が泣きながら理由を明かす。
「外でみんなでお弁当を食べたかった」
ちょ……!!!
お前、運動会の一番の楽しみが弁当だったのか!!!
もうちょい男らしくなれや!!
と、思ったが…
待てよ。
そういえば、わしも小学生の頃、家族やご近所のみんなで食べる
運動会の弁当は大好きだったような気がしてきた。
血か……。
しょうがなく、我が家のリビングでみんなで弁当をほおばる。
娘は障害物競走を制したのが嬉しくて仕方ないらしく、自慢げに話す。
「あのフライングで決まった。私は勝つためには手段を選ばない」
勿論ウソである。そこまでブラックな勝負師ではない。
ちなみに、息子の徒競走は明日。
みんなが息子にインタビューしている。
勝つ自信はあるのか?と。
息子、堂々と宣言。
「オレ、絶対一等賞獲るよ。足速いし」
「おおおおーーーーーーーーー!!!!!」
一同拍手。
息子は相当自信があるらしい。
娘は自分が決して俊足ではないことを自覚しているため、
このような勝利宣言をしたことはなかった。
が、息子は違う。
本田△並みのビッグマウスで、勝利を誓ってくれている。
だが、コイツならやるかもしれない。
そんなことを思いながら、タバコを吸うためにベランダに出たわし。
ふと空を見ると、最高の青空が広がっている。
運動会が中止になった途端、この快晴。まさにピーカン。
「まあ、こんなもんだよな…」
昔流行った「マーフィの法則」を思い出しながら一服。
さあ、息子は宣言どおりに勝利できるのか。
明日は雨が止むのか。
運動会。
初日は「豪雨により中止」。
続く
※おい、これいつ終わるんだ……!!?
2DAYS運動会(2) へのコメント一覧
用意が大変なのに・・・。
って(笑)
ここまできたらちゃんと運動会を全部報告してくださいよ笑
娘さんが勝利に徹しすぎて「エースキラー」などと呼ばれない事を願います
まぁ面白いからいいけど
どっちか言うと割とシリアスなスラダンの続きよりコメディなこーゆー文章のほうがK3は上手い。
という訳で昔やってて好きだった漫画系のブログ待ってます。
僕のマグロ弁当がぁー
まだまだ続きますね(笑)楽しみにしてます
だな
スラムダンクの続きと同じくらいこの続き期待してます
それにしてもKさんはいろんなネタ持ってますね
続きも楽しみにしてます
フライングクイーンの今後に期待です。
続きが気になる…
幼稚園の運動会は懐かしいなぁ、俺も障害物競走やってたな
ポトフで思い出し泣きというものでは
自分は運動会大嫌いな子だったんで、読んでて切ないでした(笑)
って言葉は使いたいだけ
面白いもんな♪
最近Kさんのブログを毎日 チェックしてしまう…
息子の皆で外でお弁当たべたかったの言葉に心打たれました。 優しいね息子さん
次回も楽しみに待ってます
最強で面白いです!
私の学校は台風が接近しているということで先週の木曜日は休校になったんですが天気は晴れ 最高の遊び日和(笑)
言っとくけどこれは本当の話ですよ!
Kさんのブログ 今回も面白かったです 次回も更新お願いします!
でも今回の運動会ネタは書かずにはいられない面白さ!
さすが編集者Kですね!
今までのブログネタが詰め込まれて思わず笑みがこぼれますw
続スラダンももちろんですが、日常ブログも大好きなので、Kさんのペースで無理せず更新がんばってください!