あんな先制弾を突き刺すFWが、近年の日本代表にいただろうか。
アジアの戦いにおいて、ガチガチに退いて守る相手を崩せず、
格下相手に思わぬ苦戦を強いられることが、意外と多い日本代表。
そして試合後にはいつも、「ミドルをもっと撃てよ」だったり
「パスばかりじゃなく自分でもっと仕掛けろよ」なんてことを
言われてきた。
だが先日のタジク戦、日本代表は退いて守る相手から早い時間帯に
先制点を奪った。
ミドルでもなく、セットプレーでもなく、流れの中の空中戦で。
先制弾を突き刺した男は、後半の立ち上がりにも同様に
ヘッドで追加点を奪い、8-0という空前の圧勝に大きく貢献した。
そして、男はその4日後のJリーグにもこの勢いを持ち込むかのごとく
2得点を記録し、得点ランキングトップに立った。
まさに、ニューヒーロー誕生の予感である。
ハーフナー・マイク24歳、ヴァンフォーレ甲府所属。
194cm86kg、Jリーグで活躍した父を持つオランダ生まれの日本人。
いま最も期待されるFWである。
こういったニューヒーローの誕生は、これまでの日本代表でも
ままあったように思う。
2002年日韓大会の代表ならば、01年のコンフェデ杯で
初スタメンを獲得するや否やいきなり2得点を記録し、
シンデレラボーイと呼ばれた鈴木隆行がいた。
2006年ドイツ大会のメンバーで言えば、リーグ戦の活躍で
代表に抜擢された瞬間、W杯予選で劇的な決勝点を挙げて、
本大会の切り札にまで上り詰めた大黒将志。
記憶に新しい2010年南ア大会のメンバーでいえば、
オランダで大暴れした後、「絶対的10番」の中村俊輔を
押しのけるようにチームの中心に立った本田圭佑だろうか
(本田はもっと前から代表の主力だったから違うかな?)。
みんなFWの選手である(本田は特殊なFW起用だったけど)。
やはり長らく「決定力不足」という言葉がつきまとい、
ひとりで点を獲れるFWはいないというのが、大前提のように
語られてきた代表チームだけに、最前線に新しい光を見出すと
こぞってヒーローと祭り上げる流れが、わが国にはあるように思う。
ここ最近の報道も、分かりやすいくらいにハーフナー一色だ。
ミーハーといってしまえばそれまでかもしれないが、
否定する気は全くない。これがごく当然の流れだろう。
こんなに新しい形の期待をもたらしてくれる選手が現れたのだから。
これからは、日本代表の試合で相手が思い切り引いてきた場合は
「高さで攻めろ」という、これまでとは違った声が飛ぶだろう。
日本代表のゲームを観る際の楽しみがひとつ増えたのだ。
しかし、タジク戦の2発は本当に凄かった。
相手のレベルが低かったという意見も多く見られるが、
とはいえあの日のハーフナーのインパクトは相当なものだった。
日本人FWがああいう形で高さで圧倒して得点を奪うシーンは、
ここんとこちょっと観たことがなかった。
これまで空中戦で強さを見せてきたのは、秋田や中澤、闘莉王など
バックラインの選手が大半。もちろん普段彼らは後方にいるので
点を獲るのはほとんどセットプレイのときのみ。
前線に位置する選手が流れの中からヘッドで2発、
しかも相手の守備の意識が高い前後半の立ち上がりである。
組織を無効化する絶対的な高さは本当に大きなアドバンテージだ。
年齢とともにスピードを失っていく選手はいる。
ジャンプ力が低下し、空を制せなくなる選手もいる。
スタミナが衰え、運動量が減っていく選手もいる。
だが、現役の間に背が低くなる選手はいない。
ハーフナーの「194センチ」という絶対的な数字は、
日本が手に入れた大きな大きな武器だ。
しかもこの数字は、世界的に見ても大きな数字だ。
彼の身長は、世界の名だたる長身FW選手にも全くひけをとらない。
スウェーデンのイブラヒモビッチ(195cm)、豪州のケネディ(194cm)、
イタリアのバロテッリ(190cm)、トーゴのアデバヨール(190cm)、
彼らと比べても遜色ない。
日本代表に、世界に誇れるハイタワーの誕生である。
本気でハーフナー・マイクから目が離せない。

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「タジク戦2得点」からの〜「J得点ランクトップ」 ニューヒーロー誕生の予感 へのコメント一覧
あっKさん、マイクには弟がいてグランパスのユースらしいですよ
センターバックをやってるとか
そしてマイクより大きいらしいw
若い世代の代表に選ばれてる形跡は無いんで実力はイマイチなのかな
それでもマイクのように苦労の末、大成するかもしれませんね
あとマイクは日本生まれです
そして右に岡崎、左に香川。どっからでも点取れそう。
これは期待しちゃう。
親はそうですけど
俺はハーフナー・マイクやVF甲府のことは前々からKの部屋でコメントしてた。うん。
名古屋派のKさんにはどーでもいいと思われてたと思う(知らないけど)
『ヴァンフォーレ?ああJリーグのお荷物クラブね。山梨っていう盆地の田舎にサッカークラブはいるのかい?』
世間の痛い評価に耐えてきた選手や首脳陣、なかなか応援しても勝てないため、サポーターも減る一方……。
だが、運命の柏戦に勝ち、奇跡のJ1昇格を果たした
しかしバレーの大阪移籍
得点源を失いJ2に降格
だがそれでもVFを応援し続けた。諦めたらそこで試合終了の精神で
山梨学院の選手権制覇で山梨サッカーが一気に盛り上がる
なんとかこの流れをヴァンフォーレに……
そして昨年、再びJ1昇格
あの夜どんだけ騒いだか…。
ハーフナーの活躍、代表収集
そして今年、やっとこのブログで認められた
ありがとうKさん。甲府の選手を評価してくださって
しかし日本のFWでかなりの長身になると、高さはあるけど意外とパワーがなくて逆に足元がうまいってパターンが多いね。
そのうちケネディ並になってくれたら。
高校時代はヘディングも下手くそで180そこそこのセンターバックに競り負けていたけど、とんでもないFWになった。
ハーフナー頑張れ!!
期待してます!!
間違った情報で失礼しました
昨年はJ2得点王、今年はJ1得点王になってもらいたい。
怪我なく試合に出続けてほしいですね。
言われそうですがハーフナーは随分前から「来る!」って友人と予想してました!
このままプラチナ世代含め成長してくれれば日本のワールドカップ上位もありえる!頑張れ日本!!
ヤン・コラーやイングランドクラウチの部類では?
アデバヨールはあの身長なのに足が早い部類だし、イブラなんかはドリブルが上手いし技術的にも凄いじゃない?だから違うような気がする…
ハーフナー・マイクにはそうゆうのを期待してはいけないと思う。もちろんあればもっと凄いFWにはなると思うけどね!
足元も結構しっかりしているようだし、新しい風を吹き込んでくれそうです。今後に期待!
広島生まれだったような……
間違ってたらごめんなさい。
それならば、カンボジア国籍を取得しようとしている猫ひろしさんも取ったら、カンボジア人になるんですか?日本人なのに?
彼にしかない攻撃パターンは日本の武器になるのは間違いない!
前線からパスコースを限定する守備をしたり、足技でもDFを翻弄できれば世界的にも貴重なFWとなれるよ。
頑張れハーフナー!
まだまだ成長出来るから色々出来る選手になってほしい。技術、スピード、強さ、どれをつけても身長がある事は変わらないから。
ただ平山はもう終わったかな
身体的、技術的成長は今後も可能性がある。だから身長があれば彼らのようなトップクラスのFWも目指せる。つまり高さも技術も強さも兼ね備えたFW。
身長が高くない選手はそうはいかない。
よって引き合いに出すのは間違いじゃないと思います。
自分が勝ってるのはフィジカルだけでした↓↓わら
頑張れマイク!!!!
期待感が高まるわ〜
今のハーフナーじゃ通用しないでしょ。
代表レベルの選手じゃないしアジアでも弱い相手にしか通用しない。