トップ・オブ・ザ・キーからパスを出す。
右ハイポスト付近でボールを受け取ったのは……、
わし、編集者・K!
右・左のステップでキャッチし、ワンフェイク。
バックターンからゴールに向かってドリブル2回。
右・左のステップで、左足が前に出た形でストップ。
右足を軸にフロントターンし、左足を後方に移動、
右足前のシュート体勢を作りワンフェイク。
バックターンで前に抜け、レイアップシュート。
岡田卓也が叫ぶ。 「オッケーーーー!!!!」
ガン!!
これが外れ、わしは謝る。
「あああああ!! スミマセン!!!!」
こんばんは。Kです。
皆さん、奇跡です!!
奇跡が起きました!!!
あの、米国で戦うバスケットボールチーム「GYMRATS」(コチラ参照)
の練習に、このわしが参加してしまったのです!!!
あれは2週間ほど前のことでした。
※つまり、時系列的には先日書いたガチバスケよりも
前の話です(ややこしくてゴメン)
11月27日に日本を発ち、ただいまアメリカにいる岡田さんら
GYMRATSの戦士達(岡田さんのブログに色々書いてます。
ドミニク・ウィルキンスのジムとか出てきてちょっと感動)、
彼らの渡米前最後の練習がちょうど埼玉で実施されるということで、
なんと、このわしを練習に招いてくれたのであります。
※GYMRATSは、静岡、横浜、埼玉でスクールやクリニックを
開催しているので、埼玉に来ることが多いのです
当然「ありがとうございます! 是非!!」と返事し、
娘と息子を連れて体育館へ。
そこには、以前のクリニックでもお世話になったGYMRATSの選手が。
そして、もちろん“T”こと、岡田卓也選手が。
「こんばんは〜〜!!」
さすが皆さんスポーツマン。さわやかな挨拶でお出迎え。
「コンバンハ! ヨロシクデス!」
コートの隅にチョコンと座るわしと子供。
元々わしは「見学」に行ったつもりでした。
GYMRATSの練習を間近で観られれば、息子はいい経験になるし、
わしも彼らの練習をたくさん観て、いろいろ勉強したい。
ミニバスのコーチングに活かせることもあるはずだし。
が、Tは違いました。
子供と並んで座っているわしに、爽やかな笑顔で
「Kさん、次、シュート練習なんで一緒にやりましょう」
ええええええええ!!!!???
無理っすよ!! んなの無理っすよ!!
あなたはプロ!! わしは学生時代補欠だった太ったオッサン!!
が、Tは引き下がりません。
「全然大丈夫ですよ。軽いシューティングですから。
折角ですから、ちょっと一緒にやってみましょうよ」
フッ、岡田さん。この編集者・Kをあまり舐めないでくれよ。
スタミナのなさと動けなさでは、ちょっとしたもんなんだぜ。
参加するのはいいが、驚かないでくれよ(なんで強気なんだよ)。
というわけで、クルマからバッシュを取り出し、参加。
ひとりずつ、Tからパスを受け取り、
指示されたアクションからシュートを撃つという練習。
フムフム。
最初は普通のジャンプシュートで、次はステップインとか
そういう感じかな。ちょっとずつ動きを増やすという。
そして、最初のTの指示。
「そっちのローポからスタートね。ずっとボールマンを見ること。
で、ゴール下を通って逆サイのローポに移動して。
あ、その時に一回ゴール下で止まって受け取る動きを入れてね。
で、ハイポまで上がってきて、ボールを受け取ってワンフェイク。
レッグスルーからドリブル、右・左にフェイクを入れながら
ゴール下に切れ込んで、最後はリバースレイアップね」
ちょーーーーっと待ったああああああ!!!!!
思てたんと全然違あああーーーーーう!!!!!
いや、できるんですよ、一応。
補欠ではありましたが、中学も高校もバスケ部でしたから。
でもほら、わし今来たばかりだし。まだボールに触ってないし。
何より、初めての人が多い中で1人ずつやるとか緊張するし。
案の定、レッグスルーを足にぶつけるわ、
最後のリバースレイアップは外れるわ、散々な結果に。
※慣れてきてからは、ちょっと動けるようになったけど
2・3本こなしたら、またTから新たな指示
(で、最後にやったのが冒頭のやつでした)。
ドンドン色んなパターンのシュートを撃っていきます。
で、途中でひとつ印象的なことが。
いくつかのTの指示の中で、ラストがミドルシュートになる
パターンがあったのですが、これがなかなか入りませんでした。
だいたいリングの手前に当たってしまうのです。
※ひとつ言い訳させてくれ!! 普段ミニバスのリングで
やってるから、公式のリングの高さに慣れてなかったんだ!!
(いや、GYMRATSのメンバーはどっちのリングでも
バシバシ決めてたぞ、というツッコミを自分に入れつつ)
その時、Tがアドバイスをくれました。
シュートの飛距離調整のアドバイスを。
フムフムと聞くわし。
あることを思い出す。
あ!! クリニックで小学生に教えていたやつだ!!
そうか、大人のバスケでも同じなのか!!
実践しました。
バッチリと、いい感じの距離に修正されました。
が、微妙にズレて入りません。
とはいえ、距離の修正はケッコー上手くいきました。
ちょっと満足した気分で、列に戻ろうとすると、
「Kさん、もう一回やってみましょう」
え?
笑顔のT。
「さっき言ったとおりにやれば、入りますから」
指示を踏まえ、もう一度やってみます。
ガン!!
入りません。
スミマセン!! 岡田さん、わし下手なんです!!
ガン!!!
もう一度やってみましたが、入りません。
ああ、本当にゴメンナサイ!!!
※さすがに外しすぎたな…。3本撃ったら決めようぜ、わし。
でも、終わりません。
「もう一回行きましょう。絶対入りますから」
Tは入るまで何度もリトライを促します。
4度目のチャレンジ。
撃った直後にTが手を叩きます。
「オッケー、入った!」
ザシュ!!
決まりました。
「ナイス!!」
Tとハイタッチ。嬉しい(笑)。
なるほど。そういうことか。
このへんが違うんだな。
わしがミニバスで子供たちに教えてる時を思い出すと、
これ、3本目で切り上げた気がするのです。
「オッケー、だいぶ良くなったぞ」とか言って。
で、次の子を呼ぶ。他の子も順番を待ってるので。
岡田さんは違います。
決めるまで続けたのです。
考えてみれば、そりゃそうだ。
次に持ち越す際に、
「入らなかったシュートを入れる」
という壁を残すのと
「4分の1だったシュートを4分の2、4分の3にする」
という壁を残すのと
どちらが前向きに挑めるでしょう。
間違いなく後者です。
学生時代にずっと補欠だった男のメンタリティと
アメリカで戦うプロにまで上りつめた男のメンタリティの差。
こういうことなんだな。こういう小さな意識の差が
積もり積もって大きな大きな差になるんだろうな。
自分のミニバスの指導にも活かしていこう。
岡田さんのやり方を取り込めば、息子はじめミニバスの子供たちは
もっともっと上手くなるはずだ。練習が楽しくなるはずだ。
GYMRATS、ありがとう!!
ちょっとシュート練習に混ざっただけだったが、
わしは最高に楽しかった。
わずかな時間でも、自分のこれからのバスケ人生に
大きなプラスとなるだろうことを勉強できた。
本当に幸せ者だと、自分で思う。
岡田さんと共に、いまアメリカで戦っているメンバー、
日本に残り、スクールで子供達にバスケを教えているメンバー、
GYMRATSのみんなが大好きです。
※岡田さんも日本にいる間はスクールに来てくれます
日本のバスケ界のために頑張る彼らに感謝。
そして、彼らとの素敵な出会いに感謝。
以上、
「Kさん、またやりましょう。次は対人練習中心で」
という、練習後の岡田さんのメッセージにビビリながらも、
やっぱりまた会いたいと思っている、編集者・Kでした。
ではでは。
次へ
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GYMRATSとのバスケ!緊張と勉強と感謝 (息子物語 番外編) へのコメント一覧
バスケができる休日、羨ましい限りです(>_<)
あとー、今着た→今来た、じゃないですか?(笑
でも、レッグスルー外した後リーバスレイアップになってるからそこTさんに注意されますよ笑
バスケって個人競技にも近いとこあるから気の強い人が多いイメージあるのにKさんの記事を見てTさんは優しいイメージでそんな人がアメリカに挑戦してるなんてすげーなって思いました。Tさんがプレーしてるとこ観に行きたいなって思いました。
僕も今年からサッカーのコーチを始めました。スポーツは違うけど色々勉強になります。
これからもがんばって下さい!
自分もミドル苦手です!
距離修正のアドバイスお願いします( ̄▽ ̄)
もろもろ修正いたしました。
種目や頻度は全く違いますが、少年団の指導に私も活かしたいと思いました。
素敵な話をありがとうKさんm(__)m
練習に参加した➡技術を学んだ
だけでなく、その根底にある
教え方や学び方、気の持ち方、モチベーションの大切さなんかを感じられるから読んでて楽しいですよね😋
だから番外編なんですね
Kさんが 嬉しく、楽しく思った事 それを子供達に感じさせる事ができれば 子供達はどんどん成長します。好きにさせれば勝手にうまくなります。
Kさんは 教え上手だと思います。また、すべての経験をコーチングに活かそうとしてるところが……怒鳴ってばかりいるコーチをよく見かけますが Kさんの方がすでに 指導者として上と言うか むいている気さえします。