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  • 2012年12月12日02:14

サッカートライアウトに三都主が参加。なんとも厳しい世界だ。

いやはや、なんとも厳しい世界である。

12月11日、フクダ電子アリーナ(千葉)で開催された
プロサッカー選手合同トライアウトに、三都主アレサンドロ、
福田健二、鈴木慎吾といった、かつて国内一線級だった
選手達が参加したという。

※ちなみに、個人的には我らが名古屋グランパスにて
貴重なスーパーサブとして(いや、一時期はスタメンとして)
活躍した杉本恵太がここにいたことにも、この世界の厳しさを
感じているところである


三都主は「何もなかったら引退するしかない」
福田は「みんな生活、人生がかかっていた」
というコメントを残したそうだ。

なんと厳しいことか。


三都主と福田は、1977年生まれ。わしと同い年の選手だ
(どーでもいいが、わしの誕生日の次の日が福田の誕生日)。
鈴木も78年生まれの一歳下で同世代。

普通にいわゆる“一般的な会社員”として働いていたとしたら、
ちょうどこれからが働き盛りという年代。

いよいよ仕事に自信がつき、部下なども持ち、責任あるミッションを
背負ったりして、会社を引っ張る存在になっていく、というところか。
いや、まだまだ若手扱いの人だってたくさんいるだろう。

勿論、会社や業種によってまちまちではあろうが、少なくとも
「場合によっては引退」なんていうパターンは少ないはずだ。


プロスポーツの世界が厳しいことは分かってはいるが、
とはいえ、日本にほんの一握りしかいない、日の丸を背負って
W杯のピッチに立った男ですら、35歳にしてこういう状況に
立たされるとは、なんとも、だ。


これには、サッカーという競技の特性も絡んでいると思っている。

サッカーには選手交代の枠が3つしかない。そして、一度ベンチに
下がった選手は、その試合で再びピッチに戻ることはできない。
そして、選手が退場した場合は1人減で残り時間を戦わねばならない。

肉体が衰え、特にフィジカル、体力に不安があるベテラン選手には
辛いルールといえるだろう。フルタイムを全力で駆け抜けることは
なかなか難しいだろうし、若い選手に比べてケガをしやすいことから
途中退場の可能性も大きい。使い辛い選手であることは否めない。


他の競技ではベテランの生きる道も少なくない。

野球の「代打の切り札」、バレーボールの「ピンチサーバー」
などがその例だろうか(共に若い選手も多いけど)。


例えばバスケットボールの場合は、選手交代が無限に可能であり、
また、選手が退場しても代わりの選手がコートに入ることができる。
「短時間なら一流」という選手も輝けるのだ。

※とはいえ、コートに立てる選手が5人と、サッカーの半分もいない分、
そこは厳しい狭き門であったりするのだが


90年代後半のNBAでこんな例がある。

マイケル・ジョーダンが君臨していたシカゴ・ブルズに、
ロバート・パリッシュというベテラン選手がいた。
ジョーダンが天下を獲る前のリーグ最強のチームの1つだった
ボストン・セルティックスのセンターだった選手である。

当時40代も半ばに差しかかろうとしていたこの選手は、
スターティングメンバーとして戦う体力は既になかったが、
210センチ以上の身体とその経験を武器に、もう一仕事と、
最強チームのブルズに入団した。

彼はこう言った。

「10分程度なら俺はまだまだ仕事ができる」

実際、パリッシュがこのシーズンに大活躍したという記憶はないが、
ともあれ世界一強いバスケットボールチームで、43歳のベテランが
1シーズンフルに在籍したのは事実。


サッカーにもこういう活躍の仕方があれば、とたまに思う。

いま現在非常に完成された競技なので、交代のルールが
これから変わることなんてなかなかないだろうけど。

この厳しいルールだからこそ面白いのかもしれないけど。

そして、競技性だけでなく選手のプレースタイルにもよるだろうけど
(やはりフィジカルよりも技術や知性がウリの選手のほうが
長く活躍するという印象がある)。


いやはや本当に厳しい世界だ。

自分と同い年の、しかも、つい6年前に日本を代表して
世界と戦った選手が、いま窮地に立たされている。


こういう世界に生きるプロのアスリートを本当に尊敬する。

そして、1人でも多くの選手に、またチャンスが来ることを
心から願っている。




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サッカートライアウトに三都主が参加。なんとも厳しい世界だ。 へのコメント一覧

  1. 1.
    • 浦和在住
    • 2012年12月12日 06:19
    団体のボール競技は大きく3つに分けられると思う。

    1、ターンオーバーを繰り返す、攻守混合型(サッカー、バスケ、ラグビー、ハンド、など)
    2、ターンオーバーがない、攻守交替型(野球、ソフト、など)
    3、相手のコートにボールを落とす、ネット型(バレー、テニス、卓球、など)
    やはり、ベテランに(特に体力的に)厳しいのは1番だと思う。2番は、競技中に休むことができ、3番はフィジカルで相手選手とぶつかり合うことはない。

    選手交代に制限のあるサッカーは、第一線で輝き続けるのは難しいことなんだと思う。
  2. 2.
    • くま
    • 2012年12月12日 07:50
    鈴木慎吾もKさんと同い年(学年では)に当たりますよー
  3. 3.
    • ほしまる
    • 2012年12月12日 09:25
    アイバーソンがもう1度輝くところを観たい。素晴らしい才能を持った選手なのに悲しい引退の仕方ってなんか…だから現役の時はたくさんお金もらってるんだろうけど。
  4. 4.
    • かん
    • 2012年12月12日 12:07
    フットサルに転向する方が多いのも頷けます。
  5. 5.
    • デニス
    • 2012年12月12日 12:44
    改めてピルロってすげぇなと思います。
  6. 6.
    • ぼひお
    • 2012年12月12日 13:31
    • 5
    昔はプロスポーツのアスリートに憧れを持っていましたが、先が見えない職業なんだなとこのブログを見て感じました。

    限られた試合時間の中で自分の存在をアピールして、それ以外は凄く地味で過酷なことをやらなきゃならない職業。

    あらためて尊敬します。
  7. 7.
    • 白銀
    • 2012年12月12日 21:39
    久々のコメっす。

    kさんのblogって、liVedoorのニュース記事で出てるんすね

    過去何回かみたことあったんですが、今日もあったのでkさんblogファンの人(気付いてた人はすみません)に知ってほしいな〜と思いコメントしちゃいました

    これからもスラダンの続きを筆頭に楽しみにしてます
  8. 9.
    • マーガレット
    • 2012年12月13日 04:34
    J最終節の今週のJは書かないのですか?
    楽しみにしてます。
  9. 10.
    本当に厳しい世界で仕事をしている方には敬意をもてますね

    ただ、実績より今

    それだけにトライアウトに参加された選手には頑張って選手生命を守ってほしいです
  10. 11.
    • 俺もK。77年生まれ。
    • 2012年12月13日 10:11
    慎吾は、78年の早生まれだから、我らと同い年です。てか、結果知りたいなあ。
  11. 13.
    • にこ
    • 2012年12月13日 17:06
    はじめてコメントします。

    サッカーをはじめ、激しいアタリが存在するスポーツは、長くプロであり続ける事は至難の技だと思います。
    しかし、だからこそ、今できる事をその時に必死に食らいつく。その姿に私達は魅了され、興奮するのだと思います。
    願わくば、プロ人生を終えたあとも、プロであった身を誇りにしていただければ、ファンも嬉しいのではないでしょうか。
  12. 14.
    • さくら
    • 2012年12月14日 20:27
    深い、、、深いですね。
    ジーンと来ました。

    コメントは少ないですが
    こういう記事は、ぜひ多くの人に読んでいただき
    現実を感じてもらいたい。
  13. 15.
    • 文武両道
    • 2012年12月17日 07:39
    スポーツ一本で飯を食っていければ、それに越したことはない。しかし、プロの世界は厳しい世界である。

    スポーツの世界は学歴社会という本を読んだ。
    選手引退後のセカンドキャリアについて現実的な問題が書かれていた。

    選手引退後の人生では学歴は重要だという論調だった。
    文武両道でがんばることが大事ということですね。

    文武両道といえば、慶応の理工4年福谷選手がドラフト1位で指名されましたね。文武両道ですごいですね。がんばってほしいです

    サっカー界には文武両道で有名な東大卒Jリーガー久木田さんや他にも岡田武史さん、宮本恒靖さん、橋本英郎さんが文武両道で有名です。、ゴルフ界といえば、坂田信弘さんくらいしか思い浮かびません。


    しかし、大学ゴルフ界に文武両道プロゴルファーになる卵がいます。
    東大法学部4年の高野隆

    彼は朝日杯争奪日本学生ゴルフ選手権には4回出場し、6位に入った。他にも、日本学生ゴルフ選手権3回出場、日本アマ出場、トップクラスで活躍するスーパースターです。

    九州大2年の永井貴之

    彼は九州ジュニアゴルフ選手権4位、国体選手にも選ばれた。日本学生ゴルフ選手権出場、文部科学大臣杯争奪全日本大学・高等学校ゴルフ対抗戦出場など、全国大会の常連です。

    和歌山県立医科大学医学部医学科1年の辻田晴也

    彼は関西高等学校ゴルフ選手権2位、全国高等学校ゴルフ選手権に3回出場など全国大会の常連で、関西学生秋季新人戦2位、西日本医科総合体育大会2位です。

    他のスポーツ界に負けず、文武両道3羽ガラスが将来プロゴルフ界で活躍すればなぁーと思います

    ただ、彼らにプロの世界で戦う気があるかどうかは存じていない。

    でも、期待している。




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