6月4日、W杯アジア最終予選第7戦、豪州との一戦である。
正直、条件は厳しくない。
日本はこの試合で、勝ち点1以上を獲得すれば、
つまり、勝利か引き分けの成績を残すことができれば、
他国の試合結果に関わらず、W杯への出場権を獲得できる。
また、仮に敗れたとしても他国の状況によっては
ブラジルへのチケットをもぎ取ることが可能だ。
最終予選、残ったあと2戦でよっぽどの「万が一」がない限り
日本はW杯への切符を手に入れることになるだろう。
が、この豪州戦、
是非とも気持ちよく勝ってほしいと祈っている。
ドン引き守備で0−0だったとしても目標達成だが、そうじゃなく、
しっかりと攻め、点を獲り、結果でも内容でも観る者を満足させる
サッカーを披露してもらいたいと、願っている。
「引き分けでもOKだとしても、どうせなら勝利で有終の美を」
的なハナシじゃなく、どうしても勝ってもらいたい、ホントに。
理由は3つある。
ひとつは、つい先日生まれた理由。
あの先日のブルガリア戦は、相当いただけなかった。
取り返してもらう必要がある。
公式戦ではなく親善試合であり、勝とうが負けようが、
何かに大きく影響する試合ではなかったかもしれないが、
とはいえ、お金を払ってこのゲームを観に来た観客がたくさんいて、
決して少なくない日本人がテレビの前で観戦した一戦である。
負けたことも当然よろしくないのだが、それ以上にどうにも
勝とうとしているようには見えなかった、あの感じがいただけない。
選手は手を抜いたなんてことは決してないだろうし、勝つために勿論
真剣に頑張ったのだと思うが、観ている側の多くはそう捉えていない。
あのゲームに熱はなかった。
腹が立った人も多いだろう。
ならば、このゲームでそれを取り返すしかない。
W杯への条件面だけ考えれば、勝利は不要だし、得点も不要だ。
0−0で終われば、出場権は獲得できる。
でも、0−0で終わっては、あのブルガリア戦の鬱憤は晴れない
(猛烈に熱い0−0なら違うかもしれないが)。
出場権、そして国民の心からの応援、両方を獲得するためには
やはり勝利だ。魂を揺さぶられる戦いのうえでの勝利だ。
次の理由。
相手が豪州だから。
いつからだろう。これほどに「どうしても負けたくない相手」に
彼らがなったのは。やはり、あのカイザースラウテルンのゲームが
キッカケだろうか(まあ、そうだよな)。
我らが日本にとっての「絶対に負けたくない相手」といえば、
ご存知の通り“永遠のライバル”韓国が筆頭で、それはいまも
変わっていないと思うが、豪州の存在は韓国とは少々違えど
よく似たポジションに上がってきつつあると思う。
豪州には、どうしても負けたくない。
「カイザースラウテルンの悪夢」と呼ばれるあのゲームは
本当に悪夢だった。あんなに最悪の気分になったゲームは
過去の思い出を根こそぎひっくり返しても、そうそうない。
翌年のアジア杯、決勝トーナメント1回戦での戦いは引き分けに終わり、
PK戦で日本が勝ちぬけ。だが、あれはかなりのカタルシスだった。
06年の悪夢から少し立ち直れた気がした。
そして前回のアジア杯では、ファイナルで豪州と激突。
李忠成の決勝スーパーボレーは、発狂してしまうくらいに興奮した。
口は悪いが「ざまあみろ」とさえ思った。
後からアジア枠に参入してきた豪州を「舐めるなよ」とばかりに
カップ戦で2大会連続倒した日本が本当に頼もしかった。
逆に、あっさりと2010年W杯予選で豪州の突破を許した時には
ちょっと悔しいものがあった。「アジアで出れば余裕じゃね?」と
入り込んできた豪州が、本当に余裕で突破してしまったのだから
(しかも日本も1分1敗で豪州に負け越している)。
そして今回である。
豪州は現在3位。ここで日本に敗れたら、もしかしたらもしかする。
日本はアジア杯を豪州に渡さなかった。今回はW杯出場権も渡さない。
ピッコロは、襲来したサイヤ人に言った。
「地球を舐めるなよ」と。
なるほど。
豪州よ。
アジアを舐めるなよ。
そして、最後の理由。
ホームだから。
このゲームは埼玉で開催される。日本のホームゲームである。
そういえば、日本はホームでW杯出場を決めたことはない。
岡野が劇的なゴールを決めたのは、中立地のジョホールバルだった。
大黒がトドメの一発を蹴りこんだのはタイでの無観客試合だった。
岡崎が自分のシュートのコボレ球を自分の頭でねじ込んだのは
ウズベキスタンでのアウェイゲームだった。
※3試合ともイニシャル「O」の選手が決めていることを
某テレビ局がジンクス的に扱っていたね、そういえば
観たい。
日本の地でW杯出場を決める、その瞬間を。
分かち合いたい。
世界最速でW杯出場を決める、その歓喜を。
どんな結果が希望ですか? と、言われたら、
そりゃ10人中10人が「勝て」というでしょう。勝負なんだから。
でも、それだけじゃなく、色んな理由があって豪州には勝ってほしい。
だから、勝ってくれ、日本。
そして「世界最速での出場決定」は恒例行事にしちゃいましょう(笑)。
ではでは。

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6月4日、「勝利」でW杯出場を決めてほしい3つの理由 へのコメント一覧
個人的な欲から言えば、泥臭く勝ちに行き、ブラジル・ペレ に会わせてください!なんて言いたいくらいですが、都合よく行くものでは無い。
日本の目指しているスタイルは、過去の大会・実績からして、何を基に作り上げてきているのか? 総決算でもあり、”らしさ” があるか否やだと思います。
誰も予測が出来ない、運命の試合に対しての前向きなイメージが、気持ちとして働き掛け相乗効果に繋がるのかな。と、考えるものもございます。
勝つか、負けるか。
白・黒 の勝負の世界に、答えは…?
本田も移籍が騒がれてますので、この試合で活躍して世界にインパクトをつけておきたいでしょうね。
最近の日本は強い。それは間違いないです。でも本当の意味で勝負強さを持ってるとは感じられない場面があって、そこを手にいれるためにも今回勝って欲しい!
勝て!!
ですがこれはワールドカップ最終予選…。何が起こるか分かりませんから、油断大敵です。正に相手にとって不足なし!ガチンコバトルでガンバって欲しいです!
本田岡崎酒井高は前日合流、相手は背水の陣、ここで勝負強さが問われる!
ぜひ勝ってW杯へ
世界的にみて、お世辞にも選手層が厚いとはいえないから
特化した選手をいっぱい使っていただきたい!!
次は奇抜なことを実行してくれる監督選んでくれかね…
ただ、最近ザックの戦術と日本代表の適性のズレがまったく改善されないのが気になっている。
勝って欲しい。
ワールドカップ出場可否に関わらず、点を取り、勝つ。
明日はそんな代表を見たい。
日本人はミーハーですし強い代表には興味を持ちます、けれど地元の弱小Jリーグチームには見向きもしない代表限定ファンも大勢居ます。
そのファンをJリーグに引き込み、将来的に日本サッカーを強くする本当のサッカーファンを作る役目はやはり日本代表だと思います。
リーグの将来に危機感を持ち、必死にプレーしたナデシコJAPANの様な熱い試合でW杯出場を決めて欲しい!!
そんなプレーを続ける事が日本代表やJリーグ、更には日本サッカー界を大きく強くする事だと思います。
まぁとりあえず明日は勝って皆で盛り上がりたいですね♪
最後のホームだからは当然
ただ、ケネディーが言ってたヨシダは二番も証明してほしいから、ある程度の点取り合いで日本が勝ってほしいわ
本田は間に合うかなぁ〜
もっとガツガツのFWに出てきてもらいたいものです。
最近FWよりMFのが偉そうな(笑)