当ブログコンテンツの無断転用はご遠慮ください
このエントリーをはてなブックマークに追加        
  • 2014年08月20日01:04

息子物語/バスケットマンへの道(14)

こんにちは。

久々の息子物語です。

いやあ、夏ですね。
体育館にいるだけで汗がダーダー出てくる夏です。

すげー暑いですけど、これが意外と嫌いじゃないです。

さて、
夏といえばミニバスの「フレッシュ大会」でございます。

4年生以下の選手たちで行われる、わがクラブの「ジュニアコース」の
メンバーにとっては1年にたった1度の大事な公式戦であります。

※昨年の思い出はコチラ
 →初ゴールの巻
 →フリースロー大会の巻


3年生の息子は、今回が3度目の出場でした。

コートに立ってドリブルをしただけで大絶賛され、
フリースロー大会でドサクサに紛れて2位に入賞した1年生時、

ある程度の出場時間を与えられ、歴史に残る(残らねーよ)初ゴールを決め、
フリースロー大会では死闘の末3位に終わり悔し涙を流した2年生時、

思い返せば過去2回は、ともになかなかよい思い出となった大会でした。
練習でやってきたことは表現できましたし、当時の年齢にしては
よくやったほうだと思った記憶があります。


そして、迎えた今回、
残念ながら「悔いの残った」大会となってしまいました。


なかなか人数の多い我がクラブ(1〜4年の男子だけで20数名おります)、
例年同様に今年も2チーム体制でこの大会に挑みました。

強いチームと弱いチームに分けたりはせず、均等に分けますので、
当然力は分散されます。上手な子が1チームに固まるよりも
弱いチームになるわけです。

ただ、その分1・2年生の子供にも出場機会を与えることができます。
子供たちにとっても観に来ている親御さんにとっても、初出場のときから
ちょっとした思い出になるわけです。この考え方、好きです、ハイ。

で、今年は4年生が5人しかいないため、2チーム体制となると
多くて4年生は3人しか入りません。となると、3年生の息子は
当然主力メンバーとなります。

与えられたユニフォームは、背番号「6」。

わお、一桁きちゃったよ、オイ。
学生時代ずっと補欠だったわしはこんな番号着たことねえですよ。
「背番号の若さ」では、既に息子に超えられちゃったぜベイベー。

その若い番号を背負うという自覚があったのか否か、練習ではそこそこの
仕上がりでした。特にミドルシュートがなかなか冴えわたっており、
「空いたらシュートを撃て」
「ボールを持ってないときはフリーで撃てる位置に動け」
という、わしの指示もよく守っておりました。

両手で撃ってもリングに届かないようなときからワンハンドシュートを
ずっと練習させていました。父親のわしが言うのもなんですが、
シュートフォームはもしかしたら全員のなかで一番キレイかもしれません。

勝手に将来像を「鋭いドライブからのストップ・ジャンプシュートを
ボコスコ決めて20得点・10アシストを記録するスーパーポイントガード」
に決めているわしにとっては、フォームがキレイというのは悪くない特長です。

こりゃうまく機能すれば、いままで一番充実した大会になるかもしれんな、
と思っていたのですが、

現実は甘くありませんでした。


4試合出場で得点ゼロ。


コートに立った時間は、4ピリオド中3ピリオドと、
チームでも最も多い選手の一人でありながら、結果は無得点。

昨年、2年生ながら1本シュートを決めた息子にとっては失意ともいえる成績です。


全試合が終わったあと、息子はやはり泣いておりました。
力を出し切れなかったのが悔しかったのでしょう。

得意のミドルシュートはついに決まらず。
というか、シュートに持ち込む機会が圧倒的に少なかった。

練習の時のようにフリーでボールを受けることができず
(さすがにチーム内の練習の時よりも相手が強いですからね)、
シュートチャンスが巡ってきませんでした。

ビデオを見返すと、わりといい位置に走っているシーンもチラホラ
あったのですが、まあそこは4年生以下のフレッシュ大会です。
ノーマークになった瞬間、矢のようなパスが飛んでくるようなことはなく。

うーん、声が出てなかったなあ。
フリーで受け取れる位置に入ったら、ボールを呼ばないと。
決めるシュート力は持っているんだから。


一方、息子物語にちょくちょく登場する、同学年の親友君は、
今回息子と同じチームだったのですが、4試合で20点以上を記録し、
実力通りのパフォーマンスをしっかりと見せてくれました。

コーチとしてベンチに入ったわしにとっても、親友君のプレーは
本当に頼もしかった。素晴らしい成長を見せてくれています
(因みに彼は、フリースロー大会は3年連続優勝です:スゲーなオイ)。

彼が同じクラブにいることが嬉しい。
息子にとっていい目標であり、いいライバルであります。


試合後の打ち上げ、
選手一人一人がみんなの前で感想(良かったこと、悪かったこと)を
述べるのですが、息子は「良かったことはありません」と言いました。

なかばヤケクソな発言かもしれませんが、でも自覚があるのでしょう。
もっとやれるはずだった、もっと練習の成果を披露したかった、という。

うむ、悔しかろう。わしも悔しい。


が、

いやいやいや、まあいいのよ。
長いバスケ人生、大きな後悔を生む大会があったっていいんですよ。

フレッシュ大会は来年もありますし(来年は4年生だからラストです)、
その後はレギュラークラスでの戦いが待っていますし、
中学でも高校でも、さらにその先でも、バスケ人生は続くんです
(辞めたりしなければ)。

この悔しさは次のチャンスで晴らせばよいのです。


というなか、

先日、保護者の方が撮ってくれていた試合の時の写真を観たのですが、
息子のシュートシーン(外れたシュートですけど)を見て、
わしは「お!」と、なりました。

間違いなくわしが教えたとおりの、正しくキレイなシュートフォームで
ミドルを放つ息子の姿がそこにはありました。


得点は記録できなかったけど、練習してきたことは生きてたぞ、息子よ。


まだまだ3年生、お前の全盛期はもっともっと未来に来る。
頑張りたまえ、息子よ。


I love basketball!!


ではでは。


次へ




このエントリーをはてなブックマークに追加        






息子物語/バスケットマンへの道(14) へのコメント一覧

  1. 1.
    • 佐藤
    • 2014年08月20日 01:25
    • 5
    息子さん頑張れ!
  2. 2.
    • ラグ
    • 2014年08月20日 01:33
    • 5
    この物語、何か本当良いっすね!
    We love basketball☆
  3. 3.
    • k.ん
    • 2014年08月20日 01:36
    いつも楽しくみています(o^^o)
    私も先日バスケに復帰しました!
    1年半のブランクがありますが…w
    息子さんのバスケのお話の記事を見るたびバスケがしたくなります(o^^o)
    kさんJr.!一緒にがんばりましょう!
    あっkさんもw
  4. 5.
    • たまさか
    • 2014年08月20日 02:15
    感動した!
  5. 6.
    • 同級生
    • 2014年08月20日 02:46
    挫折は男を強くする!がんばれ、息子!
    親友君と最強コンビを結成する日が待ち遠しい…

    ちなみに、最後の『全席』は『全盛期』ですよね?
  6. 7.
    • 20代のヤロー
    • 2014年08月20日 03:28
    「数字」が全てではないですよ

    今年のNBAファイナルだって、レブロンよりレナードの方がチームに貢献していた様に僕は思います。

    「チームに貢献出来たのか」が重要ではないでしょうか。
  7. 8.
    • あんた最高
    • 2014年08月20日 08:11
    • 5
    チョー久々のコメントです。息子さんの成長楽しみですね。
    嬉しさと悔しさと、色んな事を感じながら上達して行くのを、願っています。

    ちなみに全盛期ですよね?(笑)
  8. 9.
    • かっきー
    • 2014年08月20日 08:25
    息子くんと親友くんは、花道と流川みたいですね(^-^)/
  9. 10.
    • uribow
    • 2014年08月20日 12:22
    • 5
    更新お疲れ様です!!

    スラムダンクの続きよりも息子物語の方が好きです(笑)
    自分も昨年息子を授かったことにより、
    昼休みに会社で読んで目頭が熱くなることもしばしばです(^^)

    これからも更新楽しみにしてます!

    お体に気を付けて仕事にバスケにブログに、頑張ってください!
  10. 11.
    • 荒石
    • 2014年08月20日 12:35
    • 5
    息子さんは相当悔しかったんでしょうね
    以前の話にもあったかも知れませんが、
    悔し涙が流せるって凄く良いことですよね。
    どんなに優れた選手でも、いつも100%の
    力が発揮できるわけじゃないですよね。
    良いときもあれば悪い時もある。
    悪い時は絶好調の人がフォローすればいい。
    助け合えばいい。それが団体競技の良いところ。
    私自身は勝負、試合には勝ってナンボや
    という考え方ですが、負けた方が学ぶことは
    多いかも知れません。だから悔しくて涙を
    流せる息子さんは素晴らしい。
    うちの娘もそうなって欲しいものです。
    長文失礼しました
  11. 12.
    • くまのプーさん
    • 2014年08月20日 12:36
    いつも楽しく拝見しています。

    親友君と同じチームでできるのは、確かに素晴らしいですね!かっきーさんも言ってましたが、花道と流川が同じチームにいるのを思い出します。あっ、でも二人と違って仲は良さそうですけど(笑)。そういう意味では福田と仙道に近いかな?

    息子さんの物語は、Kさんが描く「もうひとつのスラムダンク」になりうるかも?
  12. 13.
    • リン
    • 2014年08月20日 12:43
    自分もバスケを始めたとき(小学5年とけっこう遅い)はミドルシュートしか取り柄がなかった

    Kさんの息子さんのように練習では入るけど試合になると入らないタイプで自分のシュートが入っていれば勝った試合もいくつかあった

    それでも練習では一瞬たりとも気を抜かずに一生懸命努力したその姿を見てくれたチームメートは試合になると必ずパスをまわしてくれた

    そしてとうとうブザービーターでシュートを決めて逆転勝利した試合があった(初めてレギュラーになったときは逆にシュートを外して負けた)

    Kさんの息子さんもブザービーターでシュートを決めて逆転勝利する試合がきっときますよ

  13. 14.
    • 名無し
    • 2014年08月20日 19:30
    中学校の初めての公式戦を思い出しました。
    フル出場して得点ゼロ(笑)

    情けないながらもなんとかチームは勝利
    点取れなくて凹んでいると
    監督からはよくディフェンスと言われました。

    シュートは下手でしたがその後も試合では使ってもらえました。

    なんか懐かしい気分になりました
    点取るだけがすべてじゃないですよね

  14. 15.
    • 2014年08月20日 20:59
    すげーなあ…
    若い頃に悔し涙を流せるほどの努力をしてこなかった身としては、それしか言えないすね
    今でこそ職場の一線で人一倍頑張ってるつもりですが、若い頃にこそ苦労や挫折をたくさん味わっておくべきだったと思うことが何度となくあります
    正直、悔いてます
    ほんとに悔しいので、我が子にも若いうちから目一杯努力して目一杯チャレンジできるような環境を用意してあげたいと考えています

    息子物語が更新されるたび、同じ2児の父として、同い年の男として、Kさんから刺激を受けてきました
    今回も、生きる力をいただいた気がしています

    誠に身勝手ながら、次の更新を心待ちにしております
  15. 16.
    • わっしょい
    • 2014年08月20日 23:03
    息子さんガンバ〜
  16. 17.
    • 親バカ
    • 2014年08月20日 23:58
    • 5
    いい話ですね。今から来年が楽しみにですね!家にも同年代の息子がおり、同じくバスケをやっております。将来、全中、インターハイでKさんの息子と対戦してほしいなぁなど夢が広がります。Kさんも沢北の親父ばりに息子を鍛えないと家の息子に敵わないよ!
  17. 18.
    • お豆
    • 2014年08月21日 00:41
    他人のブログを観て、グッとくる事はあまりなかったのですが、、、
    今回のブログを拝見させていただき、理想と現実を感じました。

    人間には色々な性格がありますから、、、なんとも言えませんが失意をバネにして、この出来事が成長の糧になり
    来年の今頃は良い思い出になるような結果になってほしいですね!
  18. 19.
    • 名無し
    • 2014年08月21日 09:05
    • 5
    息子さんいいですね!

    そろそろだいぶご無沙汰のスラダンはどうでしょうか??
    お願いしますね!
  19. 20.
    • ちゃりだー
    • 2014年08月21日 18:54
    「良かったことはありません」

    努力すれば必ず報われる訳じゃない。
    でも・・・

    we love basketball!!!
  20. 21.
    • 2014年08月21日 19:50
    父子鷹の活躍をいつも楽しみにしています。
    バスケットの指導もさることながら
    この時期のお子さんにとって、親として最大の協力は「食育」だと思います。
    大きく健やかな身体を作るために、これから成長期を迎える前にぜひお子さんに伝えてあげてほしいです。
  21. 22.
    • じゃけ
    • 2014年08月23日 11:16
    これからの成長が楽しみですね!息子さんを応援しております!
  22. 24.
    自覚があるのが偉いわ

    将来楽しみね
  23. 25.
    • はげ
    • 2014年08月23日 23:09
    うらやましいです
    うちの息子は3歳ですが、バスケに連れて行くと最初の30分は走り回りますが、残りの1時間半はスマホでガイムを見ています。
    悪いのは私ですが。。。
  24. 26.
    • こけ
    • 2014年08月24日 00:53
    チビちゃんにとってかけがえのない時間だなと。バスケ、仲間、家族。熱いっす。憧れます。いつまでも大事にしてください!
  25. 27.
    • こーき
    • 2014年08月24日 17:54
    点数を取ることだけが高評価なわけではない。
    きっと、良かったところはあったんでしょうね^_^
    それ以上に自分の中で反省点が多かったんですね。

    自分のミニバス時代を思い出すー!!

    ちなみに、僕も常に6番でした(⌒▽⌒)




コメントする(このブログのコメントをRSSフィードで購読することができます)

息子物語/バスケットマンへの道(14) にコメントする
絵文字
K-twitter K-facebook
Twitterボタン [henshusya_k]
編集者・Kのtwitterアカウントです。皆様お気軽にフォローしてくださいませ。
facebookボタン [k.no.heya]
Kの部屋のFacebookページです。皆様お気軽に「いいね!」してくださいませ。
LINE読者登録
小説、始めました!
新たなチャレンジ、動いております!
是非ご覧ください!( 執筆の経緯はコチラ)


月別アーカイブ
カテゴリー
最新コメント
PROFILE
編集者・K / 編集者・K
雑誌・WEB編集の仕事をしているKと申します。「スポーツ」「TVゲーム」「少年漫画」「お笑い番組」「マカロニグラタン」をこよなく愛するオジサンです
  編集者・Kにメッセージ>>>>>Mail to K
  編集者・Kとtwitter>>>>>>>henshusya_k
  編集者・Kとfacebook>>>>>>Kの部屋
ACCESS
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

スポンサードリンク

トップに戻る