先日、息子物語の第一章が終わりました。
以前の記事で伝えた(コチラ御参照)、
4年生以下のフレッシュ大会を先週末に終えまして、
いよいよ5.6年生と一緒のレギュラーコースのバスケに移行したのです。
息子のバスケは第二章に突入しました。
ということで、今回は第一章の最後となる、
フレッシュ大会のお話です。
この大会は4年生以下の選手を対象とした大会でして、
つまりは4年生の息子はこれが最後の出場となります。
我がクラブのジュニアコースの子供たちにとっては、
練習の成果を見せる集大成の大会です。
なので、集大成の前にコチラを読んでいただくと、よいかと思います。
・1年生の時の思い出⇒公式戦デビュー/フリースロー大会
・2年生の時の思い出⇒2年目の試合/フリースロー大会
・3年生の時の思い出⇒3年目の夏
さて、息子にとって最後のフレッシュ大会、
我がクラブは例年通り2チームでの出場(仮に「A」「B」としましょう)で、
息子が入ったBチームは、わしがヘッドコーチで、息子がキャプテンです。
Aチームは、このコーナーにいつも登場する親友くんが率います。
彼が圧倒的な主軸として、ゲームを引っ張るチームスタイルです。
一方、我がBチームには親友くんのようなスペシャルな選手はいないので、
全員バスケで戦うことになります。そのなかの背番号4が息子です。
今回は、普段は午前の部と午後の部の間に行うフリースロー大会が
開会式直後に実施されるという、ちょっといつもと違うパターンでした。
このフリースロー大会、息子はいつも密かに燃えています。
小柄な男ですが、シュートには自信があるからです
(実際、4年生以下のなかではかなりフォームもキレイです)。
これまで親友くんに一度も勝っていません。
昨年、クラブのクリスマス会のフリースロー大会で初めて勝ったのが
唯一の勝利で、公式大会は全て親友くんが制しています。
迎えた4度目の決戦、
またも息子は敗れてしまいました。
しかも、これまでよりも早い段階で脱落してしまい、
決勝に残るどころか、まだ5〜6人も残っている段階で、
グループから弾かれてしまったのです。
同じクラブの仲間達がまだ何人も残っているなか、息子は早々に
「シュートを外した子の列」に並んで、仲間達を応援する立場に
回ってしまいました。
そして、
今回のフリースロー大会も親友くんが制し(凄すぎるぜ、オイ!!)、
1位から3位を我がクラブの子供たちが独占するという、
最高の形で幕を閉じたのですが、そこに息子はいませんでした。
わしは、ベスト3のメンバーに拍手を贈りつつ、
チラッと息子の顔を見ました。
泣いていました。
息子は、1年生から4度挑戦し、結局最後までフリースロー大会を
制することができませんでした。最後のチャンスも逃したのです。
開会式直後の実施となったフリースロー大会、
まだ、バスケを1試合もしていないのに早くも涙です。
そこに、
子供たちが駆け寄ってきました。
最初に声をかけたのは、大会のサポートに来てくれていた5年生でした。
何を話しているのかは聴こえませんでしたが、肩に手をかけ
息子に声をかけています。上級生が助けに来てくれたのです。
5年生、お前らがいてくれてよかったよ、と思いつつ
その光景を眺めていると、今度は同じBチームのメンバーも
息子の肩を抱いて声をかけはじめました。
息子に勝ってフリースロー大会2位になった子も、そこにいました。
声が聴こえました。
「勝負はこれからだぜ」
そう、本戦となるゲームは、まさにこれから始まるのです。
フリースロー大会がこの日のメインイベントではありません。
勝負はこれから――
泣きじゃくるキャプテンを、他のメンバーが励ましています。
チームを引っ張っていくはずの背番号4が、逆にみんなに助けられています。
わしも息子を呼びました。
息子は号泣しています。
わし 「悔しいか」
息子が頷きます。
わし 「だったら、試合で20点獲れ。悔しさを全部ぶつけろ」
「はい!」
息子は、泣きながら、歯を食いしばって返事をしました。
20得点――
ハッキリ言ってとんでもなく高いハードルです。
息子は、これまでの3回の大会、3年間の合計で
たったの2点しか記録していません。
1年生時は、ドリブルをしただけで拍手をもらい、無得点。
2年生時は、合計10分程度の出場で、2得点。
3年生時は、フルタイムに近い27分の出場で、無得点。
※フレッシュ大会は5分ハーフ(つまり1試合=10分)のゲームを4本実施します。
合計40分のゲームタイムで、おおよそ1試合のうちの3/4は主力が出場するので、
大体30分前後が4年生のプレータイムとなります。
30分で20得点は、大人のバスケ選手でも簡単な数字ではありません。
それを、これまで3年間で2点しか獲っていない息子に指示したのです。
今日とほとんど同じプレータイムをもらっていた3年生時でも
0点だった息子に。
そして、いよいよ本戦が始まります。
息子は、活躍できるのでしょうか。
あろうことか、我がチームの初戦は、1試合目。
屈辱の涙から回復するための時間もまともにないなか、
いきなり試合に臨まねばなりません。
精神面のコンディションとしては最悪といっていいでしょう。
これで試合が出来るのだろうか。
背番号4のプレーができるのだろうか。
漫画や映画ならば、このあと大活躍して幕を閉じるのでしょうが、
残念ながら、いま立っているコートにシナリオはありません。
神様がご褒美を用意してくれている保証はありません。
勝負の世界は甘くはありません。
最後のフレッシュ大会は、不安だらけのスタートとなりました。
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息子物語/バスケットマンへの道(23) へのコメント一覧
息子物語の方も続きが楽しみです!
続きを楽しみにしています
続編で…いや、まだまだ結果を気にする年ではないので…何にしろ、息子サンの更なる健やかな御成長を祈願いたします!
うん、アッパレです(o^∀^o)
息子が大きくなるにつれて感情が豊かになってきますねT^T
我が子もサッカー始めたけどまだまだ悔し涙は出ないですね。
続きが楽しみです!
私も試合が始まる前なのに号泣です。w
いいチームですね!
息子さんがんばって!!!!
心強い仲間ですね!!
なんか感動しました(笑)
きっと息子さん強くなりますよぉ〜
応援してます(o゚▽゚)o
スラダンじゃないんだから二部構成はやめてくんろーww