今日はちょっとミニバスのハナシを。
このブログをよく読んでくださっている方は、ご存知のことと思いますが、
わし、2012年からミニバスケットボールのクラブで指導者をやっています。
因みに、自分の息子はそのクラブの選手だったりします。
⇒コチラ御参照(4年前の記事です)
選手の親が指導者になることについては、色んな問題・意見があるのですが、
なんだかんだで指導者5年目です。決してバスケ好きの父親のお遊びではなく、
真剣に、でも楽しく、ミニバス指導を頑張っております。
指導者の資格も幾つか取得していますし、レフェリーの勉強もしています。
因みに、メインで指導しているジュニアクラス(4年生以下)には、
既に息子はおらず(息子は5年生)、「自分の子供が居るから」指導している
わけじゃないのは、そんなところからも分かっていただけるかと。
※ホントに勘違いされることが多いんで。「自分の子供を教えたいだけでしょ?」と。
いや、違うから、マジで。「ミニバスの指導」自体を心底楽しんでるから。
息子が中学生になって卒団してもわしはミニバスのコーチを続けるぞ、絶対に
さて、
このブログは特性上、「元バスケ部」、あるいは「バスケファン」、
あるいは「スポーツ好き」の方が、たくさん来てくれているのですが、
意外とミニバスについては、そんなに詳しくない方も多いのではないでしょうか。
かくいうわしもそうでした。
息子がミニバスを始めるまで、一般バスケとは違う独自のルールを全然知らず
色んな違いに、最初は「ええ!!?」とビックリしたものです。
例えば、リングの高さが違うこと。
これはわりと有名ですかね。小学校の校庭のバスケゴール、低いでしょ?
ルールは知らなかったとしても「そういや小学校のは低かったな」という
記憶はあるかもしれませんね。
スリーポイントシュートがないこと。
これもご存知の方は多いですかね。ミニバスにはスリーポイントシュートは
ありません。どこから決めてもフィールドゴールは2点です。
試合時間が違うこと。
これは、中学もそうですよね。正規ルールは10分×4クォーターですが、
ミニバスは6分×4クォーターです(因みに中学は8分×4)。
バックパス・バイオレーションがないこと。
わしは自分の子供がミニバスを始めるまで知りませんでした。
ミニバスはハーフコートをまたいで後方にパスすることが可能です。
ショットクロックが24秒ではなく30秒であること。
バックパスと同様に、正規バスケよりも少し柔軟なルールです。
ミニバスは攻撃時間が30秒与えられています。
ほかにもたくさんありますが、
おそらく多くの方がご存知ない独特なルールの筆頭は、
選手起用のレギュレーションです。
よく「10人ルール」といわれる、このルールです。
↓
=====
第3クォーターまでに10人以上のプレイヤーが1クォーター以上、
2クォーターを超えない時間ゲームに出場しなければならない。
=====
ちょっと分かりにくいですかね?
分解して説明しましょう。
まず、必ず10人を出場させなければなりません。
コートに立つメンバーは正規ルールと同じく5人ですから、
控えメンバーを必ず5人出場させなければならないということです。
スタメンの5人が24分フル出場、という風にはできません。
これは相当に大きな違いですよね。
そして、出場する選手は必ず1クォーター以上出場しなければなりません。
つまり、控えの5人を1分だけ出してすぐ引っ込める、というのはナシ。
そもそも第4クォーター以外は、ゲームタイム中に選手交代できないし
(5ファウルやケガの時を除く)。
で、その10人の出場は第3クォーターまでに実行しなければなりません。
第3クォーターまでスタメンで突っ走り、最後の6分だけ控えを出して逃げ切る、
という作戦は使えません。
ということで、
ミニバスでは、選手起用についてはこういうパターンが主流です。
↓
=====
第1クォーター & 第2クォーターで、10人が出場し、
後半は、ベストメンバーの5人が出場する。
=====
前半の間に10人を出すということですから、
第1クォーターと第2クォーターは全く別の5人が出ることになります
(被ったら10人になりませんからね)。
これで10人ルールを消化しておき、後半は最強の5人で挑むということです。
よくあるパターンは、後半に出る5人のうち3人を第1クォーターに出し、
残りの2人を第2クォーターに出すという形(あるいはその逆)。
なるべく戦力差が生まれないよう、第1クォーターと第2クォーターに
うまく分散させるようにします。
第1クォーター
Aくん、Bくん、Cくん、Dくん、Eくん が出場
第2クォーター
Fくん、Gくん、Hくん、Iくん、Jくん が出場
第3&第4クォーター
Aくん、Bくん、Cくん、Fくん、Gくん が出場
こんな感じですね。
結果、10人のうち5人が18分間出場し(上の例でいうと、A・B・C・F・Gくん)、
残りの5人が6分間出場する(上の例でいうと、D・E・H・I・Jくん)、
という形になるというわけです。6分間の子は、前半で出場機会は終了です。
後半にも出るメンバーのことを「ベスト」と言ったり「後半」と言ったりします。
なので、ミニバスの試合会場では
「あのチームは第1クォーターの方が強い」とか、
「あのチームは第1クォーターはサイズ、第2クォーターはスピードの構成」とか、
「あのチームは後半メンバー以外はそんなに能力は高くない」とか、
そんな会話がよく聞こえてきます。
多くのチームが前半戦で10人を出場させるがゆえに生まれる、
ミニバス独特の会話ですね。
このルールを知らない人は、初めてミニバスを見たとき
第2クォーター開始時に「え? なんで全員交代しちゃうの?」と
ビックリするものです。
因みに、
ウチの息子はいま5年生でして、ありがたいことに6年生と一緒に
試合に出してもらってはいますが、まだ前半のみの出場です。
つまり「後半メンバー(ベスト)」には入っていません。
「後半の5人に入りたい!」と、毎日練習を頑張っとるわけですな。
この10人ルール、なるべく多くの子供に試合出場機会を与えることや、
子供の体力を考慮しての決まりだと思いますが、これはこれで
結構大変なものです。
そのへん、また今度お話ししようと思います。
※おおーーっと、これは連載決定か!?
ではまた。

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ミニバスケットボールという競技 へのコメント一覧
センターに170センチ超えの選手を抱え、山王さながらのゾーンプレスで守るというものすごいチームだったので、全然レギュラーにはなれませんでしたが、100点ゲームになることもザラまったので、最後にちょろっと出してもらえたりするんですよね。その時に決めれたシュートの感覚は20年以上経っても忘れません。そういう意味でミニバスのルールって素晴らしいなと思います。
指導者としてのKさんの奮闘ぶりを参考にしたいー!
同じ年のKさんに負けじと僕も社会人だけではなくミニバスのコーチも去年から始めました。
おっしゃる通り10人ルールは本当に難しいですね
(−−;
ゾーンも禁止になり、個人の技術をどこまで上げられるかがコーチに腕の見せ所ですよね。
そして何よりこれからの子を見れるのは本当に楽しいですよね♪
お仕事も忙しそうなので、無理のない範囲で頑張って下さい
(^^)v
今はコーチの資格取るのもお金・・・審判の取得もお金。
こまっちゃいますな
私がミニバスをやっていた頃はそのようなルールがなく、背番号11でセカンドチームだった私は最後にして唯一の公式戦では3試合中出場1試合だけでした。
その試合も前半10分はベストと呼ばれるAチーム、後半スタートの2分半をセカンドメンバーのBチーム、次の2分半をサードメンバーのCチーム、残り5分をまたAチームというかなり偏った起用で、Aチーム含む多くの親が不満気だったのを覚えています。
大勝2試合、接戦勝利1試合の全勝でグループ1位だったので、3試合全60分(当時)のうち5人を55分も出した指導者は、今考えると不可解です…
より多くのメンバーが試合を楽しめて、中高でも続けたいと思えるようなルール、指導者が増えてほしいですね!
ミニバスがこういうブログで取り上げてもらえてすごく嬉しいです^ ^
ルールの違いはとても最初戸惑いますよね(^_^;)
指導者というライバルとして、、頑張りましょう!
オリンピック終わりましたが、女子日本代表はベスト8と健闘しましたね。
私は試合を見て、感動してました。
Kさんから見て日本代表の試合はどうでしたか?
個人的にはアメリカと当たらなければメダルも取れたのではないかと思っていますが…
自分は高校や一般を中心に審判もやってる関係でそのルールの説明を受けたのですがものすごい難しかったです・・・
指導するのはもっと大変ですよね(。>д<)
いわゆる4校ルールというのもありましたね。
チーム編成は、4つの小学校まで。
当時、全国大会出場を決めたのですが、このルールを破り、
大会出場を認められなかったチームがあったようです。
2位のチームも出場できず、他県のチームの出場となったと
記憶がしています。県ミニバス連盟が処分されたようです。
知っているチームの中には、4校ではチーム編成ができず、
地区→県→全国につながるような試合には参加せず、
上位大会にはつながらないカップ大会のみに参加している
チームもありました。
「一人でも多くの小学生にミニバスの楽しさを知ってもらおうと
思っている。カップ大会だけの参加でも十分レベルの高い試合に
参加させてもらっている」と。
ミニバスの10人制や4クォーターのタイムアウト以外では交代出来ないというルールはとても素晴らしいものだと実感しています!
次はそのへんの記事の特集あれば、嬉しいです(笑)
息子は「2クォーター目のひと」でしたがww
弱かったけど中学ではエースww
高校は県大会には必ず出るようなチームで正直やっていけるのかな?って心配でしたが…最後はスタメンで、対戦校の一番ヤバいシューターのディフェンス任されてました。
ミニバスから頑張ってコツコツやって来て良かったと思えるバスケ浸け生活でした。
今頑張ってるミニバスの選手たち!必ず🌸咲きますよ!
今年のウチのチームは高学年が少なくて、2年生がガンガン出てます。数年後が今から楽しみです^ ^
質問です。
選手が10人集まらないチームは、どうなるのでしょうか?
少しずつ秋を感じられるようになりましたね。
バスケとミニバスって何が違うのか知りませんでした。
試合時間も違うなんて知りませんでした。。
因みにハンドボールも知りません><
ハンドボールはこちらで知りました><
本当無知ですみません。。
以前、地域の体育館に併設された公園で遊んでいて、たまたまその体育館でミニバスの試合をしていたので、観戦したことがあります。
今回Kさんがミニバスのルールを詳しく説明してくださって、ようやくスッキリしました。
ディフェンスへの取り組みとか子供はどの程度理解するのだろう。
勝つための逃げ切りダラダラオフェンスとか
自分もかつて所属していた地域のチームを指導して9年。
悩んだり、疲れたり、悲しくなるようなことがあったり・・・・・
でも子供たちが見せてくれる凄まじいエネルギーが、
そういうことを払拭させてくれるんですよね。
毎年6年生が引退するころにはしんみりしちゃうんだけど、
次の世代が成長していく姿にまた奮い立って続けていく。
毎年毎年違ったエピソードが心に刻まれていきます。
未熟だからこそ、1年、1ヶ月、1週間、1日での成長を見るのが楽しい。
安西先生が桜木を見守る気持ちはこんな感じなのでしょうかね。
もし花道(身長も190位)のようなど素人の花道みたいな性格の小学生が居たら?
オヤジ〜俺を何時出すんだ?
ほっぺと腹をたっぷたっぷ〜させそう(笑)
お待ちしてます。
公式戦に出場できるのですか?
さらに加えて私は10人が1Q(ピリオド?)以上の出るという前提なら前半も後半も選手交替が自由であってしかるべき、的に考えています。
じゃあ細かいルールはどやってチェックしようっつうのはあまり考えてないんですけど。選手がぽんぽん入れ換えられるのもバスケの楽しみだとおもうんですよねー
応援してますので、ブログの更新も頑張ってください!
僕のチームは6年生が9人しかいなくて、エース2人(PG,C)が1ピリ+5年生が2人、2ピリにその他の3人、34ピリオドで5人揃えるという構成でした!その戦法すら、15年かわってないとは…
他のワンマンチームなんかでは、逆手にとった作戦でエースが124で出場してくるチームが1校だけあった気がします。それもなつかしい記憶です。
ミニバスのコーチもしていると言う事で相談させてください!
K様と同じく5年生の娘を持つ母親です。
4年の11月からミニバスに入りました。
小学校でクラブというのがありバスケクラブに入ったのがきっかけでした。
今は中学校になったお姉さんですが
そのお姉さんから〇○ちゃんは足が早いからミニバスやって見ないと誘われて有頂天になっていました。
今は2Qでださせてもらっています。が
早いだけで教えられた事しか動かず考えるのが苦手な子は親として
どんなアドバイスをすればいいのかわかりません。
シュートもあまり練習中も入らなくてリズムが悪いんじゃないか?とか
私が言ったりしますが反抗期なのかちっとも話をきいてくれません。
試合にはシュートが入らないことには勝てません。
来年は6年生になり6年生はたったの3人しかいなく
これもまた小粒な子ばかりで高い子がいません。
試合をみてもイライラばかりして何で変な動きしてんのよ!とか
どうして状況が理解できてないのとか文句ばかりです。
本人なりに一生懸命なんでしょうがチビで足が速いのを武器にするには
どうすればいいですか?
シュートが入るにはどんなリズムにすればいいでしょうか?
アドバイスをお願いします。
勝ちたいという気持ちはあると本人はいってますけどね!(笑)