今日はBリーグのお話しをば。
リーグが10試合をちょうど終えたところなので、
節目的に序盤を振り返ってみたいと思います。
おそらくは戦前の下馬評通りでしょう。
クッキリと「旧NBL勢 > 旧bj勢」という構図に。
下記が現在の順位表です。
左から、順位、チーム名、勝敗数、勝率、昨期所属リーグです。
※ N=旧・NBL b=旧・bjリーグ です
東地区
1 栃木 8勝2敗 .800 N
2 東京 8勝2敗 .800 N
3 千葉 5勝5敗 .500 N
4 仙台 5勝5敗 .500 b
5 北海道 3勝7敗 .300 N
6 秋田 2勝8敗 .200 b
中地区
1 川崎 8勝2敗 .800 N
2 三遠 7勝3敗 .700 b
3 渋谷 6勝4敗 .600 N
4 新潟 5勝5敗 .500 b
5 横浜 3勝7敗 .300 b
6 富山 1勝9敗 .100 b
西地区
1 名古屋 8勝2敗 .800 N
2 三河 7勝3敗 .700 N
3 琉球 6勝4敗 .600 b
4 大阪 4勝6敗 .400 b
5 京都 3勝7敗 .300 b
6 滋賀 1勝9敗 .100 b
上位にはおおむね「N」の文字が並んでいますね。
各地区の1位はすべて旧・NBL勢で、2位まで見ても旧bj勢は中地区の三遠のみ。
東地区の北海道を除いたすべての旧・NBL勢が勝率5割以上を記録しています。
※しかし、三遠すげー頑張ってるよなあ(直接対決で川崎に勝ってるし)。凄いわ。
さすが、元々本丸のトップリーグにいたのに「何も変わらん、我慢ならん!」と
bjリーグに移るような熱いチームなだけのことはある
さて、
米国プロバスケNBAでは、長らく「西高東低」という言葉が
使われています。読んで字のごとく、西地区のほうが強いということです。
ジョーダンのブルズ王朝が終わりを告げて以降、
NBAでは西地区のチームのほうが圧倒的に勝率が高いシーズンが続きました。
あっと、
あらかじめ伝えておきますが、バスケのリーグは日本も米国も
地区別にリーグは分かれていますが、全チームと戦います。
交流戦ができる前のプロ野球のように、セ・リーグ内、パ・リーグ内で
戦うシステムではありません。
因みにBリーグのレギュレーションは全60試合中、自地区36試合・他地区24試合です。
なので、
NBAでは、西地区だったらプレイオフに出られないような勝率のチームが
東地区で上位に位置したりすることがままありました。
で、ファイナルの結果も同様。
ブルズ王朝終了後(1999年以降)、NBAファイナルは18回行われ、
西のチームが12回優勝、東のチームが6回優勝という形になっています。
しばらくそんな感じです。つまり「西高東低」というわけです。
そしてBリーグ、
さながら今の状況は「N高b低」といっていいでしょう。
旧・NBLのチームでいまいち勝ち星を積み上げられていないのは、
東地区5位の北海道(3勝7敗)のみ。
が、その北海道も敗戦のうち半分以上は、栃木、千葉といった旧・NBL勢であり、
もしかしたら「NBL勢の多い東地区ではなければ、もっと勝てたはず」
なんていう声が挙がるかもしれません。
開幕前から言われていました。
旧・NBL勢のほうが強い、と。
開幕戦のテレビ放送でも、「実力はNBL、人気はbjとも言われますが云々」
なんていう言葉が出ていましたが、10戦を終えたいま、やはり旧・NBL勢が
上位に並んでいます。
日本代表のメンバーを見ても、やはり旧・NBL勢だらけですし
(というか、昔はNBLの選手しか代表に入れなかった)、
大学時代に名を馳せた選手もほとんどが旧・NBLに進んでいます。
選手の年俸もやはり旧・NBL勢のほうが圧倒的に高かったようですね。
田臥、竹内兄弟などの有名選手もみんな旧・NBLです。
特にディフェンスが違うという声をよく聞きます。
旧・NBLチームの守備の圧力は、bjリーグを大きく上回るようですね。
両リーグを経験したある選手は
「NBLのディフェンスは全然違います。別次元ですね。
NBLはボールを持ったときの圧力がかなり強い。一度プレーすればみんな気づくはず」
なんていうコメントを残していたりもします。
※全文はコチラご参照(外部サイト)
エンタメ性に重点を置いたbjとの差でしょうか。
それとも好選手がNBLに集まっていることによるものでしょうか。
いずれにせよ差が大きいようです。
というなか、
先日、NHK衛星第一の中継の中で、解説の塚本さんがこんなことを言っていました。
「リーグは60試合あります。まだまだ序盤にすぎません。
これからチームの形が作られていくわけですから、
いまの勝敗で戦力を語っても意味がないといってもいい」
さすが塚本さん、イイコトいいますねえ。
その通りだと思います。
まだ60試合のなかの10試合を消化したに過ぎないんですよね。
ここから強くなるチーム、伸び悩むチーム、様々出てくるでしょう。
新選手・新外国人がチームにフィットし始めるのも、これからでしょうし、
もうしばらくしたら戦力図が変わる可能性もあるでしょう。
プレイオフになるといきなり強くなるチームだってあるかもしれません。
NBAでも、進出ギリギリラインの地区8位でプレイオフに滑りこんで
ファイナルまで駆け上がったチームだってあります。
20試合後、30試合後、順位表がどうなっているか、楽しみですね。
と言いつつ、
わしは今期については、旧・NBLが強そうだな、と思っています。
プレイオフ「Bリーグチャンピオンシップ」も、準決勝に進む
4チームはすべて旧・NBL勢になってもおかしくないだろう、とも。
何試合か映像で観ましたが、やっぱりちょっと差があるかなあ。
よく言われるディフェンスもそうですが「ミスの少なさ」が
旧・NBL勢のほうが上に映りました。
シンプルなノーマークのシュートをしっかり決める、
前線へのパスを確実に通す、ディフェンスリバウンドを獲る、
このへんの精度が、現時点では旧・NBLチームのほうが上でした。
現時点では、ね。
この予想が外れれば面白い。
というか、そうなってほしいですよね。
特に圧倒的な人気を誇る琉球にはやっぱり頑張ってもらいたいです。
プレイオフで旧・bj勢が上がってきた方が間違いなく盛り上がりますし。
あのブースターの熱気は凄まじいものがあります。
彼らの姿を日本に広めたいですよね。
てな具合で、序盤を振り返ってみました。
ではでは。

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Bリーグ、現状は「N高b低」 へのコメント一覧
Nの実力に触れて、bの中で弾けてくれる選手が出てくるのを楽しみにしてます。
やはりみられてるという事が成長を促しているのかな?
また見てる人を引き付けるモノがありますね。 波多野、山内の守り
喜多川のシュート、外国人選手ももちろん凄いのですが日本人が頑張ってる。 東芝を応援していたのですが、最近はファジーカスありきになっていて怪我した時が怖いんです。
思っていたよりも早く拮抗しそうな気がします
今となってみれば早めに揉まれて正解でしたね。
旧bj勢もジェッツのように段々適応していくような気がします。
まあ、ジェッツもまだまだなんですけどね…笑