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  • 2018年07月09日21:28

ベンチ視点の「会心のゲーム」、指導者の醍醐味

こんばんは、編集者・Kです。

ミニバス指導者7年目の40歳です。

クラブでは、4年生以下の「ジュニアクラス」を
メインで担当しつつ、
最近は上級生の「レギュラークラス」にも
割と顔を出しており、毎週ハッスル中です。

午前中、初心者に基礎の基礎を教えた後、
午後は、もはや自分より上手くなっている子供を
指導したり、なんてこともあり、
忙しくも充実した週末を過ごしております。


※既に報告済みですが、
息子は昨年度卒団しました(いま中1)。
昨年までは「保護者 兼 指導者」でしたが、
いまは純粋な指導者です。
相変わらず楽しいですねえ、バスケットボール。


さて、
ボチボチとキャリアを重ねさせて頂いているので、
最近ではレギュラークラスでも、
監督が不在の練習試合などは代理ヘッドコーチを
担当することがチョイチョイあります。

だいたいそういう場合は、レフェリーもやるので、
死にそうな顔でベンチに座ることになったり
するのですが(笑)。


で、掲題の件です。


たまにあるんですよね、

子供たちは当然ながら、ベンチのこっちも
ガッツポーズを連発するような会心のゲームが。


試合前に立てた作戦通りに子供たちがしっかり動き、
試合中の指示にもパーフェクトに応え続け、

そんな中でもちゃんと
自分のアイデアも出してくれて、

時には、指導者の想像を上回るプレーを披露し、

尚且つ、勝つという。


気持ちいいこと、このうえない、
もうずーーーっと、拍手とガッツポーズ、
こういう時って、えてして
やることなすこと上手くいく、

そんなゲームがたまにあります。

※いつもそんなゲームばかりじゃないですよ。
まだ小学生ですから。
そりゃミスもするし、指示を忘れることもあります



それが先日、4連続で起きました。

その日の練習試合は4本だったので、
つまり100%です。


もう全試合がサイコーのゲーム。言うことナシ。

指導者と子供の一体感がパーフェクトで、
好プレーの連発に保護者も大喜び。


ミニバスは6分×4ピリオドと、
試合時間はさほど長くなく、
出場選手は最長でも18分しかプレーできません
(24分同じ選手が出続けることは不可⇒10人ルール)。

一度崩れると、
持ち直す前に試合が終わることだってあります。
逆に、一気に勢いに乗れば、
尽きることなく最後まで走れることも。

子供のスポーツですから、
メンタル面の影響はモロに出ます。
技術や体力より勝負を決めるのは、
むしろそっちじゃないかというくらい。

やっぱり、勢いに乗せて、
気分よくプレーさせたいですよね。

わしはいつもそこを重視します。


「行け」が8割、「待て」が2割、
「ミス」よりも「トライしないこと」を叱り、
とにかく盛り上げる。ノリノリにさせる。


口癖は「ナイスプレー」と「よくやった」。

とはいえ「サボるな」とか「追いかけろ」とか
ちょっぴり怖い声もチョコチョコある。


それがわしの基本のベンチワークです。


いや、結構叱る(怒りはしないけど)ほうの
指導者だと思うんですよ、自分でも。

よく吠えるから試合の翌日、喉ガラガラだし(笑)。


ただ、同じ内容の言葉でも、
言い方ひとつで受ける印象は随分変わります。

上手く叱ってあげたいと、いつも思っています。


「ディフェンスは良かったけど、
オフェンスはダメだったな」より
「オフェンスは上手くいかなかったけど、
ディフェンスが良かったぞ」です。

「相手チームは弱い」より
「相手チームは強いが、お前らのほうが強い」です。

「緊張するな」より
「緊張してても大丈夫、
相手のほうがもっと緊張してるから」です。


先日の試合は、
自分なりの盛り上げ術がバッチリはまりました。

会心の出来でした。


自分がコートに立つわけじゃないので、
点を取ったり、リバウンドを頑張ったりは
できません。

でも、シュートやリバウンドを
「取らせる」ことはできます。

それは精神面が本当に大きい。
そもそもが毎日の練習で
しっかりとした技術を持っている
子供たちなんですから。

練習で得たチカラをコートで発揮させてあげること。
それがベンチからできること。


それが出来たとき、
ガッツポーズ連発となるわけです。
指導者の醍醐味のひとつだと思います。


いやあ、やめられんなあ。

こんなに楽しい趣味、
そうそうないんじゃないかなあ。


てなわけで、もうすぐ4年生以下の大会があり、
ドキがムネムネしている今日この頃です。


ではでは。




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ベンチ視点の「会心のゲーム」、指導者の醍醐味 へのコメント一覧

  1. 1.
    • 野球とバスケの二刀流
    • 2018年07月09日 22:47
    • 5
    私も今少年野球のコーチをやっていますが、すごい参考になります。小学生の頃ミニバスもやっていて最終的に野球を選んだのですが、自分の好きなことを取り組んでくれる子どもってサイコーですね!息子も野球をやってくれてます。
  2. 2.
    • み☆
    • 2018年07月09日 23:03
    楽しそうですね!羨ましいです!!僕は小5の時にJリーグが出来てサッカーやりたいなぁと思いながらも既に野球部に所属していて、新設されたサッカー部に裏切る事も出来ず悶々としました。(野球部も楽しかったんですけどw )

    そして中学生になり、野球部は坊主で嫌だなぁどうしようと何となくテニス部の幽霊部員になりました。そして2年生になり空前のスラムダンクブーム。

    三井ばりに「バスケがしたいです…。」となりましたが女子バスケ部はあるのに男子バスケ部はタバコかなんかで廃部になっているというw

    同志で放課後学ランのまんまバスケやりまくりました。ずーっと毎日やっているので担任であり体育教師であり、女子バスケ部の顧問の安西先生みたいな魔神ブウに似たおっさんが女子と練習試合とかさせてくれるようになりました。

    しかし男子バスケ部が復活したのは中3の秋w 当時はおいおいなんだよと思いましたが良い思い出です。長文失礼しました。

    「スラムダンクの続きを勝手に考える」も、もちろん面白いですが最近のリアルな感動のお話もとても面白いし羨ましいですし色々な事を思い出したし自分も同じような事したいなと思いました。ありがとうございますの
  3. 3.
    • 御幸
    • 2018年07月10日 01:58
    • 5
    指導者冥利につきますね。
    陸上クラブのコーチやってますが、教え子の成長は本当に嬉しいです。
    先月ですが、練習では1度も全国大会の参加標準記録を出せなかった子が大会当日、それも予選で自己ベスト更新、標準記録突破で全国の出場権獲得したのは自分のことのように喜びました。

    子供は無限大の可能性を秘めているうえに何でも全力だからこそ、成長スピードが桜木みたいに速くてビックリです。
  4. 4.
    • 2018年07月10日 16:13
    ���Υ������ȤϺ��������ޤ�����
  5. 5.
    • 坂入敏雄
    • 2018年07月10日 20:44
    Kさん どっぷりミニバスにはまってしまいましたね。私も この道25年の59才です。
    Kさんのチームは とても良い雰囲気を持っていると感じます。
    そして Kさんもいい指導者に育ちつつあると感じます。今回の言葉の言い回しなど まさに大切な事だと思います。

    罵声ばかりが飛び交う 試合を見ることが多々あります。地元の中学・・・まあ 都大会には 出られるレベルにはなるのですが・・・また そこそこ強いチームにそんなところが多く 中学の試合を見るのが いやになることすらあります。ミスを見つけて ナニヤッテンダ!と怒鳴り・・・そう ミスを見つけて怒鳴る これが指導だと思い込んでいる?
    ノーマークのレイアップを外した選手がいた その選手は 取りかえそうと必死に走ってもどった。
    このプレー ミスだけを 責めるコーチばかりいるのです。怒りどころだと言わんばかりに
    そして その選手及びチームの動きが固くなり 勝てる相手にすら負ける あんなシュートを外してるようじゃどこにも勝てない と まだ 負けを選手のせいにしている。違うよ お前のせいだよ いつも そう思うのです。
    その試合 ほんとに勝ちたかったら。選手の動きを悪くするようなこと言うな
    ノーマークのシュートを外したら 誰に怒られなくたって 自分がもう反省している 必死にもどったんだから。
    あのとき ミスを責めず
    「よく もどった ! 取り返していこう」
    そう 言ってあげられたら その後の試合は 全然違うものになっていると思う。
    最近 見た中学での試合でそんなことがあり なんだか愚痴のように綴ってしまいました。
  6. 6.
    • 坂入敏雄
    • 2018年07月10日 20:47
    Kさん どっぷりミニバスにはまってしまいましたね。私も この道25年の59才です。
    Kさんのチームは とても良い雰囲気を持っていると感じます。
    そして Kさんもいい指導者に育ちつつあると感じます。今回の言葉の言い回しなど まさに大切な事だと思います。

    罵声ばかりが飛び交う 試合を見ることが多々あります。地元の中学・・・まあ 都大会には 出られるレベルにはなるのですが・・・また そこそこ強いチームにそんなところが多く 中学の試合を見るのが いやになることすらあります。ミスを見つけて ナニヤッテンダ!と怒鳴り・・・そう ミスを見つけて怒鳴る これが指導だと思い込んでいる?
    ノーマークのレイアップを外した選手がいた その選手は 取りかえそうと必死に走ってもどった。
    このプレー ミスだけを 責めるコーチばかりいるのです。怒りどころだと言わんばかりに
    そして その選手及びチームの動きが固くなり 勝てる相手にすら負ける あんなシュートを外してるようじゃどこにも勝てない と まだ 負けを選手のせいにしている。違うよ お前のせいだよ いつも そう思うのです。
    その試合 ほんとに勝ちたかったら。選手の動きを悪くするようなこと言うな
    ノーマークのシュートを外したら 誰に怒られなくたって 自分がもう反省している 必死にもどったんだから。
    あのとき ミスを責めず
    「よく もどった ! 取り返していこう」
    そう 言ってあげられたら その後の試合は 全然違うものになっていると思う。
    最近 見た中学での試合でそんなことがあり なんだか愚痴のように綴ってしまいました。
  7. 7.
    • ykz
    • 2018年07月10日 22:49
    • 5
    内容は同じだけど言い回し一つで感じ方は随分違いますね!
    バスケやってて、たまに後輩にアドバイスしたりしてますがkさんを参考にさせて頂きながら後輩がノれるような言い方を考えてみます。
  8. 8.
    • ボボ
    • 2018年07月10日 22:55
    • 5
    スラムダンク、いつも楽しみにしてます。
    初めてコメントさせてもらいます。

    今自分はスポーツに関連する会社で営業メンバーの責任者してます。
    Kさんの子供達の持ち上げ方、まさしく〜と思って共感してしまいのコメントです。
    小学生でも社会人の大人でも、単純な褒め方じゃなくてちょっと工夫した褒め方、すごく大事だなぁ、難しいなぁ、でもハマるとすごいなぁと毎日メンバーの成長に驚いてます。
    自分は中学生のバスケのコーチもしてますが、やっぱりつまるところ時代変わらず環境変わらずスポーツの育て方って素敵です。
    なんのまとまりもないですが、これからもスラムダンク…以外の記事も楽しみにしております。
    お身体にはくれぐれも気をつけてくださいね。
  9. 9.
    • 8B
    • 2018年07月11日 00:13
    良き上司でもあるのかな?すごく気になる。
  10. 10.
    • リビング
    • 2018年07月11日 11:32
    マネジメントの真髄ですね。
    とても参考になります。
  11. 11.
    • ジャッキー・オーリン
    • 2018年07月11日 20:39
    • 5
    スラムダンクの続きも、ワールドカップの話も好きですが、やっぱり私はバスケの話が好きでいつも見に来てます☆

    レイカーズの超大型補強・渡邊雄太サマーリーグ・八村塁とファジーカス加入でオーストラリアに勝った日本…とにかく今バスケが熱いですよね!!
    NBAチェケラ、復活をお待ちしております!!
  12. 12.
    • わかぞー
    • 2018年07月14日 07:07
    子供の場合はメンタルがモロにでますよね。自分も学生時代は試合に出るのが嫌でした。監督に怒られるから。でもどこのチームより厳しい練習をしている!って思ってからは自信をもって試合に望めました。まだ若い学生時代は技術より自信を持たせてくれる監督がいーですね!
  13. 13.
    • ころん
    • 2018年07月26日 23:00
    • 5
    はじめてコメントします。
    指導者の言葉、すごく大事ですね、息子はソフトボールをやっています。弱小チームなんですが、カントクが怒ってばかりなんです。確かに子どもたちも、強いチームと違って褒められたものではありません。
    でも、試合を見ていると、他チームの監督が子どもたちを鼓舞しているのに、うちの監督は何しよーるんや、から、始まります。どこへ投げとるんやー、ではなく、切り替えて行こう、ドンマイが欲しいと、保護者としては思います。
    kさんのような指導者の元でスポーツが出来る子どもたちは、幸せですね。親としても、果たして自分は出来てるかな?と考えさせられる内容でした。
    私は、女性なのですが、スラムダンク本編が連載されていた頃、晴子の良さがわかりませんでした。男性特有の、理想形女子なのかな、というくらいで。
    ですが、歳を重ねた今、晴子の良さがわかります。「桜木選手、ダンクを初めて決めたのはいつですか?将来絶対聞かれるよ」初期の名シーンの1つだと思います。
    晴子は無意識かもしれませんが、桜木をいつも上手く褒め、ヤル気にさせるのが本当にうまいです。桜木自身は晴子の外見に当初惹かれたと思いますが、要所要所で桜木のモチベーションを上げていた晴子は、女性の目線からすると、見習うものが多いな、と感じます。




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