山王 64
名朋 64
田中の泥臭いプレーが山王の空気を変える。
「一個一個、全力で行くぞ!!!
それが山王工業だ!!!」
「オウ!!!!!!!」
ガン!!!
山王のシュート、外れる。
「リバウンドーーーーー!!!!!」
「スクリーンアウトーーーー!!!!!!」
リバウンド勝負、
バッシイイ!!!
河田と森重がボールを弾く。
「同時!!」
「獲れない!!!!」
バッシイイ!!!
跳ねたボールを、菊池と沢入が弾く。
「まだ獲れない!!!」
河田は森重を背中で抑え込む。
必死の形相。
(コイツは抑える! 誰か獲って…!!)
バッシイイ!!!!
数人の手がボールを再び弾く。
大きく跳ねる。
「おおおおおーーーーーー!!!」
ライン際で畑山が獲った。
コボレ球にいち早く反応し、
アウトオブバウンズ寸前のボールに
諦めず飛び込んだ。
「山王が獲ったああああーーーーー!!!!!」
「2年の畑山!!! ナイスガッツ!!!」
田中 「よーーーっし、畑山!!!」
堂本 「いいぞ! 田中が火をつけてくれた!!」
「もう一度山王ボールだ!!」
ビッ!!!!
畑山 「俊輔!!!」
ボールは、畑山から樽瀬へ。
山王ベンチ 「行けええーーーー!!!!」
ダム!!!
樽瀬がドリブルイン。
名朋ベンチ 「止めろ!!!」
キュキュッ!!
名朋ディフェンス陣が寄る。
ビッ!!
樽瀬、ボールを外に展開。
「あああああーーーーっと!!!」
「これは……!!!!」
スリーポイントラインの外で待つ菊地へ。
堂本 「撃て!!!」
山王ベンチ 「来い!!!!!」
ザシュ!!!!
残り4分00秒
山王 67
名朋 64
「来たあああああーーーーーーーー!!!!!」
「菊地のスリーーーーー!!!!」
「樽瀬から菊地、得意のパターン!!!!」
仙道 「おおお、ナイスプレイ!!!」
越野 「あれが二人とも1年ってのがまた恐ろしい」
彦一 「まさにルーキーセンセーション!!!」
ピク!!
清田 「…!!?」
越野、冷静な返し。
「もうアイツらは2回全国制してるんだから、
いまさらセンセーションってのも、ヘンだけどな」
彦一 「…!!」
清田 「そう、その言葉はこの清田のために…」
福田 「お前は2年だろ」
清田 「…!!?」
(普段ほとんど喋んねーくせに…!!!
なんてイヤな奴だ…!!!)
この二人、同じチームでプレイすることになるが、
それはもう少し未来の話。
はたして試合は、
このワンプレーが大きなキッカケとなり、
山王が流れを掴む。
リズム良いオフェンス、粘り強いディフェンス、
徐々に点差を広げる。
残り2分
山王72
名朋65
「残り2分、7点差!!!!」
「名朋の得点が伸びない!!!」
「山王が優勝に王手だ!!!!」
山王の優勝が現実味を帯びてくる。
記者席が動き始める。
「これは、三冠行くぞ!!」
「これが九冠の第一章だ!!!」
町田 「凄いことが起きようとしている…!!」
中村 「1年生が3人入ったチームが三冠達成…」
弥生 「あと2分……!!」
(流れが変わらなければ、山王が行くわよ!!)
洋平 「森重クンが負けそうだぜ、花道」
花道 「………。」
洋平 「さすがは山王だな」
花道 「まだ終わっちゃいねえ」
洋平 「ん?」
花道 「デカ坊主が何かやりそうな気がする」
洋平 「………。」
(お前にはわかるんだな、何かの予感…)
残り1分30秒、
桜木の言う「何か」が起きた。
バッシイイイ!!!!
「うわあああああーーーーーーーー!!!!!」
「森重!!!!!!」
大きく跳ねるボール。
茫然とする樽瀬。
「森重、ブローーーック!!!!」
「樽瀬のシュートを叩き落したーーー!!!!」
清田 「な……!!」
仙道 (どこから跳んできた…!!?)
落合 「速攻!!!!」
コボレ球を拾い、すかさずボールを展開。
伊達翔が受け取る。
(この一発で流れを変える!!)
ビッ!!
ゴール付近に大きなパス。
神 「……!!!」
越野 「なんだと…!!」
森重が走っている。
その巨体からは想像もつかないスピードで。
山王キャプテン・田中も必死に走る。
(させるか…!!!!!)
両者が跳ぶ。
「おおおおおおおおーーーーーーー!!!!!」
田中が伸ばした手より、
遥か上で、森重がボールを掴んだ。
清田 「嘘だろ…!!!?」
桜木 「……!!!」
そして、
ドガアアアアーーーーーー!!!!!!
競り合う田中をものともせず、
リングに叩き込んだ。
残り1分25秒
山王72
名朋67
『ピピーーーーー!!!!!!』
『ファウル! 白4番(田中)!!』
二本指を振り下ろす。
『カウント・ワンスローーーー!!!!!』
会場、爆発。
「出たああああああーーーーーーー!!!!!!」
「森重が決めたあああああーーーーーー!!!!!」
名朋ベンチ、いっせいにコブシを突き上げる。
「うおおおおおおーーーーーーーー!!!!!!」
「森重ーーーーーーー!!!!」
堂本 「………。」
豊田 「………。」
相手チーム監督の堂本は当然ながら、
豊田までもが、茫然。
豊田 「ヒロシ……」
(テメエ、どこまで行きやがる……)
宮城 「なんだありゃ……」
彩子 「ホントにいるのね、怪物って…」
(昨日、彼と戦ったばかりなのに、
何か違うモノのように見えるわ…)
客席が騒然とする中、
桜木はしかし、しっかりとコートを見つめていた。
「俺が倒す」
続く
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(804) へのコメント一覧
ありがとうございます!
頑張ってください!!
花道一年時湘北VS山王の状況と似ているが果たして…
ここから森重を中心に流れを取り戻してくれ!
ダテケンの外角が火をふくかな?
もう何回ループして読んでる事か♪
とかなってて、湘北編かよ!ってなったけど…湘北編も最高です!!
そんなこと思って。ごむぇん、K先生
花道とやるまで負けるな!
森重はこうでなくっちゃ。
三連休初日、ありがとうです。
花道、デカ坊主を倒せよ!
森重を止められるイメージが湧かない...
いつも楽しみに拝見させてもらってます!
各キャラの個性が光ってて最高です!
最後の
「桜木はしかし、しっかり〜」の分の章
「しかし桜木は、しっかり〜」の間違いでしょうか?
面白すぎる!🤣🤣
「高3の夏に全国制覇」の桜木花道
2年冬時点で森重の全国制覇は1年夏のインターハイのみ。
もし今回山王工業が優勝したら
夏:湘北 秋:愛知 冬:名朋
優勝が名朋だったら
夏:湘北 秋:愛知orどこか 冬:名朋orどこか
結末出しちゃってて、なお面白くするにはここで名朋に勝たせるしかないじゃん。
ショウホクや花道の話をたくさん読みたいので、山王とかの試合は1話で終わってくれたらなー。
更新の頻度と内容からすると、半年後とかにまた訪れてイッキ読みしたいです。
ホント、単行本出して欲しい。
いつもワクワクする話ありがとうございます!
体調に気を付けてくださいね!
個人的には美紀男を応援してるので森重抑え込むと信じたいです!
結果どうだって辻褄合わせするやつ必ずいるよね。
過去文修正しちゃってOKですよ。都合よく行きましょう!
この選ばれし社員になった俺が絶対に勝ぁぁぁぁぁつっ
。。。
やべっ
思わず声出しちまった!!!
でも今日は店長不在。キラリ
。。。。。やべバイトに見られた。。。
いや、やっぱりご飯食べたら真面目に仕事しよ。。。
次回も楽しみだ♪
Kさんありがとうございます!
次回も楽しみにしてます!
つうか花道、一回だけ とは書いてないし
楽しくいきましょ
負けるな ヤマオー!
(と、言いたくなる)
最後の桜木も好き。