今日もプロレスで行ってみよう。
で、スミマセン、
まず謝ります。
ステーキ屋じゃないですが、
いきなり謝ります。
こないだ、武藤×高田のハナシを書きました。
その中で、
「まだ幻想があったから、わしはU寄りだった」
みたいなことを書いたのですが、
そもそも、わし、
「全日派」なんです。
はあ!? というそこのアナタ、
分かります。言わんとすることは分かります。
でも、中学〜高校の頃、
全日本プロレスが一番好きだったんです。
これ、話せば長くなるので一旦端折りますが、
超ザックリ言うと、まあ、三沢光晴ですな
(ホントに超ザックリ言うねえ、わし:笑)。
とにかく三沢光晴が一番好きなんです。
他にも色々理由あるけど、それはまた今度書くわ。
というわけで、今回はこの試合をチョイス。
三沢×川田!!
「え? 三沢×小橋じゃないんですか?」
という声が各所から聞こえてきそうですが、
うーん、やっぱコッチだなあ。
四天王プロレスの原点って、これだから。
今回取り上げるのは三沢と川田の初対決なんだけど
まさにこれが、全日ブームが頂点を極める流れの
原点だったからさ。
これについて、ウダウダ言わせておくれよ。
時は1992年、全日本プロレスが旗揚げ20周年を
迎える大事な節目の年、わしは中学3年生。
毎週日テレの「全日本プロレス中継」を録画していた
K少年は、夏頃から胸を踊らせていました。
簡単にこの頃の流れを説明しますと、、、
・もともと、馬場の下に、鶴田と天龍がいて
この二人が全日の屋台骨だった
・が、天龍が離脱してしまい全日は2枚看板の1つを
失うことに。まさに未曾有の大ピンチ
・そんななか、三沢を筆頭とした、ひと世代下の
選手たちが決起しはじめる
・様々なストーリーを経て、鶴田率いる「鶴田軍」と
三沢を中心とした「超世代軍」の戦いを軸に
ハンセンやゴディらの外国人が絡むという図式が
全日の流れとなっていく
超世代軍のメンバーは、
三沢、川田、小橋、菊地、
鶴田軍のメンバーは、
鶴田、田上、渕、小川、
三沢・川田・小橋 × 鶴田・田上・渕の
6人タッグマッチが常軌を逸した死闘になったり、
鶴田・田上が世界タッグのタイトルを獲ったり、
三沢や川田がハンセンの三冠王座に挑んだり、
小橋と菊地がアジアタッグ王座に就いたり、
その王座に、渕と小川のタッグが挑戦したり、
いつも満員御礼の会場のなかで、
この両軍が全日マットで輝きを放ち続け、
ハンセンや、ゴディ&ウィリアムズら
強力な外国人選手も負けじと存在感を示す、
20年目の全日本プロレスは、そんなときでした。
新しいストーリーの幕開けは、
1992年8月22日、日本武道館大会。
三沢が、ついに「不沈艦」と呼ばれた王者、
スタン・ハンセンを破り、三冠王座に就くのです。
新しい時代の幕開けでした。
武道館に「スパルタンX」が流れる中、
三沢の両肩と腰に三本のベルトが巻かれるシーン、
なかなか感動的でしたね。
この頃から少し鶴田が退いていたこともあり、
完全に時代は三沢のものに。
そして、間もなく20周年記念興行が近づいた秋頃、
三沢の初防衛戦がこの記念興行の日に設定されます。
さあ、相手はどうなるのか。
三沢の初防衛戦であり、20周年の特別な試合。
そこでマッチメイクされたのが「挑戦者決定戦」。
カードは、川田×田上でした。
闘志ムキ出しで戦うこの二人のカードは
当時の全日の看板カードの1つにもなっており、
まさにこの舞台にふさわしい人選でしょう。
ここで、にわかに盛り上がり始めます。
――これ、もし川田が勝ったら……
―― ついに、三沢×川田が実現するのか??
三沢と川田といえば、超世代軍のツートップ。
ふたりが高校アマレス部時代から先輩・後輩の
間柄だったことはファンの間では有名なハナシで、
二人が組んで世界タッグ王座に就きましたし、
かの有名な三沢がタイガーマスクを脱ぐときも
その紐をほどいたのは川田でしたし、
この二人は当時、非常に結びつきの強い
タッグチームとして認識されていました。
なので、当然戦う機会もありません。
二人は「仲間」という立ち位置なんですから。
そう、キン肉マンとテリーマンみたいな
感じだったといえば、分かりやすいかしら?
キン肉マンとロビンマスクじゃなくて、ね。
あるいは翼君と岬君とか。
翼と日向じゃなくて、ね。
そんな感じ。
もはや全日の顔となりつつある三沢、
その三沢の最強のパートナー川田、
この二人がついに戦うことになるかもしれない。
これ、田上ファンには申し訳ないけど
ほぼみんなが、挑戦者決定戦では川田の勝利を
祈ったんじゃないでしょうか。
なんなら、普段は田上ファンの人間すら
「三沢×川田は見てみたい」と思ったのでは?
そりゃ言い過ぎか(笑)。
はたして、その挑戦者決定戦は、
川田が制することとなります。
若林アナは、川田勝利の際に
「夢の対決が遂に実現します!」と絶叫。
観客も大喜び。
わしらもそらワクテカ全開ですよ。
学校で
「こないだの試合、川田が勝ったぞ!」
「今度、三沢と川田がやるってよ!!」
「こりゃ面白くなってきたぜ!!」
と、プロレスファンが集まればその話ばかり。
迎えた92年10月21日、
日本武道館、全日本プロレス20周年記念興行。
メインイベントは、
三沢と川田の三冠戦でした。
馬場&ハンセン&ドリー・ファンクJr.
と
鶴田&アンドレ&ゴディ
が
同じリングに立つという、
とんでもない豪華6人タッグを差し置き、
この二人の一戦が20周年のメイン。
※ちなみにわしは、
ゴディのところがブッチャーだったら
もっとよかったと、思ったりもしたけど…
馬場さんも、この二人に20年目以降の全日を
託した感じだったんだろうね。
もちろん試合は、サイコーに素晴らしかった。
のちにこの二人は対立構造となり、
ある種「憎しみ」のような感情を前面に出した
ファイトを展開し始めるようになりますが、
このときは、まだキン肉マンとテリーマンなので
そういう雰囲気は一切ありません。
どちらかというと、のちの三沢×小橋のような
雰囲気の試合だったと言っていいでしょう。
初っ端の川田の
垂直落下式バックドロップを皮切りに、
三沢は、
エルボー、ドロップキック、フェイスロック、
タイガードライバー、
川田は、
キック、ストレッチプラム、パワーボム、
裏ワザのドラゴンスープレックス、
と、クリーンな空気のなかで
互いにもてる技を全て出し合う熱戦に。
最後は、三沢がタイガースープレックス2連発で
川田からスリーカウントを奪い決着。
こうして20周年記念興行は幕を閉じたのでした。
この翌年、川田は超世代軍を離脱し、
田上と組んで「聖鬼軍」を発足させ、
三沢たちと戦う決断をします。
三沢世代を軸とした「四天王プロレス」の
時代がいよいよ始まるわけです。
※因みに、なんの因果でしょうか、
秋山がデビューしたのも、この1992年!!
誰と誰がどう戦ってもハズレがないという、
全日本プロレスの最盛期に突入するわけです。
四天王プロレスについては、
そのあまりの激しさゆえに批判も沢山あり、
手放しで全てを褒めるわけにはいかないけど、
でもその熱さは掛け値ナシに本物でした。
時代の扉を開けた、三沢と川田の一騎打ち、
プロレスの歴史に残る名勝負です。
試合内容も凄いが、選手名コール時の
緑(三沢)と黄色(川田)の紙テープも
ハンパねえ(笑)。熱気ムンムンの武道館!
↓

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嗚呼、名勝負(9) 全日本プロレス20周年記念大会 三冠ヘビー級選手権 三沢×川田 へのコメント一覧
かなり緊張感のある試合でした
三沢の戦う姿には、沢山の勇気を貰いました。
四天王プロレスの第一人者、受け身の達人が…試合中の受け身で……って、今でも胸が苦しくなりますよ。
U寄り全日派分かります。私は新日派で武藤の大ファンでした。武藤x高田戦は祈る思いで武藤を応援していたのを覚えています(笑)
そんな私でも、三沢x川田戦はプロレスとしては五指に入る試合だと思います。
三沢が鶴田をフェイスロックで失神させたときは、アングルとしてはやり過ぎの感があり、三沢さんの実力を疑う憶測が飛びかいました。
三沢、武藤というタイプが全く違う二人の天才が同時期に存在したプロレスの黄金期でした。
※個人的にはココに前田さんも入れたい^^;
二人がシングルでリング上で交わった?記憶は無いのですが、プロレスゲームのCMでスパーリングのシーンが有り当時震えました(笑)
余りに懐かしく、思わずコメントしちゃいました。
プロレスの記事、楽しみにしています!
U寄り全日派、分かります。
私は新日派で武藤の大ファンでした。武藤x高田戦は祈る思いで応援していたのを覚えています。
そんな私でも、三沢x川田戦は屈指の名勝負だったと思います。
鶴田さんをフェイスロックで失神させた時は、アングルとしてはやり過ぎの感があり、三沢さんの実力を疑問視する声が多く有りました。私もその一人。済みません^^;
三沢、武藤というタイプが全く違う天才が同時期に存在したプロレスの黄金期でした。
※個人的にはココに前田さんも入れたい。
ノアと新日のトップであった二人がプロレスゲームのCMでスパーリングをするシーンは当時震えました^^
余りに懐かしく、思わずコメントしちゃいました。
プロレスネタ、今後も楽しみにしています!
ヤラセというか、そもそもがショー型エンタテインメントなんですけどね。因みに自分はK-1よりもPRIDEですねえ。
鶴田×天龍
三沢×川田
高田×越中
武藤×橋本
船木×鈴木
熱い時代だったなあ
鬼だ鬼だ、君は鬼だー。
カウント2.9
ジャストミートも大好きでした。
選手とレフェリーと会場全体が一体となったあの熱い空間は、この先もう2度と見られないでしょうね
昨日は三沢タイガーとも戦ったダイナマイト・キッドが亡くなりましたね
今年は偉大な二人のキッドが天に召されて個人的には本当に寂しいのですが、その意志を継ぐ者達がこの時代にしか出来ない熱い戦いを見せてくれることを期待しています