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  • 2019年02月04日18:59

ミニバスのハナシ 〜負けて笑った日〜

「スラムダンク」の仙道彰じゃないけど、

基本的に勝負は「勝つから面白いんだ」
って思っている男です。


負けて得るもの、勝利よりも大事なこと、
勿論いっぱいあると思いますが、

勝つのと負けるの、どっちが楽しい?って

んなもん、
勝った方が楽しいに決まっているよ、と。
やるからには勝とうぜ、と。


編集者・K、いや、今日は指導者・Kか。
わしは、そんな男です。


が、先日、

そのわしが、負けたのに満足していました。
あとで写真を見たら、試合後のベンチで
ものすっごい笑っていました。

決して「悔しさを押し殺して」
笑っているのではなく、
なんとも満足げに笑っていました。

他のコーチも同じ顔でした。


ミニバス指導者になって7年、
もしかしたら初めてかもしれません。

ホントに、悔しさよりも満足感のほうが
遙かに上回ったのです。


相手は、今期、公式戦・練習試合あわせ
一度も勝ったことのないチームでした。

勝利はおろか、接戦もほとんどなし。

途中まである程度の試合になるのですが、
最後はどうしても突き放されてしまう。
どうしても10点前後の差がついてしまう。

※ミニバスのゲームの得点は、
30点〜50点あたりが相場なので、
10点って、わりとハッキリとした差です。


「なぜ負けたか」の最大の理由はいつも
「相手の方が強かったから」、
以上、みたいな。

どうしても追いつけない相手。


彼らとは練習試合・公式戦合わせ
何度も勝負の機会がありました。


どうすれば勝てるか、
何度も挑戦し続け、そのすべてに敗れ、
そして練習と対策を繰り返してきました。

その戦略には、小学生にとっては
非常に難しい内容も盛り込んでいたし、
勇気を要求するものでもあったでしょう
(失敗を恐れて尻込みしてしまうと
成立しない作戦がたくさんある)。


そして、迎えた最後の戦い。
※もう6年生に残された時間は多くない


「激闘」としか表現のしようのないゲームは、
1点差で我がチームの敗北に終わりました。


タイムアップのブザーが鳴った瞬間、

わしのアタマには、
敗北の悔しさよりも遙かに大きな
「よくやった」という思いが。


いや、負けたけど「よくやった」となる
試合なんて、これまでも何度もありましたよ。

でも、やっぱり負けてしまうと悔しさが大きい。
特に1点差で負けた時なんて、あと少しだった
という悔しさがアタマを支配します。


が、今回はなんか違ったんです。

練習してきたことを完璧にゲームで
表現した子供たちに、心底満足し、
悔しさがほとんど沸いてこなかったんです。

1点差、

いつもなら
「外したシュートのどれかが入っていれば」
「あの時のミスがなければ」
「最後にあれをやっておけば」
みたいな、思いがぐるぐる回るのですが、

今回は
「勝敗なんてある意味、時の運さ」
くらいの気持ちに。

そんなことより、
「本当にこの戦いで、やるだけのことを
コイツらはすべてやってくれた」
「一番いいゲームをここで披露してくれた」
という満足感がとにかくデカかった。


いやあ、不思議なゲームだった。

これまで色んな惜敗を体験したけど
あの心境は初めてのことだった。


もしかしたら、
指導者になって初めて
「勝利よりも大切なこと」を知ったのかも。

ここから
「なぜ、今までと違いそれに気付けたのか」
を、わしなりに分析してみようかな。

それが分かれば、
これからの指導観が変わるんじゃないか、

そんな予感があります。


いまのところ「不思議なことが起きた」
というステージにしか過ぎませんが、
これを「なぜそうなったか」にまで
分解して行こう。

その先にきっと何かがある。


指導者・K、引き続き勉強です。

i love basketball!!!




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ミニバスのハナシ 〜負けて笑った日〜 へのコメント一覧

  1. 1.
    • まるせん
    • 2019年02月04日 19:20
    • 5
    なんかすごく感動!
  2. 2.
    • ともな
    • 2019年02月04日 19:34
    • 5
    Kさん
    もう10年以上いつも楽しく読ませてもらってます。

    今回の記事はとても深いですね、その時になってみないとわからないものが恐らく沢山あるのかと。そこに行き着くまでの過程とか、とても興味深いです。
    仕事でも同じようなことが言えるのではと思います。このブログを読みはじめたときは学生でしたが、今は、まがいなりにも仕事で部下をもつようになり、マネジメントの難しさを感じる中、とても参考にさせていただきたいと思いました。
    是非、分析結果をまた教えてください!(途中結果でも)

  3. 3.
    • けん
    • 2019年02月04日 20:15
    解析お待ちしております(笑)
  4. 4.
    • かぁーた
    • 2019年02月05日 07:44
    勝利よりも大切なことは絶対ありますよね!
    そして、練習を見ている大人がそういうことを分析するって思ってるのは子どもにとってありがたいですよね(^^)
    子どもたちは幸せだ!!
    けど、子どもたちには1点差で負けたことは心底悔しがって次は勝つって言って欲しいですね!
    私は勝てなきゃつまらない!勝たなきゃダメなんだとは基本的な考えですけど!笑
  5. 5.
    • 割箸さん
    • 2019年02月05日 08:10
    • 5
    一度も勝ったことのない相手
    初めて戦って敗北した時の実力の差
    自分の指導に対しての葛藤
    子供たちはその不確かなもの一生懸命ついてくる
    相手も当然のごとく努力し先を目指す
    不安しかない正解もなし
    でも背中をタッチできるところまで追いつき
    すべては子供たちの成果だが
    こっちの向きで間違いじゃない
    良かった
    笑った
  6. 6.
    • ひろ
    • 2019年02月05日 08:47
    • 5
    いつもスラ続読ませてもらってます!
    ※普段はただのROMユーザーで、タダヨミすみません。

    価値観が変わる体験って良いですね!
    そして、それを伝えることができる立場に、羨ましさを覚えます。
    こーやって伝わってくのが、あの熱狂したスラムダンク時代から繋がってると思うと、なんか感慨深くもありますねー。
  7. 7.
    • すごい
    • 2019年02月05日 08:53
    • 5
    なんか泣ける
  8. 8.
    • パデュー
    • 2019年02月05日 17:02
    きっと素晴らしいゲームだったんでしょうね!
    選手たちもそれぞれがいいプレイができてたんだと思いますが
    タイムアップ後の選手たちはどんな顔をしてたんだろう?って
    ふと思ってしまいました。
    あと一歩のところまで追い込んだことに対する達成感と、
    それと同じだけの悔しさ、歯痒さ、情けなさが混同してたのかな。

    プレイヤーとしての勝敗の受け止め方。
    指導者としての勝敗の受け止め方。

    立場は違えど、山王戦の後の堂本監督の言葉を思い出しました。
    (「這い上がろう…ってやつね)
    山王の選手たちは心底悔しがってたろうけど、
    でもきっと堂本監督はある種今回のKさんみたいな心境だったのかもしれませんね。
  9. 9.
    • 13番
    • 2019年02月05日 17:08
    その世代の集大成というか試合だけじゃなくその子たちの1年間過程
    全ての満足感なんでしょうね! 羨ましい


    天才と言われる2年生とビックジュン!と言われるキャプテンを
    指導し率いた名監督がこんなことをいっておりました

    「そう・・今で言うと俺が仙道で・・高頭が流・・・」じゃなかったww

    ↓これ

    «敗因はこの私!選手たちは最高のプレイをした!!»
  10. 10.
    • マコタクユヅ
    • 2019年02月05日 21:37
    • 5
    仕事、子育て色々と同じ事がありそうな…
    分析結果も教えて下さい〜
  11. 11.
    • やま
    • 2019年02月06日 00:08
    負けても楽しい試合はあっても、負けた方が楽しい試合はない。勝った方が楽しいに決まってる。

    楽しいの要素は勝ち負け以外にもある。時には、勝ち負けよりも大切だったりもする。それは勝ち負けみたいに分かりやすいものではなくて、ある意味感じることしか分からないことかも。

    あと、負けないと得られないものもそれはそれである。

    そんでもってそういった経験をしたあとどうするのか?が1番大事だったりもする。

    それでいて指導という面からすると、いろんな要素が絡み合うもんだから画一的なものはなくて、結局のとこ出来ることと言えば、目一杯考えて、自分が良いと思ったことを信じて、精一杯伝えることまでなんですかねー。あと楽しむこと。
  12. 12.
    • 2019年02月06日 00:32
    • 4
    私は指導の経験はありませんが、バスケ経験者です。今回の記事、非常に感慨深く拝見しました!
    タイムアップの瞬間、子供達は同じ様に笑って満足していたのか、悔しさが先に来ていたのか。指導者はどういう振る舞いをするのが良いのか、子供達の様子に対して反応した振る舞いをするのが良いのか…難しいなぁと思いました。根底にあるのは指導者とメンバーの信頼関係だと思ってます。一方、悔しがっているメンバーが満足してい指導者を見たら、その先の高みを目指せるのか…という思いも持ちました。どのメンバーにチーム水準を合わせるか、という事もあるかと思います。チームマネジメントについて深く考えさせられました。ありがとうございます!
  13. 13.
    • 当時はガラケー読者
    • 2019年02月06日 01:16
    当時高校生、バスケ部の連中にこのサイトを聞いて、夜更かしで読み込み定期テストを失敗した事が、もう10年前になります。
    スラムダンクの続き〜も、もちろんですが日常録の記事も好きです。
    2年前でしたっけ?多忙で更新途絶えてたの。あの時期は寂しかったなぁ。

    健康にも気をつけて、もうあと10年は読ませてもらいますぞ〜!
  14. 14.
    • ふとんでこたつ
    • 2019年02月07日 08:16
    いい話ですね
    自分は選手としての経験しかないですが、監督ならではの目線ではないかと思います
    これからもこういう話を発信するの、よろしくお願いします


    空気読まずに勝手に分析すると…

    ‖感抜嶌櫃了卉は、賭けられる最後の勝負に勝敗を賭けたのだから、(彼らの気持ちを慮って彼ら自身に)後悔はないと(指導者から)思い込ませたいこと。若しくは思いこみたいこと。
    次のステップに行く前の「最後の」試合というのは、今までの記憶がフラッシュバックしたり、ミスしても次なんて無い!といった恐怖を感じさせたりするので、大きなキーワードな気がします。それらの感情が敗北と混じり、試合終了直後の選手たちに陰が表れていたので、それを見た結果彼らを安心させ慰めるために二次的な感情として「笑顔」が出たのかもしれません。若しくは、選手たちもやり切ったのは分かってて笑顔だった、それを見て監督も同じ気持ちだよという事を伝えるために笑顔だったのかもしれない。
    コメ8の方も述べてる、堂本監督の「這い上がろう…!」に近いのかな。

    ◆併邱臚睛討)想像以上に食らいついた、心折れそうになったけど(選手が点を獲り返して)持ち直した回数が一定以上で、勝ちを求める心より「もういいよ、頑張ったよ…」という情けの気持ちが優ってしまったこと。
    イメージとしては山王戦で安西先生が「谷沢、見てるか…」の辺りでしょうか。試合中なのに心が目の前の試合の勝敗から離れたり。良い意味での想定外が起きて、思考回路が止まってる間に一種の現実逃避?してしまう感覚でしょうか。

    監督はバランス感覚が大事だと勝手に思ってますが、その何かのバランスが傾いたのかなと
    長文失礼いたしました。
  15. 15.
    • まるお
    • 2019年02月07日 19:54
    • 5
    不覚にも泣きそうになりました!
    子ども達はどんな顔だったんでしょうか?
    Kさん同様笑ってたのか、はたまた悔し泣きだったのか!




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