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  • 2019年02月26日20:44

ミニバス卒団式にて 〜保護者への感謝〜

こんばんは。

今日は指導者・Kです。


先日、我がミニバスクラブの
卒団式がありました。

1年間を全力で駆け抜けた今期の子供達とも
この日でお別れとなります。

泣いた、笑った、
褒めた、褒められた、
叱った、叱られた

子供も大人も、
いろんな思い出が蘇る日です。

人間、40を超えると、涙腺も弱くなるので、
わしにとっては我慢の時間でもあります(笑)。

※いまのところまだ泣いたことはない
(オトコの意地でいつも耐えている)


もう6度ほど参加させてもらっていますが、
いやはや、感動的な時間なわけです。


7年前、息子が小1の時に見習いとして
クラブの指導活動に参加し、

翌年から正式に指導者登録してもらい、
ミニバスクラブのコーチとして、
子供たちを見てきました。


先日卒団した現・6年生たちは、
つまりわしが正式に指導者となった年に
1年生だった子供たちです。

※その頃からミニバスクラブにいる子は
ほとんどいませんが(おおよそ2〜4年生
の頃に入団した子なので)


7年も経つと、
わしの立場もちょびっと変わっており、

当時は一番新米のコーチだったのが、
いまは気づけば、ジュニアクラス
(4年生以下の子供がメイン)の
チーフコーチとなっております。

楽しいけど大変なんだぞ、ジュニアクラス。
最初は何も言葉が通じねえからな(笑)。
まあ、その分ヤリガイもあるんだけどね。


そんなわけで、今回の卒団式は、
わしが乾杯の挨拶をすることに。


「では、乾杯の挨拶を、
Kコーチからお願い致します」


司会者から案内をもらってステージへ。


最初は子供たちに
「おら、コーチが喋るんだから、
ちゃんとグラス持って立て、コノヤロー」
なんて、ジョーダン話もしましたが、

大事な式典の御挨拶です。
以降は心を込めて喋らせてもらいました。


わしが贈ったのは、
保護者への言葉です。


子供たちは、このあと監督や他のコーチから
様々な言葉をもらうでしょうから、
わしがここで長々と喋るのもアレだな、と。

そもそも乾杯の挨拶であり、
みんな飲み物も食い物も手を付けていない。
喉も乾いただろうし、お腹も空いただろう、
ここは手短に終わらせなきゃ、と。


ということで、

「私からは、保護者の皆様のハナシを
少しさせてください」

と、スピーチをさせてもらいました。


「今期は、よく泣く保護者が多かった。
試合に勝てば泣き、負けても泣き、
練習中も泣き、メシ食いながら話していても
いつの間にか泣き始めている……」

ドッと笑いが起きましたが、
実際、そうだったんです。

ホント、みんなよく泣く人だった(笑)。


「それは、私が偉そうに言うのもアレですが、
皆さんが“頑張った”からだと思うんです」



わしは、保護者の皆さんの熱い気持ち、
分かっています。分かっているつもりです。

なぜなら、昨年まで自分も保護者だったから。


ミニバスに限らないでしょうが、
小学校の少年団のスポーツ活動って、
選手である子供たちはもちろんのこと、
大人もすっごく大変なんですよ、ホント。
特に6年生の親は。

練習の当番、週末の遠征試合のクルマ出し、
試合やイベントごとの会場準備などなど、
数えきれないほど、たくさんの仕事を
大人たちはこなしています。


当たり前ですが、このミニバス活動だけに
すべてを注げる環境にはありません。

みんなお仕事をしていらっしゃる、
家事や育児もしていらっしゃる、

ゆっくりしたい日もあるでしょう、
ゴロゴロ寝たい日もあるでしょう、

でも、子供たちのために、クラブのために
貴重な休み時間を潰して、この団の活動に
時間を割いてくれているのです。
そこには、大事なお金もかかっています。


わしの所属するクラブは
かなり熱心なクラブだと思います。

他団体に比べ練習量も試合の数も多いです。

イコール、保護者の皆さんも
他団体に比べて大変だと思います。


だから、

試合に勝った時、負けた時、
その他、さまざまな場面場面で、

涙が出るのでしょう。
感情が爆発してしまうのでしょう。


そんな保護者の皆さんに、
指導者として、
いつも、ものすっごく感謝しています。

試合の時は、
子供たちを勝たせてあげたい、
という思いと共に、
この頑張る保護者の皆さんに、
勝利を届けたい、
とも強く強く思っているのです。


試合前、
子供たちが円陣を組んで、
声を出します。

スポーツ会場ではよくある風景。


わしはよく、
その円陣のそばまで行きます。

そして、円陣と声出しが終わると
保護者席に向かって、手を叩きます。

「さあ、今から一緒に戦いましょう」
というメッセージを込めて。


試合が勝利に終わると、
わしは保護者席に向かって
ガッツポーズをします。
コブシを突き上げて吠えます。

「皆さんの努力が報われました!!
皆さんのおかげで子供たちが勝ちました!」

そんな思いで吠えます。


ありがたいことに、
勝っても負けても、
指導者は保護者に礼を言われます。


「今日もありがとうございました」
「コーチのおかげで勝てました」

そんな言葉を保護者からいただきます。


負けた時は、謝られることもあります。

「あんなにいつも熱心に指導して
もらっているのに、ウチの子供たちが
負けてしまって、スミマセン」

なんていう風に。


とんでもない。

礼を言いたいのも、
謝りたいのも我々の方こそです。


あなたたちがサポートしてくれるから
我々は指導に集中できる、

あなたたちが頑張って下さるから、
試合に勝つことができた、

子供たちはいつだって頑張っている、
保護者の皆さんも全力を尽くしている、
負けた試合は我々指導者のせい。
あなたたちに謝るのは我々です。



そんな保護者の皆さんに、
スピーチの時間をお借りして、
礼を述べさせてもらいました。

伝わったかな。伝わっていれば嬉しい。


子供たちのスポーツの現場のそばには、
いつも保護者の努力があります。


全力で駆け抜けた今期1年、

保護者の皆様にも乾杯。



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ミニバス卒団式にて 〜保護者への感謝〜 へのコメント一覧

  1. 1.
    • さゆ
    • 2019年02月26日 20:56
    試合に負けたのは指導者のせい

    田岡監督の敗因はこの私、選手たちは最高のプレイをした、的な発言(うろ覚え...)を思い出します。

    Kさんのブログからめちゃくちゃ熱さが伝わります。長男がクラブに入ってからそんなに月日が経つんですね。感慨深いですね。
    おつかれ様でございました(^^)
  2. 2.
    • ハセテックサービス
    • 2019年02月26日 23:00
    • 5
    卒団式ですか!
    携わってると感慨深いですよねー。
    お疲れでした。そしてまた来年度に向けてですね
  3. 3.
    • 黒船
    • 2019年02月26日 23:09
    Kの部屋を見て早や12年
    今回の話が大変感動したので
    初めてコメントさせて頂きます!

    自分も小学生からバスケを初めて、
    中学、高校とそして30歳になった今でもバスケをしています。

    私がKの部屋を初めて見たのが高3の時、
    あれから12年。
    今では2児の父親になりましまた。

    まだ子供達は小さいですが、
    子供達が何か始めるならば、
    その時は全力でサポートしてあげれる様な父親になりたいと思いました!
    (出来ればバスケをしてほしい笑)

    とりあえず今はバスケをさせてもらってる同じチームのみんな、
    そして育児が大変な奥様に感謝です!(笑)

    これからも素敵な指導者として頑張って下さい!
    Kの部屋もこっそり応援していますよ!(笑)
  4. 4.
    • d
    • 2019年02月27日 00:56
    選手たちが大人になったときにみんなで飲みながらこのブログを見て欲しいな。
    自分もバスケ部の顧問の先生に感謝したのは大人になってから。
  5. 5.
    • こおめい
    • 2019年02月27日 08:25
    • 5
    このチームに入って良かった。
    子供はもちろん、保護者は強くそう思うでしょう。
    保護者とともに喜び合える。
    きっとそれが一番いい形で子どもたちへ伝わる、保護者や指導者の愛の形ですよね。
  6. 6.
    • ぶり
    • 2019年02月27日 09:14
    • 5
    初コメです。
    貴方の爪の垢を煎じて飲ませたい。
    靴を咥えさせ、キスを児童にするセクハラパワハラオヤジに...
  7. 7.
    • なご
    • 2019年02月27日 10:06
    • 5
    初のコメントです。
    毎回楽しく読ませていただいてます。
    コチラ茨城ですが、昨年までミニバスに長男が所属(1年生から)し、退団、今は中学でバスケ部です。
    保護者目線から、ブログの言葉、心に染みました。
    色んな思い、苦労、喜びも悔しさ、自分の不甲斐なさ、全部の思い。(思い出しました。)

    全国のミニバスの子供たち、携わる父兄、関係者、指導者の皆様、大いなる幸(ステップアップ)がミニバス(バスケ)にはあると信じてます。←45歳今でもww

  8. 8.
    • サル
    • 2019年02月27日 10:44
    つい先週、私が指導しているミニバスチームの本年度最後の試合でした。
    親御さんもたくさん応援に駆けつけていただきました。毎回車出し・会場の当番なども併せてやってくださっていて、本当に感謝しています。
    ウチのクラブは3/31に卒団式です。
    私も子供達に、親御さんたちに感謝を表していきたいと思ってます。
  9. 9.
    • ポポ
    • 2019年02月27日 12:12
    これからも指導が続くと思いますが、1つの区切りにお疲れ様でした。文章を読んでいて熱い想いに思わず泣いてしまいました。
    (例え涙腺が強くても泣くくらい感動しました)

    自分も子供がいますが、Kさんのような方に指導していただけると、親としてもっともっと子供のために尽くしてあげたいと、頑張れると思います。
  10. 10.
    • キニーネ
    • 2019年02月27日 14:23
    素敵な話ですね。

    最近の保護者は、社会体育を「放課後児童クラブ」ぐらいにしか思っていないことも多く、指導者とのトラブルもしばしば・・・

    Kさんのとこのミニバスチームはお互いが思い合っていて素敵な関係だなあと思いました。

    何のスポーツを教えていても、情熱がないと続きませんよね。

    そして、時間を割いて指導に当たる指導者にも、送迎などのお世話をする保護者にも、お互い感謝の気持ちを持つことが大事だなあとつくづく思いました。
  11. 11.
    • kaz
    • 2019年02月27日 14:31
    • 5
    非常に感動しました。
    私自身、子供の頃はサッカー少年団でした。平日は週3の練習、週末土日は遠征。サッカー一色でしたが、このお話であの頃の楽しさ、いい思い出は両親のおかげでもあったんだ、と気付かされました。

    保護者も泣くほど頑張れて楽しめる良いチームだったんでしょうね。Kさん、1年お疲れ様でした。
  12. 12.
    • andy
    • 2019年02月27日 19:19
    • 5
    来月、息子がミニバスの卒団を迎える境遇の者です。

    コラムを読んで、心が洗われました!
    思わず、初投稿です。

    強豪になればなるほど、親や家庭の負担は大変だと思いますし、その状況をご理解された上、父兄を敬われることに人格者だなあと思います!

    丸6年間、親子でやってきまして、得られた感動も大きかったですが、家庭が疲弊したのも事実でした。

    なので、コーチ目線からコラムのような謝意を頂きますと、感動し、救われた気持ちになりました。
  13. 13.
    • アッキー
    • 2019年02月27日 22:01
    感動しました。

    私も『名ばかりのクラブ員』として
    地元のスポーツのクラブに所属していますが
    今よりも時間の融通が利き定期練習に顔を出していた頃、子供たちに常々言っていたのが
    「今日、この練習場に送り迎えしてくれる親御さんに、帰ったらまずは ありがとう を言いなさい。
    選手としての実力云々は、その後だ」
    です。

    自分が競技に打ち込めていたのは、地元の大人たちのおかげであり、

    子を持つ身になってからは尚更に『その有り難さ』を身に染みて感じております。

    うまく言えませんが、
    「自分が世話になったスポーツに
    いま出来る恩返しを全力で」
    実践しているKさんに
    共感と、敬意と、賞賛を伝えたくて
    コメントさせていただきました。

    これからも応援します。
  14. 14.
    • kim
    • 2019年02月28日 03:32
    自分がミニバス時代だった23年前を思い出してしまいました。親たち大変だったよなぁ
    自分の子供はまだ居ないけど、ミニバスコーチやりたいなぁ




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