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  • 2019年05月15日19:21

平成元年(1989年)のバスケットボール/「DEAR BOYS」始まる

こんばんは、

バスケ大好き、編集者・Kです。

ふいに先日思いつき、
ふいにスタートします、新企画。

⇒ふいに思いついた日の話はコチラ


既に新しい時代「令和」は
スタートしておりますが、

わしも「平成の〇〇」みたいなことヤリタイ
と勝手に騒ぎ、いまさら勝手に始めます。

平成のバスケットボール界を
振り返っていくという企画です。


スポーツ界ではわりと色んなメディアが
やっている(やった)企画ですが、

わしは、
過去のデータ(記録)は活用しつつも、
Kの部屋らしく、わしの「記憶」を
記事のキーポイントにしていくつもりです。

※それがないと、専門メディアの
劣化版みたいな記事になっちゃうので…


で、わしがまともにバスケットボールを
意識するようになったのは平成2年のこと
ですので(中学校のバスケ部に入部)、

平成元年は語ることないわ、とも
思ったのですが、ちょっと考えると
結構大きな出来事があったんで、
一丁書いてみようと思います。


てなわけで、ここで長々と述べても
仕方がないので、早速本編スタート!!




====
平成元年(1989年)のバスケットボール

月刊少年マガジン誌にて
漫画「DEAR BOYS」 連載開始
====


平成初期のバスケットボール界において
最も大きな出来事は、
やはり二つの偉大な作品の誕生かと思います。


バスケットボールという競技が
今よりも随分マイナーだった時代に、

今も続く長寿名作と、今や伝説ともされる作品が、
週刊と月刊の二大巨頭といっていい
二つの漫画雑誌で、それぞれ誕生したのです。



平成元年・夏、月刊少年マガジン誌にて
「DEAR BOYS」連載開始

平成二年・秋、週刊少年ジャンプ誌にて
「スラムダンク」連載開始


よくぞあの時代に、バスケを題材とした作品が
2つも誕生したものです(且つ両方とも人気に!)。

「スラムダンク」の最終巻あとがきにも
ありましたよね「バスケ漫画は厳しい」という
予想の中で始まった作品だって。


「神様」マイケル・ジョーダンですら
そこまで知名度がなかった時代ですよ。



データを紐解きますと
日本リーグの88-89シーズンは、

男子日本リーグ(いまでいうBリーグ)の
優勝チームは「いすゞ自動車」で、

ベスト5は、
テッド・ヤング (いすゞ自動車)
熊谷勝成 (いすゞ自動車)
中島康行 (松下電器)
村田健一 (三菱電機)
池内泰明 (住友金属)


女子日本リーグ(いまでいうWリーグ)の
優勝チームは「東芝」で、

ベスト5は、
佐藤香代子 (東芝)
シンディ・ブラウン (東芝)
大野貴子 (東芝)
原田五月 (共同石油)
増田安世 (共同石油)

だったようです。


と言われても、わしより若い世代の方は
全然ピンとこないと思いますし、
わしも正直、いまいちピンときません
(往年の名シューター・池内さんくらいかなあ)。

いすゞといっても、まだ佐古さんは
いませんし(彼は当時まだ学生です)。


※因みに、翌シーズンのベスト5から
わしと同世代のバスケファンなら
わりとピンとくる名前が結構出てきます
(それは次回以降のお話ということで)


むしろ、当時のインターハイ覇者
男子/能代工業、
女子/名古屋短大付属(現・桜花学園)
のほうが、ピンときちゃうかも。

平成の高校バスケの
シンボル的存在ですからね、この2校は。


トップリーグのバスケに
国民が全くといっていいほど
興味を持っていなかった時代ですよ
(わしも全然バスケのことは知らんかった)。

いや、NBAもあまり知られていない。
わりとマニアックな分野だった頃。

※因みにNBAのこのシーズンの王者は
デトロイト・ピストンズです
(つまり、まだジョーダンが優勝する前)


さらに言えば、当時はあのサッカーでさえも
まだまだ動員がなかった時代(J開幕以前)。

世の中、客を集めるプロの競技といえば、
野球や大相撲の時代です。


そりゃ、バスケ漫画は流行らない、と
言われてもしょうがないですよね。


そんな平成元年に
「DEAR BOYS」が始まるのです。


当時わしは小学6年生。

実はちょびっとバスケットボールが好きで、
学校のクラブ活動(ミニバスじゃないよ、
全員どれかには入る週1の緩いクラブ活動)は、
バスケットボールクラブに入っていたり
するのですが、まあ所詮その程度。

ルールも、トラベリングくらいは
知っていましたが、バックパスや30秒ルール
なんて全然知らない。そんな頃の話。


が、そんなわしが、
第一話からこの作品を読むことになります。

特にバスケファンでも何でもなかったのに、
なぜ?


ごくごくシンプルな理由。

わしの父親が、月刊少年マガジンを
毎月購入して読んでいたからです。

※あ、週マガももちろん読んでましたね


ときはジャンプ全盛期なのですが、わしの父は
古くからマガジン派でして、週刊・月刊ともに
マガジンを毎号買っていたのです。

そういや、書店の店主さんが毎号とっておいて
くれてたんだったわ(その書店とは仲良かったから)。


当時のわしは、
自分の小遣いで毎週ジャンプを買って読みつつ、
父親の愛読雑誌であるマガジンも一緒に読んでいた
というわけ。

だから「DEAR BOYS」も、
普通に“新しく始まった漫画”のひとつ
として読み始めることになります。


当時小6のK少年は、
この作品でいろんなことを知りました。


・どうやら175cmでダンクシュートをするのは
相当凄いことらしい

・アメリカのマイケル・ジョーダンという人と
マジック・ジョンソンという人は凄いらしい

・バスケットボールにはガードとかセンターとか
いろんなポジションがあるらしい

・バスケ選手は、利き腕でボールをセットし、
逆の手を横に添えるというフォームから
シュートを打つらしい

・月刊バスケットボールという雑誌があるらしい



これ、全部「DEAR BOYS」で知ったことです。

まだインターネットなんて存在せず
テレビでも衛星放送は全然普及していない。

わしはバスケの試合の映像すら見たことが
なかったので、一般的なシュートフォームも
何も知らなかった。


ただ、
バスケのことを何も知らんわしが読んでも
あの作品は面白かったんです。

あの作品のおかげで、バスケという競技と、
その面白さを知ることができました。


バスケットボールを世に広めた功績として
最もクローズアップされる作品は、やはり
「スラムダンク」だと思うのですが、

わしより上の世代(1977年度生まれより上)だと
(ギャグ路線の「ダッシュ勝平」を除き)、
はじめて触れた本格的なバスケ作品は
この「DEAR BOYS」なんじゃないかなあ。

わしより上の世代は「スラムダンク」が始まる前から
バスケ部員だったパターンがほとんどだろうし
(わしが中1の年の秋に連載開始だからね)。


そんなこんなで「DEAR BOYS」って
凄く偉大な作品なんですよ。

※まだやってるってスゲエな、オイ


テレビでバスケの試合を見る機会なんて
ほとんどなく、日本に有名選手はいない。
バスケ部員以外のほとんどの日本人が
ルールを全然知らない。NBAも知らない。

そんななかで、
今も続く名作漫画の連載が始まりました。


平成の時代に大きく地位を向上させる
バスケットボールの変化の第一歩だったと、

今わしはそう思います。


てことで、この年のMVPを選ぶとしたら、
「DEAR BOYS」(八神ひろき先生)かな。


そんな平成元年のバスケットボール、でした。



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平成元年(1989年)のバスケットボール/「DEAR BOYS」始まる へのコメント一覧

  1. 1.
    • エイト
    • 2019年05月15日 19:39
    • 5
    Kさんより少し下の世代ですが、私もスラダンよりもちょびっとだけDEAR BOYS派です。
    今の湘南大附属編も読んでいます。
    まさかのDEAR BOYSの話に、心が躍りました(笑)
  2. 2.
    • 編集者・K
    • 2019年05月15日 19:51
    >>1
    ちょっとお待ちを…!! 「私も」って、わしはゴリッゴリのスラムダンク派ですよ(笑)。 ※DEAR BOYSも勿論好きですけど
     

    > Kさんより少し下の世代ですが、私もスラダンよりもちょびっとだけDEAR BOYS派です。
  3. 3.
    • ひろき
    • 2019年05月15日 19:54
    自分もDEAR BOYSは愛読していた世代です。
    Kさんの1つか2つ下。

    漫画の存在を知ったのは、自分が中1だった頃で、チャラチャラした本牧東の連中が初登場したタイミングでした。DEAR BOYSはとにかく女の子が可愛かった(笑)

    完結間際は正直支離滅裂な展開続きとなってしまいましたが、SLAM DUNKとともにバスケ人気を支えた漫画ですね。

  4. 4.
    • 麦酒
    • 2019年05月15日 19:56
    部室で、月マガの回し読みしたなぁ〜
  5. 5.
    • 岡山県人
    • 2019年05月15日 20:30
    天崎はDEAR BOYSの哀川が元ネタかなって思ってました。湘北vs瑞穂読んでみたいです!!
  6. 6.
    • 編集者・K
    • 2019年05月15日 20:33
    >>5
    Twitterにもその話が来たのですが、プレイスタイルも背も性格も(多分)、全然違うと思うのですが…
    ※名前は確かに一緒だけど別に珍しい名前でもないし…




    > 天崎はDEAR BOYSの哀川が元ネタかなって思ってました。湘北vs瑞穂読んでみたいです!!
  7. 7.
    • バク
    • 2019年05月15日 21:12
    • 5
    DEARBOYS~親愛なる少年達へ~
    トウヤの日常とプレーのギャップが大好きやったな…
  8. 8.
    • ボン
    • 2019年05月15日 22:39
    Kさんがディアボーイズを取り上げくれるなんて。
    この部屋をずぅぅっと読んでて、楽しんで。

    自分でもやりたいってkさんに憧れて。

    ディアボーイズの続きを最終回が決まった時から書いてます。

    大好きなディアボーイズと、スラムダンク。

    そして尊敬するKさんのこの部屋でディアボーイズの話が聞けるなんて夢のよう。
  9. 9.
    • ✨ドンマイわっしょい✨
    • 2019年05月15日 23:19
    • 5
    どうもはじめまして(^^)
    私はDEAR BOYSやスラダンは初回から見てまして既に30年程の付き合いになり今でも楽しく読んでいます♪
    またKさんのスラダン続きには原作を超えてしまうんじゃないかってくらいの楽しさや感動を頂いています!
    仕事に私生活に忙しい年代かとは思いますがお身体に気を付けて今後も頑張って下さい(^-^)v
  10. 10.
    • 2019年05月15日 23:34
    ���Υ������ȤϺ��������ޤ�����
  11. 12.
    • あかさ
    • 2019年05月16日 00:53
    天崎は哀川和彦じゃないのか。俺もそういうイメージで読んでた。
    荒石は守備専のトーヤってイメージ。
  12. 13.
    • k.k
    • 2019年05月16日 02:41
    初めまして!楽しく拝見してます。
    小学生の頃にスラムダンクにハマった世代ですがDEAR BOYSを知ったのは一年ちょい前にご本人と会った時に知りました(笑)
    スラムダンク世代なので中学のバスケ部の人数は半端なかったので私は別の部活でした(笑)
  13. 14.
    • めそ
    • 2019年05月16日 06:39
    DEAR BOYSもスラムダンクもどっちも愛読してました!DEAR BOYSがまだ連載続いてるのもホントにすごいですよねーすごいですよねー🎊しかもスラムダンクよりも先に連載が始まったのも意外と知られてないことですね✨
  14. 15.
    • テンダラー
    • 2019年05月16日 07:30
    まさかDEAR BOYSとは…笑
    DEAR BOYSは面白いんだけど、月刊誌での連載作品だからなかなかストーリーが進まないために作中1年弱の時間を30年近くかけて描きましたもんね。偉大な作品です。
    30年の平成時代の中でも有名なバスケ漫画って
    スラムダンク、DEAR BOYS、あひるの空、黒子のバスケぐらいでまだまだメジャースポーツの中ではバスケ漫画ってハードルが高いのかなと思います。
    令和の時代にバスケ漫画で名作が生まれることを期待してます。
  15. 16.
    • みやしん
    • 2019年05月16日 10:29
    歳はKさんの1個上です

    ディアボーイズ懐かしいっすね
    アクト2以降ついて行けてないです^_^;

    スラダンは全巻揃ってて今でも読み返しますね
    誰からも話は出ないですがHarlem Beatもハマって全巻揃ってますわ(^^)

    ジョーダンの試合のビデオテープはまだ実家にあるはず(笑)

  16. 17.
    • 13番
    • 2019年05月16日 12:23
    この30年でルールも結構変わりましたからね
    ずっと連載していた八神さんも大変だったでしょうねw

    20分ハーフからクォーター制に、たしか最初全てジャンプボールだった
    気がするw

    30秒も24秒になって14秒リセットまで出来て

    3Pの距離が変わったのは個人的には一番大変でしたねw
  17. 18.
    • JOKER
    • 2019年05月16日 13:41
    HI5 確か週マガ だったような ラスト覚えてない‥
    スラムダンク、DEAR BOYSによって埋もれていったバスケ漫画結構あるような気がする
    自分もバスケしてたんで結構バスケ漫画見てますがラストをしっかり覚えてるのはスラムダンクぐらいです それだけ凄い漫画って事か
  18. 19.
    • けんけん
    • 2019年05月18日 05:33
    僕がバスケと出会った頃、連載していたのがマガジンでやっていた『Harlem Beat』でした。今も連載している『あひるの空』はもちろん、最近連載がサンデーで始まった『switch』も結構面白いです。

    『ふぁいとの暁』『CROSS OVER』等、短期連載でも面白いもの多いですよね…と、ここまでの作品がすべてサンデー・マガジン作品なのに驚きも。

    最近は、必殺技の無い現実的サッカー漫画で面白い作品が多くてちょっと押され気味な印象だったりします。苦笑
  19. 20.
    • むしゃ
    • 2019年05月18日 06:39
    DEAR BOYS懐かしいですね〜
    も少し後にはなりますが、I'llというバスケ漫画も当時はまってた記憶があります(о´∀`о)
  20. 21.
    • 蒲焼
    • 2019年05月18日 07:36
    湘北vs瑞穂の試合を想像して、
    湘北のこれでもかってワンサイドにしかならず…
    ってなったのはいい思い出(笑)




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