バスケ大好き、編集者・Kです!!
しかし、この企画、楽しいなあ。
前回も同じこと言ったけど、
データを眺めるだけでも楽しい(笑)。
いわゆる、バスケオタクなんだろうな、わし。
うむ、そう名乗ることにしようかしら。
さてさて、
平成の振り返り企画、早くも第5回です。
平成5年(1993年)は、
世界中のバスケファンが悲しむ大きな
出来事があった年でしたね。
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平成5年(1993年)のバスケットボール
バスケットボールの神様
マイケル・ジョーダンが引退発表(一度目)
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まさに激震!!
世界中のバスケファンが驚き、
そして悲しみに包まれました。
神様マイケル・ジョーダンのプレイが
もう見られないというのですから。
彼は言いました。
「もう証明することが無くなった」と。
ええええええーーー!!?
そんな馬鹿なあああああーーー!!!
まだまだ見せてくれよおおーーー!!!
が、
もう一つの理由については、
誰も何も言えませんでした。
それは「父親の他界」だったからです。
これはもう何とも言えないものであります
(しかも殺人事件だったため、ホント何とも…)。
ということで、いずれにせよ
「選手として通用しなくなったから引退」
「肉体的な衰えにより引退」ということでは
決してなかったんですよね。
もし衰えが理由だったとしたら、
もっと温かく爽やかな気持ちで
あの引退発表を受け入れられたでしょうが、
全くもって、そうじゃないのです。
この年のジョーダンは、依然世界最高の
バスケットボール選手だったのですから。
92-93年シーズンのNBAは
ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが、
3連覇となる優勝を果たしており、
ジョーダン自身は、3年連続のファイナルMVP、
7年連続となるシーズン得点王、
3度目となるスティール王などを獲得。
こんなもん紛れもなく世界最高の選手です。
盟友・バークレー率いるサンズと争った
ファイナルは、フィニッシュがパクソンの劇的な
スリーポイントだったため、その情報だけを見て
ジョーダンが目立たなかったファイナルだと
勘違いする若いファンもいるそうですが、
いやいやいやいや、とんでもない!!!
このファイナルの計6戦、
ジョーダンの平均得点はなんと「41.0」ですよ。
言うまでもなくNBAファイナル史上1位の数字。
選手としての衰えなど何処にもなく、
むしろ、最もスコアラーとして充実していた
ときといっていいでしょう。
が、その彼が引退するというのです。
こんなもん悲しむなといわれても無理です。
当時高校1年生だったわしも、茫然ですよ。
K少年、心にぽっかり穴が空いてしまいました。
そんな平成5年ですが、
国内の記録に目を移すと、
トップリーグ男子の優勝は熊谷組で、
MVPは、その熊谷組のモーゼス・スカーリー。
ベスト5は、
モーゼス・スカーリー (熊谷組)
外山英明 (熊谷組)
陸川章 (NKK)
エリック・マッカーサー (NKK)
安達康 (日鉱共石)
で、
新人王は、石橋貴俊(日航共石)でした。
一昨年シーズンに続き熊谷組の優勝でして、
特別ビックリするようなことはない年かな。
ベスト5は、わしと同世代のバスケファンなら
かなりフムフムと頷く名前になりましたね。
外山さん、陸川さん、ともに
日本バスケ史に残るレジェンドですよ。
そして「特別ビックリしない結果」
なのは女子も同様でして、
優勝は3連覇となるシャンソン化粧品、
MVPは同チームの一乗アキで、
ベスト5は、お馴染みの「2強」から、
一乗アキ (シャンソン)
村上睦子 (シャンソン)
加藤貴子 (シャンソン)
萩原美樹子 (日鉱共石)
クラリッサ・デービス (日鉱共石)
というラインナップ、
新人王は
武田奈生美(鷺宮製作所)でした。
とにかくこの時代はシャンソンが死ぬほど
強かったんですよ。もう完全な絶対王者。
彼女たちが敗れればビックリしますけど
優勝するのは、完全に予想通りです
(もちろん凄く偉大なことなんですけどね)。
つまり男女とも、
かなり下馬評通りの結果だったかと思います。
学生のほうはというと、、、
インカレを制したのは日大で、
前年に続く連覇達成。
89‐91年に3連覇を果たした日体大から
覇権を奪還した感じがありますね。
その中心にいたのは、司令塔の
長谷川誠であることは間違いないでしょう。
御存知、能代工業出身のスーパーPGです。
彼はこのあとトップリーグでも離れ業を
披露することになりますが、それはまた今度。
そういえば、
能代⇒日大と続く、長谷川さんと関口さんの
コンビは協力でしたねえ。
因みに関口さんは、たぶん(いや、わりと確実?)
「スラムダンク」の河田美紀男君の
モデルになっているんじゃないかな、と。
高校は
インターハイ
男子:能代工業
女子:中村学園女子
選抜王者
男子:福岡大学附属大濠
女子:名古屋短期大学付属
がそれぞれ制しました。
女子総体王者の中村学園女子は、
この年が初優勝だったようですね。
同校は日本を代表する強豪校になりますが、
スタートはこの年だったと。
個人的には、男子ウィンターカップが
結構記憶に残っていて、2年連続決勝で敗れる
土浦日大の印象が強いです。
前年の平岡さん、この年の安西さん、
ともにスペシャルなキャプテンであり
点取り屋であり、強烈なインパクトでした。
国内は上記のような1年なのですが、
う〜ん、コレと言った印象的な話題には
残念ながらちょっと欠けるかなあ。
ジョーダンがいなくなって、
気分的にめちゃくちゃ沈んだバスケ界、
それを吹き飛ばすような何かは、
世界の何処を見てもなかったかもしれません…。
※いや、ジョーダン引退の悲しみを吹き飛ばす
出来事なんてそうそうありもしないんだけど
こりゃMVPを選ぶのも相当に難しい…。
話題を全てかっさらっていったのは、
結局ジョーダンなんだけど、
だからMVPとしていいものか……。
てことで、
非常に非常に非常に悩むのですが、
ジョーダンとバークレーが激突した
ファイナルは超絶サイコーに面白かったし、
それを制したジョーダン(しかも平均41点!)は、
文句のつけようのない存在だったから、
結局やっぱりジョーダンになるなあ。
優勝してもMVP、
引退してもMVP、
スーパースターなんだなあ(しみじみ)。
という平成5年のハナシでした。
次回は平成6年(1994年)、
ジョーダンのいない1年です。
MVP、決められるかなあ……。
ではでは。

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平成5年(1993年)のバスケットボール/神様、一度目の引退 へのコメント一覧
選抜決勝、福大大濠の優勝には感動しました。
翌年、高校生になった自分が大濠と対戦することになるとはつゆ知らず(笑)
ジョーダンはここで一旦いなくなりますが群雄割拠のNBAも面白かったです。オラジュワン時代がやってきますね!
シャンソンのドノバンってもっと昔でしたっけ?