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  • 2019年07月16日19:25

平成7年(1995年)のバスケットボール/男子ユニバ代表、世界2位に!!

こんばんは、
編集者・Kです。

今日は平成振り返り、行ってみましょう。

早いものでこの企画も第7回、
平成7年(1995年)まで来ました。
わし的に、わりと色濃く記憶に残っている
ゾーンに入ってきます。

平成7年って、わしが高3の時だもんなあ。
かなりドップリとバスケを見ていた頃ですよ。


この年の世界的なビッグニュースは、
「マイケル・ジョーダンの復帰」でしょうね。


でも、日本的には、絶対これでしょうね。

=====
平成7年(1995年)のバスケットボール

福岡ユニバーシアード、
男子日本代表がファイナルに進み、
アメリカ代表と激突
=====


ということで、
伝説のユニバがメインとなるこの年ですが、

まずはジョーダンのハナシから。


懐かしいですねえ。
カッコよかったなあ、「I'm back」のひと言。

まあ、みんな大喜びしましたよ。

うろ覚えなのですが、たしか大統領だか誰かが、
「我が国の失業者が一人減ったよ!」という
ちょっとユーモアのあるコメントを出したような。

地球上で、微妙な気持ちになったのは、
ロン・ハーパーくらいですかね(笑)。
⇒理由はコチラ


すぐさま大フィーバーです。

「I'm back」のTシャツがバカ売れしたり
わずかな間だけ身に着けていた、
背番号45のユニフォームが人気になったり。

※わしも「I’m back」のTシャツ持ってた(笑)


ただ、シーズン途中から復帰したジョーダンは
完全にNBAの世界にフィットできず、
プレイオフで敗れてしまうんですよね。

※この年、ジョーダンを破って東の王者に
就いたのはオーランド・マジックでした。
で、西を制したのはヒューストン・ロケッツで
ファイナルを勝ったのはロケッツです(2連覇)


さて、
国内リーグに目を移すと、
トップリーグ男子に現れたスーパールーキーの
活躍が凄く印象に残っています。

松下電器(のちのパナソニック)の、
長谷川誠さんです。

能代&日大で全国制覇を何度も経験した
皆さんご存知のスーパーガードですが、
なんと、この長谷川さん、ルーキーイヤーに
新人王とMVPを同時に受賞するという
とんでもない離れ業を演じてくれます。


トップリーグ男子

優勝=松下電器

MVP=長谷川誠
新人王=長谷川誠

ベスト5
長谷川誠 (松下電器)
ジョージ・プウオウ (松下電器)
天日謙作 (松下電器)
棟方公寿 (Jエナジー)
安達康 (Jエナジー)


わおおおう、すげえよ長谷川さん!!

牧紳一と同じ184cmでパワフルなプレイスタイル、
彼のモデルとは言い切れないけど、エッセンスは
入ってるんじゃないかなあ。

で、長谷川さんはもう一つ大きな活躍がありますが
それは後述ということで。


女子は、シャンソン10連覇の5年目です。
まあとにかく強い…!!!

MVPは、そのシャンソンの柿崎宏江さんで、

ベスト5は
柿崎宏江 (シャンソン)
一乗アキ (シャンソン)
山田かがり (シャンソン)
原田裕花 (Jエナジー)
萩原美樹子 (Jエナジー)

新人王は内藤明子さん(第一勧銀)でした。


で、
前述のとおり、この年はわしが高3の
年ですので、わしにとっては「自分の年」と
いう感じでもありまして、

この年の高校の戦いはメチャクチャ
よく覚えております。

それはもう強豪校の中心選手はほとんど
覚えているというくらいに。


夏も冬も伝統校が制しています。

インターハイ
男子:能代工業
女子:名古屋短大付属

ウィンターカップ
男子:能代工業
女子:中村学園女子


能代は、池田・高橋尚・半田のトリオが
超強力で、特にエースの高橋尚毅くんは
井上先生のイラストで月刊バスケの表紙を
飾ったりもして、まさにスーパースターでした。

ほか、
現・千葉ジェッツ監督の大野君(名電)、
パナソニックの司令塔だった永山君(洛南)、
210cmの長身で猛威を振るった篠原君(福岡商)、
海南のモデル校の鈴木君、堀田君(湘南工大附)、
北海道のスター、佐藤竜弥さん(東海大四 ※故人)
1学年下ながら既に凄かった渡邊拓馬君(福島工)、

あたりが有名だったかな。


女子は、
王者・名短については、主軸が1学年下の
三木さん&渡邊さんで下級生の印象が強いです。

わしと同じ学年だと、樟蔭東の薮内さん
(のちに富士通、日立の監督)が凄かったですね。
※選抜決勝はちょっとスランプ気味だったけど


インカレを制したのは日大でした。
このあたりまでは日大が強かったんですよ
(92-95年の4年のうち3回優勝)。

因みに、翌年から日体大が大暴れします。
だって、わしが上に書いた各高校のエースが
みんな日体大に行くんだもん(笑)。
※ありゃ反則クラスの布陣だったな


と、
2016年に他界された佐藤竜弥さん、
実はKの部屋の読者だったんです。
一度メールをいただいたことがあります。

昔の記事のどこかには彼のコメントが
あるんですよ(本名で書いていないので、
探すのは非常に困難だと思いますが)。



と、様々な思い出がありますが、


この年の日本のバスケ界における
最大のトピックは、冒頭で述べたとおり、
福岡ユニバーシアードでキマリでしょう。

この世界大会で、
男子バスケ代表がなんと決勝進出を果たし、
アメリカ代表と戦うのですから!!

※因みに、女子も銅メダル獲得と好成績!!


あの男子の躍進は、ホント興奮したなあ。

当時ハイライト映像を何度も見たせいか、
北さんのリバースレイアップの印象が強いです。


メンバーはこの12人でした。

4. 長谷川 誠
5. 古田 悟
6. 羽賀 篤史
7. 天野 佳彦
8. 赤穂 真
9. 関口 聡史
10. 北 卓也
11. 南山 真
12. 富永 啓之
13. 高橋 マイケル
14. 脇 将典
15. 佐古 賢一

ユニバは「大学生の五輪」と呼ばれていますが、
卒業2年以内だと社会人でも出場できるので、
既にトップリーグでプレイしている
佐古さんや長谷川さんもここに名を連ねています。

いまレジェンド的な存在になっている男たちの
20代前半の頃ということですね。


凄く躍動感のあるチームだったんですよね。

いい意味で「日本らしくない」というか、
外国チームにも決して負けない技術を披露し、
スピードにも溢れ、新時代の日本のバスケを
見せてくれたような、12人だったと思います。


そして前述の「リーグMVP&新人王」
長谷川さんは、このチームでもエース格の
存在でした。PGながらスコアリング能力の
高さが特に目立っていましたね。

※この年に限れば、佐古さんよりも輝きを
放っていたと思います


そんな男子日本代表は、
1次リーグ・2次リーグと連勝街道を突き進み
(クロアチアを2点差で破ったのがデカかった!)、
準決勝ではチェコをも粉砕。


辿り着いたファイナルで待っていたのは、
予想通り、アメリカでした。


で、このチームが、
当時「ドリームチーム・ジュニア」とも呼ばれた
とんでもない面子だったんです。

4. チャッキー・アトキンス
5. ジェロッド・ハーザ
6. アレン・アイバーソン
7. ケリー・キトルズ
8. レイ・アレン
9. チャールズ・オバノン
10. オースティン・クロウジャー
11. ブライアン・エバンス
12. ジェイソン・ローソン
13. オセラ・ハリントン
14. ティム・ダンカン
15. ロレンゼン・ライト


わおーーーーう!!!!!!!

アイバーソン!!!
レイ・アレン!!
ダンカン!!
キトルズ!!

こりゃ確かに「ドリームチーム・ジュニア」だわ!

当時はまだみんな大学生だったのですが、
ダンカンやアイバーソンは既に有名でした。


この未来のNBA選手たちに、
我らが日本代表がどう立ち向かうのか、

アメリカが誇るスーパーガード、アイバーソンと
日本のMVP・長谷川のマッチアップはどうなるのか、

強力ビッグマンのダンカンをどう抑えるのか、


見どころ満載のゲームは、

分かってはいましたが、惨敗でした。


アメリカ 141-81 日本


いやあ、アメリカの得点力が高すぎた
(日本の81得点は全然恥ずかしい数字じゃない)。


局所・局所で見れば、日本だってやれるという
印象を持てた部分も幾つかありました。

長谷川さんは堂々と戦っていましたし、
佐古さんの視野と勝負度胸だって負けていない。
時折見せる速攻は観客を沸かせてくれた。


でもね、
相手のオフェンスを止められなかったんですよ。

アイバーソンのスピード、止められない。
ダンカンの高さ、止められない。
レイ・アレンのシュート、止められない。
キトルズのドライブ、止められない。


ということで惨敗でしたが、
世界大会で2位に輝いたこと、
そして決勝でアメリカから80点獲ったこと、
凄く明るい話題でしたよ、当時は。

決勝に行けた、アメリカとやれた、
この時はそれだけで十分だったんです。


日本人NBAプレイヤーの誕生は
ここから9年待たねばなりません。

日本に統一プロリーグができるのは
ここから21年待たねばなりません。

そして、日本人のNBAドラフト指名は
ここから24年待たねばなりません。


まだまだ夜明け前の時代だった日本ですが、
24年前、世界大会の決勝でアメリカと
戦ったことがあったんです。


そんな平成7年、

MVPは、トップリーグとユニバの活躍から
長谷川誠さんで文句ナシでしょう。


しかし、自分が高校3年生の時かあ。
懐かしいなあ。

※もう同学年がBリーグの監督なんだもんなあ


てなわけで、今日はこのへんで。


次回は平成8年です。

みんなが知るあの男が
高校の舞台で華々しいデビューを飾ります。

お楽しみに。


ではでは。


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平成7年(1995年)のバスケットボール/男子ユニバ代表、世界2位に!! へのコメント一覧

  1. 2.
    • ひろき
    • 2019年07月16日 21:26
    自分、この決勝を現地観戦してました。
    九州の高校だったんですが、顧問のコネで(笑)

    結果的には60点近い大差が付いていますが、長谷川さんの活躍もあり最後まで楽しんでみていた記憶があります。

    この時は翌年に行われるアトランタ五輪の切符も獲得してくれると信じてたんですが・・・(泣)


    そういえば、この時のアメリカ代表でアトキンスとオバノンは日本で(JBLで)プレーしてくれていますね。
  2. 3.
    • わたなびタクマ
    • 2019年07月16日 22:44
    • 5
    東海大四の佐藤さんの訃報には、心を痛めました。また、Kさんが取り上げて頂いた事に本物のバスケ好きだと確信しました。
    東海大四は皆バッシュはアシックスでしたが、東海大四初のNIKEのバッシュで、ウインターカップに出た佐藤さんであり、試合中にTシャツに着替え審判に注意された、オチャメな佐藤さんが、他界され佐藤さんに憧れた世代としてはとても悲しいニュースでした。
    心より、ご冥福をお祈り致します。
  3. 4.
    • すずき
    • 2019年07月16日 23:57
    くわしい
    熱量がすごい
    尊敬するで…山王…
    的な気持ち
  4. 5.
    • かつぬま
    • 2019年07月17日 02:33
    自分は自分より下手な人に解説されるのが嫌いなタイプですが、Kさんはどう思いますか?
  5. 6.
    • JOKER
    • 2019年07月17日 02:55
    伝説の千手観音ディフェンス‼︎(笑)
  6. 7.
    • 北海道民
    • 2019年07月17日 08:18
    東海大四で佐藤竜弥とコンビを組んでたPG山中を忘れずに!あの柏木が尊敬する選手で名前を挙げてた!その後二人とも中央大学へ!更にリーグ決勝かオールジャパン決勝か定かではないが、松下電器の安田の骨折!それまで30点近く取っていたのに。それに奮起した長谷川が大活躍して優勝したのは覚えてる!
  7. 8.
    • !!!
    • 2019年07月17日 08:21
    • 5
    後のトヨタのオバノンがいるんですね!!
  8. 9.
    • 13番
    • 2019年07月17日 11:24
    竜弥さんのレバンガ北海道の1日限定入団の対応は素晴らしいかったです!あの臨機応変さがレバンガの集客にも繋がってるんでしょうね!


    次は平成8年!この辺からは同世代なのでメッチャ楽しみ
    それこそ13番が活躍する年かな?ww
  9. 10.
    • タップ
    • 2019年07月17日 11:55
    長谷川誠の長谷部誠感(笑)
    バスケファン的には長谷部誠の長谷川誠感が強いんだろうけど
  10. 11.
    • りおねる
    • 2019年07月17日 16:48
    • 5
    自分は秋田出身で、Kさんの2学年下なので、この年の能代工の3年生達のプレーは目に焼き付いていました
    高校生ってあそこまで上手くなれるの(・_・?)と現実を疑うレベルだったなぁ
    この翌年からの3年間も自分の世代に近くて楽しみです!
  11. 12.
    • あつ。
    • 2019年07月17日 18:50
    前半って同点だったのこの試合だったかなぁ。
    興奮してる実況が印象的だったんたけど。
    小3位の時の記憶。
  12. 13.
    • たちん
    • 2019年07月17日 21:51
    代表メンバーの1人は赤穂一家の父ですかね、すごいメンツです!
  13. 14.
    • はちびー
    • 2019年07月17日 22:29
    NBAプレイヤー9年、リーグ統一21年、ドラフト指名24年。ここの表現すごくよかったです!こんなに時間がかかってたんだ!もっと手前で実現してもおかしくない!と感慨深くなりました。
  14. 15.
    • 北海道民
    • 2019年07月18日 20:27
    >>13
    さくらとひまわりです!
  15. 17.
    • へぇ
    • 2019年07月19日 20:39
    >>15
    雷太もね!




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