※この記事はリメイク版です
湘北高校。
キュキュッ!!!
ザシュ!!
体育館で汗を流すバスケ部員たち。
ザシュ!!
体育館で汗を流すバスケ部員たち。
彩子と晴子は、コートサイドで
国体の資料を整理している。
国体の資料を整理している。
そこに安西がやって来た。
一同 「チューーーース!!!!」
即座に大声で挨拶する部員たち。
即座に大声で挨拶する部員たち。
安西、ニコリ。
「ホッホッホ、皆さん頑張っていますね」
「ホッホッホ、皆さん頑張っていますね」
「お、オヤジ」
体育館には桜木もいる。
少し伸びた赤毛を逆立てて、元気そうだ。
が、まだ全体練習には参加しておらず、
コートサイドでダムダムしている。
ダムダムダムダム…
安西、ひとこと告げる。
「桜木君、無理は禁物ですよ」
「桜木君、無理は禁物ですよ」
桜木 「ぬ?」
そして、
コートに隣接する管理室へ歩いていく。
続いて安西は、宮城を除く2年生3人を呼ぶ。
「ちょっとこちらへ来て下さい」
「ちょっとこちらへ来て下さい」
安田・潮崎・角田 「…!?」
少し顔を見合わせ、返事。
「ハ、ハイ」
管理室に向かう3人。
(何の用事だろう…)
桜木は、管理室へ歩く3人を黙って見ていた。
管理室。
安西が話を始めた。
「いよいよ冬の選抜が迫ってきました。
赤木君と木暮君が抜けたいま、
赤木君と木暮君が抜けたいま、
チームの浮沈は君たちにかかっています。
分かりますね?」
分かりますね?」
「……。」
3人は、ゴクリと唾を飲み込んだ。
安西が続ける。
「安田君、潮崎君、君たちのどちらかは、
宮城君のパートナーとして
ガードのポジションに入ることになる」
ふたりが答える。
「ハ、ハイ…」
「ハ、ハイ…」
さらに続ける安西。
「宮城君にファウルトラブルなどの
アクシデントがあった場合は、
君たちふたりでチームをリードするという
シチュエーションも出てくるでしょう」
「………。」
安田、潮崎、再び唾を飲み込む。
そして、
「それからもうひとつ。君たちの役目は、
ただ宮城君をサポートするだけではない。
ただ宮城君をサポートするだけではない。
君たちふたりには宮城君の弱点を補って
もらいたいのです」
もらいたいのです」
―― 宮城の弱点
安田が返す。
「リョータの弱点…、
外角のシュート、ですか?」
「リョータの弱点…、
外角のシュート、ですか?」
安西、ニコリ。
「ホッホッホ、そういうことです。
さすが安田君、わかっていますね」
安田、潮崎 「……。」
安西は告げた。
「ふたりに課題を与えましょう。
さすが安田君、わかっていますね」
安田、潮崎 「……。」
安西は告げた。
「ふたりに課題を与えましょう。
これから毎日、練習後に300本の
スリーポイントシュートを打ってください」
スリーポイントシュートを打ってください」
驚くふたり。
「さ、300本…!!?? 練習後に!??」
安西 「そう、練習後です」
安田 「300本……」
潮崎 「……。」
安西のメガネが光る。
「疲れている時に打つことに意味がある。
湘北が再び全国を目指すには、
君たちの更なる成長が必要なんだ」
君たちの更なる成長が必要なんだ」
ハードな課題が課された。
だが、同時に期待も感じることができた。
ふたりは不安と興奮が入り混じった
微妙な表情で、顔を合わせた。
微妙な表情で、顔を合わせた。
安田 「やるしかないな」
潮崎 「そうだな」
潮崎 「そうだな」
安西、ニコリ。
「フム」
「フム」
そして、もうひとりの男にも。
「そして角田君、君は今度の県予選では
ほとんどの試合をスターティングメンバー
として戦うことになります」
ほとんどの試合をスターティングメンバー
として戦うことになります」
角田 「ス、スタメン…!?」
安西が続ける。
「昨日、桜木君と一緒に病院を訪ねました。
まだ桜木君の背中は完治していません」
角田 「……!?」
さらに続ける。
「医師からの指示はふたつ。
激しい運動は20分程度にとどめること。
そして、連日の運動は控えること。
この意味が分かりますね?」
この意味が分かりますね?」
角田 「桜木はフルタイム出場できない…」
安西、頷く。
「そういうことです。彼の穴は相当に大きい。
特にリバウンド面で。君が穴を埋めるんだ。
角田君も練習後に個人特訓をやってもらいます」
特にリバウンド面で。君が穴を埋めるんだ。
角田君も練習後に個人特訓をやってもらいます」
角田 「わ、分かりました…」
「…………。」
「…………。」
緊張感に包まれた、管理室。
言葉を失っている3人の2年生。
そこに安西。
言葉を失っている3人の2年生。
そこに安西。
「最後に…」
一同 「…!?」
安西 「君たちには自信を持ってもらいたい」
一同 「…!?」
安西 「君たちには自信を持ってもらいたい」
一同 「…?」
安西 「角田君」
角田 「ハイ…」
安西が問う。
「角田君はインターハイで、山王の野辺君と
マッチアップしましたね。どうでしたか?」
角田、力なく答える。
「凄いパワーでした…。
正直言って何もできませんでした…」
「凄いパワーでした…。
正直言って何もできませんでした…」
安西、すぐさま返す。
「そうでしたか。でも、あれより上の
レベルはもうほとんどいませんよ?
少なくとも魚住君の抜けた神奈川には
ただひとりとして、いない」
ただひとりとして、いない」
角田 「あ…!!」
安西、ニコリ。
「君は日本の最高レベルを既に体感した。
そんな選手はなかなかいません。
それだけものすごく大きな経験をしたんだ。
経験値は陵南や翔陽の選手より上だ」
経験値は陵南や翔陽の選手より上だ」
角田 「ハ…、ハイ!」
安西のメガネが再び光る。
「みんなそうです。全国の舞台を経験した
ということを、もう一度自覚しましょう。
インターハイに出場した海南のメンバーや、
ということを、もう一度自覚しましょう。
インターハイに出場した海南のメンバーや、
国体の選抜メンバーに入っていた
仙道君や藤真君らはともかくとして、
仙道君や藤真君らはともかくとして、
君たちより経験値のある選手は、
神奈川には他にいないということを」
神奈川には他にいないということを」
3人の顔つきが変わった。
「お、俺たちのほうが上…」
「お、俺たちのほうが上…」
安西、再びニコリ。
「君たちはもっと強くなる」
「君たちはもっと強くなる」
「ハ、ハイ……!!!!」
立ち上がった3人、
やる気に満ちた表情でコートに戻っていった。
立ち上がった3人、
やる気に満ちた表情でコートに戻っていった。
安西 「ふむ」
名将・安西、
まず選手たちに自信を植え付けた。
名将・安西、
まず選手たちに自信を植え付けた。
選抜県予選まであと一か月
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(58) リメイク版 へのコメント一覧
そういえばKさん、海南の小菅ってどこかで出しました?いいぞいいぞ小菅!の小菅。
ぐお!またやっちまった!!
htmlタグ丸出しのやつや!!
描写はしていない気がしますが、下位回戦のどこかで活躍しているでしょう(背番号8だし)。
原作では桜木にやられましたが、山王の背番号5、全国屈指のリバウンダーですもんね。
野辺って実は凄いんだなと感じたのをよく覚えています。
やり過ぎない塩梅でってのが最高です。
シオは全国でプレイはしてないのは内緒ですね。
(描写が無いだけかも)