本日、第54話更新しました!
04/24 更新!
第54話「新しい言葉が生まれた」
新年度、ますます勢いに乗る九門たち。
その活躍で業界内に新たなホットワードが…
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第7話 全文掲載
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第07話 3か月が経った
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九門のブログ「雲の筆」が立ちあがって3か月。
季節は夏となっていた。
九門が更新した記事数は110本。うち「異世界バスケ」は38本(=38話)。
サクラは、ソファーに寝そべり、アイス(ガリガリ君)を食べながら、九門に聞いた。
サクラ 「そんなに楽しいん?」
サクラは笑いながら立ち上がった。
九門 「そうだよな…」
サクラはアイスの棒をゴミ箱に捨てた。
サクラ 「大地くんのよりよっぽど店長のブログの方が人気じゃろ。店長、面白いし」
ちょっとムカついたが、九門はサラッと流した。自分が一心不乱にキーボードを叩いているとき、少々サクラが不機嫌気味だったのを知っていたから。
編集部で働く九門は、イベント取材などの兼ね合いで、いわゆる「お盆」に夏季休暇を取ることはこれまでほとんどなかったが、今年は取れることになっていた。サクラと休みの予定が合った。
九門とサクラは久しぶりに旅行に出かけた。クルマで2時間ほどの場所の温泉地。
九門は、PCを持っていかなかった。
3泊4日の旅行。
旅行の間、あまりにもサクラが楽しそうにしていて、なんだか申し訳ない気分になってきた。あのサクラの笑顔は、つまり「最近しばらく楽しくなかった」からだ。自分がずっとサクラをそっちのけでキーボードを叩いていたからだ。
たいして興味を持たれていないブログ、自分に笑顔を向け続けるサクラ。
第8話へ続く
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第07話 3か月が経った
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九門のブログ「雲の筆」が立ちあがって3か月。
季節は夏となっていた。
九門が更新した記事数は110本。うち「異世界バスケ」は38本(=38話)。
読者数はさらに少し増え、1日あたり80人ほどになっていた。
とある土曜日、九門の部屋。
サクラは、ソファーに寝そべり、アイス(ガリガリ君)を食べながら、九門に聞いた。
「まだやっとん?」
九門は、キーボードを叩きながら答えた。
「うん」
サクラ 「そんなに楽しいん?」
九門 「うん、書くのは楽しいよ、けど…」
サクラ 「けど?」
九門 「全然読まれてないんだよな」
サクラは笑いながら立ち上がった。
「そんな読まれるわけないがぁ。大地くん、有名人でもないのに」
九門 「そうだよな…」
サクラはアイスの棒をゴミ箱に捨てた。
「知らん人の日記、読む人おらんじゃろ」
九門は「ブログを書いている」としかサクラには言っていなかった。ブログの名前は伝えていないし、そこでラノベを更新していることもサクラは知らない。
ブログといえば、芸能人のものに代表される「日記」のイメージ。サクラは九門が日記を毎日つけていると思っていた。そして、一般人の日記を読む人など多くはないと思っていた。
サクラ 「大地くんのよりよっぽど店長のブログの方が人気じゃろ。店長、面白いし」
九門 「まあ、そうだろな」
ちょっとムカついたが、九門はサラッと流した。自分が一心不乱にキーボードを叩いているとき、少々サクラが不機嫌気味だったのを知っていたから。
むしろ、ここでちょっとイヤミを言われて「これでイーブン」と納得していた。
さらに1か月が過ぎ、8月になった。
編集部で働く九門は、イベント取材などの兼ね合いで、いわゆる「お盆」に夏季休暇を取ることはこれまでほとんどなかったが、今年は取れることになっていた。サクラと休みの予定が合った。
九門とサクラは久しぶりに旅行に出かけた。クルマで2時間ほどの場所の温泉地。
九門は、PCを持っていかなかった。
スマホは手元にあったが、ブログの更新はPCという(自分で決めた)謎のルールがあるので、更新しなかった。
3泊4日の旅行。
ブログのことが気になったのは、初日だけだった。
旅行の間、あまりにもサクラが楽しそうにしていて、なんだか申し訳ない気分になってきた。あのサクラの笑顔は、つまり「最近しばらく楽しくなかった」からだ。自分がずっとサクラをそっちのけでキーボードを叩いていたからだ。
毎日更新してきたのに、ブログ読者はまだ1日あたり100人弱。「異世界バスケ」の内容には自信があったのに、まだ100人弱。こんなもんか。
一方、サクラはすごく楽しそう。
たいして興味を持たれていないブログ、自分に笑顔を向け続けるサクラ。
ブログを開始して4か月、
九門は、ついに飽きた。
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目次 01話│02話│03話│04話│05話
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【小説】第54話更新 & 第7話全文掲載 へのコメント一覧
なんかすごいことになってきましたね
でもこういう話って
現実世界でもあり得るのですか?
Kさんは
その世界の方ですから
わかるのですか?
ありがとうございます!!
「ギリギリありえるかもしれない」くらいのところを突きながら書いています(笑)