編集者・Kでっす!!
ちょっとバスケ離れが続いちゃってるんで、
今日は久々の「名選手」コラム行きましょう。
※当企画のバックナンバーはコチラ
わりと人気のコーナーなんですよ
↓
先日、編集者・Kのtwitterで
「今度は誰にしようかしら」的なことを
呟いたらたくさんリクエストをもらいまして、
そのなかから1選手、選ばせてもらいました。
90年代にホーネッツとニックスで活躍した
フォワード、ラリー・ジョンソンです。
オールスターやドリームチームにも選出された
好選手ながら、キャリアを通して腰痛に苦しみ
実は10シーズンしかプレイしていません
(91-92にプロ入りし、2000-2001に引退)。
さて、
なぜ、この選手を選んだか、です。
これまで当コラムで紹介した選手のなかでは
実績的には一段劣ると言わざるを得ません。
プロキャリア10シーズンというのも、
名選手というには、ちょっと短命ですよね。
でも、わし大好きなんです、
「LJ」こと、このラリー・ジョンソンが。
実績的に一段劣るのに?
うーん、改めて彼のキャリアを思い出すと
わしが好きだったのは、彼の「変身」ぶり
だったような気がします。
今回、色々ネット上を徘徊してみたのですが、
おおよそこの選手を語る際にクローズアップ
されるのって、アスリート的な最盛期にあたる
ホーネッツ時代なんですけど、
わし意外と、ニックス以降、
キャリア晩年のほうが好きだったりするんです。
LJって、自身の能力とキャリアに合わせて、
プレイスタイルやキャラクターを変えながら
なんだかんだ最後まで第一線に立っていた
選手だったと思うんですよね。
てことで、そのプレイスタイルや個性の
移り変わりをポイントに、この選手を
振り返ってみましょう。
91年にドラフト1巡目1位(わお!!!)で
プロ入りしたラリー・ジョンソンは、
シャーロット・ホーネッツでプロキャリアを
スタートします。
※因みに、このシーズンの新人王も獲得します
このキャリア初期は、
ゴリッゴリのパワフルマンです。
身長は201cmですので、PFとしては決して
背が高いわけではないのですが、
まあその肉体たるや、格闘家のようでした。
シンプルに言っちゃえば「ゴリラみたいな奴」
って感じです。いま「ゴリラ」って言ったら
レブロンなのかもしれんけど、
いやはや面白い一致もあるもので、
現役時の数字を確認すると201cm・113kg
だったので、体重はレブロンと同じなんですね。
でもレブロンより小さいので、シルエット的には、
ラリー・ジョンソンのほうが、よりゴリラです。
あ、そういや、そもそも「LJ」ってのが
レブロンと一緒じゃん(どーでもいいけど)。
はたして、このLJはその肉体を駆使した
プレイで初年度から大活躍します。
ええ、新人王ですからね。
まあ強かったですよ。
背が低いけど4番の位置で活躍したってことで
以前紹介したバークレーに似てますね。
※って思ったら、Wikipediaにも
バークレーに似ている、って書いてあった
んで、スラムダンクを決めたあと、
彼はよく、ボクサーよろしく空気に向かって
パンチを繰り出すのですが、これがまた
素晴らしいフォームでして。
というのも、このLJ、ボクサーのキャリアも
あるんですよね。さっき格闘家みたいって
書いたけど、ホントにそうだったっていう。
このガタイでボクシングキャリアがあるって、
もう乱闘騒ぎの際に最も敵に回したくない
タイプの選手ですが、なんとも怖いことに
血気盛んで乱闘しちゃうタイプなんですよ(笑)。
しかも、あの208cmのマッチョマン、
アロンゾ・モーニングとね(おいおい)。
元々チームメイトなんですが、犬猿の仲でして、
いやあ、あのバトルは凄かったなあ(しみじみ)。
ヘンなハナシ、NBA好きなオッサンに
「LJってどんな選手?」って聞いたら、
乱闘の思い出を語り始めるかもしれません。
いわゆる「ヤンチャな奴」だったんです。
なんてったって「個性の世代」ですから。
いや、わしが勝手に名付けただけなんですが。
あ、「個性の世代」のハナシはこちら参照で。
↓
※ラリー・ジョンソンの名も出てきます
ただ、
ゴリラ風味でヤンチャな奴なのに
実はなかなかの器用さも併せ持っていまして、
華麗なステップワークやナイスパス、
あるいはスリーポイントシュートなんかも
わりと披露してくれていました。
その「器用さ」の部分が、
キャリア後半から輝き始めます。
生まれ持った素材のアドバンテージに頼らず、
しっかりとクラスチェンジしていくんです。
キャリア初期は、肉体を生かしたゴリラプレイ、
中期に入ると得意技のスピンターンが
専門誌から「絶品」と称されるようになり、
終盤は「間合いの天才」になります。
あのスピンターン大好きだったなあ。
210cmクラスだらけのNBAのゴール下で、
201cmの彼はハイスピードでクルリと回り、
ポンプフェイクをこれでもかとしつこく繰り返し
相手の体勢を崩し、ゴールを奪います。
若かったころは体をぶつけて強引に跳べば
なんとか出来ていたのが、そうならなくなると
ターンとフェイクを巧みに扱い、201cmながら
ゴール下で活躍し続けるのです。
間合いのとりかたは絶妙でした。
撃ちそうなタイミングで撃たず、
撃ちそうにないタイミングから突然放つ。
これにやられた選手は後を絶ちません。
このLJのハイライトプレイのひとつである、
99年プレイオフ、東決勝のインディアナ戦で
見せた4ポイントプレイも、この間合い戦を
制したことによって生まれたものでした。
ヤンチャな悪ガキだったキャラクターは、
20代後半から「頼れるアニキ」に変わり、
ニックス時代は「Co-Capitain(副キャプテン)」
として、ユーイングがケガで不在のなか
ファイナルを堂々と戦い抜きました。
※が、ダンカン&ロビンソンのツインタワーに
敗れ去りますが(あれはまあ、しょうがねえわ)
キャリを経ていく毎に
プレイスタイルもキャラクターも変わり、
ドンドン大人になっていくさまが、
まさに人間らしくて好きだったんです。
喧嘩っ早いのも、まあ御愛嬌ですよ。
今回は、動画を2件紹介します。
1コ目が、アスリート能力全盛の時期、
2コ目が、ベテランになってからの
99年プレイオフのゲームです。
伝説の4ポイントプレイも入っています。
パワフルなゴリラだった時と
間合いの天才になった後を
是非見比べてやってください。
以上、LJこと
ラリー・ジョンソンの思い出でした。
ではでは。
パワフル時代のLJ
↓
ベテランになったLJ。
伝説の4ポイントプレイも。
↓
他の名選手はコチラで紹介中。
↓

![]() |
嗚呼、NBA名選手/ラリー・ジョンソン へのコメント一覧
デニスロッドマン書いてほしいです!
確かに、UNLVからドラ1で鳴り物入りで入団してから、プレースタイルを変えてきたのは見事でした。シャーロット時代は、現代のザイオンのようですよね。
NY時代、特に99プレイオフでは、4PプレイにビッグLも印象的でしたが、ゴリゴリの体張ったディフェンスも好きでした。ウォードやスプリーが外で、LJとダドリーが中でガチガチというかゴリゴリ守って、ついでにキャンビーがぴょんぴょん飛んでたっていう記憶が。笑
あのときのミラクルニックスの勢いって何だったんでしょうね。
あと、ラリーという字を見てラリー・バードを思い浮かべてしまった自分はやはりオジサンなんだなぁと思った。
ゴリラのくせに外から打つのね?なんて思ってました。
NBA観戦歴数年の息子にもうまく伝えられん(>_<)
LJのほうが明らかに本格派でしたが、アイデア勝負でセバロスがかっさらましたねえ
あー、ザイオンぽいかもしれませんね。
わしもL字ポーズは学生時代よくやりました(笑)。
ありがとうございます。
あのおばあちゃんキャラは衝撃でした。
あの謎の勢いが「ミラクル」なんです!
おお、ベテランですねえ。
わしは、NBA見始めたころにはバードはもう晩年だったので、あまり印象にないんですよね…。
ゴリラだけど低身長ですからね(笑)
これはわしも勉強しなおさないと分からんです(苦笑)
あのころはよく試合を観ていました。
他の方もおっしゃっていますが、
ホーネッツには背の低いボーグスがいました。170cmくらい?
あの身長でユーイングをブロックしたとかありえねー。
プレイヤーとしてはあまり好きなタイプではなかったですが、新人の時に履いてたバッシュ「エアログライド」(特に黒)が今まで買ったバッシュの中でダントツで好きなのでLJもいつの間にか好きになってました。
エアログライド復刻しないかなあ
NCAAのファイナルでドリームチームに入ったクリスチャン・レイトナー所属のデューク大をボコボコにしての1位指名に興奮したのを覚えています。
小柄なガードのハント?だったと思うが爆発してたのも印象的でした。
大学の時に体が伸びきってから手首だけで打つ独特のフリースローはタイミングを外すためだったのかな?
PVみたいので待ってろよバークレー、マローンと言いながらバーベルを上げてたのも印象的。
MSGに行った時にジャージも買いました。
2nd、3ndに入らなくても名プレーヤーは沢山いるので渋い特集待ってます!
ちょうどNBAにハマり始めてた時期で、ホーネッツはタイロン・ボーグスもいたし面白いチームだったなぁという記憶が。
個人的にはグレンライスやオーティスソープ、ゲイリーペイトン辺りも好きなので、その辺りも書いて頂けると嬉しいです!