「な…!!? もう12月だって…!!?」
ってなっている男、編集者・Kです!
他にもいるんじゃないかしら? こういう人。
あまりにもいつもと違う1年でしたからね、
この2020年という年は。
生活の仕方、働き方、遊び方、すべてが
これまでとはガラリと変わってしまい、
新たな常識が次々に誕生した1年でありました。
※道行く人がマスクをつけない日が来るのは
いつになるんだろうね、ホント…。
で、あまりにもイレギュラーな毎日を過ごし、
気づけば12月ですよ。いやあ、早い、本当に早い。
てことで、年末的な観点からこのコラムを
1本更新しようかな、と。
大晦日に格闘技の放送・配信が行われるのが
当たり前になってから、わりと久しいですね。
当初は「こんな時代が来るなんて」と
しみじみ思ったもんですが、まあまあ浸透して
わりといまの常識になってるんじゃないかな。
で、年末の格闘技ってさ、
曙×サップ戦に代表される「お祭り」「夢の対決」
的なカードが多いイメージがあるじゃない?
やっぱり年末の一家団欒をターゲットにすると
そうなるのは自然なことで、つまり緊張感満点の
ガチな感じのやつが少なかったりしますよね。
でも、たまにあるんですよ、
とんでもない緊張感をともなうやつが。
その代表が、このカードだったと思うんです。
2007年の大晦日「やれんのか!」より、
三崎×秋山の一戦でございます。
※この試合は「K-1Dynamite07」の
提供試合でしたが、あれはまさに
「やれんのか!」を体現する戦いでしたな。
これ、当時のわしも記事を書いてるんですよね。
なんだか、暑苦しいタイトルだなあ、オイ(笑)
↓
まあ、PRIDEが消滅して格闘技の火が消えそうな
ときに行われた、ビッグイベントでしたからね。
そして、あの「桜庭×秋山」の1年後というね。
もう興奮しないわけにはいかない一戦でした。
だから、前述の通り、暑苦しいタイトルに。
当時の秋山ときたら、ここまでの「ヒール」は
なかなかいないんじゃないの? ってくらいに
本当に嫌われておりました。
そりゃしょうがないですよね。
桜庭戦のアレがあったわけですから。
上記の記事は、昔わしが書いたやつですが、
いま見ても「なかなかイイコト書いてんじゃん」
って思うんですよね(自分で言うな)。
あの時の三崎はホント「俺たちの総合格闘技」を
背負ってリングに立っていたんですよ。ホント。
火を消すなよ、というね。
当時ずっとPRIDEを見ていたファン(わし含め)
には、必ずあったんですよ、その火が。
そう、「俺たちの総合格闘技」の火が。
日本に「世界最高峰」といわれる舞台があって、
毎度毎度とんでもなくアツイ戦いが我が国で
繰り広げられるという、凄い時代だったんです。
PRIDEとK-1が同じ国に存在するという
なんとも贅沢なときだったと思いますよ、あの頃。
特に「プロレス」の世界の遺伝子を一部受け継ぐ
PRIDEは特にアツかったと思うんですよ。
で、「俺たちの」世界が形成されてさ。
わしは10回・20回と会場に足を運びましたが、
凄かったもん、PRIDEの会場の空気たるや。
我々にとって、総合格闘技ってのは
本当に崇高な存在になっていたのです。
そこで起きた、あの秋山の「事件」、
これがもう、許されなかったんですよね。
※あんなにみんなが怒り狂ったのも珍しい
てことで、会場もテレビの前も、
みんながみんな三崎を応援するわけですが、
でも、秋山は本当に強いですから、
そこには、怖さもあるわけです。
「負けたら超凹む」ということを覚悟したうえで
あの戦いを見なければならない、その怖さ。
そして、
三崎は勝ちました。
※その後、ノーコンテストになりましたが、
でもまあ、あの時は紛れもなく「勝った」と
みんなが捉えた瞬間でしたから
あんなフィナーレ、なかなかないですよ。
逆に、ああいうシチュエーションで
「非常な現実」を突きつけられるラストは
何度も見たことあるんです。
桜庭×シウバとかさ、W杯の日本代表とかさ。
あの時の三崎の勝利(のちにノーコンテスト)は
もんのすごい声上げちゃったもん。
一家団欒の大晦日に(笑)。
総合格闘技を愛していた、
多くのみんながそうだったんじゃないかな。
あの熱狂、わしと一緒に振り返ってみませんか?
いやあ、入場から試合前から試合後まで
何もかもが暑苦しいわ、サイコーの勝負だわ。
↓
ま、ついでに前述の記事も
読んでいただく、ということで(笑)。
↓
以上、久々更新の名勝負コラムでした。
ではでは。
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嗚呼、名勝負(18) K-1Dynamite07/三崎和雄×秋山成勲 へのコメント一覧
桜庭戦での反則があるまでは、秋山も好きな選手の1人でした。 もちろん桜庭も好きだったから、とても楽しみな試合でした。
そしてあの結末、運営のその後の対応にも不満を感じた事を覚えています。
その後に、柔道時代からの常習だとかドーピングの噂を耳にして、自分はこんな選手を応援していたのかと、好きだった分、嫌いな気持ちが強くなりました。
そういう気持ちを吹き飛ばしてくれる三崎の勝利でした。
ファビオカペッロの表現を借りますが、記録の上ではノーコンテストとなったが、記憶の上では三崎の勝利だと受け止められているでしょう。
それと一つ申し上げたいのが、秋山のことはヒールとは言いたくありません。あれは悪役ではなく悪ですから。
秋山の強さは本物でした。
秋山をボコボコにしてくれ!の空気の中、三島で大丈夫なのか(どの日本人でもそうなりそうですが)…そんな中やってくれましたね!
自分の中で最高の大晦日は2004年「人類最強、現在…空位」の戦いです!
今も格闘技好きなので当時ぐらいの熱が欲しいですね〜皆見てたので勝敗予想や放送翌日男同士でもう一度盛り上がるあの感じが懐かしいです…