2回戦・第6試合
1stクォーター 残り2分40秒
明利 20
湘北 10
バッシイイイイイ!!!!!!!!
明利大学キャプテン・赤木剛憲のブロックが
湘北の速攻を叩き落す。
「うわあああああーーーーーーーーー!!!!!」
「連続ハエ叩き!!!!!!!」
湘北、速攻失敗。
帆足 「……!!!!」
千種 「ああ……!!」
安西 「これは……」
このコボレ球は、宮城が拾った。
明利ボールに。
須形 「ディフェンス…!!!!」
湘北メンバー、いっせいに戻る。
帆足 「クソ……!」
須形 「カズチカ、切り替えろ!」
これまで一心不乱に安西作戦遂行に動いてた
湘北メンバーに、ほころび。
いくら点を獲られても、攻撃を止められても
前を向き続けていた彼らだったが、この赤木の
連続ブロックは、さすがにダメージ大だった。
湘北ベンチ、声を出す。
「まだだ、30秒以上ある!!!!」
「これを止めるんだ!!!」
観客席の湘北応援団も立ち上がる。
「戻れ……!!!!」
「これ以上やられるとマズい…!!!」
素人目にも、ここで一発浴びる危険度は分かる。
ゴール下、手を挙げる赤木。
「こっちだ、宮城!!!」
天崎 「また赤木さんか!?」
藤真 「当然だろう」
ビッ!!
ボールがローポストの赤木に入る。
「来た、赤木!!!!!!」
「ただいま絶好調!!!」
キュキュッ!!!!
湘北のゾーンディフェンスが一気に収縮。
「3人!!!!!!」
ボールを持つ赤木に対して、
上原、松坂、岩隈の3枚が体を寄せる。
ビッ!!
赤木、ボールを外に出す。
大きく逆サイドのオープンスペースへ。
アウトサイドで受け取った畑山、ノーマーク。
「中から外!!!!!!」
「ガラ空き!!!!!」
弥生 「……!!!」
(湘北ディフェンスが完全に後手に回った…!
明利の力が、湘北の作戦を上回った…!?)
だが、湘北は終わってはいなかった。
ビッシイイイイ!!!!!
「……!!!!!!」
ボールを構えた畑山。
そこにすかさず手を出した須形。
畑山 (ファウルだ…!!!!)
鳴らない。
須形、ファウルスレスレながら、
畑山のボールを弾くことに成功。
コボレ球。
ズサアアーーーーー!!!!!!!!
滑り込むように、体をぶつけながら、
松坂がこれを奪う。
「おおおおーーーー!!!! 肉弾戦!!!!!」
「レスラー軍団、ルーズボールに強い!!!」
松坂はすぐに須形にボールを放る。
時計は、1stクォーター・残り2分25秒
須形 「速攻!!!!!」
「まだ一本いける!!!!!」
「走るぞ!!!」
だが、明利はふたり戻っている。
ルーズボール奪取の間に
赤木と竹村が戻っていた。
一方、湘北は3人。
ボールを持つ須形。
そして、サイドを走る、帆足と岩隈。
彦一 「アウトナンバーや!!!!」
町田 「速攻のチャンス!!!」
ガタッ!!!
湘北ベンチ、立ち上がる。
「行け……!!!!」
「行けええええーーーーーー!!!!!!」
いち早く戻った赤木、
ゴール下仁王立ちで声を出す。
「来い!!! 湘北!!!!!」
須形 「…!!」
(凄い威圧感だ…。これが赤木さん…!!)
帆足が吠える。
「須形さん、コッチ!!!!!!」
赤木 「…!?」
竹村 (また13番が来るか…!!?)
「おおおーーー、吠えてる!!」
「さっきブロックを浴びた13番!!!!」
「行くのか!! また赤木に挑むのか!!?」
帆足 「勝あああーーーーーーつ!!!!」
桜木 「ぬ?」
晴子 「帆足君……!!!」
彩子 「あら、どこかで聞いたセリフ…!?」
赤木、構える。
(来る…! 最後は13番だ!!)
しかし、
キュッ!!!!!
須形、急ストップ。
「………!!!!!!!!」
この速攻、
フィニッシュは帆足ではなかった。
自ら構える須形。
「おおおおおおーーーーーーーー!!!!!!」
千種 「須形さん……!!!」
(スーパー・ポイントガード……!!!)
桜木 「……!!!」
天崎 「サンシロー…!!!」
須形 (俺が決める!!!!!)
岩隈 「あ……!!!!」
帆足 「須形さん……!!!!!!!!」
その瞬間、岩隈と帆足が、
「それ」に気づいて声を出すも、
須形には届かなかった。
ビシイイイイイ!!!!!
須形 「……!!!??」
後方から、ボールが叩かれた。
宮城だった。
安西 「……!!!」
荒石 「おおおおおおおーーーーー!!!!!」
木暮 「宮城……!!!!!!」
「うわあああーーーーーーーー!!!!!!」
「宮城のブローーーーーーック!!!!!!」
「小さいのにすげえジャンプ…!!!!」
明利ボール。
須形 「クソッ…!!」
すかさずボールを獲りに行く。
ダム!! ダダム!!
宮城、強くて低いドリブル2発で、
このディフェンスをかわす。
藤真 「上手い!!!」
天崎 「宮城さん…!!!」
そして、
明利は数度ボールを回したあと、
ダム!!!!!
宮城のドライブから赤木が合わせ、
バス!!!!
1stクォーター 残り2分03秒
明利 22
湘北 10
「決まったああああああーーーーーー!!!!」
「宮城から赤木!!! ホットライン!!!」
千種 「ああ……」
朝倉 「やられた…」
バチン!!!!
宮城と赤木が、再び手を合わせる。
「よくやった、宮城!!」
「ああ、ダンナこそな!!」
安西 「みんな、強くなった」
1stクォーターの残り時間が2分を切った。
ふたつめのミッションは達成されなかった。
いや、明利が達成させなかった。
湘北在校生軍団、ガックリ。
「ああ……」
「やっぱり強えよ、大学生は……」
須形 「クソ……」
歯を食いしばりながらボールを運ぶ。
宮城 「オウ、どうした?」
須形 「……!?」
宮城 「まだ試合は4分の1も終わっちゃいねえ」
須形 (宮城さん……)
宮城、ニヤリ。
「諦めたら、そこで試合終了だぜ」
須形 「ハ、ハイ…!!!!!」
続く
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1007) へのコメント一覧
ありがとうございます😊
これまで、「高校時の宮城より須形の方が上」的な描写が多かったから
湘北OB軍団は安西先生の作戦の上を行きましたね!
強くなった‥‥先生は今どんな心境なのでしょうか?
作戦が破られても、元教え子達の上達の嬉しさが上回るのか。先生からしたらこの上ない娯楽ですね!
後輩に渇をいれるりょーちんも良い先輩ですね。
この後の安西マジック、OBの活躍に期待です!アラシも出るのかな?
続き楽しみに待ってます!
明利vs湘北は競った試合になってくれてもいいけど、赤木や宮城が個の力で今の高校生に負けるはずは無いので、いいぞもっとやれ!って感じです。
やはり湘北は最高だ
シュートだけだけどね
「ハ、ハイ…!!!!!」
最後の宮城と須形のやり取りがたまらなくグッときました。
そう考えたら宮城も絶対安西先生に成長した姿を見せたいはず。
ユニバを経験した赤木、宮城の活躍、もちろん元キャプテン荒石の活躍も期待します。
赤木の頭にダンクするかと思いました
それぞれの背景がフラッシュバックしてきた
最後の宮城の諦めたらそこで試合終了、凄く良かったです^_^
湘北チームも諦めずに食らいついてほしいです!
そしてメガネくんとアラシの出番にも期待です^_^
この話を映像で見たいです。
絶対面白いです。
特に湘北はこれで得られる経験値は途轍もなくデカいだろうな
(大学編での絡みからの(笑))
あなたのお陰でスラムダンクの熱が冷めませんでした!
本当に感謝しています。ありがとうございました。
これからも楽しみにしています!!
取り敢えず頭の中の時間軸を元に戻すところから始めますw
TV放映されなかったインターハイ編か今から楽しみです。
映画化にはぜひ、この湘北同士の試合を!
サブタイトルは、「After 4 years」。
・明利vs湘北
・流川のアメリカでの戦い
・プロ桜木の東洋自動車での戦い
この3つの戦いを1つの映画で!
ぜひ山王戦のミッチーの活躍を。
脚本はK氏に期待!