先日、6年生の卒団式だった編集者・Kです。
今期の子供もカワイイ奴らだったわい。
そして、まったくいつも通りに進まない1年で
大変だったなあ、みんな。よく頑張ったぞ。
中学に行ってもバスケを楽しんでくれたまへ。
さてさて、
というわけで今回のあとがきも、新たな舞台に
突入してまいります。本日より「全国編」です。
※章の切り替わりはコチラご参照
前回まで振り返っておりました県予選が終了し、
湘北高校は2度目のインターハイに出場します。
さあ、大変だ。
何が大変って、全国大会を描くためのチームと
キャラが全然いないんですよ。
原作でしっかり登場したチームは山王と豊玉だけ。
とはいえ、その原作に登場したほとんどの選手は
もう卒業してしまっている。
常誠? 厳しい。大栄? それも厳しい。
何とかなりそうなのは、森重のいる名朋くらい。
何をどうしようとも、新キャラクターを生み出す
しかないわけです。こいつぁ大変だ。
ふと自分が書いた大学編を振り返ってみると、
名朋はちょっとストックあり。森重と伊達兄弟。
うむ、3人いれば何とかなりそうだ。
意外と博多商大附もふたりいたりする。
福島の白松や、兵庫の北野坂にもひとりずつ。
ふむふむ。
そして山王は、
2年生として、原作キャラクターの河田弟がいて、
あとは大学編で出した畑山君が貴重なストック。
おいおい、あと3人も考えなきゃならないのかよ。
が、
ノンノン、問題ない。んなことは想定済みだぜ。
これはね、もう頭に浮かんでいました。
新章の導入となる436話、
目次に入れたタイトルは「驚異のトリオ」。
もう、山王工業で新たな3人の選手ってなれば、
完璧すぎるほど完璧なモデルがいたのですよ。
言うまでもないコトなので、詳細は端折りますが、
能代工業で前人未到の「九冠」を達成した
伝説のトリオをモデルにさせて頂きました。
※伝説のトリオについては、コチラの記事が
ちょっと参考になるカモ⇒「平成8年のバスケ」
と思って、記事をちょっと読み返してみたら、
この年って、ちょうど週刊少年ジャンプの
「スラムダンク」の連載が終わる年なのね。
で、同記事によると、トップリーグのベスト5に
佐古さんがいて、大学は日体大が黄金時代を
築き上げている最中。
なるほど、なるほど、
この「スラムダンクの続き」ってのは、やっぱり
スラムダンクの連載が終わったころの「史実」と
リンクさせてきたんだな、と改めて感じました。
さてさて、この1年生トリオに樽瀬という選手が
出来てますが、これはもちろん田臥勇太選手が
モデルでありまして、
「あれから10日後」で少しだけ触れられる、
日本人初のNBAプレイヤーの件からいい感じに
引用させていただきました。
よし、その弟という設定にしよう、と。
細かく読んでくださっていたら気づいていたと
思いますが、この構想って大学編の時点で既に
浮かんでたんですよね。
249話にて、沢北が桜木に言うんです。
「お前はNBA選手の弟と戦ったんだよな」と。
このへん、あとからちゃんと変な矛盾もなく、
繋げることが出来ました(よくやった!!)。
で、
この3人については、バスケが好きな方だったら
「ああ、そういうことね」となるはずなので、
どうしても設定に入れたかったんです。
じゃないと、なかなかムズイですよ。
わしが考えたキャラがホイホイ出てきて、
「はい、これがあの作品の未来の妄想です」って
言われてもピンとこないでしょう。
せめて、なんとなく設定が分かるような形で
新たなキャラクターを出してあげたかった。
この考え方は、現在進行中の「乱舞編」まで
ずーーっと続くことになります。
名前を考える手間も省けますしね。
あ、名前といえば、以前も書きましたよね。
イチから考えるのがちょっとイヤだと。
⇒「その時のあとがき」
そして、もうひとつの大きなライバルに
なってくるであろう名朋工業も437話から
2話に渡って紹介しております。
ここは森重と伊達兄弟ですね。
伊達は大学編でもある程度の出番があったので
扱いやすい状態になっていました。
これにて、山王と名朋についてのキャラ付けが
それなりに完成したことになります。
あとは、前述のとおり、大学編でチラホラと
選手が出ている、北野坂高校や博多商大附などを
絡ませていけば、それなりの大会にできるぞ、と。
もちろん、神奈川のもう一つの代表校である、
陵南高校もいるわけですしね。
このインターハイは、上記の歴史のオマージュで
樽瀬ら1年生トリオの活躍で山王が優勝することは
予め決めていたので、そこまでをどう進めるか、
ってのを、わしは考えました。
結果、湘北にぶつけることにしたのです。
やっぱりそれが一番だろうと。
と、名朋との激突はちょっと後にしとかないと
この1年のストーリーが厳しくなる面も考えて。
てことは、もうひとつの主役である陵南が
名朋と戦うのって面白いんじゃない? とも。
さあ、大枠は固まりました。
いざ、インターハイへ進みましょう。
ということで、今日はこのへんで。
ではでは。
ここから全国編です。
いまや懐かしいあの頃のストーリー、
気が向いたらご覧くださいませ。
↓

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「スラムダンクの続きを〜〜」あとがき/全国編/新たなライバルたち へのコメント一覧
おお、自分では気付かなかった複線がチラホラと……
この全国編、湘北は山王に一手及ばず、陵南は名朋(森重)に手も足も出ず……
この流れは僕にとって軽くトラウマになってます(笑)
Kさん1個下の初老の回想でした(汗)
トラウマ作ってゴメンナサイ(苦笑)。
人生、山あり谷ありですから。
あの試合、序盤は市船がリードしますからね。
なかなかの好勝負でした!
ほいほい全国制覇したら面白くないですもんね!
ご都合主義にしない話の作り方、すごく好きです😊