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  • 2021年06月13日13:30

2000年5月の編集者・K(その4) 〜編集者になった・4〜

どーも!!!

実は「元・編集者」かもしれない男、
編集者・Kでっす!!

ここのところ編集の現場から離れて久しい
のですが、でもその血は今も流れていると
思っておりまして、最近は若き日のことを
振りかえったりしております。

こんな感じにね。


※仕事以外の思い出もいっぱい書いてますが


で、
前回は、編集者になりたてのわしの、
ほろ苦い失敗談をお伝えいたしました。




今回は、その続きでございます。


クソガキの甘ちゃんのわしは、街に出て情報を
集めることすらできない役立たずでした。

それでも「ニュース記事のネタを毎日出せ」の
指令は続きます。次の日もその次の日も、毎日。

なんとしても3本出さねばなりません。


が、何とか捻り出して提出しても、
ことごとく「ボツ」です。

コレがダメだ、アレがダメだ、お前はダメだ、と
毎日怒られます。何一つネタは通りません。


日々追いつめられる中、これは時間を使わないと
どうにもネタを生み出せないと気づき、
わしは毎朝6時に出社するようになります。

始発に乗ってオフィスに入り、新聞やPCを
バカみたいに見まくり、なにかネタのタネは
ないものかと探しまくります。

昼になると外に出てとにかく街を見まくります。


そういやこの頃、「徹夜明け」の先輩編集者と
顔を合わせることも多かったですね。

早朝、わしが出社すると、先輩がいるんですよ。

働き方改革もクソもない、メチャクチャな時代
でしたからね。朝まであほみたいに仕事する人が
たくさんいたんです。

で、
「なんだ、お前こんな時間から出社してんの?」
とビックリされ、

わしはわしで
「いやいやいや、そういう〇〇さんこそ、
何時まで仕事してるんですか」
と、ビックリ。


「頑張ってんなあ、お前」なんて言われましたが
全然そんなつもりはなく追い詰められているだけ。

ネタを考える時間がないと怖いので、
早く出社しているだけなのです。


まあ、そんなこんなで悪戦苦闘の日々でしたよ。


夕方の説教タイムは、当時の編集部の名物でした。

本当に、大袈裟じゃなく、噓偽りなく、
「毎日」わしは副編集長の席の前に立たされ、
数十分の説教を浴びるのです。

2か月くらい続いたんじゃないかなあ。

よく耐えたものです。
いまの時代なら、アウトだったでしょう。


「Kくん、大丈夫…?」
「お前、死んだりするなよ?」

と、周囲の方に心配されるほどに、
本当に毎日毎日追い詰められておりました。

限界を超えてしまい、トイレで嘔吐したことも
一度や二度じゃありません。


ただ、一方で、自分でも分かるくらいに
ネタの精度が上がっていたのも事実でした。

そして、ネタの良し悪しは当然あれども、
「いくら考えても何も思いつかない」とは
ならなくなったのも、また事実。

やっぱり鍛えられてたんですよね。
それに気づいたのは、ちょっと後のことですが。



その後、
その副編集長は東京に異動になりました。
※ちなみに編集長もその時に異動になった


わしは結局、最後の最後までただの一度も
褒められなかったんじゃないかなあ、たしか。

もちろん最後は「頑張れよ」的な言葉は
もらいましたが、褒められたり認められたり
したような記憶はないですね。


で、この人事異動により、
編集部の体制が変わることになるのですが、

ここからわしの仕事も大きく大きく
変わることになります。


アルバイトで入って数か月、ずーっとずーっと
雑用係だったわしが、ついに「自分のページ」を
持たせてもらうことになるのです。


たしか、8月くらいだったかな。

この3か月間、ただただ怒られるだけだった
編集者・Kに転機が訪れます。


次回は、そんな話を書かせてもらいますね。



ではでは。



※次の話はコチラ


---

てな感じの昔話、
バックナンバーはコチラからどうぞ




---


 


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2000年5月の編集者・K(その4) 〜編集者になった・4〜 へのコメント一覧

  1. 1.
    • つるりん
    • 2021年06月13日 19:44
    昔はありましたね〜、公開説教みたいのが…。
    Kさんより少しだけ下の世代ですが、入社した時は会議でひたすらに怒られてました…。
    若手に対して資料投げつけられたり、ペットボトルが飛んだこともありましたね。
    営業ですが、当時は外回りしてる方が楽だった気がします(笑)
    今じゃ完全にパワハラですよ、ほんと。

    けどKさんの言うように、耐えて仕事しまくってたのもあってスキルが上がってきたのは半年〜1年後くらいには感じるようになりました。
    無駄じゃなかったな、と今では思います!
    まぁもう勘弁ですが(笑)
  2. 2.
    • yoshi
    • 2021年06月13日 19:58
    私もKさんと年齢近い1981年生まれです。入社1年目、2年目のときには厳しい上司、今なら即パワハラ認定の方に指導を受けました。辛かったですが、Kさんのように今の仕事の糧になってます。今の若手の育成には通用しない指導方法かもしれませんが、手加減無しで厳しくしてもらえ、早く成長できる、ある意味、いい時代でもありましたね。
  3. 3.
    • 編集者・K
    • 2021年06月14日 17:34
    >>1
    理不尽な時代でしたねえ。
    そのときはそう思ってなかったけど。
    仕事のレベルが上がるなら心を壊してもいいのか、というと
    そうじゃないでしょうからね。
  4. 4.
    • 編集者・K
    • 2021年06月14日 17:34
    >>2
    もうあの頃のような仕事の仕方はできないでしょうね。
    部活動の練習なんかも同じかなあ。
  5. 5.
    • S57生まれ
    • 2021年06月15日 10:21
    • 5
    今の子達は甘すぎる、弱すぎるって考えは
    パワハラであり時代遅れなんでしょうかね
    昔は、新人や若い世代が必死に先輩や
    上司についていってたけど、今は上司や
    先輩の立場にいる人たちが、若い世代に
    気をつかう雰囲気があるような…
    時には厳しく指導も必要ですが、行きすぎは
    パワハラに…。度合いが分からん
    コミュニケーションのつもりで、飲みに
    誘ったり(コロナ前)、趣味の話を聞いてみたり
    しても、イマイチな反応だったり。私の
    接し方がダメなのかなっと悩みます。
    まぁ人によるとは思いますけどね〜
  6. 6.
    • スーパー
    • 2021年06月15日 16:22
    10年前に社会人になりましたが、Kさんが書くようなスパルタ教育が当時、まだありました。まさしく公開説教。今でこそ鍛えてもらったと感謝出来ますし、あれを乗り越えたから強くなれた気もします。(やり過ぎだったとも思いますが笑)
    パワハラを肯定する気はさらさらありませんが、優しさの厳しさ、は、教育にある程度必要なのではないかと思いますが、今の時代完全に悪なのが難しいです。

    このシリーズとても好きです。続きを待っています!




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