本日は名勝負コラムをお送りします!!
で、
ついこのあいだ高校生のゲームをとりあげた中、
またしても高校バスケ、ウィンターカップから
昔のゲームを振り返ります。
※以前、当コラムでピックアップしましたのは、
1992年の大会でした。もはや伝説ともいわれる
平岡さんのあのゲームです。
↓
そして、
今回取り上げますのは、1996年。
これは、我がKの部屋読者ならば、
かなり多くの方が見た試合ではないでしょうか。
そう、田臥勇太1年生のときの大会ですので。
※つまり、先日の「もしも」で取り上げた
能代工業の1年前の代ということになります
(まあこの年と1年後は同じ面子なのですが)。
田臥選手の存在は、当時のバスケ界では
めちゃめちゃ話題になってました。
高1であの注目度は、異例中の異例だったのでは
ないかと思いますよ。
前回の平岡さんも1年生時から凄かったけど、
彼の場合は、ウィンターカップの放送で
その存在が知れ渡った感じだったんですよね。
対する田臥選手は、雑誌等でその手前から
有名になっていまして、このゲームの放送で、
「噂の1年生がついにベールを脱ぐ」みたいな
感じだったかと思います。
※夏の総体をNHKで見た方もいると思いますが
が、
この日の視聴者は、その田臥と共にもうひとり、
とんでもない男を発見することになります。
福島工業のエース、渡邊拓馬です。
※あ、そういえば、某ブログには渡邊タクヤ
という選手が出てきますね、同じ福島の高校で。
わしは毎号月刊バスケを買って情報を漁るような
マニアックな男だったので、田臥も拓馬も
その存在は知っていましたが、インターハイで
決勝に出ていた田臥はともかく、拓馬のほうは
プレイをちゃんと見たことがなかったですから、
この試合、実はそっちのほうが楽しみでした。
で、開始早々に度肝を抜かれます。
いままで色んな高校生を見てきました。
で、1試合で残したインパクトでいうと、
前回紹介した平岡さんが史上最強だったと
思っているのですが、
「試合開始直後のインパクト」でいうと、
この渡邊拓馬が頂点なんじゃないかと。
拓馬はこの試合、最初の80秒で7点も
獲っちゃうんですよね。すべて異なるプレイで。
最初にコーナーから撃ったスリーは外れますが、
そのコボレ球を自ら拾うと、なんとも華麗な
ダブルクラッチで先制点を奪います。
続くディフェンスで能代の攻撃を止めると、
今度はハイポストからターンしての
ジャンプショットでリングを射抜き、
再び能代を止めた次の攻撃では、左45度から
美しいスリーポイントを沈めて見せます。
この80秒は本当に圧巻でした。
「何コイツ…!? バケモンじゃん」と。
「全部できる、オフェンスオバケじゃん」と。
これまでわしが見た中で一番センスを感じた
高校生だったかもしれません、渡邊拓馬。
当時188cmでしたので、高校バスケの世界では
飛びぬけて背が高いわけではないですが、
まあ、スコアリングに関するスキルについては、
何から何まで凄かったです。
※因みに解説の倉石さんは、彼のことを
「ドリブル・パス・シュート、全部について
今の高校バスケ界ではナンバーワン」とまで
言っていましたデス。
全国大会でもダンクをかますし、
シュートフォームは抜群にきれいだし、
ダブルクラッチのしなやかさもハンパないし、
上手い、速い、高いの三拍子ですよ。
しかしその後、
試合は能代工業が取り返します。
この年は、田臥勇太の偉業中の偉業である
「高校9冠」の1年目になりますが、
まあ、あの5人はこの時から凄かった。
田臥勇太は、1年生時から魔法使いでした。
この試合の中でも「わお…!!」となるパスを
何本も見せてくれます。
菊地のスリーも若月のランも冴えわたってるし、
畑山&小嶋の上級生コンビも安定感抜群でね
(って、ふたりともまだ2年生でしたけど)。
拓馬はずば抜けて凄かったですし、
他にも好プレイヤーがそろう福島工業でしたが、
さすがにあの能代には勝てませんでした。
はたして、インターハイ・国体に続き、
このウィンターカップを制して三冠達成。
伝説の幕開けとなったわけであります。
うーん、でもやっぱりわしは、
拓馬の記憶のほうが強いかもしれんなあ。
ホント凄かったのよ、あの80秒が。
みんなも観たんじゃないかしら、この決勝戦。
※試合は12:40あたりから始まりますが、
せっかくなんで冒頭のダイジェストもご覧あれ。
1回戦から田臥も拓馬もすげーから。
↓
懐かしいなあ。
この頃に活躍していた高校生って、
いまは監督になっているような世代ですね。
そんななか、いまだ現役の田臥勇太、
やっぱりリスペクトであります!
てなわけで、前回に引き続き
高校バスケから名勝負の紹介でした。
ではでは。
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その他の名勝負記事はコチラから。
アレコレ一生懸命書いております!
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嗚呼、名勝負(27) 高校バスケ ウィンターカップ1996男子決勝 能代工業×福島工業 へのコメント一覧
渡邊拓馬はまさに理想とするオールラウンダーですね。
センスもずば抜けてたと思いますし、堅実なプレーから派手なプレー、シュート力も抜群でした・・・
福工、負けちゃいましたけど、ホントに開始早々の拓馬には、「かでっぱい!?かづぞぃ!?」って思っちゃいました。
訛ってすいません(笑)
四半世紀になりますか…。
年取ったなー。
私は、バスケ部出身でもなんでもないですが、この前試合は、めちゃくちゃワクワクしてました。
縁あって福島の選手とバスケやってましたけど
田臥というよりはプレスに引っかかかってしまって〜と言っておりましたね
何度見ても面白いですからね!
タクマは本当にすごい選手です!
※最近は解説者として活躍中ですね
とんでもねーバケモンが現れた、と
わしも驚愕しました!
やっぱりあのプレスかぁ。
守備自体も厄介ですが、ボール奪われるとほぼ確実に失点するのが痛いですよね。
そうそう、そのときです。
みんな某ブログに出てきますね(笑)
林選手もグッドプレイヤーでしたねえ。
強気の1on1、忘れられません。
そーいうことです!
畑山がボールもらって田臥がセンターライン付近でもらうあのトランジションの速さ凄かったです
あのチーム畑山が先にもらうから田臥のドライブが活きていたと思います
タクマもカッコよすぎ!
今もビデオ持ってます!
私も、福島工業卒です。動画の世代より少し下ですしバスケ部でもなかったですが、こーやって自分の出身校がネタにされるのは嬉しいものです。
何より、あの穴澤先生久々みました(笑)
穴澤先生の授業懐かしいな〜。
これからも更新頑張ってください。楽しみにしてます。
何度も観た方、多いですねえ。
ボールを奪った後の能代の速攻は圧巻でした。
因みに、田臥が先にボールを持ったら、フィニッシュは畑山のスリーになるパターンが多かったですね。
おお、凄い経験をされていますねえ。
こういう、直に戦った声は貴重です!!
序盤「渡邊拓馬すごいな…。まんま流川やん。」
その後「話には聞いてたけど、田臥勇太すごすぎる…。マンガ超えてるやん。」
当時秋田在住の中学生でしたが、地元の体育館で県大会があって観に行ったら立ち見も溢れるほどでした。
その後自分が高校生になり、県の高校の大会で体育館満員は異常なことだったのだと知りました笑
渡邊の最初のレイアップはダブルクラッチとは言えないのでは?と思いました。笑
全国大会を9大会連続制すキャラは確かに漫画にもいない(笑)
その半高池が、わしの学年なのですよ。
いいチームでしたね。
そして、その試合に畑山と小嶋はもう出てますね。
県大会で満員はなかなかないですよね。
あのときの能代はそれだけの「ブランド」だったんですよね。
あれ?
そうですか?
月刊バスケでもあれはダブルクラッチと呼んでましたが。
自分的にも超絶にインパクトのあった選手ですから、
そりゃちょっとブログでも目立ちますよ!
おお、卒業生の方ですね!
わしの母校は有名人が少なくて、これ系で話題になることはほとんどないです(苦笑)
※返信遅れてごめんなさい
田臥にも渡邊拓馬にもマッチアップしましたが、止められる訳もなく、大量得点を献上させていただきました(笑)
当時は悔しさでいっぱいでしたが、今となってはいい思い出です。
そうなんですよ〜
小君畑君、大活躍、ってよりその後につながるインパクト残した試合、って見方もあるかもですね!
半高池ばんざい!
>>24
畑君小君も、大活躍とまでは行かずとも、一人でも不在なら勝てなかったと思います。もう、ドラクエのワンツーとか、半とか臥とか、なにかしら繋がりのある物語とすら思えてきますよ。
どーでもいーけど、私達世代にとって、半高池は、勇戦僧魔ばりのパワーワードです。ちなみにワードの発明者は、こちらの部屋の住民の方で、やはりドラクエネタの企画でこのワードを繰り出したのを見て、衝撃を受けた次第であります
そして、センターの高橋さん。あの頃の能代、もうちと上の世代は特に、高橋フィーバーでした♪
センターのスリー、レインビアは80年代でしたけど、その後あまり記憶にないです。サボニスは反則レベルで凄かった、と思いきや、昨今の世界ではゴロゴロいるみたいですね。時代って進化するんですね。
貴重すぎる体験ですよ、それは!!
両者とも日本バスケ界の歴史に残るスターですから!