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  • 2021年07月12日21:55

バスケ 日本×フィンランド 〜最初のチャンスを決めること〜

こんばんは!!

遅ればせながら、男子バスケ日本代表の
フィンランド戦のレビュー、参ります!

※昨日、久々に会社バスケ部練習に参加したところ
猛烈にスタミナを消費し、帰宅後すぐに寝てしまい
全然ブログ記事書けませんでした…


さあ、昨日の試合
また負けたわけですが(チキショーーー!!)、
いろいろ考えるポイントはありましたね。


ひとつ改めて思ったのは「一度のオフェンスで
二度のシュートチャンスって、なかなか来ないな」
ということ。

残り時間が少なくなって、やや不完全な体勢と
タイミングからスリーを撃ち、そして外す、
というシーンは、昨日に限らずこれまで何度も
見てきたと思うのですが、

あれって凡そ最初に巡ってきたチャンスを
モノにできなかった、あるいは、撃たなかった
ときに起こることだと思うんです。


中にボールを放り込んでインサイドとか、
外の1対1の形からドライブで勝負とか、
ドライブからパスを捌いてシュートとか、

いろんなオフェンスの「仕掛け」がありますが、
その一度目の仕掛けで成功させられなかったとき、
あるいは撃てるタイミングなのにパスしたとき、

もうショットクロックの残りは1桁秒になってて、
そこからちょいと動いても、やれることって
不完全なスリーくらいしかないんですよね。

でまあ、これが入らん、と。


やっぱり仕掛けは成功させなきゃいけないし、
最初に訪れたシュートチャンスは「撃て」ですよ。

ショットクロックが15秒くらい残ってたとしても
何も勿体ないなんてこたぁないんだ、と。

空いたらやっぱり撃たなきゃいけないな、と。

あるいは、勝てる見込みのある1対1ならば、
勝負しなきゃいけないな、と。


たった24秒しかないオフェンスの時間、

もう一回ノーマークのシュートチャンスなんて、
なかなか来ないです。

もう一回勝算のある1対1のチャンスなんてのも
また、なかなか来ないです。


オフェンスリバウンドが取れれば話は違いますが、
いまから急にリバウンドを取れるようになるのは
さすがに難しいと思うので、最初のチャンスを
モノにするのが得点の条件かと思います。


そういう観点から、選手の起用法についても 勝手にいろいろ考えちゃいますね。


昨日の試合では、コート上に、PG登録の選手が
ひとりもいない時間帯がありました。

比江島、金丸、渡邊、シェーファー、ギャビン
みたいな。

これ、「今っぽい」っちゃあ今っぽいんです。


司令塔がゲームを作って云々って、たとえば
最近のNBAだとあまり見られなくなってますよね
(そんな時代にファイナルに来たクリス・ポールは
カッコいいなあ)。

なんかドンドン、ポジションごとの役割ってのが
なくなってるような感じ。

みんなが中でも外でも点を獲るし、
誰でもボールを運ぶし、ドライブ仕掛けるし、
わりとみんな同じようなことをやるんだけど、

チーム内で背が低いとガードということになって、
背が高いと4番や5番ということになる、っていう。

なので、日本代表でもそんなノリの時間帯って
ちょっと興味あります。

その際、比江島はキーパーソンな気がしますね。

フィンランド戦については、比江島がコートに
いる時間のほうが、明らかにオフェンスの
ノリがよいと感じました。

逆を言うと、彼がいないと何か打開策に欠ける
感じもあったかな、と。

巡ってきたチャンスを決めることと、
チャンス自体を生み出すことって、
また違うものでして、比江島は後者の大きな
ポイントになるんじゃないかと思うんです。


あとは、ギャビンは頼れるインサイドの軸ですが、
酷使するとさすがにパフォーマンスが落ちるので、
中には八村を置いて、外に1・2・3番登録の選手が
並ぶ時間帯も出てきそうです。小さくなりますが。

サイズダウンしたときはディフェンスの不安が
出てくると思いますが、一方で、サイズアップを
したらリバウンドが取れるかというと、そんな
単純な話じゃないとも思っていて、ある程度、
平面ディフェンスに寄せる時間も考えていいのでは
ないかというね。

以前から不安視している、スリーをノーマークで
撃たせ過ぎている件なんて、実はサイズダウンで
変わってくる可能性も感じていまして。


うーん、ここは難しい。

もう「リバウンドはどうしても取られる」と
割り切って、他のウィークポイント(たとえば
相手にフリーの外角シュートを撃たれる件)の
課題解決に寄せる手もあるかもしれん。

一試合を通してずっと、そっちに徹せよなんて
もちろん思いませんが、時間帯によっては
リバウンド以外に全振りするのも面白いかと。

※なんか相手にリバウンドを取られまくる件って、
選手のサイズや能力のせいじゃない気がしてて。
なんというか「仕様」とまでは言わないけど、
そういうもんだと割り切る部分も必要かと。

※SNS見ると「スクリーンアウトしろよ」とか
よく見るんですが、日本代表の選手がそれを
知らんかったり忘れたりしているわけがなく。


今がどういう時間帯なのかを見極め、必要ならば
極端にどこかに力を寄せることも考えつつ、
そこからチャンスをモノにする機会を少しでも
増やしていきたいものです。


そんなこんなをいろいろ思いますが、

八村と馬場が入ってどうなるかは楽しみですし、
これからも日本代表を全力で応援する姿勢は
変わりません。


先日の記事の通り、今回の五輪はとんでもない
グループに入っちゃってますが、

どうにか1勝、あわよくばそれ以上。
 
100パー無理、なんて言わずに、信じたいですね。


引き続き応援していきましょう!

ではでは。


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バスケ 日本×フィンランド 〜最初のチャンスを決めること〜 へのコメント一覧

  1. 1.
    • 第2期バッドボーイズ
    • 2021年07月12日 23:22
    色々意見ありますよね。個人的な意見ではリバウンドはアンラッキーな部分も大きいと思います。
    大きく跳ねてビッグマンのいない所に落ちていくとか。オフェンスに関しては日江島にガンガンドライブして欲しいですね。海外組がいようが遠慮しないで持ち味を最大限に出して欲しいです。あとはナビーがドライブすると2.3人寄ってくるので外に捌いてして3点を狙うとかですね。自分で決めるんだという気持ちもわかります。
  2. 2.
    • ロッドマン
    • 2021年07月13日 08:50
    フィンランド戦はベルギー戦に比べて、出だしからアグレッシブに攻めていけていたように感じたので見ていて面白かったです。

    個人的な希望でいえば、シェーファー選手にもっとリバウンド飛び込んで欲しいなと思っています。攻守のリバウンドにおいて、ペイントエリア周辺にいる選手を見るとゲームを通してフィンランド選手のほうが多かったです。

    フィンランド選手はディフェンスリバウンドを確実にとれたらそりゃオフェンスにもスムーズに移れるよなーとスピード感のあるフィンランドのオフェンスを見ていて感じました。

    シェーファー選手に限らずもちろん他の選手もスペースがある場合もっとアウトサイドからリバウンドに行けばいいと思いますが、ペンドラメ選手はそのへん躊躇なく飛び込むので見ていて気持ちがいいですね。
  3. 3.
    • 名古屋の監督
    • 2021年07月13日 11:08
    リバウンドはシンプルにディフエンス時のズレの問題だと思っています。

    ゾーンは人との追いかけっこを無視したボールとの追いかけっこになるので、逆サイド側にギャップが出来ちゃうのが欠点。
    そして逆サイドはリバウンドに飛び込めが鉄則。

    なのでゾーンは効けば守りやすい反面、リバウンドに弱いのでポゼッションはある程度譲る覚悟が必要だと思いますが、リバウンドを取られると選手はやはり
    【ガクっ】
    と来てしまうので、2度目3度目のポゼッションの時に足が動かなくなる傾向が強いように感じました。

    あ〜落ち込んでるんだろうなぁ〜。
    と思って見てました。

    フリオ・ラマス監督がそこらをどう選手に浸透させるかじゃないですかね。

    逆に自分達のオフェンス時は1on1が崩れてないからギャップが出来ずに飛び込むスペースがあんまりないっていう事じゃないかと。

    相手は3線もボールマンにほぼよらないから、偶然ドライブが決まったりするとダンクまで行けちゃう・・・けど、ほぼほぼ1on1を守り切れちゃうからズレが出来ずにリバウンドへ飛び込むギャップがない・・・。


    詰まるところ1on1能力の差とゾーンに対してのチームとしての戦術理解度が、どうしても結成してから期間が短いのでまだ浸透してないのかな?と思いました。
  4. 4.
    • 編集者・K
    • 2021年07月13日 13:13
    >>1
    あ、アンラッキーな面は感じてて、
    それも含めて「仕様」と表現しちゃった次第です。

    あとは、最終的なシュートの形の差かもしれんですね。

    不思議なもので、いい形でシュートを撃つと、
    リバウンドにも絡めたりするので。
  5. 5.
    • 編集者・K
    • 2021年07月13日 13:15
    >>2
    むずかしいんですよね。
    飛び込めば取れるのかというと、そうそうシンプルな話でもない気がしていて。
    その手前から勝負は始まっていて、「いい形で撃たせない」ことが、リバウンドにも繋がる気がし始めています。
  6. 6.
    • 編集者・K
    • 2021年07月13日 13:18
    >>3
    あー、なるほど。
    言っていることはよく分かります。
    簡単に言うと、敵国は中間地点に寄らずに「ガチにマンツー」やるから、リバウンド時に場所を得やすいと。
    それはそうかもしれないですね。
    あまり今まで意識していませんでしたが、注視してみます。
  7. 7.
    • ロッドマン
    • 2021年07月13日 13:36
    >>5
    もちろん飛び込んだらとれるとは思っていませんが、飛び込んでもたもたするだけでも相手のオフェンスは少し遅れますからねー。

    DRに関しては、ゾーンを敷くということは何かをある程度犠牲にしてでも何かを守りたい目的があるはずなんですが、現在の代表のゾーンは全てを何とかしようとして後手後手になってますよね。よく入るシューターに対しても後手になり遅れてシュートチェックにいくことでリバウンドでも後手になる。
    ゾーンを使う以上どこかを捨てる勇気は必要ですよね。
  8. 8.
    • コージ
    • 2021年07月13日 13:44
    リバウンドの差はGのリバウンド意識の低さかな?と個人的には思っています

    3Pのリバウンドは大きくはねることもあるからGがとるチャンスでもあるのに日本はあまりとらないんですよね
    なんかリバウンドはCやFの仕事でしょ?みたいな感じで棒立ち、もしくは次のOFの準備してる気がするんですがどう思います?
  9. 9.
    • おりまー
    • 2021年07月13日 14:07
    リバウンドとゾーンの相性は良くないですよね。
    さらに、1on1で崩されるとディフェンスはズレるので、なお取れない。
    日本代表の選手がリバウンドの意識が低いとはとても思えませんので... 笑
    改善出来る点は、やはり戦術の理解という点は凄く同意です!

    しかしながら、渡辺選手のディフェンスを見ていると(NBAの試合ではみんな凄いので分かりにくかったですが 笑) 身体能力の差も大きいなと思いました。
    NBA屈指のスーパーディフェンダー、リバウンダーみたいな日本人選手が出てくる事を楽しみにしています。
  10. 10.
    • 名古屋の監督
    • 2021年07月13日 18:41
    素人分析ですけどね笑
    だから4でコメントされてる良い形でシュートというのはズレが出来てフリーになっているという事なので、それは逆サイド側にもズレがあるって事だと思います。

    だから飛び込めるって事じゃないかと・・・。

    良いシューターとリバウンダーの相性が良いのは、良いシューターは動きまくってオフボールのスクリーンを使って自らフリーになるからズレが出来て、その動きに逆サイド側のディフェンスもつられるからだと思います。

    そういう意味でも金丸が出てる時間帯は良いんですよね。
    1on1じゃなくてオフボール側でバスケットをしているので、ディフェンスの目が全体に配る分、中が空きやすくなるし、空くからドライブもしやすいし・・・。

    正直世界を相手に世界と一緒のP&Rで戦う戦術は日本には向いてないと感じまてます。

    そういう意味でもオフボールの帝王の辻が欲しかったなぁ・・・と。

    特に人間は必ず動く物に目が行くという習性があるので、動かない逆サイド側の人間に対して優先度を高く目を配るというのは、ゾーンへの戦術理解がない状態では例えプロでも難しいかと思います。

    八村、馬場が来た時にどんなディフェンスになるかめっちゃ楽しみに注目してます
    (^^)
  11. 11.
    • 編集者・K
    • 2021年07月14日 16:51
    >>8
    相手のガードにリバウンドをよく獲られているなら、
    そこが一番の課題になると思いますが、
    ほとんどインサイドに獲られてませんかね。
  12. 12.
    • 編集者・K
    • 2021年07月14日 16:53
    >>9
    もともとのセオリーは
    「ゾーン=中に強く、外角シュートに弱い。
    リバウンドにも強い」
    みたいな面もあったんですが、競技って進化しますからねえ。

    特に、日本は相手の外角に、ゾーンが凄く揺さぶられるんですよね。
  13. 13.
    • 編集者・K
    • 2021年07月14日 16:55
    >>10
    実際、相手ディフェンスは、金丸からはいつも目が離せない感じですからね。
    金丸が点を獲ってなくとも、存在感でゲームに影響しているという。
    辻に限らず、ピュアシューターが少ないですよね、今回。




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