気が向いた時に、不意に野球のハナシをする男、
編集者・Kでっす!(最近の野球は全然分からん)
今日は久々の名勝負シリーズの更新ですが、
野球を取り上げてみようかと。
※以前、一度だけ取り上げていますね。
試合内容よりも「応援」で記憶している一戦。
↓
いやあ、忘れていましたよ。
記憶に残るといえば、おそらくは
これが史上最大だろうというのを。
たぶん、1980年代生まれよりも年上の方ならば
ほぼ全員が知っているし、覚えているだろう、
社会現象的に盛り上がった、伝説の一戦です。
人呼んで、
「10.8(じってんはち / じゅってんはち)」。
Wikipediaには、この一戦だけのページがあり、
中身もなかなかの文字ボリュームです。
↓
1994年、
奇跡のような凄い巡り合わせが実現した年でした。
セ・リーグのペナントレースは、なんと、
・最終戦で
・同率首位のチームが
・直接対決で
・優勝を決定する
という状況になったんです。
これ、もちろん史上初です。
いつもは「マジック00」なんていう数字が灯り、
幾つか試合を残した状態で首位チームが優勝を
確定させるものじゃないですか。
それが最終戦までもつれるだけでも珍しいのに、
最後まで全く同じ勝率で2チームが並ぶなんて、
もう異常事態ですよ。
そのうえ、その2チームが最終戦で激突だなんて
マンガや映画でも見たことない奇跡的事象。
まあ、それはそれは盛り上がりました。
何か言うと流行語になる、でお馴染みの長嶋監督が
この試合を「国民的行事」と呼んだことから、
「10.8決戦」は、野球ファンやスポーツファンの
枠を超え、みんな見るべき、いや、もはや
「見なきゃいけない」的な雰囲気になったんです。
それはもう紅白歌合戦のトリの一曲か、
なんならもう、新しい元号の発表かのように。
学校でも、男子はみんな「どっちが勝つか」の
議論合戦ですよ。ヘタしたら喧嘩が始まった
クラスもあったのでは?(いや、マジで)
わしの故郷・岡山県は、地元球団がないから
(特定のチームにファンが集中してないから)、
いよいよ真っ二つだったんですよね。
そんな大一番、
戦いの舞台は名古屋でした。
つまり、中日ドラゴンズの本拠地。
そして先発投手の雰囲気は正反対。
わし、当時の新聞記事の内容を結構覚えてて
ウチがとってた新聞では「決戦前の心境としては
中日有利」とされていました。
中日はもう、誰がどう考えてもエース・今中が
投げるのは間違いなく、彼に賭ける形で全員の
ベクトルが一致していると。
くわえて、戦場は名古屋ですからね。
一方の巨人は、「三本柱」と称されていた
斎藤・槇原・桑田の誰が出てくるか読めない
という分析で、これは巨人の選手にとって、
精神的な準備という面ではやや危うい状態だと。
※いま確認すると、桑田が10/5に投げていて、
斎藤・槇原が10/6に投げていたとのこと。
ふむ、そりゃ当時じゃ読めんかったかも
(でも、先発が槇原という予想は多かったかな)。
そして当日、
「3人のうち、誰が出てくるんだ?」と議論された
巨人ですが、なんと「3人とも」出てきました。
伝説のリレー、槇原 → 斎藤 → 桑田。
3本柱が、最後の日に全員登場したのです。
これもまたマンガや映画のような展開ですよね。
長嶋監督って、こういうことするからねえ。
ホント、選手を引退して監督になっても、
日本のスーパーヒーローなんですよねえ。
はたして、
優勝の栄冠は巨人へ。
伝説の一戦は、長嶋監督の胴上げで
幕を閉じたのでした。
なにからなにまでドラマチックな勝負だったわ。
野球にとどまらず、日本のプロスポーツ史上でも
最大級の盛り上がり、最高の行事だったんじゃ
ないかなあ、あの一戦は。
1994年10月8日、あの日は、
日本中の人間が野球を見た日だったと思います。
オッサンの皆さん、
絶対、覚えてますよね?
ていうか、見ましたよね??
てなわけで、
伝説の一戦のハナシでした。
ではでは。
動画はいっぱいあるんですが、これが一番、
社会の雰囲気含めて分かりやすいかな、と。
↓
=====
その他の名勝負はコチラからどうぞ!
バスケ、サッカー、格闘技、色々書いてます!
↓
=====
|



嗚呼、名勝負(28) プロ野球1994年セ・リーグ最終戦 中日×巨人 [10.8] へのコメント一覧
でも確か1994年は高木監督だった記憶も、、
知ったかしてたらすみません。笑
この企画のテニスバージョンやってほしいです!!
監督間違えました!!(削除しました)
※星野さんが「ジャイアンツファンおめでとう」と言ったのは、別の年だった…!!
多分野球中継の代わりに。
クライマックスシリーズなんてのもなかったので、勝った方が日本シリーズでしたしね。
あの頃はプロ野球も面白かったなぁ…。
世間的には盛り上がりましたが、中日がこけたからこうなりました。
今中も実力発揮できず。
今中の武器はまともにスイングさせないスローカーブで、フォームからは真っ直ぐと区別できないため、とても厄介でした。
調子がよいときはスローカーブで見逃し三振を築いていたのですが、重要な試合で大事に行ったせいかスローカーブで行けずに真っ直ぐを痛打されていました。
中日から巨人に移った落合もさすがの活躍で巨人の会心の勝利。
継投も巨人は手を緩めず、中日は完全に飲まれました。
そんな感じだったので、背景はともかく名勝負にはならなかったなあという当時の感想を覚えてます。
やっぱり主軸が活躍すると勝つ確率があがりますね
後今年の優勝争いも最終戦も行く確率有りますよ
後は長嶋の国民的行事って言葉と台風だったよーなそーでないよーな
日本中の家庭で、ゴールデンタイムに野球が見られていた時代ですからね。
中日が「出し切れなかった」という印象はありましたね、確かに。
そうか…、言われてみれば、内容としては名勝負じゃなかったかも。
そうなるとまた盛り上がりますね。
はい、冷静に思い返すと、
ドラマ性は最高レベルながら、試合自体はそうでもない説あります。
落合怪我の時点で日本シリーズのスタメンが読みづらくなった。
という記憶があります。
今思うと原がまだ現役で松井もいた。巨人の4番の伝統の原とゴジラ松井をFA世代の落合(広澤、江藤、清原とかもいるけど)が繋いでいたという歴史ですね。
巨人ファンですが、中日先発が巨人キラーの今中とあって勝てるイメージが当時は沸かなかったですね。
それでも松井まで送りバントをして、続く落合がきっちりタイムリー。その落合は一塁まで全力で走って肉離れ。
投げては三本柱全員をつぎ込んで、長嶋監督の意地を感じた試合でしたね。
ほんと後にも先にも、これより盛り上がった試合はないと思います。
いやいや、
立浪ヘッドスライディングからの脱臼
落合さすがのホームランにタイムリー → そして守備時に怪我で離脱(一度はグランドに戻ってくる)
松井の送りバント
巨人3本柱の執念の継投。斎藤雅樹のバント処理
と間違いなく名勝負です。
そうかあ、ちゃんと内容的にも名勝負だったという
見方もあるわけですね。
わしが中日寄りだったからかなあ。
なんか試合はアッサリ負けちゃった的な思い出だったり。