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  • 2021年10月03日13:18

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(159) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



3rdクォーター残り5分、

膠着を保っていた試合が、ついに動く。


山王 55
海南 55


『ビビーーーーーーーーーーーー!!!』

山王がタイムアウトを取った。



堂本が指示を出す。

「ゾーンプレスでは海南は崩れなかった。
一の矢がダメなら二の矢だ、ここからは
オフェンスで仕掛けるぞ」


深津、河田うなずく。

「はい」


堂本、沢北に鋭い視線を突き刺す。

「お前が決めて来い」


沢北、不気味な笑み。

「分かりました」


それを見ていた山王ベンチにひとつの予感。

(これで勝負ありだ。昨日の準決勝と同じだ。
あの試合も、監督の「決めて来い」から
沢北が爆発して勝ったんだ。再現だ……)



『ビビーーーーーーーーーーーー!!!』

タイムアウトが明け、試合再開。



山王の攻撃。


ボールは深津から沢北へ。
そしてゆっくりとドリブルキープ。


ダム、ダム……。


海南ディフェンスが変化を感じる。

沢北のオーラを感じる。

(来る……。仕掛けてくるつもりだ。
大栄戦の時のあの顔だ……)



沢北、ニヤリ。 

「覚悟」


そして、発進。



ダム!!!!!


「おおおおーーーっと!!!!!!」

「沢北、行った!!!!」


沢北のカットイン。

清田と神の間を突く。


キュッ!!!!

高砂が立ちはだかる。

後方からきた清田&神が囲いに来る。


「囲った!!!!」

「3人…!!!!!!」



が、



沢北、高砂に真正面から突っ込み、

思い切り跳ぶ。


「……!!!???」


そして、振り上げた右腕をリングへ。


ドガアアアアア!!!!!!!!



『ピピーーーッ!!!!!』

『カウント・ワンスローーーーー!!!!!』


高砂 「……!!!!」



観衆、総立ち。

「うわああああああーーーーーーー!!!!」

「ここで来たあああああーーーーー!!!!
沢北のスラムダンク!!!!」

「密集エリアの上から叩き込んだーーー!!!」


高砂、唖然。 

(た、高すぎる…、届かない……)



コートサイドの諸星。

「序盤のダブルクラッチあたりからエンジンが
かかってきてるな…。昨日と同じ大爆発が
始まっちまうのか…?」


無言で見つめる土屋。

「………。」



ザシュ!!

沢北、ボーナススローを沈め3点プレイを完成。


山王 58
海南 55


キュッ…。

山王の選手は特に表情を変えるでもなく
颯爽と守備に戻る。



神奈川軍団に、嫌な予感が漂ってくる。

赤木 「来そうだな。沢北が……」 

(ウチとの試合でも後半から爆発したんだ)

藤真 「あの淡々とした山王のムードが怖いな…」

流川 「……………。」



続く、海南のオフェンス。


山王はオールコートプレスをやめた。

が、それもまた不気味だった。
まるで、嵐の前の静けさのようで。


「一本!!!!」

牧がボールを持ち、攻撃開始。


ビッ、ビッ!!

アウトサイドでボールがまわり、
再び牧に戻る。


高頭、腕組み。

(牧、頼むぞ。この嫌なムードを振り払ってくれ)


キュッ!!

深津は、やや距離をとって守る。 

「抜かせないことが大事ピョン」


牧、勝負の構え。


「また牧のペネトレイトか? 1on1の体勢だぞ」

「再び出るか!? キラークロスオーバー!」



ダム!!!!!!


牧のペネトレイト。


キュキュッ!!!!

抜かせないことに重点を置いていた深津、
このドライブ対応する。


山王ベンチ、ガッツポーズ。

「よし!!! 深津!!!」


キュ!!!!!

ならばと牧、ストップジャンプショットへ。



しかし、それを読んでいた松本が
横からブロックへ。完璧なタイミング。

(距離をとられたらシュート、セオリーだな)


ビッ!!

牧、空中でシュートのアクションを止め、
アウトサイドにパス。


「切り替えた…!!!!」

「上手い!!!!」



ボールは、

松本から離れ、フリーになっている神へ。


「ああっと、来た!! 十八番!!!」

「神!!!!」 

「神さん!!!!」



そして、神のスリーポイント。





バシイイイイイイ!!!!!!!!!




「……!!!????」




沢北のブロックショットが炸裂。


「なにいいいィィ!!!????」

「沢北!!!!!!!」

「神がブロックされたああああ!!!!!」



高頭、冷や汗。 

「くっ……」


神奈川軍団、感じる。 

(マズい……!!)


仙道、ニコリ。

(アイツ…。牧さんから神へのパスを予測して、
思い切って跳んだか。自分のマークを捨てる
リスクを承知のうえで。でも、あるんだよな、
何をやってもうまくいく時間帯ってのが)


ビッ!!!!

山王の速攻。


すぐに深津にボールが入る。 

「走れ!!!」


ビッ!! ビッ!!!!

深津から松本へ。そして沢北へ。



ダム!!!!!


沢北、清田と牧が待つ海南陣内に突入。


最高速度に乗っている沢北。

2人が待つゴール下から遠ざかる形で跳び、
トップスピードのままジャンプショットへ。


沢北の体は、完全に外に流れている。


が、上半身は崩れていない。

体勢を保ったままフェイダウェイ気味に
シュートを放った。



ザシュ!!!!!



「あああああ!!!! 来たーーーーー!!!!」

「沢北連続得点!!!!!」

「さっきは密集の上! 今度は密集の外だ!!!」


山王 60
海南 55


魚住、驚く。 

「あれを決めてくるか……」

彦一も呆然。 

「すごいショットや。アンビリーバブルや…」



バチン!!!

「よし、ナイッシュ!」 

河田が軽く手を叩く。


沢北は冷静な表情。 

「っす」


観客が興奮の歓声をあげるなか、
山王は静かにディフェンスに戻った。



神がボールを拾い、コート内に放る。

牧、そのボールを受け取る。



そして振り返ろうとした瞬間…


神が叫んだ。



「牧さん、後ろ!!!!!!!」



ビシイ!!!!


「……!!!?????」


深津が叩いた。


場所は、海南のゴール下。

海南にとって最悪のエリアで
深津にボールを奪われた。


「……!!!??」 

「あああああーーー!!!!!!」



牧 「深津!!」 

すぐさま、深津をチェックに行く。


が、深津はあくまでも冷静。 

静かに後ろにボールを出す。



そこに背番号9が走りこんできた。


ノーマークでレイアップ。


バス!!!



「うわああああーーーーー!!!!!」

「今度はターンオーバーだああああ!!!!」

「山王、3連続ゴール!!! 波が来た!!!」


沢北が山王に波を持ってきた。

まさに、嵐の連続得点。

わずか1分で7得点、
準決勝のデジャブのようなワンマンショー。



試合がついに動いた。



3rdクォーター 残り4分

山王 62
海南 55








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