先日、名選手コラムの方でクライファートを
紹介したら「自分が好きだったオランダ代表」を
思い出してしまい思わず執筆、編集者・Kでっす!
Kの部屋を昔からご覧の方はご存じと思いますが、
わしは、サッカーのナショナルチームの中では、
オランダ代表がものすんごい大好きです。
そのキッカケは、94年アメリカW杯でブラジルを
追い詰める姿を目の当たりにしたことと、
そこでデニス・ベルカンプという変態的に上手い
選手の存在を知ったことによるのですが、
それからというものの、W杯や欧州選手権では
毎回オランダを応援し(もちろん日本は別として)
ウイイレでは必ずオランダを使用、我がブログでも
なにかにつけてオランダのことばかり書くように
なったわけでございます。
こんな風に(ほんの一部を抜粋)。
↓
そんなわしにとって、最も「アレは良かった!」と
唸った代表が、今回取り上げるユーロ2000の際の
オランダなんです。うん、面子的にもゲーム的にも
あのときが一番だった気がするなあ。
ファン・ニステルローイやロッベン、スナイデル、
ファン・ペルシーらが台頭するちょっと前、
天才・ベルカンプを軸に構成した最後の時代と
いっていいのかな。そんなイレブンです。
布陣は4-2-3-1で、こんな感じ。
ウイイレのポジション表記で書きます。
↓
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GK 1)ファン・デル・サール
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RSB 2)ライツィハー
CB 3)スタム
CB 4)F・デブール
LSB 12)ファン・ブロンクホルスト
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DMF 7)コクー
DMF 8)ダービッツ
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右WG 11)オーフェルマルス
左WG 5)ゼンデン
ST 10)ベルカンプ
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CF 9)クライファート
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※これ、ウイイレ的には4人FWになっちゃうね
(まあいいや、小っちゃいことは気にしない)
※最近の常識では、左利きのゼンデンが右WGに
入るのかもしれんけど、当時はこうだった
これね、当時のウイイレで一番強い布陣に
したときと、ほぼ同じ構成なんですよ。
えてして代表メンバーって、最も期待される
ドリームな布陣にはならないじゃないですか。
監督の意向があったり、怪我や好不調があって。
でもあのときのオランダは、ウイイレ的にも
能力値の高いメンバーをズラリと並べてくれた、
観る者にとって「これが見たかった!」と
みんなで頷くようなメンバー構成だったんです。
オランダは手前の98年W杯でもベスト4に進出し
ブラジルをギリギリまで追い詰めるわけですが
(惜しくもPK戦で負けました)、そのときの
強力な布陣をベースに、いよいよ円熟期となった
選手達が勢ぞろいしました。
迎えたユーロ2000、舞台はオランダ&ベルギー。
そう、彼らにとっては、自国開催の大会です。
これはもう、ベルカンプを中心としたこの世代の
集大成と呼ぶにふさわしい大会でありましょう。
はたして彼らは、実際にウイイレのような
試合を見せてくれます。
1トップのクライファートは相変わらず変態的に
難しいシュートを決めまくり、空中戦は無敵。
オーフェルマルスとゼンデンの両ウィングは、
これでもかとサイドを切り裂きまくり、
突破からのクロスと共に自らも得点を量産。
コクーとダービッツは、中盤の底で攻守にわたって
どこにでも顔を出し、まさに「要」として活躍
(特にダービッツの運動量は超絶エグかった)。
サイドバックのふたりは上下動を繰り返し、
オランダらしく、特に攻撃参加が絶品の域。
パワーのスタムと、テクニックのF・デブール、
CBコンビも鉄壁の守備を披露。
ファン・デル・サールはいつもどおり、ちょっと
眠そうな顔で(笑)、落ち着いてシャットアウト。
そして、ベルカンプはこの大会でも天才。
※自国開催で飛行機に乗らなくて済むからねえ
グループリーグは、フランス・チェコ・デンマーク
という難敵を相手に、3連勝で1位通過。
チェコ戦は、1-0で終了間際のきわどい勝利
デンマーク戦は、3-0で気持ちよく快勝、
フランスは戦は、0-1からの逆転勝ちで3-2と、
勝ち方もよかったんですよね。なんつーか、
「ひと通り、勝ち方全部やっといた」みたいな。
これは行ける!! 今度こそ優勝できる!!
オランダを応援する方はみなそう思ったでしょう。
期待を背負って、続く決勝トーナメント1回戦、
クライファートがひとりで4発叩き込むという、
超絶パフォーマンスを披露しユーゴを6-0で撃破
(正確にはそのうち1点は相手オウンゴール)。
すみません、何度もウイイレのハナシをしますが、
当時のウイイレで、上級者がオランダを使うと
それはそれは、破壊的に強かったのですが、
この大会のオランダはまさにそれです。
とにかく攻撃力がハンパないんですよ。
もう大迫よりハンパないんですよ。
ここまで4試合で13得点、いやはや破壊的です。
が、
準決勝のイタリア戦、
ここでまたオランダらしさを披露してしまいます。
ーー PK戦に弱い
なんなんでしょう、
あの頃のオランダのPK戦の弱さたるや。
そして、イタリアの「カテナチオ」の恐ろしさを
まざまざと見せつけられました。
この日、オランダは試合の中で2回のPKを得ながら、
2本とも失敗してしまい、延長後のPK戦でも
ポコポコ外して(4本中3本失敗)敗れるのです。
イタリアは本気で守備を固めると、PKすら止める。
もうトラウマのように焼き付いております。
結果、彼らは1度も負けることなく、
PK戦で大会を去ることになりました。
※ちなみにこのユーロ2000は、フランスが
98W杯に続き優勝を果たします。
なんか勝ち方も負け方もオランダだったなあ(笑)。
しかし、あれで優勝できないんだから、
勝負って分からないよねえ。うーん、しみじみ。
以上、
「ザ・オランダ」な、2000年の代表でした。
ではでは。
▼動画、幾つか貼っときますね。
ゲームのように強い、オランダです!
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クライファートが神ってたユーゴ戦
↓
吠えるデブールがカッコいいフランス戦
↓
ニュース映像と思われるデンマーク戦
↓
※イタリア戦は貼りません(笑)
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嗚呼、名チーム/EURO2000のオランダ代表 へのコメント一覧
ゼンデンとオーフェルマルスもいい選手でした
オランダといえばクライフ時代のトータルフットボールや、ファン・バステン時代のオランダ・トリオが伝説的ですが、2000年頃のベルカンプやマイティ・アヤックスが融合したチームも到達点のひとつでした。
その後にロッベンやスナイデルがW杯で準優勝しますが、2000年頃の方がずっと魅力的で強かったと思います。
一番好きだったのは変態ベルカンプですが、常にガツガツ行くダービッツや、ミスターユーティリティ・コクーも好きでした。
フランク・デ・ブールとスタムのCBも上手さと強さを補完し穴のない布陣でしたね。
代表ではいろいろ揉めていたもののセードルフもいましたし。
いや、行ったでしょう、あのときなら!
戦力が世界最強レベルなうえにホームだし!
ただ、最後に散るのがオランダっていう意見はわかります(苦笑)
スリートップといえば(特に3‐4‐3といえば)オランダ、
という時代がありましたからね。
ウイングは強かったイメージあります。
だから初期のウイイレでは無双しやすかったかも(笑)
外しちまった…!!
あんなにキック上手いのに…!
ま、そのあとヴィルトールにやられるんですけど。
最前線にクライファートとベルカンプがいて、
最後尾がファン・デル・サールですからね。
FWからGKまで全部超一流だったと思います。
ロッベン、スナイデルあたりの世代よりも
反則的な面子だった印象はありますよ。
でも優勝は出来ないという…。
フリット、ファン・バステン、ライカールトは
欧州選手権は制してますからねえ。
※余談ですが、そこにいたファネンブルグは
磐田でもやっぱり凄かったですね
ヴィルトールのギリギリ同点弾と、トレゼゲのスーパーゴールデンゴールのコンボは、フランスファンには最高のシーンでしたが、イタリアを応援してた側からすると超悪夢でしょうね…。
オランダは当時から美しく散って優勝できないジンクスがありましたが、このメンバーでもやっぱりダメなのかと悟らざるを得ない感じでしたね。
2年前のW杯でも私の優勝予想はフランスかオランダだったのですが、ベスト4止まりでなかなか……
今ではサッカー大国とは呼べなくなって当時が懐かしい……
ちょうどサッカーを始めたこの年(小2)。色々サッカーを見始めて4年後のユーロで私はオランダの虜になりました。
このメンツ改めてエグいですね。中盤の底が締まりまくるから前が好き勝手できる(笑)
ジオバンニもこの頃からスタメンとは息が長いプレーヤーだったんだなたつくづく感じさせられますねえ。
スマホからですがペンが止まらんです。
オランダファンです!
クーマンが大好きでした。
ポジションが一緒だったから。
タイプ違うけど全盛期のロナウジーニョかと思ったわ!
コクーとダービッツは確かに守備力ありますが、
ともに攻撃にもケッコー顔を出すタイプだったので
引き締まってたかどうか、やや怪しい(笑)
わし、そのトリオのときはまだサッカーにさほど興味なくて
あとから知ったクチですね。
ベルカンプの7番、分からんでもないです!
ヘタしたら歴史上一番上手い選手だったかもしれませんよ〜。
空を飛べたら、、、確かにそうですね。
02年も見たかったなあ。