バスケ狂、編集者・Kです!!
バスケ狂なのでバスケの記事を書きます!
※なんつー適当な導入なんだ、これ…。
ということで、
今日は新企画のコイツを更新です。
↓
名チームって、いくらでも候補がありますが、
アレコレ勿体ぶってもしょうがないので、
もう行っちゃいましょう。
鉄板のチーム、行っちゃいましょう。
やや渋いところを突いてくのも面白いけど、
メジャーなところをみんなと分かち合うのも
楽しいものじゃないですか。
はい、今回はNBAより、
1991-1992年シーズンのシカゴ・ブルズです。
もう説明不要かしら?
マイケル・ジョーダンが君臨したブルズ王朝の
1期目でございます(1期目の2年目ですね)。
人呼んで「アンタッチャブルズ」。
「手が届かない」「無敵」などの意の
アンタッチャブルにかけた、当時のブルズの異名。
この91-92年、彼らはまさにその通りに、
無敵のシーズンを過ごしました。
スターティング・ラインナップは、こう。
G ジョン・パクソン 188cm
G マイケル・ジョーダン 198cm
F スコッティ・ピッペン 201cm
F ホーレス・グラント 208cm
C ビル・カートライト 216cm
身長は、当時のNBAのポジションのイメージ通り、
わりと美しい塩梅じゃないかと。
※あ、後述しますが、ゲームスタイルは
全然当時のバスケっぽくなかったと思います
あの頃のジョーダンのブルズを語る際、
最も話題に挙がるのは、「ラストダンス」こと
97-98シーズンだと思いますが、それに次ぐのは
この91-92じゃないかなと思っていて、
その理由はとってもわかりやすく、
ズバリ「バルセロナ五輪直前のシーズン」だから。
つまり、世間で「米国でドリームチームという
とんでもねえバスケの代表が誕生したらしい」と
話題になった年がここなんですよね。
そんなことから、初めてNBAを見たのが
このシーズンだったという方も多いのでは
ないでしょうか。
※あ、桜木が履いた「エア・ジョーダン6」が
発売されたのも、この年です。
まあ、メチャクチャ強かったですよ。
リーグ戦を67勝15敗で駆け抜け、当然のように
全体1位の勝率を記録しますが、このときの
フィル・ジャクソン監督のシンプルな解説が
カッコよかったんですよね。
「連敗しなければいい」
これ、その通りでして、連敗をしなければ、
勝率は絶対に5割を超えます。
1勝1敗ペースで全日程を終えれば41勝41敗、
つまり勝率50%。連敗をしなければ、それが
最低ラインにとなり、そこに幾つか「連勝」が
入ってくることによって、勝率は60%、70%と
上がっていくわけですね。
ということで一般的に、連敗さえしなければ、
勝率60%は確実に超えられると思っています。
これはおおよそのプレイオフ進出ラインです。
連敗をしなければプレイオフには出られます。
ジャクソンは、長いリーグ戦の必勝法を
「まずはできるだけ連勝する」
「そして、一度負けたら、必ず次を勝つこと」
「そこからまた連勝をスタートさせる」
そんな風に語っていたんですよね。
30年前にジャクソンが言っていたことですが、
いまでもこれだと思うんですよ、必勝法って。
大事なのは、「負けた次のゲーム」。
そういえば勝率6割って、多くのスポーツに於いて
上位進出の目安でして、例えばBリーグなどでも
プレイオフに出るラインってだいたい勝率60%の
近辺になってくるものなんです。
ブルズにそれができたのは、やはりふたりの
スターが、負けられない勝負で、必ず勝利を
もたらしてくれたからでしょう。
もう、言うまでもありませんよね、
マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペン、
このふたりです。
この年のジョーダンは29歳だったのですが、
走る・跳ぶといったアスリート的なチカラと
キャリアによる各種テクニックのバランスが
最もよかった年だったと思います。
これより手前の20代中盤の頃のジョーダンは、
宇宙人のような身体能力を持っていましたが、
やっぱりやや粗削りな面がありましたし、
30代中盤となる後期スリーピートの頃は、
もう派手なダンクは出なくなっていましたから。
どっちもあったのが、この頃です。
簡単に言えば、「上手くて、速くて、高い」。
もうひとりのスター、スコッティ・ピッペンは
ドリームチームにも選ばれて、いよいよ大物の
オーラを放ち始めた頃。
この年彼は初めてシーズン平均得点が20を超え、
さらにアシストとリバウンドも7を超え、
リーグ最強といわれたディフェンス力と合わせ、
史上最高レベルのオールラウンダーに。
こんなふたりが同じチームにいて、そうそう
負けるわけがないわけですよね。
また面白いのが、PGらしいPGがいなかったこと。
便宜上PGの位置にいるパクソンは、マジックや
ストックトンのような司令塔じゃありません
(パクソンの平均アシストって3くらいだからね)。
彼の武器はアウトサイドシュートです。
このチームのゲームコントロールは、
ポイントガードの指示やパスではなく、
チームの「システム」によって成されます。
フィル・ジャクソンが浸透させた、かの有名な
「トライアングル・オフェンス」です。
※作ったのは、ジャクソンじゃなくてACだった
テックス・ウィンター氏とされています。
それを試合で使いまくったのがジャクソン。
これって、なんつーか、
今のバスケっぽい布陣なんですよ。
今は古き良きタイプの司令塔って少なくて、
カリーもアービングもリラードもそうだけど、
なんだかんだ得点力が最もクローズアップ
されるじゃないですか。
パクソンは特別点を獲ってたわけじゃないけど、
主な役割が外角シュートで、ゲームメイクなんて
ほとんどなかったから、やっぱり今っぽい。
強いて言えば、ガードっぽいことをやってたのは
ピッペンだかったかな。レブロンみたいな感じで。
ほら、やっぱり今っぽい。
そうそう、
実は、90年代〜2010年あたりのバスケ界で、
リーグトップのビッグマンを擁さずに
優勝したのってこのブルズくらいなんです。
ちょっと振り返ってみると、
このあたりのシーズンのブルズ以外の王者は、
・94、95王者…ヒューストン
→センターはオラジュワン
・99王者…サンアントニオ
→ダンカン&ロビンソンのツインタワー
・00〜02王者…LA.レイカーズ
→中にシャック、外にコービー
・03王者…サンアントニオ
→ダンカン&ロビンソンのツインタワー
・04王者…デトロイト
→中にビッグ・ベン&ウォーレス
・05王者…サンアントニオ
→ダンカン含むBIG3
・06王者…マイアミ
→中にシャック、外にウェイド
・07王者…サンアントニオ
→ダンカン含むBIG3
・08王者…ボストン
→ガーネット含むBIG3
・09、10王者…LA.レイカーズ
→中にガソル、外にコービー
こんな感じ。
チャンピオンになったチームは、
リーグ屈指のスペシャルなセンターやPFが
中軸になっていることが分かります。
これ、今のNBAとは違いますよね。
今はビッグマンを軸に勝利を重ねるチームは
ほとんどないですが、実はその先駆けがあの時の
ブルズといってもいいのかもしれません。
ブルズにもロッドマンやグラントなどの
優れたPFはいましたが、エース格じゃない。
上記のシャックやダンカン、ガーネットとは
全然違います。
うん、
繰り返しますが、あのブルズ、今っぽい。
といいつつ、すごく今っぽくない点もあって、
それが、スリーをあまり撃たなかったこと。
ジョーダンもピッペンも、苦手じゃないんだけど
スリーはあまり撃たないんですよね。
※まあ、ジョーダンはミドルシュートを
気持ち悪いくらいに決めまくってましたが。
アウトサイドに攻撃の軸があるというのは、
今のバスケに通ずるものでありつつ、
主たる武器は、ミドルシュートとペネトレイト。
つまり、ジョーダンとピッペンがいてこそ、
あれで勝てたんでしょうな。
見ていた当時は「これは新しいなあ」とか
全然思ってませんでしたよ。
感想はとにかく「ジョーダン、すげえ」です。
当時は、分かっていませんでしたから。
20年後に、勝利のカギがビッグマンではない
時代がやってくるだなんて。
でも今振り返ると、あの時のブルズって、
ところどころで今っぽいんです。
でも、スリーはあまり撃たない。
うーん、ミステリー(なんじゃそら)。
なんて風に考えると、
もう二度と出てこないチームなのかも。
そんな、今振り返ると強さだけじゃなく
すごく面白いチームだったことが分かる、
91-92のシカゴ・ブルズでした。
ではでは。
いつもように、
動画、貼っときます。
こちら、ジョーダンを軸とした
ESPNによる91-92シーズン映像。
↓
こちら、ご存じ
「アンタッチャブルズ」。
↓
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嗚呼、名チーム/NBA 91-92シーズンのシカゴ・ブルズ へのコメント一覧
PGがいないというのは確かにそうですね。後期スリーピートのハーパーもPGらしくなかったのでブルズはずっと司令塔がいないチームで優勝したということですね。
前回取り上げたブレイザーズはなかなか渋いチーム(自分はそんな印象はないですが…( ^_^ ;))だったようですがこの頃のブレイザーズは点取りまくりのド派手なチームでしたよね〜
そう!司令塔のいないチーム!
これ、意外な発見!!
ジョーダン×ジョーダン、面白いかも!
BJ、いいですねえ。
エクスパンション・ドラフトでプロテクトされなかったときはビックリしましたです。
なんじゃそれ(笑)
ドレクスラーでもポーターでもなく、ダックワースの話とは…!!
わしは王道の月刊バスケ、フープ、ダンクシュート、そして“俺たちの”衛生第一ですな。
ああーっと、失礼!