準決勝・第1試合
4thクォーター 開始
深体大 43
大和大 50
道谷、戦況を伝える。
《点差は7点、第3クォーターから大和大リード。
深体大はベンチに下がっていた三銃士がここで
コートに戻ってきました。準決勝の第1試合は、
いよいよ最後の10分の戦いに突入します》
レフェリーが、諸星にボールを渡す。
ビッ!
諸星のスローインを牧が受け取る。
牧 「よーーーーっし、一本!!!!!」
「オウ!!!!!!!」
深体大ボールから、4thクォーターがスタート。
清田 「牧さん…」
グッとコブシを握る。
仙道、ニコリ。
(応援もいいが、天皇杯はその牧さん達が
俺たちの相手なんだけどな)
ダム!!!!!!
道谷《牧、行ったあああーーーーー!!!》
塚本《キャプテン、仕掛けた!!!》
大和大のゾーンの中に飛び込む。
「行った……!!!!」
次の瞬間、
リング下で、河田雅が跳んでいた。
「………!!!!!!」
佐戸 「…!!」
樽瀬 「これは…!!」
「おおおおおーーーーーーー!!!!!!」
「また出た……!!!!」
バス!!!!!
4thクォーター 10秒
深体大 45
大和大 50
道谷《河田兄が決めました!!!》
塚本《いつパスを出したのでしょうか…!!?》
「うわあああーーー!! まただ!!!!」
「どうなってんだ、あれ…!!!」
土屋 「牧……」
野辺 (いつ、パスをした…?)
場内、騒然。
御子柴 「深津、また出たよ…」
深津 「あれはどうにも止められないピョン…」
彦一 「アンビリーバブル……」
弥生 「深体大、ここから来るわよ…」
続いて、
バシイイ!!!!
諸星、大和大のボールをスティール。
「ああああーー!! 獲ったあああーーー!!」
「すげえところから跳んできた…!!!」
ダム!!
諸星、そのまま発進。
「こっちは体力有り余ってんだ!!!!」
土屋 「戻れ!!! ディフェンス!!」
ビッ!!
サイドを走る諸星から、
中央を駆け上がる河田雅にボールが渡る。
松本 「……!!!」
ガシイイイ!!!!!!
『ピピーーーーッ!!!!』
河田雅、松本と交錯しながら、
リングにボールをねじ込む。
バス!!!!
4thクォーター 30秒
深体大 47
大和大 50
「また来たああああーーーーー!!!!!」
「河田、河田!!!!!」
道谷《深体大、火がつきました!!!!》
塚本《やはり来ましたね!! これなんです!!》
『ビビーーーーーーー!!!!!!!!』
大和大、タイムアウト。
「ああああーーー、開始30秒…!!!!」
「もうタイムだ…!!!」
佐戸 「これは決まった、かな…」
仙道 「強いですね」
佐戸 「これがお前らの次の相手か、気の毒に」
仙道 「まいりますね」
清田 「……!!!!」
(そ、そうだった…!!!)
『ビビーーーー!!!!!』
タイムアウトが明ける。
試合が再び始まる。
そして、
深体大はさらにスコアを積み上げる。
バス!!!!!
「お次は、諸星!!!!!!」
「河田雅から絶妙なパスが飛んだ!!!」
「まさに三銃士、揃い踏み!!!」
バス!!!!
「牧が行ったああああーーーー!!!!!」
「今度はパスじゃない!!! 自ら!!!」
4thクォーター 2分30秒
深体大 52
大和大 50
「逆転ーーーーーーーー!!!!!!」
「2分半で逆転ーーーーー!!!!!」
「はぁ、はぁ……」
大和大メンバーは肩を大きく上下させている。
ここまでの30分強の疲労が一気に押し寄せてくる。
三井、苦笑い。
「そうなんだ、リードしてる時はごまかされる。
苦しい展開の時に、ガツンと来るんだよな…」
渡邊 「なにしろ相手が深体大ですからね」
北田 「このプレイタイムの差は大きいよ」
永山 「60番!!!」
セットナンバーを告げる。
観衆が後押しする。
「決めろ、大和大!!!」
「ここで獲り返せば、まだまだ行ける!!!」
「大事だぞ、この一本!!!!」
バッシイイイイ!!!!!!!!!
永山 「……!!!!」
ナンバープレイ「60番」の最初のパス、
永山から土屋へのボールを、
目の前の牧が叩いた。
道谷《ここで牧だあああーーーーー!!!》
塚本《なんと、あれを獲るか…!!!!》
ビッ!!!
「すぐさま、諸星へ!!!!」
「速い……!!!!!」
バス!!!!!
「決めたあああああーーーーーー!!!!!!」
「もう止まらない!!! 深体大、全開!!!」
その強さは、観る者すべてに伝わった。
晴子 「強い……」
彩子 「あの時と同じくらい絶望的かも…」
晴子 「はい…」
洋平 「………。」
(確かに、そうかもな…)
すべてにおいて深体大が
圧倒するわけではない。
ザシュ!!!!
道谷《ここで土屋が決めました!!!》
塚本《さすがですねえ!!!》
道谷《セットではなく1対1からのシュート!!》
塚本《彼には決める力があります!!》
4thクォーター 残り5分
深体大 58
大和大 52
大和大、最後の力を振り絞る。
彼らにもまた、深体大に譲らないレベルの
トッププレイヤーは揃っている。
ガシイイイイ!!!!!
『ピピーーーーッ!!!!』
『オフェンスチャージ! 深体大・6番(諸星)』
諸星 「……!!!?」
道谷《フロアに倒れているのは松本か》
塚本《これは見事なテイクチャージだ!》
「おおおおーーーー!!!!」
「ナイスディフェンス!!!!」
道谷《松本、深体大を止めました!!》
4thクォーター 残り3分
深体大 63
大和大 54
だが、スコアは離れていく。
如何ともしがたいスタミナの差が
この残り数分で浮き彫りとなる。
森尾 「選手層の差が大きく出たな」
杉山 「それが深体大ですよね」
森尾 「恐ろしいな、お前の母校は」
杉山 「ええ、我ながら…」
『ピピーーーーッ!!!!!』
バス!!!!!!
『バスケットカウント・ワンスロー!!!!』
道谷《河田弟、決めたあああーーー!!!!》
塚本《疲れている時間にこれはキツイ!!!》
道谷《213cm・120kgが体をぶつけます!!》
4thクォーター 残り1分
深体大 70
大和大 56
勝敗は、決した。
もうここからの逆転はあり得ない。
ラスト10秒、
大和大のエース・土屋が、
執念ともいえるスリーポイントを決め、
点差を11としたところで、戦いは終了。
ここで、両者ともプレイをやめた。
続く深体大のオフェンス、
牧がボールをゆっくりとフロントコートに運び、
そこで静かにキープ。
ダム、ダム、ダム………。
両軍に拍手が注がれる中、
試合終了のブザーを待つことなく、
コート上の10人が握手を交わし始める。
道谷、勝敗を告げる。
《決勝進出は深体大です! インカレ6連覇に
向けて、最後の関門をいま乗り越えます!!》
塚本がゲームを振り返る。
《深体大は、試合序盤からの重苦しい空気で
終盤勝負となることを見越したのでしょう。
そこから選手を上手く回していく策に出て、
それが完全に成功しましたね》
道谷、続ける。
《これぞまさに最強チームの戦い方でした。
決勝の1枠目を掴むのは深沢体育大学です!》
最後のカウントダウン
「3、2、1……」
『ビビーーーーーーーーー!!!!!!!』
『試合終了ーーーーーーー!!!!!!!』
試合終了
深体大 70
大和大 59
深沢体育大学、決勝進出。
続く
|



スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1113) へのコメント一覧
いつも楽しみにしてます!
Kさん更新ありがとうございます。
唐沢監督の宣言通り牧がとんでもないアリウープパスを出し諸星が相手ボールをスティール、河田兄が松本相手にバスカンを決めて、開始2分30秒で逆転に成功した深沢体大学!
あの時と同じくらい‥恐らく赤木3年時の山王戦のように恐ろしいです!
最後に松本が諸星からチャージングをとり土屋がスリーを決めるが11点差で深体大が勝利を手にしました!
強い、強すぎます、これは三銃士を1対1で抑えれないことには青葉、明利の勝ちの目は厳しいのでは?
最後まで頑張った大和大学。土屋、野辺、松本お疲れ様でした!
清田が初め牧さんを応援してて、天皇杯での相手と思い出し焦っているところ笑いました!
この深体大の挑戦権を手にするのは明利大学、青葉学院大学どちらか?スタメン発表で両チーム何かと動きそう!この次の試合めちゃくちゃ要チェックです!
そう言えば、オレ達のインターハイ前の追試合宿でお前もメガネをしていたよなぁ!
今こそ赤木、花形、オレの明利メガネ3銃士が深体大の3銃士を倒す時だぁ!
Kさんのお気に入りですかね?👍
2分半で逆転したので、少し硬めかもしれません
今回も赤木や宮城は勝てるのだろうか。
山王には勝ったが日本一にはなれてないし、牧にも勝ててないし。
本当に試合終了まで楽しみなカードになりそうですね。
まだ対戦決まってませんがw
ゴリが覚醒して深体大を越えて欲しい。
山王戦やな!
後半開始3分で・・・
SSS (仙道)
SS 深津=牧≧藤真
S 清田=宮城
SG、SF
SSS 仙道=沢北=流川
SS 三井≧神=土屋=諸星
S 松本=福田≧天崎
PF、C
SSS 桜木≧森重
SS 河田兄≧赤木=河田弟
S 野辺≧花形=荒石
※牧、河田兄はSSSあってもおかしくないような気もするけど、原作のようなずば抜けた圧倒的な存在感がなくなったような気がする。才能で上回る仙道、流川、桜木、沢北、森重あたりの方が若干上なのかと。
※清田、福田は描写次第でワンランク上もありうる。特に清田は上背と海南時代以降の経験値(牧/神、仙道、流川/桜木、山王勢、愛知勢らとの練習やマッチ経験)を踏まえると宮城超えしててもいい逸材。
それとも試合後の会話とかで出てくるのかな
とりあえず3分で試合を決められるほどではなかったような、、、
なんにせよ次の試合が待ち遠しいな!
ミキオの成長が恐ろしいね。
学生バスケはあんまり見たことありませんが、プロはやります!
ちょっと黒子感が…。
少し前にK氏がTwitterで見えないパスの動画をツイートしてましたね。
あなたのような方こそ見るべきかと思いますね。
私もそう思います。
今回誰も覚醒してない件。
ゾクゾクするぜ。
勝手に絡んで来ないでください。
人に乗っからず自分で意見したらどうですか。
私もそう思います。
何でも硬めの方が好きな者ですので、何とか前回と今回のを見直しながら食べきれました。
あと、エース木暮を忘れるなよ‼️
あの日・・・・・・雨か降り始めた
私も・・・・・・・・・・・・・そう思います
福田も原作では経験不足で急成長の余地がありましたし。
最後は赤木。赤木対牧。赤木対河田。全国制覇の夢。ミラクル明利の真骨頂を見せる時。
私はそう思いません。
三井と神は、少なくとも互角かと
神は、誰にもマネができない動きで、フリーになることができる天才であり、マッチアップの相手がふゴール下では
同じ事思ったw
明利の全国制覇前提のストーリーなら深体大をここで強者に仕立て上げるのは必要ですよね
先ず、少なくとも、三井と神は互角かと
神は、誰にもマネができない動きで、フリーになれる天才であり、マッチアップの相手がフィジカルで劣る場合は、インサイドの選手ようにポストアップのプレイから、得点を稼ぐこともできる
一方、三井は平面での動きでは、オフェンス、ディフェンスともに神を上回るが、神以上にフィジカルが弱いため、マッチアップの相手によっては、パワーで弾き飛ばされるてしまう
なので、オフェンスに特化すれば、神
バランス重視ならば、三井かと
次に 、福田が2番・3番というポジションを務めるのは、ディフェンス力からして厳しいのでは
高校時代よりかは上手くなってはいるだろうけど、豊玉の岸本にすら手玉に取られていたことを考えると、相当レベルアップしていないと、スラッシャータイプの選手にやられ放題になってしまう
元々、ゴール下での粘り強さが持ち味であり、横浜ドリームスに入ってからは描かれていないものの、福田は高校時代に外角のシュートも身に付けているので、タイプ的には、「劣化版・河田雅史」といったところではないだろうか
勝手に人のハンドルネーム使って反論しないでいただけますか?
スタメン(永山を除く)がフルタイム出ずっぱりでなければ、大学バスケの雄である深体大に太刀打ちできないという現実の中
相手の深体大は、選手層の厚さを存分に活用し、勝負どころで、満を持して、最強の面子ぶつけることができるという
この大きな違いに悔しさが無いわけではなかっただろうに、もはや、雌雄は決したと納得して、試合終了のブザーを待つまでもなく、ノーサイドの握手を交わす
もしも、今の大和の2・3番に法帝の南のようなシューター、4・5番に立令館の高野、あるいは、国学館に進学した永野クラスの選手が加わっていたら、最後の最後までもつれた試合になっていたのではと思う
そう思うと、この試合の結末は、何だか、切なさを覚えざるを得ない
あまりにも強過ぎる深体大
この大学に土を付けるのは、春に続き青葉学院なのか、それとも、高校時代から「全国制覇」を口ぐせにしてきた、赤木率いる明利なのか、あるいは、日程的な関係により、先に天皇杯でぶつかるかもしれない横浜ドリームスなのか
どこでも構わないから、接戦ではなく、力の差が感じられるくらいの「完勝劇」を期待したい
そうだ、そうだ!
人のハンドルネームを勝手に使うな!
PG対決で、牧VS清田の時間は短いはず。多分仙道がPGを勤める時間が長くなるはず。
ゴール下は、河田兄弟の深体大に分があるが、無双状態にはならない。
牧達はいっとき前の帝京大学みたい!
牧達がいっとき前の帝京大学みたいで最強感が半端ないっす!
監督の命令とあれば、仙道がPGを務めることもあるとは思いますが、少なくとも、仙道自ら、清田とマッチアップを代わろうと言い出すことはないかと思います
それに、ドリームスの大浜監督は、以前、試合中に、『お前が考えるナンバーワンガードは誰だっけ?』と言って、清田にハッパをかけるシーンがあり、清田に対する期待も大きいと思います
加えて、牧が身に付けた“見えないパス”は、試合の終盤且つ、チーム、あるいは、自分自身が追い詰められた状況までは繰り出すことがないので
「牧 vs 仙道」という図式が見られるのは、最終Qになるのではないでしょうか
ゴール下は、どれだけ福田が成長したのかに掛かっていますね
元々、ディフェンスに難がある上に、パワーでも、テクニックでも勝負できる河田兄と、フィジカルは規格外で、更に覚醒を果たした河田弟が相手
どちらを相手にすることになっても、かなり厳しいことになるでしょうから
次の試合・・・・・・覚醒する奴が出てくるよ
奴は神奈川出身でロン毛の不良に「何が全国制覇だ?何が湘北を強くするだ?夢見させるような事を言うな!」と名言の持ち主で、初の全国行きを決めたシューターであり、これから始まる試合で覚醒するから!
奴を忘れてもらっては困るなぁ!
KIMONOBU KOGUREを・・・・・
分からないパスって事?スラムダンクって能力者バトル物なの?
ちょっと前にK氏が見えないパスの映像をツイートしてたよ。だから実在するよ。
自分もそう思います。
でも、少なくとも、河田兄だけは対応できている
問題は、深体大の他の選手らも、このパスに対応できるのだろうか?
そもそも、牧は、対専翔戦の終盤に、突如として覚醒したわけで
普通に考えたら、イサキ自動車の練習中に、仙道からのパスを受け損ない、顔面にボールを炸裂させた時と同じような事態が起こっていてもおかしくないような気がする
一応、深体大・三銃士の一角である諸星はともかく、選手としては凡庸な大野や、センスや素材としては秀でいるものの、経験値という点では、4年生に及ばない、河田弟、伊達健、樋口
この4人も、試合中、ボールだけではなく、敵味方の動きにも注視しなければならない状況下で、河田兄同様に対応できるのであれば、必ずしも、深津が言うように、「止めようがない」ということはないとは思うのだが
それでも尚、「見えないパス」として、“無双”するのであれば、それを攻略できるのは、桜木や清田が持っている、“野生の勘”というやつなのかもしれない
動画があるって言ってんのに確認もせず質問ですか…。
プロになるなら超能力ぐらい使えないとだめでしょ!
は?
DEARBOYSという漫画で聞いたフレーズだな「野生の勘」w
私もそう思いました
違和感ありました