準決勝・第2試合
明利大学 × 青葉学院大学
道谷《さあ、いよいよ始まります!》
塚本《勝った方が決勝進出です!!》
道谷《青葉vs明利!!!!!》
「おおおおおーーーーーーー!!!!!!!」
「青葉ーーーーーー!!!!!!!」
「明利ーーーーーー!!!!!!!」
明利大学
スターティング・ラインナップ
G/10. 宮城 リョータ(169cm / 61kg / 3年 / 湘北卒 )
F/12. 竹村 智弘(184cm / 75kg / 4年 / 名朋工卒)
F/5. 花形 透(199cm / 92kg / 4年 / 翔陽卒)
F/4. 赤木 剛憲(200cm / 97kg / 4年 / 湘北卒)
C/15. 荒石 淳也(197cm / 86kg / 1年 / 湘北卒 )
青葉学院大
スターティング・ラインナップ
G/4.藤真 健司(180cm / 68kg / 4年 / 翔陽卒)
G/14.天崎 和彦(180cm / 69kg / 1年 / 湘北卒)
F/9.神 宗一郎(191cm / 77kg / 3年 / 海南大附卒)
F/8.前川 健介(193cm / 84kg / 4年 / 大栄卒)
C/15.森重 寛(208cm / 110kg / 2年 / 名朋工卒)
レフェリーがボールをトス。
ダン!!!!!!
赤木と森重が跳ぶ。
このジャンプボールは、わずかに森重が上回る。
バッシイイイ!!!!!
森重、後方にボールを叩く。
これを、前川がキャッチ。
「おおおおおーーーーーー!!!!!!」
「まずは、青葉だ!!!!!」
道谷《試合は青葉ボールでスタートです!!!》
塚本《やはり、森重君は強い!!》
赤木 「クッ…」
パンパンパン!!!
宮城が手を叩く。
「オッケー、オッケー、ディフェンスから!!」
「オウ!!!!!!!」
キュキュッ!!!
明利大はマンツーマン・ディフェンス。
藤真に宮城、天崎に竹村、神に荒石、
前川に花形、森重に赤木。
道谷《やはり神には荒石がつきました》
塚本、解説。
《神君の外をどこまで封じることが出来るか、
もちろん忘れてはならないのが森重君のゴール下、
そして、司令塔の藤真君ですね》
須形 「キーマンにつくのは、みんな湘北OBだ」
上原 「おお、そういうことになるのか…!!」
安西、ニコリ。
「これは素晴らしいことですね」
藤真 「ボール、まわしていこう!!」
ビッ!! ビッ!!
青学大、まずはボールを展開していく。
一旦、全員がボールに触ろうという動き。
バスケットボールでは、これでチーム全体が
落ち着くパターンはままある。
しかし、そんな中、
キュッ!!
キュキュッ!!!!
荒石は、持ち前の脚力と長い腕で、
シューター・神へのボールを遮断する。
「おおおおおーーーーーーー!!!!」
「荒石、凄いディフェンス!!!!!」
牧 「あれをスピードで振り切るのは無理かな」
諸星 「ああ、荒石はスピードあるからな」
三井 「だがそれを無効化しちまうのが神だ」
渡邊 「気づいたらノーマークになる」
キュッ…
その神が、ペイントエリア内に移動した。
森重と前川が主戦場とする地域に足を踏み入れる。
荒石 (来るか…!!!)
三井、腕組み。
「あれだ。ああやってビッグマンだらけの場所に
身を移し、外に出た時にはノーマークになる」
神が動く。
森重、前川を上手く使い、
さらには、相手チームの赤木や花形の体さえも、
スクリーンとして活用し、
キュッ!!
外に飛び出す。
仙道 「お!」
清田 「さあ、来た!!!!」
藤真、そこにボールを、
入れられない。
「……!!!!!」
荒石、反応。
神をノーマークにさせない。
清田 「……!!!?」
佐戸 「おおっ…!!!」
が、
青学大はこの瞬間、中にボールを放り込む。
ビッ!!
道谷《藤真からボールは森重に!!!!》
塚本《これはいい体勢ですよ!!!!》
中から外に飛び出す神の動きは、
その神自身にボールを回すには至らずとも、
ゴール下の守備陣をかく乱することには成功した。
しっかりと場所を確保した森重に、ボールが通る。
ゴール下、ややゴール側に体を入れ込んだ形、
ターンすることなくシュートに行ける角度で、
森重がボールをキャッチした。
桜木 「ぬ…!」
杉山 「完璧な形だ」
キュッ!!
森重、左肩を赤木に当てつつ、
右手でワンハンドジャンパー。
バス!!!!
1stクォーター 15秒
青学大 2
明利大 0
「決まったあああああーーーーーーーー!!!」
「森重!!!!!!」
「さすが!!!!!」
道谷《先制は青葉!!!!!》
塚本《いまのは見事なプレイでしたねえ!!!》
杉山 「見事!」
桜木 「デカ坊主か」
森尾 「あの形にされると、もうキツイな」
杉山 「ええ、誰も止められないでしょう」
桜木、腕組み。ついでに、ニヤリ。
「ゴリは、あの体勢に持ち込ませないことか。
この試合は最後までシンドそうだぜ」
記者席では、こんな会話も。
町田 「情報量が多すぎるぜ、この1本…」
弥生 「そうね…」
神は、初っ端から必殺の動きを出そうとした。
荒石は、それに反応できた。
しかし、青学大の選択肢は外だけではなかった。
密集地帯から外に飛び出す神のムーブは、
森重に好ポジションを与える役割もあった。
藤真は、間髪入れずにボールを放り込んだ。
結果、
青学大の先制点を記録したのは、森重だった。
弥生、苦笑い。
「もしかして最初から狙いはインサイドだった?
まさかとは思うけど、藤真君ならありうるわ」
町田 「こんな攻防がずっと続くのか…」
彦一 「最後までアタマがついていけるか…」
弥生、続ける。
「いずれにせよ、青学大を相手にするチームは、
中でも外でも最大限の守備が必要であることは、
この1本で改めて確定したわね」
彦一 (なんちゅうチームなんや、青葉…)
中村 (僕がついていけるゲームなのか…?)
各々のアタマの整理がつかないなか、
続く、明利大の攻撃。
宮城 「一本!!!!!!!!」
「オウ!!!!!!」
青学大もマンツーマン・ディフェンス。
竹村に藤真、
花形に前川、
荒石に神、
赤木に森重、
そして、宮城に天崎。
天崎 「10番(宮城)!!!!」
「さあ、これも面白いマッチアップだ!!」
「宮城につくのは、天崎!!!」
「これは湘北高校の先輩・後輩対決!!!!」
千種 「お兄ちゃん…!!」
須形 「天崎さん、責任重大だぞ…!」
宮城、ニヤリ。
「お前と勝負か」
天崎、ニコリ。
「負けないっすよ、この試合!」
ダム、ダダム!!
宮城、ボールを体のアチコチに振る。
(そうだよな、青葉の練習じゃ藤真健司とも
マッチアップしてるだろうから、守備力は
相当に鍛えられているだろう…)
ダム……。
(だがな、残念ながらナンバーワン・ガードは…)
ダム!!!!!!
宮城 「俺なんだよ!!!!!!!」
天崎 「…!!!」
(何が…!?)
宮城、仕掛ける
牧 「おおお…!!!!」
諸星 「速い…!!!」
(そして、上手い…!!)
リングめがけて突っ込む宮城。
天崎、なんとか並走するが、
止めるには至らない。
キュッ!!!!
ここに、森重が現われる。
宮城 (来たな!!!)
ビッ!!
宮城、バウンズパスをリング下に送る。
赤木に渡った。
晴子 「お兄ちゃん…!!!」
洋平 「来たぞ!!」
キュッ!!!
しかし森重は、このパスにすかさず反応。
赤木に体を寄せる。
杉山 「これも早い…!!!」
(宮城を警戒しつつ、赤木も空けなかった!)
桜木 (ゴリ、少し体勢が悪いか…!)
そこに、
ひとり白いユニフォームが飛び込んで来る。
「ヘイ!!!!」
スッ、
赤木からボールが手渡される。
受け取ったのは、
「荒石……!!!!」
「合わせて中に入ってきた!!!!!!」
マッチアップする神が、ブロックに跳ぶが
一歩、間に合わない。
遅れた神の手が、荒石の体を押す。
『ピピーーーッ!!!!!』
荒石 「オラアアアアーーーー!!!!!!」
ワンハンドジャンパーをねじ込む。
バス!!!!!!!
1stクォーター 30秒
青学大 2
明利大 2
レフェリー、二本指を降り下ろす。
『カウント・ワンスローーー!!!!!』
「おおおおおおおおーーーーー!!!!!!!」
「荒石、行ったああああーーー!!!!!!」
道谷《ゴール下、荒石決めたあああーー!!!》
塚本《開始早々、エンドワン!!!!》
道谷《明利、最初の1本は荒石!!!!》
塚本《これは、予想外だ…!!!》
木暮 「やった……!!!!!」
宮城 「よーーーーっし、荒石!!!!!」
神 「………。」
藤真 「まさか、荒石が来るとは…」
荒石、ニヤリ。
「勝ちに来てんだよ、俺たちは」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1115) へのコメント一覧
実力で藤真を上回ってほしい!
この展開は凄い!
荒石かっけー!!
役者がたくさん!!
今日も楽しく拝見しました(^^)
熱い戦いになりそうですね!
Kさんに期待します。
湘北時代の荒石の得点シーンは速攻とか、花道や流川のアシストでノーマークのゴール下シュートのイメージが強かったので「荒石がディフェンスのプレッシャーを受けながらエンドワンを…!」と少し感動してしまいました笑
まさかのカットインに合わせるあたり明利の奇襲に見える!
Kさん更新お疲れさまです
どんな展開になるか楽しみ!
個人的にゴリに頑張って欲しい!
マッチアップのとこ、ミスってました。
同じコメントがいくつも来たので最初の分しか反映しておりませんが、ありがとうございます。
Kさんいつもありがとうございます♪
ジャンプボールは森重が勝ち、青葉ボールからスタート。
神が味方や赤木、花形を上手く使いフリーになろうとするがその動きを止めた荒石!咄嗟にパスを切り替えた藤真、決めた森重恐ろしいです!
明利も天崎を抜く宮城、赤木にパスをするが、森重がとめる。スピードを生かし荒石がダンクを決め神からパスカンを決めました!
この勝負初めからヤバいです!赤木は森重に対しどう守るのか、宮城VS藤真のマッチアップ、花形の中外のプレイに前川はどう対応するのか、見どころが多すぎてヤバいです!
いつもと違う一本、この荒石の一本が土壇場できいてきそうです!両チーム頑張れ〜
あと桜木解説も結構楽しみです!
そのあたりは仕上げてきてるだろうけど、神には相当削られそうだなあ。
ただ青葉贔屓なので辛くも勝ってくれええええ。
シャーコノヤロー
「勝ちに来てんだよ、俺たちは」
そうだよ!!勝とうよ💪
しかもバスカンまで奪取
荒石と天崎とのマッチアップも見たいですね
高さでも、平面の動きでも、荒石に分がある
だから、荒石が、明利の初得点をあげたこと自体には、何の違和感もない
ただし、もし、この後も、荒石が明利の攻撃の中心を担っていくとするならば
神のあの動きに対するディフェンスと相まって、相当な量のスタミナを消費することになる(ちなみに、神は、これまでの試合から察するに、無尽蔵と言っても過言でない程のスタミナの持ち主である)
後半の勝負どころで、荒石が「ガス欠」に陥らないようにするためには、もう何度も登場しているが、明利の秘密兵器である島袋の活躍に掛かっているのだが
島袋には、ディフェンスが苦手という弱点があり、それをカバーしているのも、これまた荒石だったりするわけである
つまり、この試合の荒石への負担は、どう転んでも、かなり大きなものがあると言わざるを得ない
深体大は、チームの中心選手を、敢えてベンチで休ませることによって体力を温存させ、最終Q、大和を圧倒してみせたが
青葉学院は、マッチアップの妙によって、藤真、神、森重の3人が余力を残したまま最終Qを迎え、明利に勝利するような気がしてならない
赤木の念願である「全国制覇」、早くも、“黄信号”点灯と見た
いつも途中でスタミナ切れるイメージだ。
そうなったら、誰が神に付くんだろ。
なんとか名利に買ってほしいなぁ
ゴリよりも精度は上か!?
この前のユニバ戦が書かれるまで、神のボディコンタクトの弱さを取り上げられてなかったのが不自然なくらいでしたし。
フリーになる天才というのもありましたけど。
マンガなら今回は荒石の決めカットで締め、ですね。
公式(Kさんの頭の中)ではどんなルックスなんだろなぁ、荒石。あとチョロも。それにみんな、それぞれ髪型とかヒゲとか変わってたりして。
こんな想像も楽しいです!
スラムダンク読んでる!!!
オレの想定通りだなぁ・・・・・
湘北組・・・・・明利には、まだ湘北組がいる事を忘れていないか?
赤木の全国制覇・・・・・鍵を握るのは誰なのか・・・
・・・・・・・・・・安西先生・・・・・・・・見ていて下さい。
・・・・・・・・・愛和学院戦にオレを使っていれば、勝てていたはずですよ。
このマッチアップは初めてで楽しみですね。
それは想定内の事だよ。
そこからは3Pシューター対決の始まりだ!
明利の3Pシューターとして、赤木に全国制覇をプレゼントしてやるよ
本当のキーマンは、誰なのか?
まだ出ていない湘北出身の3Pシューターかもな・・・・
両軍、荒石神抜きになってどう戦うかってなればなあ
そうなると明利に分がありそう
荒石のスタミナも気になるが、もし神と森重がファウルトラブルに陥ることがあったら…
果たして両チームに不安要素が出てくるのか、この後の展開に大いに期待させられる。
そして、4年間頑張ってきた男 木暮を侮ってはならない。
宮城 「俺なんだよ!!!!!!!」
天崎 「…!!!」
(何が…!?)
このくだり好きだねKさん
単純な力、身長だけではない。ゴール下の技術、柔軟差での戦いも見せてくれ!
高野ごとき?に、そういった部分で勝てないかなとか言ってる場合ではない。力の出し入れや力の逃し方など経験と練習量で補えるはず。プレーの幅を広げるのはいいがC,もしくはゴール下の選手としてのぷれーを突き詰めてほしい
どんな試合が繰り広げられるのか😆
りょうちんとゴリの活躍も楽しみにしています(*^o^*)
先ず、森重は、高校時代の暴れっぷりと比べると、かなり大人しくなった印象がある(今の青葉学院は、名朋の時と違って、他に点を取れるプレイヤーがいるので、無理をする必要がない)
そして、マッチアップ相手の赤木とは、身長でも、体重でも、ジャンプした際の最高到達点においても、全てが上回っている
赤木が森重を止めるためには、相当厳しく当たらざるを得ないし
更に、チームの大黒柱であるが故に、その責任感の強さ(特に、ゴール下に対するこだわり)が裏目に出てしまうと、むしろ、赤木の方が、ファウルトラブルに陥る可能性が高くなる
次に、神に関しては、いきなり荒石に対して、バスカンを献上したものの、本質的には、非常にクレバーな選手なので、同じようなミスを繰り返すとは思えない
荒石とのフィジカルの差は如何ともしがたいが、神は、ユニバーシアード大会でもその弱点を付かれ、マッチアップ相手に得点を許しているが、決して、無理をして、ファウルトラブルに陥いるようなことにはなっていない
そして、そもそも、青葉学院の基本的な姿勢は、「空いたら撃て」とともに、「取られたら、相手よりも多く点を取れ」である
ゴッドハンドの異名を持つ神は、それが十分可能な選手で、これまで何度も、その爆撃によって、相手に戦慄を覚えさせている
仮に、荒石が、この後も、神の動きに対応できるようであれば、自らが囮となるともに、荒石のスタミナを削りにかかるくらいのことはするはずである
明利としては、花形と前川のマッチアップでは、断然、花形が有利なだけに、荒石の負担軽減を考えても、もっと、そこを活かしていくべきではないだろうか
いいね、荒石!攻めでも爆発しろ!
途中から喋りだすリョータもwww
愛和戦は花道が欠場してるんだからメガネ君は間違いなく使われてたでしょ🙅♂️