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  • 2022年01月12日12:23

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(174) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ




3月某日、
湘北高校卒業式。


「赤木くん、オレも頼むよ!」

「赤木、次こっちな!」



困惑の表情、赤木。

「なんだ、これは……」

笑顔で眺める木暮。 

「ははは、凄い人気だな…」


赤木はカメラを持った卒業生達(男子)
に囲まれていた。


「お前すげえ有名人になりそうだからさ!」

「ホント、ホント! 日本代表とかなったら
自慢したいじゃん。オレは赤木と同じ高校
だったんだぜ、って」

「なるよ、赤木なら。こんな武士みたいなヤツ、
今時いねえもん。こりゃ大物になる人間だぜ!」



赤木 「フッ…、調子のいい」

なんだかんだ言って、快く撮影に応じる赤木。


「あ、そうだ!!」 1人の生徒が振り返る。


「木暮も入ってくれよ! なにが起こるか
分からねえから木暮とも撮っとこうぜ!
万が一ってのがあるよな」


木暮、苦笑い。

(おいおい……。万が一か…)



横目で眺める三井。 

「けっ、くだらねえ」


その横には堀田軍団。みんな男泣き。

「三っぢゃん…、エグッ…、これでお別れだけど、
ヒック! 俺達はずっと応援するよ! ヒグ!
頑張ってくれよ!!」

「一部リーグの大学に入るらしいじゃん!
グエッ! ホントにスゲエよ。また新しい
旗作って応援行くからさ!! ブシィ!!」


三井、眉間にシワ。

「旗はもういいよ…。それよりも
気持ち悪りぃから泣くのやめてくれ…」


武石中組も三井のもとに駆け寄ってきた。

「三っちゃん、拓大でも頑張ってくれよ。
絶対三っちゃんならやれるよ」


三井、ニコリ。 

「ああ、今度こそ日本一だ」


「三っちゃん……」



「さてと…」

三井は踵を返して歩き出した。


堀田軍団が呼び止める。

「三っちゃん、どこ行くんだよ?
最後だからカラオケでも行こうよ」


三井、振り返る。

「あぁ!? なんでお前らとカラオケなんだよ、
気持ち悪りぃ! オレは行くとこがあんの!
忙しいんだよ!!」


堀田 「そんな…、気持ち悪りぃって…」

若干傷ついているらしい。



武石中組、ニヤリ。 

「ははぁ、さては…!!」




卒業式終了から1時間後。


片付けの終わった体育館。




「うぅ〜っす!!!」

ジャージ姿の三井が入ってきた。



「ああ!!!??」

宮城が呆れ顔で、声をかける。

「おいおいおい!! 卒業式の日まで
来るってのかよ!! 最後の日だろ?
友達はいねえのか! なんなんだアンタら!!」



三井、靴紐を結びながらニヤリ。

「へっ、俺たちがいなきゃ練習にならねえ
くせに何言ってんだよ。感謝しろってんだ。
優しい先輩だろ?」


一呼吸置いて気付く。

「ん? 『なんなんだアンタ“ら”』?」



「コラアアア!!! 桜木ぃい!!! 
このボール、空気が抜けてるぞ!!!
このたわけが!!!」



ゴツ!!!


桜木 「痛ってぇ!!! なにすんだ!!」

赤木、吠える。 

「ボールは丁寧に扱えと言ったはずだ!!
何度言えば分かる!」

桜木、返す。

「ああ!!? 1年はオレだけじゃねえだろ!」


ゴツッ!!


赤木、吠える。

「お前が一番近くにいたからだ! さっさとやれ!」

桜木、アタマを抑える。

「くそ…、さすがゴリラだ。理由になってねえ…」



モップをかけている流川。

(健在…)



「ったく、いつまで練習に来てんだよ。
早くいなくなれってんだ、ちくしょう…」

不満そうな顔でボールを拾う桜木。


スッ


そのボールを木暮が取った。

「これはオレがやっとくよ。お前は練習に入れ。
1秒も無駄にはできないからな、リバウンド王」


桜木、涙ぐむ。 

「メガネ君…。キミはいなくならないでくれ」

木暮、ニコリ。 

「なに泣いてんだよ、練習、練習!」


彩子も呆れ顔。

「あ〜あ、こりゃ3月いっぱい来そうな勢いね。
ま、嬉しいコトだけど」




彩子の予想通り、
彼らは卒業後も練習に加わった。



桜木は、赤木との1対1を重ね、
順調に成長していく。


さらにもう一つ。

伸びているのは実力だけではなかった。


赤木 「オイ、桜木」 

桜木 「ん? なんだゴリ?」


桜木の顔を見つめる赤木。 

「…………。」


桜木 「なんだよ……」

赤木 「いや、なんでもない。練習を続けるぞ」



桜木 「……。」

(ゴリラの考えることはよく分からねえぜ…)



赤木 (間違いない。コイツ…、背が伸びてる…)




ちなみに彩子の予想は半分当たって、半分外れた。




4月1日。


ガラガラガラ……。

体育館の扉が開く。


「うぅ〜す!!」



赤木登場。


宮城、目を見開く。 

「ダ、ダンナ! もう4月だぞ!?
なんでまだ来るんだよ!!!」


赤木 「入学式は来週だ。まだ日はある」



バスケ部一同、唖然 

「なっ…!!!????」



赤木、すでにジャージ姿。

「バスケの推薦で入った三井は、すでに練習に
参加してるらしい。オレも負けてはいられん。
ギリギリまで鍛えとくんだ」



赤木は3月いっぱいを過ぎてもやってきた。


「練習あるのみだ!」




桜舞う4月、

舞台は次のステージへと移る。







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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(174) リメイク版 へのコメント一覧

  1. 1.
    • 読者・H
    • 2022年01月12日 12:31

    っ「木!







  2. 2.
    • 善良な1市民
    • 2022年01月12日 13:06
    そもそも武石中組はなぜ辞めたんだろ?三井が居なくなったからしかないだろうけど全中まで行ってるのに三井1人のワンマンチームで全国まで行けるとは思えないんだが
  3. 3.
    • t
    • 2022年01月12日 15:27
    すでにたくさんご指摘が来ていそうだけど、
    ゴリがただの木に、、、
  4. 4.
    • 2022年01月12日 15:33
    >>2
    湘北に入った武石中組だが、武石中は武石中でもベンチメンバーとかかもしれん
    もしくは三井の他に1人、2人ぐらい上手い奴がいたけど湘北以外に行ったのかもしれん
    そもそも中学の時に活躍したプレイヤーが高校で通用しないケースなんてたくさんあるしバスケ辞める奴なんてたくさんいる
    俺の友達も中3の時に185ぐらいあったからでかい方だったけど高校で身長止まって普通サイズになってたし
  5. 5.
    • 2022年01月12日 15:34
    同級生に君付けで呼ばれるとかやばいな赤木




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