準決勝・第2試合
1stクォーター 終了
明利大 23
青学大 15
道谷《第1クォーターは明利が獲りました!》
塚本《珍しく明利側が色々仕掛けましたね》
道谷《これに青葉はどう対応してくるか》
塚本《ええ、陸川君も黙っちゃいないでしょう》
青学大ベンチ、陸川。
「次は、ウチが動く番だ」
「はい!」
青学大メンバー一同、頷く。
陸川、腕組み。
「明利大は、ウチのリズムを崩す作戦で来た。
あの奇策ともいえる守備は、まさにその例だ。
実際ウチはいいオフェンスができなかった」
「………。」
陸川 「では、ウチも同様に奇策に出るか?」
藤真 「……?」
陸川、ニコリ。
「いや、自分達の強さをさらに押し出す策で行く。
明利は、我々の強さを消す作戦を用いたが、
ウチは違う。相手には合わせず、我が道を行く」
明利大ベンチ、坂口。
「よくやった。第1クォーターは色々と仕掛けて、
十分な効果が得られた。ここからはいつも通り。
選手のアイデアで戦っていこう」
赤木 「はい」
宮城 「っす」
(そうだよな、普段は何も言わねえからな、監督。
今日はちょっと珍しかったんだよな)
坂口、ニコリ。
「青葉の怖さ、あのいつもの勢いは10分で消した。
いまは我々が、イーブン以上の状況にある。
恐れるものは何もない、さあ、頑張ろう」
「ハイ!!!!!!!!」
『ビビーーーーーーーーーー!!!!!』
インターバルが明けた。
2ndクォーターが始まる。
明利大、
宮城、畑山、荒石、赤木、花形がコートへ。
「おっと、トリプルタワーに戻った!!」
「2番の位置には、シューターの畑山だ!」
島袋 「俺は、奇策の要員だったのか…」
木暮 「ははは、出番はまた来るよ」
道谷《明利は高さを活かした布陣ですね》
塚本《あのインサイドは効いてますからね!》
対する青学大、
黒須、藤真、家村、神、森重がコートへ。
「おおーーっと、こちらは2年生ガードの黒須!」
「普段は藤真の控えの黒須だが、同時起用!!」
天崎 「ふぅ…、下げられちゃったか」
前川 「そういうこともある。これが勝負やで」
天崎 「っす」
道谷《塚本さん、これは…!?》
塚本《これはなかなか見ないパターンですね》
道谷《第2クォーター、やはり青葉が動きました》
観衆、騒然。
「奇策…!!? 青葉も奇策で来たか!!?」
「目には目を!! 明利に対抗だ!!」
牧 「奇策、か…」
諸星 「はたして、そうなのかな?」
河田雅 「ああ、なにしろ陸川監督だからな」
陸川、選手達に一声かける。
「撃って撃って撃ちまくれ」
青学大ボールからスタート。
藤真がスローイン、黒須が受け取る。
そして、
黒須 「さあ、一本!!!!!」
「オウ!!!!!」
「………!!!????」
町田 「黒須が運ぶ…!!?」
弥生 「司令塔の役割は黒須君…!?」
彦一 「じゃあ、藤真さんは……!!?」
土屋 「そうか、そういうことか」
松本 「ん…?」
土屋 「ユニバのゲームでも似た例があった」
野辺 「ユニバ?」
土屋、腕組み。
「牧と藤真が同時にコートに立った時間や。
確かあの時は、1番の位置に藤真が入って、
牧には違う役割が与えられたんやったな」
松本 「となると、いまの青葉で言うと…」
野辺 「1番がどうやら黒須ということは…」
土屋 「藤真に新たな役割があるな」
木暮 「こ、これは…!!?」
坂口 (動いてきたか、陸川…)
待ち構える明利大ディフェンスは
ハーフコートのマンツーマン。
黒須に畑山、
藤真に宮城、
家村に花形、
神に荒石、
森重に赤木。
宮城 「……。」
(藤真がボールを運ばない…?)
松本 「藤真は…」
土屋 「おそらく、点を獲りに行くつもりや」
陸川、ベンチで再度つぶやく。
「撃って撃って撃ちまくれ」
ビッ!!
ボールは、黒須から左45度の藤真へ。
そして、藤真がボールを腰あたりに構える。
宮城 「……!!?」
「おお!! 1on1の体勢!!!!」
「藤真が勝負に行くのか…!!?」
宮城 (来るのか…!!!?)
そこに、声。
「スクリーン、行った!!!!!」
宮城 「……!!?」
ダム!!!
藤真、宮城の横を抜きに行く。
ガシイイ!!!!
宮城、スクリーンに捕まる。
町田 「ピック&ロール…!!!!」
彦一 「藤真さんと森重君のツーメンプレイ!!」
キュッ!!
藤真、宮城を森重にぶつけ、1・2歩横へ。
宮城 (中に来ない…!!?)
宮城は森重に止められた。
また、藤真が中に切れ込まなかったため、
チェンジするはずの赤木も藤真から離れている。
スリーポイントラインの外、
藤真、一瞬のノーマーク。
藤真 (空いた!!)
ビッ!!!!!
「……!!!!!」
「ああああーーーーーっと…!!!!!」
「いきなり撃ったああああーーー!!!!!!!」
宮城 「……!!!」
振り向く。
リングに目を向ける。
(やられた……!!!)
ザシュ!!!!!
2ndクォーター 15秒
明利大 23
青学大 18
「藤真、来たああああああーーーーー!!!!」
「いきなりのスリーーーーー!!!!!!」
青学大ベンチ、総立ち。
「いよーーーっしゃああああああ!!!!!!!」
「藤真さん!!!!!!!」
牧、苦笑い。
「見事」
諸星 「そう来たか。2番に藤真、なるほどね」
河田雅、腕組み。
「これは、1番・藤真、2番・天崎の布陣よりも、
アウトサイドシュートの脅威は上だな」
パンパンパン!!!!
藤真、手を叩く。
「よーーっし、第2クォーターは撃ちまくる!
次、ディフェンス!!!!!!」
「オウ!!!!!!!」
宮城 「チッ、そういうことかよ」
赤木 「藤真め」
花形 「………。」
(これは厄介だぞ…、もともとアイツは
得点力が持ち味なんだ…)
道谷《塚本さん、これがツーガードの狙いですね》
塚本《いやあ、また面白い作戦です!》
道谷《藤真はどうやら点を獲りに行くようです》
塚本《その分、ゲームメイクを黒須君が担うと》
道谷《藤真・家村・神、3本の大砲が揃いました》
2ndクォーター、青学大が先制。
陸川監督の新たな仕掛けは、最高のスタート。
早々に試合が動き始めた。
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1124) へのコメント一覧
お前がエースや。
無理されないで
でも三井の方が格下なイメージだわ
あのいつも勢いは
あのいつもの勢いは
確かにこの小説でも藤真は司令塔のイメージが染み込んでいたけど、よくよく考えたら本当の藤真はスコアラーだったんだ。
みんな忘れてた。
脱帽。
「(愛と希望の 夢を抱きしめ 闘志を燃やし 勝利をつかめ 撃て 撃て 撃て 撃て)撃って撃って撃ちまくれ」
青葉の怖さ、あのいつも勢いは10分で消した
少し文面が気になりましたがはてさて…
無理しない程度でお願いします🙏
気になった点を報告します。
いつも勢い → いつもの勢い
同時期用 → 同時起用
リョータがんばれー!!
Kさんいつもありがとうございます!
第2クォーター明利は竹村&シマが抜け畑山と花形が入り青葉は天崎の代わりに黒須が入りました!
動いてきた青葉。藤真が2番に入り早速スリーを決めました!
撃って撃って撃ちまくれ、青葉らしい良い作戦ですね!
青葉も色々な策が出てくるがリョーチンはどう対応するのか?神につきつづける荒石と再び家村につく花形さんには頑張ってほしい!
点取りやの藤真恐ろしい!フォワードでいうと誰レベルなのだろうか?警戒する元チームメートの花形良いですね!
お前がエースや!とはならないように‥
両チーム頑張れ〜
あと花形のオフエンスに期待!
当時は仕掛ける側だった宮城が今度は仕掛けられる側になるのが深い
宮城も原作の海南戦では10得点16アシストを決めるなど攻撃型PGとしては強力だと思うので、宮城もガンガン攻めて藤真と渡り合う姿が見たいです
そんな描写あった?
このまま牧に負けたままで終わる男ではないことを期待してます!!
そうですか?
あくまでも原作では三井の方が格上な感じがしますが、ま、でも、ここではそうですかね。
平面では負けるわけないんだからもっと自信もってやってくれ
藤真と牧に勝って全国制覇かっこよすぎだろ
ポジションの違いはあれど、リーダーシップ、メンタルの強さ、謙虚さ、安定感、IQ、スタミナ、バスケのうまさはどれをとってもフジマの方が上をいくようにこのブログでは思える
フジマが三井のポジションをやったら三井以上にこなせるように感じる
原作でも藤真の方が「格」は上に見える。
でも三井は瞬間的な爆発力みたいなので突然最強クラスになったりする。
強豪校の有名大でメンバーに選ばれてるってことですよね?
スコアラーの藤真も見てみたい。
木暮 「ははは、出番はまた来るよ」
(お前は奇策でなく、偽作だよ。本当の奇策は誰かって?
それは、まもなく わかるよ。)
(藤真、オレがやろうとする事を・・・・・)
坂口 (動いてきたか、陸川…)
(だが、ウチの奇策は それ以上だぞ!)
Kさんいつもありがとうございます!
第2クォーター明利は竹村&シマが抜け畑山と花形が入り青葉は天崎の代わりに黒須が入りました!
動いてきた青葉。藤真が2番に入り早速スリーを決めました!
撃って撃って撃ちまくれ、青葉らしい良い作戦ですね!
青葉も色々な策が出てくるがリョーチンはどう対応するのか?神につきつづける荒石と再び家村につく花形さんには頑張ってほしい!
点取りやの藤真恐ろしい!フォワードでいうと誰レベルなのだろうか?警戒する元チームメートの花形良いですね!
お前がエースや!とはならないように‥
両チーム頑張れ〜
2008年発売のBRUTUSで公式設定として湘北vs海南のスタッツが出ていました
ついこの間まで2部リーグのチーム
・・・・・・・・木暮だよ👊👊👊👊👊👊👊👊👊👊
赤木 「藤真め」
花形 「………。」
(これは厄介だぞ…、もともとアイツは
得点力が持ち味なんだ…)
木暮 (藤真、動き出したか・・・・・関東大学バスケ会で男前ランキングでも終生のライバルであるが、ここも先に動き出したか。更には まだ静かであるアイツもいる。)
・・・・・・・藤真だよぉ👊👊👊👊👊👊👊👊👊👊
・・・・・・・・・藤真だよぉ👊👊👊👊👊👊👊👊👊
すごいですよね。他のメンバーは高校時代は県を代表する選手ばかりでしょう。
多分結構な人は忘れていなかったと思います・・・