準決勝・第2試合
2ndクォーター 3分20秒
明利大 ２８
青学大 ２６
道谷《神のスリーが決まって2点差！！》
塚本《青葉が外からの攻撃で詰め寄りますねえ》
道谷《明利大、ここが正念場か》
ダム、ダム……。
ボールを運ぶ宮城。
(ここは俺の出番だ）
深津 「森重をつり出さなきゃいけない」
御子柴 「森重…？」
深津、腕組み。
｢明利は今インサイドに3人を置いている。
中に選手が固まっている状態だピョン」
菊地、頷く。
｢特に花形-家村のポジションを狙いだしてからは
完全にそうなっていますね」
深津 「つまり青葉の守備も中に3人いる」
御子柴 「確かに密集状態なんだよな」
深津 「それで、さっきは神に獲られたピョン」
御子柴 「青葉は明利の中の攻撃に慣れつつある」
菊地 「さらに森重さんがずっと中にいるという｣
御子柴 「かといって、赤木が外に出ても…」
菊地 「森重さんは中にい続けるでしょうね」
御子柴 「赤木に外の脅威はないからな」
深津 「となれば、森重の位置を攻めるしかない」
御子柴 「なるほど、つり出す、ということか」
深津 「宮城は分かっているはずだピョン」
そして、
ショットクロック、残り9秒。
ダム！！！！！
道谷《宮城、行きました！！！！》
塚本《司令塔自らの仕掛け！！！》
黒須、一発で横を抜かれる。反応できない。
(クソ…！！！）
天崎 （ああ…！！）
宮城 「オラアアアア！！！！！」
中に侵入。
しかも、
｢ああああ…！！ 森重に向かってる…！！！」
｢宮城、血迷ったか…！！！？？？」
森重 「…！？」
宮城 （出てこい、森重！！！！）
そこに藤真の声。
｢森重、出るな！！！！」
宮城 「……！！！！！」
キュッ！！
森重、止まる。
ゴール下から動かず。
深津 「あ…」
キュッ！！！
宮城、ミドルポストあたりでストップ。
ヘルプディフェンスがいない。
宮城、ノーマーク。
赤木 （敢えて撃たせる気か…！？）
花形 （だが…）
荒石、ニヤリ。
(甘いな、藤真さんよ。今日のリョーさんなら
こういうフリーは外さねえぜ）
ダン！！！
宮城、ジャンプシュートの体勢。
｢舐めんなよ、青葉！！」
バッシイイイイイイイイイ！！！！！！！！
｢………！！！！！！！」
一瞬で、森重が跳んできた。
宮城のシュートが叩き落された。
｢な……！！！！！！」
｢なにィィいいいいーーーーー！！！？？？」
｢森重……！！！！！！！！！！」
道谷《森重のブローーーーック！！！！！》
塚本《な、なんと…！！！！！！》
道谷《フリーに見えた宮城､しかし叩かれました》
牧 「おお……」
河田雅 「これは…」
河田美 「森重君…」
(秋のリーグ戦の時よりパワーアップしてる…）
深津 「あの位置から届くのか」
御子柴 「これなんだよな……」
深津 「……。」
(藤真にはすべて見えていたのか…）
赤木が叫ぶ。
｢ディフェンス！！ 戻れ！！！！
考えるのは後だ！！！！！！」
ダダッ！！！
明利大メンバー、守備に戻る。
杉山 「いやあ、あれを落とすかあ…」
森尾 「さすがに想定外だったろうな、宮城は」
桜木 「フン、あのくらい…」
杉山、腕組み。
｢しかし、こうなると明利はインサイドを集中的に
狙うのはキツくなるな。しばらく奏功していたが
やはり青葉は対応してきたか」
森尾、首を振る。
｢というより、森重がひとりで対応してしまった。
いよいよ奴もエンジンがかかってきたようだな。
まさに、難攻不落の砦だ」
桜木 「フン、あのくらい…」
コート上は、青学大の攻撃。
藤真 「さあ、回せ！ 空いたら撃て！！」
｢オウ！！！！！」
ビッ！ ビッ！！
青学大、ボールを回す。
記者席の町田。
｢青葉は外のシュートに当たりが来はじめた。
そして、中の森重もモードに入ってきている」
弥生 「つまり、いつもの姿ね」
彦一 「明利の奇策の神通力もこれまで…？」
町田、時計を確認。
2ndクォーター 4分
明利大 ２８
青学大 ２６
｢ただ、開始からしばらく青葉の勢いを封じたのも
事実だ。実際、まだ明利はリードしている」
彦一 「奇策はしっかりと役目を果たした」
弥生 「ここから真の力を問われる、と」
ビッ！！ ビッ！
ボールは黒須から藤真へ。
そして、
藤真から、森重へ。
｢おおおーーーっと、ここで森重！！！！！！」
｢スリー三連発の次は、インサイド…！！？」
須形 「しかも、いまはエンジン全開…！！」
帆足 「赤木さん…！！！！」
ダム！！！！
森重、赤木に体をぶつける。
道谷《ここはセンター勝負！！！！》
塚本《森重君は勢いに乗り始めてますよ！》
宮城 「ダンナ…！！！」
赤木、歯を食いしばる。
｢来い、森重！！！！」
が、
ビッ！！
森重は再度赤木に体をぶつけると、
ボールを外に放る。
赤木 「……！！！？」
これをキャッチしたのは、外の藤真。
｢あああーーー！！ 空いてる！！！！！」
｢藤真がフリーーー！！！！！！」
宮城 「……！！！」
赤木 「宮城……！！！！」
ビッ！！！
藤真、スリーポイント。
ガタッ…。
木暮 「やられた……！！！」
ガン！！！！！
しかし、これはリングに嫌われる。
｢おおーーーーっと、命拾い！！！！」
｢明利、助かった！！！！」
河田雅 「いや、まだだ」
牧 「ここからリバウンド勝負」
ガシイイイイ！！！！！
赤木、森重、肉弾戦開始。
｢おおおおおーーーーーーーー！！！！！」
｢ゴール下、激しい！！！！！！」
バシイイ！！！！！！！
森重、赤木の後方からボールを叩く。
竹村 「ああ…！」
木暮 「また…！！！」
『ピピーーーーーーーーッ！！！！！』
｢……！！！！？」
ホイッスルが鳴った。
レフェリーがファウルのジェスチャー。
『青学大、15！！（森重）』
道谷《おおっと、これはファウル！！》
塚本《森重君が後ろから押しましたかね》
森重 「あれで？」
赤木 「チッ…」
ボールは明利大に。
しかし、このオフェンス、青学大は
フリーのアウトサイドシュートまで繋げた。
中の森重に渡してからの外角シュート、
完全に青学大のパターンだった。
赤木、吠える。
｢宮城、何をやってる！！！」
宮城 「……！！」
藤真を空けてしまった宮城に檄。
荒石 （リョーさん､森重が気になっちまったか)
花形 （自分もブロックを浴びただけに）
赤木 「森重は俺に任せろ！！」
さらに吠える。
｢みんなもだ。シューターは絶対に空けるな！
森重は俺が止める。ヘルプはいらん！！！」
花形 「赤木…」
荒石 「ほう、そこまで言うかよ」
宮城、ボールを拾う。
｢ああ、分かったぜ、ダンナ」
赤木 「よし、次はオフェンスだ」
明利大ボールで試合再開。
宮城 「一本！！！！！！！！！！！」
｢オウ！！！！！！！！！」
坂口、ニコリ。
｢よし、自力で立ち直った」
(とはいえ、やられ続けたのが
よもや、機となるとはな…）
竹村 「監督…」
木暮、コブシを握る。
｢しかも、まだリードはこっちだ」
坂口 「ああ、間に合ったぞ」
2ndクォーター 4分30秒
明利大 ２８
青学大 ２６
続く
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jungle123
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる（1128） へのコメント一覧
その後は？
・・・何なのーーー！？
次回：監督、動きます🤥
森重も爆発的な一歩目を身に付けたんですね。
でしたっけ？
仙道がフラッシュバックしました。
ゴーリーゴーリーゴーリー！
バッシィィィィィィィ！！！！
藤真「！！！」
宮城「！！！」
花形「！！！」
天崎「！！！」
荒石「！！！」
神「！！！」
深津「！！！」
杉本「！！！」
「うわぁぁぁーー！！！赤木があそこからブロックしやがったぁぁぁ！！！」
「まるで森重だぁぁぁーー！！！」
杉本「…！！」
桜木「ゴリにだってできる」
バスケってそういうものなのかな…
長年やればホームランバッターになるわけではないし、今のカズがロングシュートをバシバシ打つわけじゃない。
いや、今やセンターだってスリー打てなきゃダメだよ。走れないビッグマンて言われてたBリーガー(個人名はあえて言わないけど)だって、スリー打つ時代だよ。
まぁ、NBAでも未だにゴール下のみでやってるセンターいるけど、絶滅危惧種だからね。
モードに入るとはゾーンに入ると近い意味ですか？
じゃあこれから身につければいいじゃん
Kさんいつもありがとうございます！
明利は森重をつりだすために宮城が攻めるが一瞬で森重が距離をつめブロック！！
藤真、家村、神のシューターが暴れる中森重にもエンジンがかかってしまった！
赤木、花形、荒石の高さのトリプルタワーの布陣も森重1人に止められることに！強い強すぎる！
だがヘルプを断り、1人で森重をとめる赤木。赤木のセリフがカッコいいです。
森重の恐ろしさを知っているからこそ評価する御子柴、花道のセリフ気になります。
頑張れ！ゴリ、花形、荒石！
荒石＆花形で赤木を生かして流れを奪い返してくれ！坂口監督の作戦は如何に？わからん！
両チーム頑張れ〜！
今回の流れで次回以降神回の予感です。
楽しく待っています。
華麗にスリー決めるゴリが見たいか？って話よ。
そろそろリョータの活躍するところ観てみたい！藤真を倒すことができるかな？
と思っていたのだが、やらないところをみると、流れの中では、やっぱり無理なのかね？
そもそも明利って、赤木と花形のツインタワー、更には、荒石が加わって、インサイドが強いせいか、3Pを得意とするシューター自体が育ってないっていうのもあるよな
一応、竹村はシューターということになっているけれど、あまり活用されていないということは、特に、ドライブとかが得意っていうわけでもないし、ゴール下でバワー勝負できるわけでもないから、“消去法”で、それしか活きる道がないって感じなのかね？
あと、最近よく出てくるようになった坂口監督の作戦が、まあまあ面白かったりはするのだが、“チーム作り”という点においてはどうなんだろうね？
選手の自主性に任せるタイプなのか、あるいは、赤木・花形が加入するまで、明利は関東２部リーグだったことを考えると、決して、「名将」というわけではないのかもしれないな
まあそう言われたらその通りだけど。
どこにミドルレンジから打てないって書いてるの？
杉本はさすがに新キャラすぎ
ただ明利は青葉の爆撃機を止められるのか…。
もちろん青葉に勝ってもらっていいのでバリバリ決めてもらっていいんですけど！！
バスケは全くのど素人ですので
色んな詳しい人達のコメントも
楽しく拝読しています。
ど素人の上に語彙力も乏しいので
いいコメントは出来ませんが
やはり今回も楽しく
次回が待ち遠しい限りです。
ありがとうございます(^^)
(いつ、アイツを出すんだ・・・・・・今でしょ！？)
木暮、コブシを握る。
｢しかも、まだリードはこっちだ」
(監督・・・・・いつでもスタンバイ🆗ですよ。)
むしろインサイドに絞ったから今のゴリの強さがあるのでは？万能な選手もいいですが愚直なプレーヤーの怖さもあります。
あと関東二部リーグもすごいですよ。kの部屋では一部をメインで書かれてますが2部リーグでも相当な努力も学校の協力が必要です。
ましてや小暮が一部の控えになれるほど成長してる時点で努力できる選手を育てる母体は整ってると思います。
十分名将と名乗っていいかと
むしろ桜木が一年のときの湘北と比べると・・・
むきになんなや
森重引き立てたいとは言え。。
現実PGより弱い。
竹村じゃなくて、畑山だった
NBAではポジション関係なく3Pを打つし、このブログで出てくるインサイドの選手もどんどん3Pを身につけてほしい。
今の赤木の強さがどうこうなんて話、してないし(別に、弱いとも思ってないし)
ただ、試合の流れの中では、ミドルシュートとかは撃てないのかな？
って言ってるだけなんだけどね(そもそも、インサイドの選手がミドルシュートが撃てるくらいで、「万能」とかにもならないし)
実際の２部の強さは知らないけど、赤木と花形が入学して１部に昇格(？)したことで、周りから「ミラクル明利」と呼ばれるようになった(つまりは、「奇跡を起こした」)ということは
それまでの明利は、大学バスケの世界では、必ずしも強豪校というわけでもなくて
結局は、赤木＆花形以降の“人材”に拠るところが大きいような気がするんだよね(しかも、赤木はスカウトで入ったわけじゃなく一般入試だから、別の大学に入学していた可能性もあったわけで)
まあ、強豪校の監督＝名将、弱小チームの監督＝駄目監督というわけではないのは確かだけど(実際、原作の安西監督は大学バスケでは有名ながらも、桜木＆流川が入学するまでは、湘北高校は普通の高校だった)
木暮が１部の控えに入れるほど成長できたことが、ある意味、「名将」と呼ぶに足る基準の１つになっているという意見は、正直、『そうなのか？』という感じですかね
木暮「赤木・・・・・・時間だ。見せてやれ」
赤木・・・・・・・・・ウホ！
・・・・・・・・・・・木暮だよ👊👊👊👊👊👊
竹村は確かにシューターだが、建前上の話だ。
本当のシューターが まもなく出てくる！
その時の様子だ。↓
桜木「やっと出てきたか」
仙道「ここからの明利は見物ですよ。」
牧「お手並み拝見といくか・・・・・」
コートでは
宮城「頼みますよ。勝てますよね？」
藤真「ついに出てきたか」
神「宜しくお願いします」