感動した!!!!!」
という、当時の首相・小泉純一郎さんのコメント
覚えている方、たくさんいるのでは?
突然カギカッコから始まってしまいましたが、
久々の名勝負コラム、今回取り上げるのは
20年以上前の大相撲夏場所より、
あの伝説の一番、貴乃花×武蔵丸でございます。
このコラム、たまに大相撲を紹介していますが、
貴乃花(かつては貴花田)は二度目の登場ですな。
※下記大相撲のバックナンバー
白鵬×朝青龍、千代の富士×貴花田
↓
んでまた、
あの千代の富士を破った一番のちょうど10年後の
夏場所が、この武蔵丸との一戦なのね。
いやあ、なんか歴史を感じるわ、コレ。
さてさて、
冒頭のセリフ、かなり話題になりましたよね。
たとえば「平成13年の貴乃花と武蔵丸の一番は
凄かったですよね」なんて言っても、
みんなすぐには思い出せないと思うのですが、
「小泉総理が、『感動した』って言ったやつ」って
言えば、多くの方が「ああ、あれね」ってなると
思うんですよ。そのくらいの有名シーンですから。
もうひとつのインパクトは、
勝った後の貴乃花の顔でしょう。
これですよ、これ!! この顔!!!
↓
「鬼の形相」って言葉ありますよね。
みんな鬼を見たことがないのに、こんな言葉が
存在するわけですが、それって「きっと鬼とは
こんな顔であろう」と想像から逆設定することで
使っている表現だと思うんですよね。
で、「きっと鬼はこんな顔」ってのは、
きっと上記のような顔だと思うんですよ。
日本中が興奮した日でした。
アナウンサーも絶叫、
「上手投げえええ!! やった貴乃花、この顔!!」
この日の優勝決定戦、
すごいストーリだったんですよね。
このときの貴乃花、もう膝がボロボロになってて
誰が見ても「相撲をとれるような状態ではない」
という雰囲気だったんですよ。
そもそもが体中が痛んでいた晩年であります。
平成の大横綱と呼ばれた彼も、いよいよ力を
失ってしまったと周囲に言われているなかでした。
そのうえ千秋楽の前の14日目、武双山との一番で
思いっきりやっちゃったんですよね、膝を。
が、強行出場。
みんなが「膝ボロボロやんけ」と心配するなか、
翌日、武蔵丸との結びの一番を迎えます。
これで勝てば優勝だったのですたが、あっさりと
黒星を喫してしまい、勝ち星で並ぶことに。
はたして優勝の行方は「決定戦」に持ち越される
こととなったのであります。
ここで奇跡の勝利なんていう出来過ぎたシナリオは
ちょっと思い描きづらかったですね。
ホント、何をどう見てもボロボロでしたから。
もはや普通に歩けてないもん。
もう最後までやってくれるだけで十分。
それで我々は感動する準備は出来ている、と。
奇跡が起きるのは、漫画や映画の中の話であり、
これは現実世界の大相撲だよ、と。
が、
起きるんです、奇跡が。
いやあ、貴乃花って、
やっぱりスーパーヒーローなんだなあ。
1990年有馬記念のオグリキャップのような、
2009年WBC決勝のイチローのような、
神様がシナリオを用意していたとしか思えない
奇跡が現実に起こります。
で、感動し過ぎた小泉さんが、
表彰式で叫んだのが冒頭のセリフです。
日本中に広まりましたよね。
あのときの「感動した!!」は、
ケッコーな流行語になったと思います。
そんなわけで、
皆さんも是非感動してください。
伝説の一番と呼ばれる、貴乃花×武蔵丸。
また観客席の騒ぎっぷりも凄まじいです。
スポーツの会場で声が出せない今、
あの歓声も懐かしみつつ。
ではでは。
----
ストーリーからしっかり楽しむならば、
この動画がよいかな。
↓
----
|



嗚呼、名勝負(29) 大相撲 平成13年夏場所 貴乃花×武蔵丸 へのコメント一覧
相撲で個人的に印象深いのは千代の富士と貴花田(だったよね)の世代交代戦ですね。
それと若貴の優勝決定戦かな。
武蔵丸側にもドラマがあり、この決定戦に負けたことで師匠にこっぴどく怒られたそうですね。だから、意地でも貴乃花を倒して優勝したいと決心するけど、次場所から貴乃花は長期休場に入るんですよね。貴乃花が復帰するまで、体をズタボロにしながらも横綱を守り、貴乃花の復帰場所で見事貴乃花を倒して優勝をするんですよね。
武蔵丸側にもドラマがあり、この決定戦に負けたことで師匠にこっぴどく怒られたそうですね。だから、意地でも貴乃花を倒して優勝したいと決心するけど、次場所から貴乃花は長期休場に入るんですよね。体をズタボロにしながらも綱を守り、貴乃花の復帰場所に見事貴乃花を倒して優勝するんですよね。
もちろんこの千秋楽&優勝決定戦もリアタイで
見てましたが相撲史上最高に興奮した一番でした。
やはり貴乃花、若乃花、武蔵丸、曙が強かった時代が
一番面白いと思います。
白鵬より絶対、貴乃花の方が強いです。
談話室てもうやらないのですね、、、出場決定戦とかじゃないとやらないのかな
この表情は、深く私の脳裏に刻まれています。
まさに、鬼の化身と言っても過言ではないと思います。
少数意見かもしれませんが、
私はこの時の小泉首相の発言は、好きではないです。
多分そんな意図は全くないのでしょうが、土俵上で、死力を尽くした横綱に向かって、上から目線の発言に聞こえてしまったからです。
いや、横綱に対して土俵上でタメ口はあかんやろ〜!ってことです。
この状態の相手では気を使ったと思います
貴乃花は凄いですけどね
膝の悪い状態で、この後、モンゴル初の横綱になる朝青龍をものともせず、ですから。
どっしりと受け止める立ち合い。
相手がどう出てきても、自分の形を貫く。
このスタイルは千代の富士も同じだったと思います。
照ノ富士もこれに近い気がしますが。
でも、やっぱり、私の中では、ダントツで、最強横綱と言えば=貴乃花です。
はい、その取り組みも文中にリンク貼ってますよ。
わしのなかで、武蔵丸は「いつも強かった横綱」です。
不調の時期があまりないし、誰かが欠場してても武蔵丸はいたイメージ。
これは世代が出ますよね。
わしは、「四横綱」といえば、
千代の富士、北勝海、大乃国、旭富士なんですよね。
はい、わしも千代の富士が一番好きなんですが、
この貴乃花の一番は忘れられません!
わすれてましたーーー
いや、同意見の方、わしの周りにもいますよ。
わしはどっちかというと「時の首相が我を忘れるほどに興奮した」と
強引にポジティブにとらえております。
Wikipediaによると、その「気を遣っただろう」という意見が一番ショックだったそうですよ。
なんか燃料切れみたいになっちゃいましたね。
このへん世代差の出る意見ですねえ。
千代の富士という人もいれば、北の湖という方もいるでしょう。
もちろん白鵬という方もいるでしょうね。