準決勝・第2試合
2ndクォーター 残り5分
明利大 ３０
青学大 ２６
青学大、タイムアウト。
道谷、戦況を告げる。
《赤木のリバウンドダンクで劣勢だった明利が
久々の得点を記録しました！ 活路はゴール下、
森重との1on1にありました！！》
塚本《森重君、2度攻撃を止めましたがね》
道谷《そこはトリプルタワー、再度現れた赤木》
塚本《ゴール下の強さがここで出ました！》
両軍の作戦タイム、
そのあいだ、場内はしばらく騒然。
｢やはり明利、やられっぱなしじゃねえ」
｢この赤木のダンクでチームは乗るぞ！」
｢ただ、森重もまだやられてねえ」
｢それだ！ この勝負、本当に分からんぞ！！」
須形 「いまのは凄いダンクだった…」
帆足 「自分もあんなの決めたいっすよ…」
安西、ニコリ。
｢さすがは赤木君です。流れを自力で引き寄せた。
宮城君も、よくぞあの場面で赤木君を選択した。
そして荒石君もリバウンドをしっかり獲った」
上原 「みんな凄いですよ」
須形 「ああ、湘北の誇りだぜ、先輩たち」
千種 （お兄ちゃんも頑張れ…！）
森尾 「いまのは見応えのある勝負だったな」
杉山 「自分としては脅威でもありますよ」
森尾 「ああ、凄いビッグマンがいるものだ」
桜木 「まだ前半だぜ、これからよ」
町田 「いまのが前半のヤマだったかな」
弥生 「かもしれないわ、明利は踏みとどまった｣
中村 「よく耐えましたよ、ホント」
町田 「陸川監督、タイム早かったな」
弥生 「さすがね、状況が一変すれば、すかさず」
彦一、コブシを握る。
｢前半からこんな勝負になるとは…、この試合、
ホンマに何が起こるか分からんで…！！」
『ビビーーーーーーーーーーー！！！！！！』
タイムアウトが明けた。
ここで両軍ともに選手交代。
道谷《選手が代わっています》
塚本《青葉は天崎君と前川君が入りましたね》
道谷《シューター布陣は一旦休止のようです》
青学大ベンチからコートに入るのは、
藤真、天崎、家村、前川、森重の5人。
｢青葉、変わった！！！」
｢シューターは減ったが守備力と高さが増した！｣
｢しかも、神が珍しく休憩だ」
須形 「天崎先輩、出てきた！！」
松坂 「また宮城さんとの勝負か！！？」
千種 「頑張れ、お兄ちゃん！」
道谷《一方、明利大は島袋が入りました！》
塚本《荒石君が休憩のようですね》
道谷《神と荒石は合わせたようにベンチです》
塚本《このへん、面白いですよね》
明利大ベンチからコートに入るのは、
宮城、畑山、島袋、赤木、花形の5人。
｢逆に明利は高さがダウンしたぞ」
｢だが外のシュートは強くなった」
｢面白れえ！ この両軍のベンチワーク！！」
弥生 「神君が下がるとはね」
町田 「フルに出るスタミナはあるんだがな」
彦一 「ええ、あの人の体力は異常ですから」
弥生、頷く。
｢それでも休憩を考えるほどに、勝負どころでの
パフォーマンスを重視しているってことね。
この休憩、荒石君にはラッキーかもしれないわ」
明利ベンチの荒石。
｢ふぅ…、さすがに疲れるぜ、神宗一郎に
ずっと全力でつき続けるってのは」
木暮、ニコリ。
｢ああ、そのうえでリバウンドにも入ってるしな。
だが、まだまだ勝負はこれから。頼むぞ、後半」
荒石 「分かってるぜ、メガネさん」
竹村 「前半はなんとかリードで終わりたいな」
木暮 「その通りだ」
(みんな、ここが第一関門だ。まずは前半リード）
そして、コート上の宮城＆天崎。
宮城 「ちょっと長い休憩だったか」
天崎 「はい、体力有り余ってますよ」
宮城 「フン、俺だって全然余裕だっての」
天崎 「覚悟してくださいよ」
青学大ボールから試合再開。
藤真 「一本！！！」
｢オウ！！！！！」
明利大の守備はハーフコートのマンツーマン。
藤真に宮城、
天崎に畑山、
家村に島袋、
前川に花形、
森重に赤木。
ビッ！
ボールは、藤真から森重へ。
｢さあ、今度は中だ！！」
｢攻守入れ替わって、赤木vs森重！！！！」
道谷《この2人の対決が熱くなってきました！》
塚本《大学界最高峰のインサイド勝負です！》
ダム！！！
森重、背中をぶつける。パワーアタック。
キュキュッ！！！
赤木、体を張ってこれを喰いとめる。
明利大ディフェンスはヘルプにはいかない。
森重の守備は赤木に託す。
宮城 （ここは任せるぜ、ダンナ！）
キュッ！！！
赤木、必死のディフェンス。
森重をシュート距離にまでに入らせない。
｢おおおおーーー！！ 止めてる、止めてる！」
｢赤木が耐えてる！！！」
河田雅 「見事な守備だ」
河田美 「凄いや…」
牧、頷く。
｢あれより中に入られたら終わりだ。赤木といえど
森重を止めることはできない。いまはギリギリで
踏みとどまっている」
そこに、
天崎が現われる。
｢……！！！！！」
前川のスクリーンを受けて、畑山を振り切り、
猛スピードでゴール下に飛び込んでいた。
天崎 「へい、森重さん！！」
スッ
ボールは、
赤木を背負う森重から、その天崎へ。
道谷《通りました！！！》
塚本《ナイス連係！！》
バス！！！
天崎、決める。
2ndクォーター 残り4分40秒
明利大 ３０
青学大 ２８
｢おおおおおーーーーーー！！！ 天崎！！！」
｢さっそく決めた！！」
天崎 「っしゃ！！！」
前川 「オーケー！！ よく決めた！！」
バチン！！
天崎、前川、ハイタッチ。
深津 「前川のスクリーンで勝負アリだピョン」
御子柴 「ああいうところ、抜け目ないよな」
深津 「また青葉のリズムが変わった」
土屋 「ここでカッティングが入ったか」
松本 「シューター作戦から一気にチェンジだ」
野辺 「天崎が入るとテンポが変わるな」
天崎、コブシを握る。
(走って、走って、走りまくってやる！
俺だってやれるんだ、絶対に負けない！）
続く明利大の攻撃。
宮城 「一本！！！！！」
｢オウ！！！！」
青葉の守備も、明利同様のマンツーマン。
宮城に天崎、
畑山に藤真、
島袋に家村
赤木に森重、
花形に前川。
青学大は、天崎のスピードでリズムを変え
得点を記録したが、明利大も負けてはいない。
ダム！！！！
道谷《島袋が仕掛けました！！！》
塚本《得意の1on1です！！》
キュッ！！
家村、必死のディフェンス。
ダム！！
島袋、かまわず突進。
そのままシュートモーションに入る。
｢ああああーーーっと、出るぞ！！！！」
｢動きながらのあのショット！！！」
キュッ！！！
そこに前川。すかさずヘルプに。
ビッ！！
島袋、外の宮城にボールを戻す。
｢ああっと、撃てない…！！！」
｢前川、ナイスディフェンス！！！！」
深津 「さすが」
しかし、明利大のボールは止まらない。
ビッ！！
宮城、すぐさまボールを中に入れ直す。
｢ボールが速い…！！！！」
｢中から外！！ 外から中！！」
花形へ。
ハイポスト付近でノーマーク。
前川はつききれていない。
諸星 「さっき島袋についたからな」
牧 「宮城、これは見逃さないか」
キュッ！！
そこに森重が出てくるが、
ビッ！！
花形はこれに合わせて、
ボールをローポストに落とす。
｢出たああああーーーーーーーー！！！！！」
道谷《明利の必殺パターン！！》
塚本《ツインタワーのハイ＆ロー！！》
バス！！！
赤木、ゴール下を決める。
2ndクォーター 残り4分20秒
明利大 ３２
青学大 ２８
｢上手ああああーーーい！！！！！」
｢あの形に入れば間違いない！！！」
｢ここで明利の十八番！！！」
道谷《タイムアウト明け、両軍とも決めました》
塚本《どちらもいいリズムですねえ！》
道谷《選手交代で空気が変わりましたか？》
塚本、頷く。
《交代で入った選手がアクセントになっています。
こうやって、彼らがすぐさま仕事ができるあたり、
両軍のレベルの高さを示しています》
佐戸 「どちらもいい攻撃だった」
左京 「とはいえ、守備も悪くなかったよ」
佐戸 「これは、一旦拮抗状態になるかな」
外川 「そーだねえ、どちらも譲らないねえ」
仙道 「やはり勝負は後半か」
清田 「それも最後の最後までもつれそうな」
仙道 「ああ、そういうゲームだな」
はたして、
ゲームは膠着状態に入った。
腕組みの青学大・陸川。
(あわよくば前半で決着をとも考えてはいたが、
さすがは明利。あのシューター作戦に対応して
くるとは恐れ入った。後半、もう一度勝負だ）
少し笑顔を浮かべる明利大・坂口。
(前半で主導権は渡さなかった。一旦狙い通り。
しかし序盤であれだけ離したにもかかわらず
一気に巻き返されるとは、さすがは青葉だな。
4シューターはまた仕掛けてくるはず。勝負の
時間はまた終盤にやってくるだろう）
互いに相手の強さに敬意を表すと共に
後半戦を占う。
そして、
『ビビーーーーーーーーー！！！！！！！！』
前半終了
明利大 ３９
青学大 ３７
明利大がわずかなリードを保ったまま
ゲームは折り返しへ。
続く
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jungle123
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる（1130） へのコメント一覧
ゴリ、全国制覇まであと2つ！！
楽しすぎる
Kさんいつもありがとうございます！
赤木のダンクが決まりタイムアウトをとった青葉、フォーシューターの布陣をとき、天崎と前川が入り黒須と神がベンチへ、対し明利は荒石の代わりに島袋を投入！
早速森重のパスから天崎が決めたのに対し島袋が攻め、花形から赤木への久しぶりハイローで点をとりました！
同じタイミングで下がる神と荒石、この闘い行方気になります。
前半終了で2点明利がリード！後半に向けて両チームどのような作戦をたてるのか？宮城、藤真のPGがガンガンいって花形＆赤木、神＆森重をいかしまくってほしい！
この試合めちゃくちゃ面白いです！
両チーム頑張れ〜
まだ出番はあるから備えておいてくれ！
藤真がいない来年はお前が青葉のゲームを作るんだぞ〜
このままやられるなあー
宮城は来年もいるぞ！
やられっぱなしはいかんぞ〜
頑張れ〜
森重はまさに規格外のセンタープレーヤーだが、赤木のほうが経験と巧さがあるはず（言わば赤木のほうが森重よりも柔のセンター？）なので、スペックの差をどう乗り越えていくのか楽しみだ。
あと神が休憩というのは、珍しい。
畑山とかは山王のキャプテンだしすごいんじゃないかと思っているんですが。
後半も楽しみです。更新ありがとうございました🙇♀️
そのあとの決勝で
赤木が河田に勝つ姿がみたい。
宮城が牧に挑む姿がみたい。
M-1審査員風にいうと「もう1本みたいのは明利のネタ」
前川のスクリーンを受けて、畑山を振り切り、
猛スピードでにゴール下に飛び込んでいた。
に、なってます！よろしくお願いします！
さすがにそれは見くびりすぎだろ（笑）
明利のオーソドックスのバスケ個人的に好きだな！
こ ぐ れ。コ グ レ。
仙道「ここからの明利は見物ですよ」
桜木「ついに出てきたな！」
｢ああ、そのうえでリバウンドにも入ってるしな。
だが、まだまだ勝負はこれから。頼むぞ、後半」(神をバテさせろよ！その時こそ、明利名物 木暮タイムだぁ！)
荒石 「分かってるぜ、メガネさん」
(オレは役割を果たすから、後は頼むぜ)
(出てきますよね・・・・・・・・木暮さん)
清田 「それも最後の最後までもつれそうな」
仙道 「ああ、そういうゲームだ
(木暮タイムまでカウントダウンだ)
町田 「フルに出るスタミナはあるんだがな」
彦一 「ええ、あの人の体力は異常ですから」
(・・・・・・まさか！？神さんは この試合の鍵を握るアノ人に備えてベンチに下がったんやろか？
その辺りの読みも神だけに・・・・神クラスやなぁ？・・・・・・・田岡監督、座布団 何枚くれますか？)