準決勝・第2試合
3rdクォーター 40秒
明利大 41
青学大 39
道谷、戦況を伝える。
《後半、明利は島袋、青葉は天崎、互いに1年生が
得点を記録しました。点差は2点から変わらず》
塚本、頷く。
《はい、両チームとも立ち上がりはいいですね。
これは先にいいディフェンスを見せたほうが、
後半最初の主導権を握るかもしれません》
道谷《なるほど、後半アタマは守備がカギですか》
塚本《言い換えると、ターンオーバーは厳禁です》
天崎、宮城を指差す。
「ディフェンス、10番(宮城)!!」
宮城 「なんだ、また一段と元気になったか」
天崎 「へへっ、乗ってきたっす」
荒石 (リョーさん、気をつけろよ)
藤真 (ここがハマれば…)
キュキュッ!!!!
天崎、バックコートからプレッシャーをかける。
宮城 「…!!?」
「おおおっと、天崎が行った!!!!」
「突然のすげえディフェンスだ!!!」
牧、腕組み。
「この試合、あの位置から当たるは初めてか?」
諸星 「アイツのディフェンス、ウザいんだよな」
河田雅 「守備で仕掛けたか、青葉」
キュキュッ!!!!
天崎、体をつけ、手を差し出す。
ディフェンスの体勢ながら、
ある意味宮城を「攻撃」し続ける。
須形 「おお…!! すげえ!!!!」
松坂 「あれだ、天崎さんのディフェンス!」
安西 「ほう…」
宮城 「チッ…」
(コイツ、動きが変わった…)
ダム! ダダム!!!
背中と腕で天崎を制しながらボールを運ぶ。
獲られはしないが、時間を消費する。
ショットクロック残り17秒で
フロントコートに入る。
「おいおいおい、あわやオーバータイムだぞ」
「あのディフェンス、効いてるぜ」
御子柴 「いきなり火がついたか、天崎」
深津 「いままで宮城がさせなかったピョン」
菊地 「え…?」
深津、腕組み。
「この試合、開始早々に宮城は速攻から3点を
決めて、天崎の守備の出鼻をくじいている」
御子柴 「そ、そういえば、そうだったか…?」
深津 「あれで主導権を獲っていた」
菊地 「あの時点で…?」
御子柴 「……。」
(確かに天崎は前半は元気がなかった気もするが、
そんな駆け引きが序盤にあったってのか…)
深津、続ける。
「しかし、後半の出だしでブロック・得点と続いた。
天崎のエンジンがかかった。あるいはここから
本来やりたかったディフェンスが始まるかも…」
ガン!!!!
明利大、花形のスリーが外れる。
「おおっと、来ない!!!!!」
「ちょっとテンポが崩れてたか……!!?」
ガシイイ!!!!
リバウンドは森重。
道谷《リバウンドは青葉、今度は獲られません》
塚本《ツインタワーのプレイが出ませんでした》
佐戸 「ガードのところで手間取ったからな」
左京 「いつものリズムに持ち込めなかった」
佐戸 「リバウンドも青葉に転がった」
仙道 「司令塔のリズムって大事だなあ」
清田 「司令塔…、リズム…」
(司令塔の動きがズレれば、他のメンバーの
シュートやリバウンドにまで影響がある…)
陸川、ニコリ。
「いいぞ、天崎。宮城のリズムを狂わせることが
出来れば、後半の流れはこっちに来る」
家村 「これを待ってたんですよね」
続く、青学大のオフェンス。
ダム!!!!!
再び、天崎のドライブ。
「おおっと、またもや!!!!」
「天崎、乗ってる!!!!」
ガシイイ!!!!
『ピピーーーーッ!!!!!』
島袋、手を出して天崎を止める。
道谷《おっと、ここでファウル》
塚本《ちょっと足がついていかないですねえ》
町田 「やはり穴になりつつあるか…」
中村 「島袋君のディフェンス…」
彦一 「そこにきて天崎君が乗ってきとる」
弥生、ニコリ。
「どうやら、彼が攻守のカギに躍り出たわね」
(待ってたわよ、天崎君。この試合、湘北組が
キーポイントになるのは間違いないんだから)
赤木 「チッ…」
(島袋が相手の狙いどころになってきたか…。
しかし、後半の先制点はアイツだった。
島袋は攻撃の核として今は外しづらい)
『ピッ!!!』
青学大、エンドラインからのスローイン。
スローワーは藤真。
ダダッ!!!
スクリーンから天崎がゴール下に飛び込む。
島袋 「あ…!!」
「……!!」
宮城 (また天崎か…!!)
天崎の方に体を向けた瞬間、
ポン!
背中にボールをぶつけられる。
宮城 「……!!!?」
藤真 (ヨソ見すんなよ)
藤真、コートに入り、そのボールを拾う。
「あああああーーーーっと…!!!!!」
「上手い…!!!!!」
赤木 「藤真…!!!」
両手を挙げて前に出るが、
ビッ!!!
藤真、赤木の股間を通して
背後にボールを差し出す。
赤木 「……!!!!」
諸星 「おおおおーーーー!!!!!」
牧 「上手い!!」
赤木が振り向いたときには、
森重、既にシュートの体勢。
赤木 「グッ…!!」
ガシイイイイイ!!!!!!!!!
赤木、体をぶつけて止めに入るが、
森重、ねじ込む。
バス!!!!
3rdクォーター 1分
明利大 41
青学大 41
『バスケットカウント・ワンスロー!!!』
「決めたあああああーーーーー!!!!!!」
「ここで森重!!!!!」
「その前に藤真の頭脳プレイ!!!!」
道谷《青葉、追いつきました!!!!》
塚本《この試合、初めて追いつきましたよ!》
青学大ベンチ、ガッツポーズ。
「よーーーーーーーっし!!!!!!!!」
「さあさあ、乗ってきた!!!!」
「ウチの流れになってきた!!!!」
宮城 「ふぅ…、今度はアンタかよ…」
藤真 「まあな」
弥生 「宮城君、これは大変ね」
町田、頷く。
「ええ、オフェンスの時は天崎にマークされ、
ディフェンスの時は藤真をマークですからね、
攻守共に相当な重圧ですよ」
彦一 「宮城さん……」
ガン!!!
フリースローは外れる。
森重 「あ」
陸川 「ったく…」
家村 「相変わらずな…」
バッシイイ!!!
リバウンドは花形、明利大ボール。
明利大 41
青学大 41
スコアは同点のまま。
桜木 「フン、ヘタクソめ」
杉山 「彼の最大の弱点だな」
森尾、腕組み。
「このまま逆転されるか、それともここで
踏みとどまって、リードを奪い返すか、
これは後半早々に面白い時間がやってきたな」
藤真 「ディフェンス!!!!!」
キュキュッ!!!!
天崎、再びプレッシャーをかける。
「さあ、また行った!!!!」
「これで宮城のリズムを崩す作戦!!!」
「さらにオフェンスの時間も消費する!!」
牧 「畑山がいれば、また違いそうだがな」
諸星 「いまはガード1人の状態か」
先ほど同様、フロントコートに入った時点で
ショットクロック残り17秒。
道谷《また時間を使ってしまいました》
塚本《オフェンスが苦しくなってきましたね》
パンパンパン!!
島袋、手を叩く。
「宮城さん、コッチ!!!」
宮城 (島袋…)
島袋 「自分が獲り返す!!」
(ディフェンスもボール運びも役に立ててない。
俺は点を獲るしかないんだ)
ビッ!! ビッ!!
ボールは、宮城から45度の花形へ、
そしてコーナーの島袋へ。
青学大ベンチから声が飛ぶ。
「来るぞ、1対1!!!!!」
「藤真!!!!」
道谷《さあ、点取り屋の島袋!!》
塚本《これは獲り返したい1本です!!》
ダム!!!!!!!
島袋、仕掛ける。
「行ったああああーーーーーーーー!!!!」
バシイイイイイ!!!!!!
島袋 「……!!!!!!」
藤真の手がボールを弾いた。
赤木 「藤真…!!!」
藤真 「甘い」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1133) へのコメント一覧
けど、藤真が島袋との格の差を見せたのは嬉しい…複雑!
Kさんいつもありがとうございます!
天崎が後半開始から決め、宮城VS天崎の対決!
バックコートから宮城にプレッシャーをかける天崎。諸星のやっかいといっているところからも恐ろしい‥
花形がスリーを外し、森重がリバウンドを奪い青葉ボールに。天崎のディフェンスが効いています!
天崎のランを生かし宮城にボールをぶつけてそのまま藤真が攻める!パスを通し森重のバスカン!
1番、2番のポジションで攻めている青葉!宮城には頑張ってほしい。
この面白い闘い決勝で見たかった!
両チーム頑張れ〜
ゴリ達ゴール下が渡り合ったとしても、やはりポイントガードが主導権握らなきゃ、青葉には勝てない。
後半に入って、OFもDFも目に見えて宮城のプレッシャーが増えている。きっと、Kさんが、宮城の辿り着く新境地を描いてくれると信じています。
宮城も格の違い見せるはず
勢いづいてもその上から圧倒する宮城に期待ですよね
最終的に、藤真がつくしかなくなり直接対決に
安西先生から宮城、流川、桜木は別格であり、天崎、荒石が脇役に徹すれば全国で勝てると言われたように、宮城にもっと活躍してもらいたい!(天崎、荒石もあれから当然成長しているが)
赤木はモンスター森重と同等の活躍をしながらキャプテンとしてチームを引っ張ってるんだし、そろそろ宮城が藤真をも飲み込んでゲームを支配する流れを見てみたい!
僅かな活躍はするものの、どこかかませ犬的な描写が多いようにも感じる彼には、天崎を軽くいなして藤真を飲み込み、続く決勝で牧に勝ってほしい!!
スリーを身に付けた宮城は、スピードもジャンプ力もハンドリングもパスも守備も、藤真にだって負けてない!
頑張れ宮城ぃぃ!!!
決勝は牧と藤真で良いと思うし
もう一度牧にも勝ってほしいから明利には負けないで!
登場するPG陣で明らかに1番劣る。。
かなぴー
千葉の富樫のようにもっとドライブや3Pをどんどん決めて、二桁得点が当たり前にいけるようになれば日本一のガードになれる。
この試合で果たしてその力が覚醒するかな?
Kさんも書きながら悩んでそう(笑)
明利大、エンドラインからのスローイン。
スローワーは藤真。
ダダッ!!! スクリーンから天崎がゴール下に飛び込む。
↑↑この部分は青学大ローインではないでしょうか?
しかし、その時・・・・・・
坂口「いくぞ、木暮」
木暮「待ちくたびれましたよ。」
神「その台詞、海南時代に牧さんに言った」
その展開は熱いですね!
天崎も藤真もブチ抜けるくらいのスピードがなきゃナンバーワンガードにはなれないしがんばえー
確かに、藤真のディフェンス力は相当に高いとはいえ、自ら1対1を仕掛けたのにも関わらず、あっさり取られてしまうとは
フリースローも得意とはいえない、ハンドリングも微妙となってくると、益々、島袋の存在価値が怪しくなってしまうな
しかし、藤真、スローインで、宮城の背中にボールを当てて自ら取りに行くなんて、なかなか憎いことをするね
逆に宮城は、「前門の虎、後門の狼」状態なだけに、かなりキツい状況にある
ただ、ここは自力で何とかしないとな
常々、『No.1ガード』という言葉を口にしているんだから、これくれらいのことで負けられないだろ、リョーちん?
天崎の調子の良さ、、、
これは、、、
桜木軍団「落とし穴の予感!!」
とかなりそうなキャラだなー。
でも島袋も同じ匂いがする。
次回も楽しみです
毎回否定コメントばかりですがずっとそうやって生きてきたんすか?
ここで流れは自分達で持ってくるんだ!
リョーチンがんばれ!!
ゴリ負けるな!!
名利の全国制覇が見たいです。。
宮城 「……!!!?」
藤真 (ヨソ見すんなよ)
このプレイでヨソ見すんなよはねーな。このプレイはそんな簡単に成功するプレーじゃないし。神経がコート内にいくのは仕方ない。
リョウちん頑張れ!!
浅いなあ
見せ場来い!
リョータ、花形、ゴリ以外の面々がどれだけやれるか!
この3人も厳しい戦いしてるけど、、、
コメントしてても思うけど、やはり明利よりで見てしまってるな
これそんなに否定的ではなさそうに見えますけどね、、
どちら様でしょうか
勝手に話に入ってこないでくれますか
そういう謎の正義感には用事はございませんので
否定して何か問題でも?
精神状態やばめですねwwww
あなたも人のコメントに勝手に絡んでるようですが。自分中心ですね
ここを打開するなら宮城と花形しかいない。
自陣から厳しくディフェンスされるなら島袋がボール運んでいるうちに宮城がマーク振り切ってボール貰うって手もあるけど… いずれにしろ赤木がとうとう守りきれなくなってきてるし、明利絶体絶命だ