準決勝・第2試合
3rdクォーター 残り3分45秒
明利大 ４１
青学大 ４３
｢青葉、逆転ーーーーーーーー！！！！！！！」
道谷《均衡が崩れました！！！》
塚本《ついに動きました！！！》
藤真、神、森重とつながったボール。
最後は森重の強烈なボースハンドダンク。
約5分間、スコアが動かなかったゲームは
青学大の一撃によって膠着状態が解かれた。
観客席、騒然。
｢来た来た来た、青葉が来た！！！！」
｢ここで凄いプレイが出たぞ！！！」
｢ビッグプレイ！！ 青葉、ビッグプレイ！！」
観客席同様、記者席も騒然。
｢先に点を獲ったのは青葉だ！！！！」
｢しかも森重のダンクとは…！！！！」
町田 「その前のあの神のテイクチャージだな」
弥生 「そうね、あれが流れを持ってきたわ」
町田、腕組み。
｢これはもしかしたら宮城交代もあり得るぞ。
これ以上休みなく出続けるのは危険だ…！」
彦一 「………。」
(ついに宮城さんが…）
騒然とする中、ゲームは続く。
キュキュッ！！！！
天崎はハッスルディフェンスを続ける。
｢ああああーーー、容赦なし！！！！！」
｢そして、またダブルチームもあり得るぞ！！」
バックコートから当たり続ける。
これにより、明利大の攻撃時間と、
宮城のスタミナが奪われる。
ダム、ダムダム！！！
宮城、体を張ってキープ。
ボールは渡さないが、激しいコンタクトが続く。
牧、腕組み。
｢天崎は特別大きな選手じゃないが、それでも
宮城とは身長も体重もある程度の差がある」
諸星 「ああ、あのコンタクトはキツイぜ」
牧 「連続得点を許したら、タイムだろうな」
河田雅 「これは決めなきゃいけない一本だ」
明利大ベンチ、坂口。
｢一本、決めてくれるはずだ、このチームなら。
これまでも何度も逆境をはね返して来た」
木暮 「監督…」
竹村 （ここは信じるしかない…！）
キュッ…。
再び藤真が動く気配を見せる。
ビッ！！
宮城、今度は捕まらない。
45度に立つ島袋にボールを渡す。
ショットクロックは残り17秒。
｢藤真からは逃れた！！」
｢しかし、ここまでに時間を食う…！！！！」
｢これだ、これで全体のテンポが崩れるんだ…！」
島袋、ここで藤真と対峙。
ビッ！！
コーナーに立つ花形にボールを回す。
｢うーん、島袋、攻めない…！！！！」
｢島袋は藤真に挑めなくなってる！！！」
ビッ！！
花形から、45度に移ってきた宮城へ。
ビッ！！
そして、宮城から、ハイポストへ。
｢おっと、ハイポに荒石！！！」
｢そうだ、アイツもポストプレイの名手だ！！」
｢今度は赤木と荒石のツインタワー作戦！！」
町田 「ニュー・明利大のポジショニング」
中村 「赤木君との連係か！！？」
弥生 「さらに、ここから花形君の外もある」
だが、
ビッ！！
荒石、ボールを外の宮城に戻す。
｢っと、ここも攻めない…！！！」
｢赤木でも花形でもなく、ガードに戻した！」
赤木 「…！！」
(くっ…、攻められんか…！）
深津 「守備の恐怖だピョン」
御子柴 「ああ、そうだろうな」
深津、腕組み。
｢島袋は藤真との平面勝負が怖い状態、
荒石は神のスティールを必要以上に警戒、
明利の1年生コンビに赤信号だピョン」
道谷《これは、青葉の守備が効いていますか？》
塚本、頷く。
《そうですね、攻撃力が持ち味の青葉ですが、
ここはディフェンスで追い込んでますよ》
道谷《やはり後半のカギはディフェンスでした》
塚本《試合がまた動き始めています！！》
ビッ！！
ショットクロック残り5秒、
ボールは赤木へ。
木暮 「赤木、頼む！ 決めてくれ！！！」
竹村 「行け！！ 赤木！！！」
しかし、体勢は不十分。
リングからはやや距離があり、
パスもいい形ではない。
逆に森重の守備体勢は万全。
外川 「ああ、ちょっとムズいなあ」
杉山 「これでは森重は攻略できない」
キュッ！！
赤木、ターンからシュートフェイクを入れる。
しかし、森重は反応せず。
野辺 「かからない」
河田雅 「厳しいか」
ダム！！！
赤木、森重と正対し、1対1の形から
ドリブルで仕掛ける。
ショットクロック、残り3秒。
｢行った！！！！！」
｢これで勝負！！！！」
晴子 「お兄ちゃん…！！！」
彩子 「先輩、頑張れ！！！！」
ダム！！！！
赤木、突進。
ビッ！！
リングから離れるようなジャンプ、
そこからフック気味のワンハンドシュート。
木暮、コブシを握る。
(決めてくれ…！！！！！！）
バッシイイイイイ！！！！！！！
｢………！！！！！！！！！」
木暮 「……！！！！」
竹村 「赤木……！！！！」
赤木の手から放たれたボールが、
森重によって叩かれた。
が、
直後にホイッスル。
『ピピーーーーーーー！！！！！！』
『ファウル・青学大15番（森重）！！！』
｢おおおお…！！！！」
｢森重が赤木の手を叩いたか！！」
｢遠いシュートへのブロックは難しかった」
レフェリー、二本指を立てる。
『ツーショット！！！』
道谷《フリースローです！》
塚本《森重君、惜しかったですねえ》
道谷《森重はこれでファウルは3つめ》
｢フリースロー、取った！！！！！」
｢赤木、よく攻めた！！ ファウルゲット！！」
森重 「ちぇっ…」
藤真 「ドンマイ、ナイスディフェンス！」
天崎 「惜しいっすよ、森重さん！！」
宮城 「ダンナ…」
3rdクォーター 残り3分20秒
明利大 ４１
青学大 ４３
フリースロー。
明利大、得点のチャンスを繋ぐ。
記者席、ため息。
｢ふぅ〜、なんとか生き延びたか」
｢いまのが絶たれたら終わりだったな」
｢赤木がギリギリで繋いだよ」
弥生 「………。」
(確かに、ファウルは取れた。
でもこれをどう捉えるべきか…）
｢ダメだ」
声の主は、この男。
テレビの前、腕組みの魚住純。
｢何をやっとるか、赤木は。
なんだそのシュートは…」
池上 「…？」
越野 「魚住さん…？」
魚住、眉間にシワ。
｢チーム全体に攻め気がない。頼みの綱の赤木も
あのザマでは、明利はもう終わりだ」
そんななか、
会場にブザーの音。
『ビビーーーーーーーーー！！！！！！！』
明利大、タイムアウト。
ベンチの前に立つ坂口が「帰ってこい」と
手を振っている。
道谷《ここで明利がゲームを切りました！！》
塚本《はい、ここは作戦タイムが必要でしょう》
道谷《坂口監督、立ち上がっています》
町田、腕組み。
｢これはやはり、宮城の交代もあり得るぞ。
攻撃開始に手間取っているのが、この全体的な
停滞の原因と考えるならば…」
弥生、頷く。
｢このゲーム、攻撃でも守備でも宮城君の負担が
大きすぎるわ。ベンチにはガードの仕事ができる
竹村君や畑山君がいる。ここは交代も視野ね」
その明利大ベンチ、
竹村と畑山が立ち上がり、
ジャージを脱いでいる。
道谷が問う。
《塚本さん、やはり明利は選手交代でしょうか。
何らか動く場面かと思われますが》
塚本が返す。
《そうですね、ここは宮城君を一度下げる選択も
あるかもしれません。どうにも疲労の色が濃い》
道谷、続ける。
《勝敗が明らな場面を除き、ベンチに下がることは
ほとんどない宮城。スタミナには定評がありますが
さすがにここは休憩となるかもしれません》
塚本、頷く。
《そうですね。また、もしかしたら青葉のほうも
動くかもしれません。彼らはまだいろんな策を
残していそうですからね。ここから地力の高さを
改めて披露し始めるような気もします》
『ビッビーーーー！！！！』
タイムアウト中にもう一度ブザー。
選手交代の合図。
｢ああ、交代だ！！ ベンチが動くぞ！！！」
｢明利側か！！？ 青葉もあるか！！？」
彦一 「………。」
(ついに宮城さんが…）
『ビーーーーーーーー！！！！！！！！』
そして、再度のブザー。
タイムアウト終了を告げる。
道谷《さあ、両軍メンバーが出てきます》
塚本《選手を確認しましょう》
青学大、
藤真、天崎、神、前川、森重。
｢代わらない…！！！！」
｢3ファウルの森重も続投！！！！」
牧 「青葉は動かず、か」
諸星 「第3クォーターはこれで行くかな」
対する明利大、
宮城、畑山、竹村、花形、赤木。
｢あああーーーっと、宮城下がらない…！！！」
｢荒石と島袋がベンチ！ 1年生は交代だ！」
道谷《宮城、代わりません…！！》
塚本《ちょっとこれは予想外ですね…！！》
牧 「ほう…」
深津 「そう来たか…」
場内、騒然。
｢どうするんだ、宮城はバテバテだろ…！！」
｢休憩も作戦のひとつだぞ、明利！！！」
｢これは自殺行為だ…！！」
三井、ニヤリ。
｢そんなわけはねえよな、宮城」
桜木、ニヤリ。
｢根性見せろよ、切り込み隊長」
3rdクォーター 残り3分20秒
明利大 ４１
青学大 ４３
続く
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jungle123
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる（1137） へのコメント一覧
あと魚住の言葉は原作を思い出します😊
Kさんいつもありがとうございます！
試合開始から荒石、宮城の奇襲、花形＆赤木のオフェンス、監督の作戦でずっとリードを奪っていた明利だがここで青葉が逆転！
森重のダンクが印象的ですが、手前のテイクチャージと森重への絶妙なパスを決めた神宗一郎。凄いというか、淡々とこなすのが恐ろしい！
体力が低下している宮城、天崎のフルコートディフェンスでもボールを離さないのは凄いが、徐々に追い詰めら出る感じが怖い。
坂口監督の選手を信じるところ、安西先生みたいです。だが攻守の要の荒石＆島袋が藤真＆神の影響により攻められない！
まずい、これはまずい！時間がない中赤木が攻めるが森重のブロック！魚住さんいわくチーム全体に攻め気がない模様！
明らかに疲労の度合いが激しい宮城、明利がタイムアウト！青葉はそのままで、明利は1年コンビを下げ畑山、竹村を投入し宮城はそのまま続行！
よっ読めん、全く読めん？
何とか明利に突破口を、坂口監督、田岡茂一監督、青葉の不安要素を笑笑
ボス猿の喝で赤木復活してくれ！
両チーム頑張れ〜
ここは、どうしても１本返さないといけない場面だけに、積極性を失ってしまっては元も子もないという判断なのだろう
引き続き宮城は続投だが、竹村と畑山が入ったことで、ボール運びの負担は軽減されるので、スタミナの大幅な消費からは、とりあえず解放される
問題は、荒石がベンチに下ってことで、今まで抑えることができていた神に対して、どういう策で望むのかだ
神の場合、一度火が着いたら、３連発、４連発は当たり前なだけに、明利は点を取ること以上に、このことが難題になるかもしれない(3Pに対して２点づつ返していては、差が広がってしまうから)
とりあえずは、神に利用されないように、“密集地帯”を作ることだけは避けたほうがいいような気がする(４シューター＋森重作戦は、結果的に、この密集地帯が生まれなかったことで、荒石にとっては守りやすかったのでは)が、果して…
「しっかりしろォ！流れは自分たちで持ってくるもんだろうがよ！」
って今がまさにその時！
期待通りでした
もう一皮剥けることにも期待してます
頑張れリョーチン
by宮城
皆さんご指摘ありがとうございました。
※誤字指摘のコメントは重複するので最初のだけ表示しております
そして、魚住の思いが赤城に届け！
がんばれ！赤城！宮城！
負けんな、りょーちん！
汗の量だったり顔つきだったり
あれを経験してるんだからこのくらいで宮城がへばるわけがない
今こそ主人公チームとしての片鱗を見せるときだな
ゴリが原作の山王戦のように向かっていって４つめ取る感じか？
かつらむきしてくれ魚住〜
リョータもがんばれー！
最上級生になる前に今度こそNo. 1ガードになってほしいものです。
明利のツイン、いやトリプルタワーがゴール下を支配
して
それをうまく宮城がかき回せば引き離すチャンスが
やってくる。
湘北オリジナルスタメンの名が廃る。
まずは、藤間を超えてくれ。
そして、牧、深津を、超えろ。
仙道、沢北、流川、桜木、森重
↓
宮城、三井、流川、桜木、赤木
への交代を、早く見たい。
もちろん、オリピック決勝アメリカ戦で。
魚住動きます！
明豊出身でプレースタイルを理解している。
彼の紹介文でディフェンスについて記載あり。
伏兵の活躍から宮城を助けると予想。
そのためには、３つ目のファウルを犯したとはいえ、逆転のダンクを決めた森重は、やはり外しづらい(元々、前川も、インサイドの選手としては、大学トップクラスとは言えないだけに、その辺の事情もあるが)
逆に明利は、ペナルティ的な意味合いもあるとはいえ、センタープレイヤーである荒石がベンチへ
荒石は、赤木とは違って肉弾戦は苦手だが、クレバーさにおいては、定評のある選手
再びコートに戻ってきた際には、名誉挽回とばかりに、森重を狙ってくるのではないだろうか(それこそ、深体大なら、河田兄弟＋樋口の３人で、戦略的に突いてくるだろう)
あとは島袋、ここでベンチに下がったことで、自チームは勿論、相手の青葉も含めて、体力的にかなりの余裕が生まれてくるはず
登場当初は、赤木やカマラ等の発言からして、相当凄い選手というイメージがあっただけに、誰も追い付けないほどの動きで、復権を果してほしい
宮城につき続けてるということは
1年コンビに替えての竹村と畑山、明利本来のスタメンで真っ向勝負ですかね
青葉は森重がファウル3つ、神と天崎にもファウルの描写がありましたしファウルトラブルが待っているかもしれませんね
高校ラストゲームをファウルトラブルで終えた藤真としては再びファウルトラブルが敗因にならないと良いのですが
三井のように。
桜木のセリフ原作っぽくていいっす。
ボス猿も。
プレーよりギャラリーの一言にジーンときますね。
からの
根性見せろよ、切り込み隊長
宮城にはそれを期待してしまいます( -∀-)
花道、ミッチーのリョータへの信頼、
グッと来ました。
名利、がんばれ！
魚住なんで明利いかんかったん？
心のどこかで待ってたんだよ。
そうだよ。コレだよ。
タイムアウトからのメンバー交代の采配…
大半の読者がおそらく、ここで同じことを思ったと勝手に想像してる。
「やはりな」（ニヤリ）
こうでなくちゃ…、！！
ミッチーも、花道も、同じものを感じてる、
、、、ということは！
（続きが読みたくて押したくて、その衝動をコメントに残してしまってこの有り様である）
（（最高です！！））
いくら藤真や天崎がスラッシャーと言っても、
藤真はそこまでのスラッシャーではないし、天崎もボールハンドリングに難があってディフェンスが本職だから、オフェンスはそれ程でもない。
でも実はそれは明利も同様だったりするので、現時点では総合力で明利に勝ち目はない。
しかし、森重の3ファウルは大きな穴となったはずなので、こうなったら徹底的にインサイドで攻めるべき。
青葉に森重の代わりになるセンターはさすがにいないはずなので、森重をコートから追い出しさえすれば、、、
ついにエース登場！？と思っただろ？
しかし・・・・・・まだだよ！
ここで出てきては舞台は整っていない。
しかし、明利が勝つには絶対に必要なんだ！
・・・・・・・木暮タイム発動までカウントダウン！
この二人だけは湘北組のことを知っている！w
そして赤木の理解者はやっぱり魚住！！
赤木にはどうしても藤真と牧を倒して全国制覇を成し遂げてほしい。
最後のチャンスだし、それに宮城も藤真と牧を倒すラストチャンス！
ここは乗り越えてほしいな。
赤木と宮城のストーリーを見届けたい！
天崎くんは休憩してるから、、、
これからが楽しみ。
流れは最悪、普通に見たら八方塞がり。
この絶望的な状況の中、柔と剛のツインタワー復活で赤木を助けられるか花形。
そこにボールを繋げられるSF竹村、チームイチ外角決定率が高いであろう畑山。
やりたい事は少し見えてくるけど、何にせよ全ては宮城が踏ん張りどころだ。
できればボール非所持の平面でぶっちぎりたい。
藤真ごときにヒヨンススキルあってもいいよなあ
ここで再度、ってのはKさん的に想像しにくいんだよなぁ
(お前が何知ってんねん！ですが）
天皇杯に明利が残っていればまたちょっと違ったけど
赤城、宮城の、いわゆる覚醒でさらなる上乗せ、
ってのもこれ以上？急激に？で疑問が残るし、
（そもそもハイレベルな関東1部で覇権争いしている訳だから、覚醒するならもうしてない？）
それなら、荒石、島袋だよなぁとか思いつつ、
明利が勝つと思って読んではいますが、展開が読めん(笑)