準決勝・第2試合
3rdクォーター 終了
明利大 51
青学大 49
道谷、戦況を伝える。
《第3クォーターが終わって、依然明利2点リード。
同点の膠着状態から先に抜け出たのは青葉でしたが
そこから再度逆転。いまだ先を走り続けます》
塚本、解説。
《はい、これまで何度も青葉の爆発に繋がりそうな
シチュエーションはありましたが、その度に明利は
立て直してきています。凄い戦いになりました》
道谷《深体大の待つ決勝へ進むのはどちらか!》
塚本《ラスト10分、いよいよですね!》
その頃、記者席は予想合戦。
「これは明利が何かを起こすかもしれないぞ」
「いや、青葉は余力が残っているように見える」
「宮城はこのまま使い続けるのだろうか」
「3ファウルの森重の使い方も難しいだろう」
町田、腕組み。
「まずはどういう5人でスタートするか、だな。
青葉はおおよそ見当がつくが、明利は読めない」
弥生、頷く。
「そうね、宮城君を最後まで引っ張るのかどうか、
そして、第3クォーターの途中で下がった1年生を
使うのか使わないのか。そしてそのタイミング」
彦一、コブシを握る。
「宮城さんは、最後まで出続けるはずや!
そして、きっと藤真さんとの勝負も!!」
弥生 「いよいよね、ラスト10分」
『ビビーーーーーーーーーーー!!!!!!』
両軍メンバーがコートに出る。
観客席から次々に声が飛ぶ。
「さあ、来たぞ!! 第4クォーターだ!!」
「準決勝は、この10分で決着!!!」
「メンバーは、どうなる!?」
道谷《第4クォーターのメンバーを確認します》
塚本《ここは見どころですよ!!》
明利大学
G/10. 宮城 リョータ(169cm / 61kg / 3年 / 湘北卒 )
F/12. 竹村 智弘(184cm / 75kg / 4年 / 名朋工卒)
F/5. 花形 透(199cm / 92kg / 4年 / 翔陽卒)
F/4. 赤木 剛憲(200cm / 97kg / 4年 / 湘北卒)
C/15. 荒石 淳也(197cm / 86kg / 1年 / 湘北卒 )
青葉学院大学
G/4.藤真 健司(180cm / 68kg / 4年 / 翔陽卒)
G/14.天崎 和彦(180cm / 69kg / 1年 / 湘北卒)
F/9.神 宗一郎(191cm / 77kg / 3年 / 海南大附卒)
F/8.前川 健介(193cm / 84kg / 4年 / 大栄卒)
C/15.森重 寛(208cm / 110kg / 2年 / 名朋工卒)
道谷《おっと、両軍ともスタメンと同じです!》
塚本《なるほど、今日の原点に戻りましたか!》
宮城リョータ、続投。
インターバル中にタオルでふいたものの、
立ち上がってコートに入ると、途端にまた
大粒の汗が噴き出してくる。
彼がスタミナを消耗していることは
遠目からでも分かる。
「宮城、やはり厳しいのでは…!!!??」
「第3クォーターで下げるべきだったか」
「これはやはりギャンブルじゃないか…!?」
道谷が問う。
《塚本さん、両軍これで10分行くでしょうか?》
塚本、返す。
《いえ、おそらくそれはないと思いますよ。
青葉にはあの4シューターの布陣があります。
また明利のほうも、宮城君の休憩があるかも
しれませんし、島袋君の投入も考えられます》
道谷、頷く。
《なるほど、ここから10分のベンチワークにも
注目していきましょう。まもなくスタートです》
牧 「宮城は続投か」
諸星 「最後まで行くだろうな、これは」
河田雅 「スタミナも勝負のキモになるぞ」
牧 「………。」
諸星 「どうしたよ?」
牧 「いや…」
(スタミナか……)
『ピーーッ!!!!』
明利大ボールからスタート。
ビッ!!
花形のスローイン。
これを受け取ったのは、竹村。
「……!!!??」
そして、竹村が人差し指を立てる。
「さあ、一本!!!!」
道谷《おっと、ゲームメイクは竹村か!》
塚本《そのようですね、明利が動きましたよ!》
佐戸 「これは?」
左京 「宮城がいるのに?」
仙道 「………。」
清田 「もしかして……」
佐戸 「ん? どうした?」
清田、腕組み。
「いや、自分たち、こういう形を高校の時に
一度見たことがあるんすよね…」
佐戸 「ほう…」
仙道&清田は、高校時代のとあるシーンを
思い出していた。
ビッ! ビッ!!
道谷《まずはボールを回します、明利》
塚本《さあ、どこで仕掛けるでしょうか》
どうやらコート上の天崎も
同じことを思い出している模様。
キュッ…、キュキュッ。
天崎 「……。」
宮城 「気になるか…?」
天崎 「いや…」
宮城、ニヤリ。
「そうだよ、お前の予想通りだよ」
ショットクロック残り12秒、
ビッ!!
ボールが右45度の宮城に渡った。
キュッ…。
そして、構える。
「……!!!!??」
牧 「1対1…!?」
諸星 「なんだと…?」
町田 「そういうことか…!!」
弥生 「竹村君がPGの仕事をする意味…!」
彦一 「宮城さんが点を獲りに行くんや!!」
町田 「だが…、ディフェンスは天崎」
(後半は宮城に対して、かなり対応できている。
いまの天崎を相手に、狙い通りにできるのか?)
弥生 「しかも、宮城君はフルタイム出場…」
(まだ体力を要するプレイを続けるつもり…!?
ゲームはまだここから10分もあるのよ?)
キュッ…。
天崎、腰を落とす。
「いいっすよ、全部止めるんで!」
宮城、ニヤリ。
「ああ、全力で来い。ただし今度は選択肢が
増えてるってことを忘れんなよ?」
天崎 「…!!?」
ダム!!!!!!!!
宮城、仕掛ける。
「行った……!!!!!!!!」
「天崎との勝負……!!!!」
キュッ!!!!!
天崎 (抜かせるか…!!!)
ドライブに対して、素早く反応。
牧 (ついていった!!)
諸星 (ナイスディフェンス!)
次の瞬間、
キュッ!!!
宮城、急ストップ。
ダム!
そして、ドリブルで一歩引く。
天崎、動く。
(下がった、チェンジ・オブ・ペース。
次、そこからもう一度来る!!)
ダム!!!!!!
宮城、再度発進。
キュッ!!!!
天崎、これにも対応。
「読み通りっす!!!!!!」
が、
宮城、再びストップ。
キュッ!!!!!
天崎 「…!!?」
これは予想外。
宮城との間に、距離が発生。
宮城、構える。
深津 「お…!!!」
土屋 「シュート…!!!!?」
三井 「なるほど!」
ビッ!!!
宮城、再発進からワンドリブルでストップし、
スリーポイントシュート。
道谷《おおーーーーっと…!!!!!!!》
塚本《スリー…!!!!!!》
天崎、振り返る。
「……!!!」
宮城、コブシを握る
「入った!!」
三井、ニヤリ。
「やるじゃねーか」
ザシュ!!!!!!!!!!
4thクォーター 20秒
明利大 54
青学大 49
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1139) へのコメント一覧
スリーを決めきるのは、しびれました。
ありがとうございます。
見物だな
しかも1ステップ追加で。
Kさん、これまた、平日の更新ありがとうございます!!
ここでの、3点は、効きますね!!
この試合、神が、おとなしい(いつもより、出てこないような)感じが、なんか、なぁーんか、不気味ですが…。
これからも、続きを勝手に考えてみてください。
勝手に楽しませて頂きます。
楽しみでならない。
ただ神宗一郎がこのまま終わるわけがないと思う!いつゴットタイム突入するのか!
Kさんナーイス!!!
しかも外のシュートがうまくなってるリョータなら暴れそうですね!
大学に入ってから3ポイントシュートも身につけたんですもんね!
素晴らしい!^_^
本当は、仲良し三井と宮城。
PGも藤真相手だけど竹村と畑山で交代でかかる
(陵南で植草と越野がやったように
竹村、畑山、荒石と複数のポジションをこなせるバイプレイヤーが揃うのは本当の強みです
SG宮城リョータ、来るとは思ってましたがいきなり天崎に技ありの一本
守備ではどう活躍するか見ものです
リョーちんの1on1!!
い、イカしてる!!!
宮城のスリー見たのいつぶりだろうか
ガードはやはり大事キリッ!とかいうデキレって筋は分かりました。
宮城が点取れたらかなり強い。
富樫のように日本一のPGになるには宮城の得点は不可欠。
「神が爆発してない」ってコメント多いので、ふと思ったんですが、明利が「青葉に流れを渡してない事」を続けてるから、その時間(ゴッドの)が来てないのかも。
このまま先手を取り続けて、攻め続ければ、神の爆発がない試合だってあり得るのではないでしょうか。
Kさんいつもありがとうございます!
最終クォーター遂に始まり、明利、青葉ともスタートと同じメンバーで迎え撃ちます!
両校どんな作戦をたてるのか?明利ボールから開始でボール運びは竹村が行う!これは驚き!
明利の作戦!湘北VS海南戦の2番に宮城を使う形。これは懐かしい!
早速、天崎との1on1から仕掛けスリーを決めました!いかすぜリョーチン!
宮城がうった瞬間入るのを確信したミッチーも凄い。またリョーチンとミッチーの凸凹コンビが見たい^_^
だが守備はどうするのか、宮城の作戦に注目です。
両チーム頑張れ〜
最高な展開で読む側も楽しいですが
書く側も止まらない感じですかね?
安西先生の台詞が即座に思い浮かびました!
イカすぜリョーちん!
是非とも明利に勝利して欲しいですね…!
思わず電車中でガッツポーズしてしもた。
にしても、Kさんの凄いところは、宮城リョータのドリブル練習をただぼんやり眺めるアプリが発表されたこの日にこの回が偶然重なるところやと思います。
今日はリョータの日ですね。ビゴップ。
これはいいな
このブログで何度も言われてきたけど、
外のシュートもあると途端に守りづらくなるからこのスリーはでかい!
宮城が、天崎と藤真にダブルチームを仕掛けられたら、ゾーンプレス(ダブルチーム)で、天崎を捕獲する
黒須を入れて藤真が2番に入り、点を獲りに行けば、最終Qでは、竹村がボールを運び、宮城が点を獲りに行く(しかも、青葉が得意とする3Pというオマケ付き)
更にいいのは、今、青葉の中で一番乗っているはずの天崎に対して、まるで、「出る杭は打つ」と言わんばかりに、ことごとくやり返していることだ(シュートに行った天崎から、宮城がスティールを決めたシーンもあったな)
青葉は、宮城を潰すことが勝利への近道とふんで、そのヒットマンとして天崎を指名したんだろうけれど、終わってみれば、コレが、大きな誤算だったという結論に至るような気がする
宮城は、牧、藤真、深津という、錚々たる面々と、ず〜〜っと戦ってきた
ハッキリ言って、役者が違うのである
リョーチン、イカしてますが、
ザシュ!!!の前に
三井、ニヤリ。「やるじゃねーか」
と来てるところで、三井もまたイカしてますね。
まぁデキレでもいいじゃん。
面白いなら。
(スタミナか……)
神、爆発の予感。。
デキレって何時代の言葉っすかww
ほか、アボン、キリッなど完全に昔の2ちゃん。
書いてる人がおっさん構文の先生という筋はわかりました。
リョーちん、イカすぜ!!
宮城≦深津
三井>松本
流川=沢北
桜木>野辺
赤木≦河田兄
三井桜木のところが決め手になって湘北有利ですね。
宮城赤木はこれからの描写次第で深津河田と互角になっていてもおかしくはない。現時点でもそこまで差があるとは思えないし。
発動します
彼の時間が・・・・・
花道「待たせやがって」
仙道「舞台は整いましたよ」
アメリカでは
カマラ「ルカワ、この日本人は!?」
流川「湘北を初めて全国に連れてってくれた人だ!」
宮城3年の湘北vs山王の時の、畑山がPGして樽瀬が点取りにいく布陣のやつかな多分、、、
今のリョーチンには外のシュートもあるからね
というか竹村はPGもこなせるのか。やるな
こういうの見るとKさんの凄さがわかる
ドライブかシュートか?
迷えばディフェンスは後手になる。
しかも宮城君はポイントガードです。
パスもありますよ。
ルカワが怪我で離脱した海南戦では?あのときはヤスがPGで宮城で攻めてたときがあった
PGは竹村と畑山で回す
そのくらいのタイミングで森重4ファウルで梁池と交代→明利が突き放しにかかる
終盤、森重復帰で青葉の脅威の追い上げ、藤真も大爆発
→宮城投入で最終決戦!
みたいな流れかしら
自分は流川不在の時を思い出しました!
……りょーちんもそうなるか?
リョーチン最高!!
坂口「真の明利を見せてやれ!」
宮城「ついにお披露目ですね」
赤木「頼むぞ!」
エース「本当に待ちくたびれましたよ」
ひたすらドリブル練習するのを眺めるアプリ。
井上雄彦さんのツィッター見ていて即ダウンロード!
最新話とリンクしてリョータが活躍するイメージをしやすくなりました。